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ep.4.
ep4. 「暴かれた世界」 セックスしたら出られる部屋 その①
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一瞬、気まずい沈黙が流れる。
小泉は黙って俺の顔を見ている。
「正気か?」
もちろん正気だ、と俺は答えた。
当たり前だろ?
俺はまだ死ぬ訳にはいかねぇ。
俺が死んだら誰が母ちゃんを助けるんだよ?
さっきの光景は信じたくなかった。
信じたくはないが現実なんだろう。
こんな馬鹿馬鹿しい呪いがあるなら、この呪いを解く方法も母ちゃんを助ける方法も絶対にある筈だ。
だって考えてもみろよ?
童貞を捨てたら時間が戻るんだぜ?
意味わかんねぇだろ?
じゃあさ、一度人柱になった人間を元に戻す方法もぜってぇあるだろ?
その為には俺が何とかしなきゃいけねぇ。
ここで溺死してる場合じゃねぇんだよ。
迷ってる時間はねぇんだ。
「センセェだってここで死ぬ訳にはいかねぇだろ?」
小泉だってまだ二十歳だ。
ここで死ぬには早すぎる。
まあな、と小泉は小さく頷く。
「じゃ、早くやろうぜ」
俺は小泉の肩に手をかける。
小泉は俺の目を真っ直ぐに見据えて少し微笑むとこう言った。
「……だが断る」
「は?」
俺は一瞬固まる。
「え?センセェ、自分が置かれてる状況解ってんの?」
このままだと死ぬ状況なんですが?
そうかもな、と小泉は落ち着いた様子で頷く。
落ち着いてる場合じゃなくね?
俺たち二人で死ぬんだぞ?
「センセェ、わかってんの?!ここで死んだら何もかもおしまいなんだぜ?」
まだこれから生きてやらなきゃいけねぇこととか一杯あるだろ、と俺は小泉の肩を揺さぶる。
「なあ、アンタにもやりたいこととか未来とかあるだろ?!彼氏作ったり結婚したり……」
結婚、というワードに反応したかのように小泉が口の端を釣り上げる。
「私の結婚まで心配してくれてるのか。ご苦労なことだ」
「そういうんじゃねぇよ。今ここで俺らが死んだら何もかも意味がねぇっつってんだろ!?」
時間は限られている。
早くしたほうがいいのは明白だった。
俺はポケットの中をさりげなく確認した。
例の缶はちゃんと入っている。
コンドームの残数もちゃんとある筈だ。
まあ、どうせ時間が戻るなら妊娠も病気も心配しなくていいし、相手が小泉なら報告の義務もねぇしな。
使っても使わなくてもどっちでもいい状況だな、と一瞬思った。
何しろミスったら妊娠どころか二人とも死ぬ状況なんだからな。
俺は地面に目を落とす。
古くはあるがキチンとした畳だった。
一瞬考えた末に俺は小泉の肩をもう一度揺さぶった。
「なあ、今ならまだ正常位でヤレるぜ?水位が上がったら体位も限られてくるけど?」
小泉は黙って俺の顔を見ている。
「正気か?」
もちろん正気だ、と俺は答えた。
当たり前だろ?
俺はまだ死ぬ訳にはいかねぇ。
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さっきの光景は信じたくなかった。
信じたくはないが現実なんだろう。
こんな馬鹿馬鹿しい呪いがあるなら、この呪いを解く方法も母ちゃんを助ける方法も絶対にある筈だ。
だって考えてもみろよ?
童貞を捨てたら時間が戻るんだぜ?
意味わかんねぇだろ?
じゃあさ、一度人柱になった人間を元に戻す方法もぜってぇあるだろ?
その為には俺が何とかしなきゃいけねぇ。
ここで溺死してる場合じゃねぇんだよ。
迷ってる時間はねぇんだ。
「センセェだってここで死ぬ訳にはいかねぇだろ?」
小泉だってまだ二十歳だ。
ここで死ぬには早すぎる。
まあな、と小泉は小さく頷く。
「じゃ、早くやろうぜ」
俺は小泉の肩に手をかける。
小泉は俺の目を真っ直ぐに見据えて少し微笑むとこう言った。
「……だが断る」
「は?」
俺は一瞬固まる。
「え?センセェ、自分が置かれてる状況解ってんの?」
このままだと死ぬ状況なんですが?
そうかもな、と小泉は落ち着いた様子で頷く。
落ち着いてる場合じゃなくね?
俺たち二人で死ぬんだぞ?
「センセェ、わかってんの?!ここで死んだら何もかもおしまいなんだぜ?」
まだこれから生きてやらなきゃいけねぇこととか一杯あるだろ、と俺は小泉の肩を揺さぶる。
「なあ、アンタにもやりたいこととか未来とかあるだろ?!彼氏作ったり結婚したり……」
結婚、というワードに反応したかのように小泉が口の端を釣り上げる。
「私の結婚まで心配してくれてるのか。ご苦労なことだ」
「そういうんじゃねぇよ。今ここで俺らが死んだら何もかも意味がねぇっつってんだろ!?」
時間は限られている。
早くしたほうがいいのは明白だった。
俺はポケットの中をさりげなく確認した。
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まあ、どうせ時間が戻るなら妊娠も病気も心配しなくていいし、相手が小泉なら報告の義務もねぇしな。
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