上 下
28 / 86

アンジェラ視点16

しおりを挟む
なかなか媚薬の抜けないキース様は朝まで激しく私を求めた。

そして、散々求められて覚った。

物事には限界があるのだ、と。


最初は本当に嬉しかった。

片思いの良い思い出になるって……。
でも、回数を重ねる毎にあそこは摩れて痛いし、腰は重いし、過度の疲労で私は本当の限界を迎えていたのだ。

行為が十数回を超え、キース様の媚薬が切れ初めている事に気付いた時にはカーテンの隙間から朝日が差し込んで来ていた。

パタリと私に倒れて来たキース様を何とか横にしたまでは良かったが、それ以上はどうしようもなかった。

だって、本当に体力と気力の限界だったのだから。

中途半端にあそこが繋がったままキース様が落ちたので、私もそのまま死ぬように眠った。

今まで色々な激務をこなして来たが、ここまで酷い状態にはならなかった。

本当に今日の予定を入れておかなくて良かったー。

キース様の件も兄から協力するとの言質は取っているので今日仕事に行かなくても大丈夫だろう。

そうして、二人は深い眠りにと裸で抱き合いながら眠ったのだ。



多分夜まで眠ってしまったのだろう。

キース様が動くのに私の意識も浮上する。

ぼんやりとしていると突如キース様が腰を動かし始めた。

「あ…………キース様」

物凄く元気なキース様の息子。

昨夜からあんなにやったのに。

ギンギンと固さを維持しながら私を翻弄する。

そんなキース様はペニスを抜かずに私の両足を持ち上げた。

完全に私達の結合部がキース様に丸見えだと思った瞬間、羞恥で膣がキュンと締まるのを感じた。

「はぁ……ぁぁあ……」

熱い吐息を吐きながら律動を続けるキース様。

既に私のあそこは熱く痛いほどだ。

昨夜からもう十数回中に出されており、腰回りはキース様の精液でベトベトなのだ。

愛ある行為もここまで来ると凶器でしかない。

ガツガツと揺さぶられながら痛みの為に痛むあそこに涙が漏れた。

一旦吐き出された白濁に『ほっ』としたのも束の間。
キース様のペニスは赤黒く凶悪な顔を見せながら私を再び貫いたのだ。
しおりを挟む

処理中です...