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ep2 .
ep2 . 「訳有り令嬢と秘密の花園」 童貞卒業の相手
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は?
童貞を捨てたって俺がか?
何を言ってるんだこの女。
知らんし。
絶対やってねぇし。
寝ぼけてるのか?
俺は小泉の顔を見た。
真顔である。
とても冗談を言っているような顔ではなかった。
いやいやいやいや、そう簡単に捨てられるなら誰も苦労せんだろうが、と俺は呟く。
小泉は座卓の上の帳面をめくってある箇所を指で指し示した。
『三年目。昭和九十五年。十月三日。相手 花園リセ。結果。過去ニ戻ル。』
筆で書かれたような文字。
「は!???」
俺は思わず叫び声を上げる。
花園リセ!?
いやいやいやいやいや…………
それはない。絶対にない。
俺は首を横に振る。
絶対にこれだけは無い。
前回と同じパターンだと言うのか?
そもそも前回だって本当かどうかなんて怪しいものだ。
絶対に違う、と俺はハッキリと小泉に断言する。
「絶対に花園リセにはあり得ない、花園リセでなくてもあり得ない」
俺は力を込めてそう言った。
小泉は真顔のままだった。
「これを書いたのは私では無い」
だが、これは間違いなく私の字だ、と小泉は眉ひとつ動かさずに言い放つ。
何を言っている?
じゃあ誰が書いたって言うんだ?
しかしそんな事はどうでもいい。
俺は花園リセに対して何もやっていない、と重ねて小泉に言う。
「ここは神社だろ?神に誓ってもいい。絶対にそれは無い」
指一本でも針千本でも飲んでやるよ。
俺は小泉の顔を凝視して啖呵を切った。
本当に針千本飲んでも構わなかった。
絶対に俺は何もしていないんだからな。
そうか、とだけ小泉は静かに言うとそれきり黙った。
少しの沈黙が流れた後、再び小泉は口を開いた。
「じゃあ、それを証明してくれないか?」
どうやって?と言う俺のポケットを小泉は指差した。
「佐藤、あの缶をまだ持っているな?」
あれを開けてみてくれ、と小泉は言った。
缶。
約1ヶ月前に小泉から渡された缶。
確かに学ランのポケットにずっと入れっぱなしになっていた。
あれから一回も開けていなかった。
その存在すら忘れていたのだから。
「ああ」
俺はポケットから缶を出した。
簡単な事の筈だった。
どうだ、出来るだろう?と小泉は俺の目から視線を逸らさずに言う。
簡単な事の筈なのに。
缶を開ける動作が恐ろしく難しい事のように思えた。
簡単だ。開ければいいんだ。
ちゃんと中身は入ってる筈なんだ。
童貞を捨てたって俺がか?
何を言ってるんだこの女。
知らんし。
絶対やってねぇし。
寝ぼけてるのか?
俺は小泉の顔を見た。
真顔である。
とても冗談を言っているような顔ではなかった。
いやいやいやいや、そう簡単に捨てられるなら誰も苦労せんだろうが、と俺は呟く。
小泉は座卓の上の帳面をめくってある箇所を指で指し示した。
『三年目。昭和九十五年。十月三日。相手 花園リセ。結果。過去ニ戻ル。』
筆で書かれたような文字。
「は!???」
俺は思わず叫び声を上げる。
花園リセ!?
いやいやいやいやいや…………
それはない。絶対にない。
俺は首を横に振る。
絶対にこれだけは無い。
前回と同じパターンだと言うのか?
そもそも前回だって本当かどうかなんて怪しいものだ。
絶対に違う、と俺はハッキリと小泉に断言する。
「絶対に花園リセにはあり得ない、花園リセでなくてもあり得ない」
俺は力を込めてそう言った。
小泉は真顔のままだった。
「これを書いたのは私では無い」
だが、これは間違いなく私の字だ、と小泉は眉ひとつ動かさずに言い放つ。
何を言っている?
じゃあ誰が書いたって言うんだ?
しかしそんな事はどうでもいい。
俺は花園リセに対して何もやっていない、と重ねて小泉に言う。
「ここは神社だろ?神に誓ってもいい。絶対にそれは無い」
指一本でも針千本でも飲んでやるよ。
俺は小泉の顔を凝視して啖呵を切った。
本当に針千本飲んでも構わなかった。
絶対に俺は何もしていないんだからな。
そうか、とだけ小泉は静かに言うとそれきり黙った。
少しの沈黙が流れた後、再び小泉は口を開いた。
「じゃあ、それを証明してくれないか?」
どうやって?と言う俺のポケットを小泉は指差した。
「佐藤、あの缶をまだ持っているな?」
あれを開けてみてくれ、と小泉は言った。
缶。
約1ヶ月前に小泉から渡された缶。
確かに学ランのポケットにずっと入れっぱなしになっていた。
あれから一回も開けていなかった。
その存在すら忘れていたのだから。
「ああ」
俺はポケットから缶を出した。
簡単な事の筈だった。
どうだ、出来るだろう?と小泉は俺の目から視線を逸らさずに言う。
簡単な事の筈なのに。
缶を開ける動作が恐ろしく難しい事のように思えた。
簡単だ。開ければいいんだ。
ちゃんと中身は入ってる筈なんだ。
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