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『クッキー』
しおりを挟む今日の授業が終わり、帰りのSHRも終わったので、僕は早速部室へと向かった。
部室、と言っても僕が所属しているのは運動部ではないので校内を少し移動するだけだ。
部活の名前は言語研究部と言って、どことなく、というかとても堅苦しそうな名前をしているけれど、基本的には固くもないし苦しくもない。
むしろ、もう少ししっかりした活動をしてても良いと思う。
なんて考えているとあっという間に部室へ着いてしまった。
「こんにちはー」
僕は扉を開けながら挨拶をした。
そして部室の中では……
「お前なんてもん作ってんだ!なぁ、これなんだか分かるか?」
「見ての通りクッキーだ」
「だよな!?じゃあ何でこんなにどす黒い赤色で中から赤と緑の液体が垂れてくんだよ!?」
「それか。いやな?はとが最近貧血気味だと言うから、鉄分の多いレバーとほうれん草を混ぜてから甘くなるように砂糖と練乳とバターも混ぜて、さらに色を鮮やかにするために唐辛子とパセリを混ぜたのだ。鉄分は補給出来るし美味しいし一石二鳥だ。褒めても良いぞ?」
「どこがだ!?てかなんでそんな混ぜて結果クッキーにしたんだよ!普通にレバニラ炒めとかにすれば良いだろ!そもそも味見はしたのか!?」
「死ななかったから大丈夫!」
「基準がおかしいわ!!それはお前だけだからな!?もう味見じゃなくて毒見だろそれ!現に食った二人は倒れてんじゃねーか!」
「ふむ……二人には刺激が強かったか?じゃあこっちのマカロンでも「待て!」なんだ?かめも欲しいのか?このマカロン」
「そのマカロンは大丈夫だろうなぁ?」
「それなら安心してくれ。練乳とレバーは多いがしっかり同じ材料で作ってある!」
「アホかお前は!材料同じなら結果も同じだろ!?てかなんでその二つ増やした!?正真正銘のアホか!?その頭の中には考えるための脳が無いのか!」
「失礼な、脳はあるに決まっているだろう」
「だろうな!じゃあもう少し考えて行動しろ!」
僕はそっと扉を閉めた。
「おい、扉の前で何してるんだ?」
すると、後ろから来たこの部活の顧問である龍桜院葉月先生(通称りゅう先生)がやって来て僕に話しかけた。
「あ、りゅう先生。部長と、かめ先輩がまた」
「……はぁ、ったく。おい、入るぞ」
りゅう先生はそう言いながら何の躊躇いも無く部室へ入って行き、言い合っていた二人をハリセンでおもいっきり叩いた。
「何で俺/私が!」
「こっちからすれば二人共アホだ。まぁ、かめはついでだがな。すまん」
「マジですか……」
「私は?」
「ひめは殺人クッキーの製作者なんだから当たり前だ」
「二人はまだ死んでませんが」
「さっきマカロンで止め刺そうとしてたろ」
「何で先生がそれを!?まさかばれていたとは……」
「いや、否定しろよ。あ、もう入って大丈夫だぞ」
大丈夫と言われてから僕は部室に入った。
「取り敢えずねこは二人を起こして座らせてくれ」
と、りゅう先生に頼まれたので、床で死んだように気絶している二人を椅子へ座らせた。
全員が座ったのを確認してから部長が話し始めた。
「よし、みんな揃ってるな?じゃあ今日のテーマは………思いつかないから考えてくれ!」
「だから、もう少し考えてから言えや!」
基本的に毎日こんな感じで部活が始まる。
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