僕と彼女の夏の思い出

大里 悠

文字の大きさ
15 / 15
First Summer~君と出会った夏の思い出~

後悔と期待

しおりを挟む
    母達の待っている部屋に着いてから、私は先程の事を思いだしていました。やはり、いきなり物を投げたのは失敗だったのかもしれない。そう思っていたのです。
    それから暫くの間、修一さんが起きた時にはどう話しかけたら良いのか考えていると、母にこう言われました。
「修一くんが起きた時に普通に話せば良いんじゃない?それに、心配してるって事はきちんと相手の事を考えている証拠なんだから、たぶん大丈夫よ。」
    母の言葉を聞いて私は、心の中に引っ掛かっていたものが取れたような気がしました。
    それから少しして多恵さんに、修一さんの様子を見て来て欲しいと言われたので、私は修一さんの寝ている部屋へ行きました。




    修一さんの部屋に着いた私は、修一が寝ている布団の横に座りました。少しの時間、寝顔を眺めていると、修一さんはうっすらと目を開けながら「…天井だ。」と言いました。どうやら混乱しているようだったので、少し待ってから話しかけることにしました。
    話しかけるとしっかりと返事が返って来たので起きてるんだなと思い、私は先程の事について確認する事にしました。ただ、出来れば忘れてて欲しいですが……。
「あの、倒れる前の事、覚えていますか?」
    私がそう言うと修一さんは少し戸惑いながらも、しっかりとは覚えていない、と言いました。その事に安心した私は何かあったのかと聞いてきた修一さんに、思わず強い口調で思い出さないで良いと言ってしまいました。




    それから少しして(まぁ、少しと言ってもおよそ一、二分でしょうが)多恵さんが部屋へやって来ました。
「あっ、修一起きたの?なら晩御飯だから彩夏ちゃんと一緒に居間に来るのよ?」
    そう言った多恵さんに修一さんは少し伸ばしながら、はいと答えていました。そして修一さんに行きましょうか、と言われたので私は返事をしながら立ち上がりました。




    修一さんと一緒に居間に行った後は皆でご飯を食べていました。ただ、その時にお父さんがお風呂場での事を話しそうになってしまったので、急いで止めましたが……修一さんは思い出していなさそうだったので安心しました。危なかったです。
    その後も修一さんは並べられている料理に驚いている様子でした。




    ご飯を食べ終えた私は、母達に先に部屋へ行ってると言って、自分の部屋へ向かいました。
    明日は一体何をしていましょうか……またあそこで本でも読みましょうかね……まぁ、明日の朝考えましょう。と、思いながら歩いていたらいつの間にか部屋へついていました。
「さてと、寝ましょうか。おやすみなさい。」
    そう言って、私は布団へ入り、眠りにつきました。

しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

幼馴染の許嫁

山見月あいまゆ
恋愛
私にとって世界一かっこいい男の子は、同い年で幼馴染の高校1年、朝霧 連(あさぎり れん)だ。 彼は、私の許嫁だ。 ___あの日までは その日、私は連に私の手作りのお弁当を届けに行く時だった 連を見つけたとき、連は私が知らない女の子と一緒だった 連はモテるからいつも、周りに女の子がいるのは慣れいてたがもやもやした気持ちになった 女の子は、薄い緑色の髪、ピンク色の瞳、ピンクのフリルのついたワンピース 誰が見ても、愛らしいと思う子だった。 それに比べて、自分は濃い藍色の髪に、水色の瞳、目には大きな黒色の眼鏡 どうみても、女の子よりも女子力が低そうな黄土色の入ったお洋服 どちらが可愛いかなんて100人中100人が女の子のほうが、かわいいというだろう 「こっちを見ている人がいるよ、知り合い?」 可愛い声で連に私のことを聞いているのが聞こえる 「ああ、あれが例の許嫁、氷瀬 美鈴(こおりせ みすず)だ。」 例のってことは、前から私のことを話していたのか。 それだけでも、ショックだった。 その時、連はよしっと覚悟を決めた顔をした 「美鈴、許嫁をやめてくれないか。」 頭を殴られた感覚だった。 いや、それ以上だったかもしれない。 「結婚や恋愛は、好きな子としたいんだ。」 受け入れたくない。 けど、これが連の本心なんだ。 受け入れるしかない 一つだけ、わかったことがある 私は、連に 「許嫁、やめますっ」 選ばれなかったんだ… 八つ当たりの感覚で連に向かって、そして女の子に向かって言った。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

還暦の性 若い彼との恋愛模様

MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。 そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。 その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。 全7話

両隣の幼馴染が交代で家に来る

みらいつりびと
恋愛
両親がタイへ行く。 父親が3月上旬に上司から命じられた。4月1日からバンコクで勤務する。 うちの父と母はいわゆるおしどり夫婦というやつで、離れては生きていけない……。 ひとり暮らしの高校2年生森川冬樹の世話をするため、両隣の美しい幼馴染浅香空と天乃灯が1日交代で通ってくる。 冬樹は夢のような春休み期間を過ごし、空と灯は火花を散らす。 幼馴染三角関係ラブストーリー。全47回。

大丈夫のその先は…

水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。 新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。 バレないように、バレないように。 「大丈夫だよ」 すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m

俺の可愛い幼馴染

SHIN
恋愛
俺に微笑みかける少女の後ろで、泣きそうな顔でこちらを見ているのは、可愛い可愛い幼馴染。 ある日二人だけの秘密の場所で彼女に告げられたのは……。 連載の気分転換に執筆しているので鈍いです。おおらかな気分で読んでくれると嬉しいです。 感想もご自由にどうぞ。 ただし、作者は木綿豆腐メンタルです。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

処理中です...