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ep.4.
ep4. 「暴かれた世界」 半裸の密室 その⑥
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「は!?」
またしても小泉は素っ頓狂な声を上げる。
無理だろう!?捕まるぞ!?とぎゃあぎゃあと喚いている。
まあ確かに全裸で運転というのはいただけない。
「まあ落ち着け。考えてもみろよ」
学校でジャージ着てる時だってさ、肌の部分が全部アンダーウェアで覆われてる訳じゃなくねぇか?と俺は言ってみる。
「普段はさ。パンツ履いてジャージのズボン履いてるだろ?上はブラ付けてTシャツ着てその上にジャージの上を羽織ってる。そうだろ?」
「いやそうだが。なんでお前が把握してるんだ」
「まあ、こんなん誰でもだいたい同じだろ?ハラマキとか毛糸のパンツとか特殊アイテム装備しない限りはさ」
毛糸のパンツ、と言った辺りで小泉はまた更に反応した。
なんでお前そんな事まで知ってるんだ!?と俺に食ってかかって来る。
「いや知らんよ。センセェが毛糸のパンツ履いてるかどうかなんて」
「五月蝿い!!冷え性と貧血のダブルコンボで冬は地獄なんだよこっちは!!余計な詮索するな!!」
知らんがな。
てか履いてたのか小泉。
いや、その口ぶりだと冬だけか?
まあつまり、と俺は本題に入る。
「平常時でも脚や太腿はジャージの裏地の面に接してるし、半袖Tシャツから出てる腕の部分もそうだろ?」
そこんとこ以外───────本来は下着があるはずの部分を別の布で覆ったらさ、平常時と同じ感覚に近付いて気持ち悪さが緩和されるんじゃないのか、と俺は提案してみる。
「なるほど……一理あるような無いような」
小泉は少し納得したように頷く。
「さっきセンセェの先輩さ、アニメのタオル一杯持ってたじゃん?センセェもなんかないの?」
未開封を開封することになるのは惜しいかもしれないが、背に腹は代えられないだろう。
俺は後部座席にあるぬいぐるみやプライズ品の山を漁った。
未開封のタンブラーとかフィギュアはあるが布系のものは見つからない。
「あ、そういえば」
小泉は思い出したように車から降り、トランクを開けた。
ガサゴソと中を漁ると何かを発見したようで再び運転席に戻って来る。
『”アイドル♡ぷりんす∞“ プレミアムくじ A賞 バスタオル』と書かれているパッケージが視界に入る。
「タオルあったん?よかったじゃん」
声を掛けた俺に対し、小泉は不機嫌そうに返事する。
「良くない……全然良くない!!!!これ、A賞だぞ!?こんな変なシチュで使いたくなかったわ!」
いいじゃねぇか別に。
俺なんかよく知らないアニメのよく知らない美少女キャラのバスタオル装備してんだぞ。下は全裸だし。
ジャージがあるだけ小泉の方がマシじゃねぇか。
「よく知らねぇけど推しキャラとやらなんだろ?じゃあ本望じゃねぇか。こういう場面で救われるなんてさ」
「巫山戯るな!私のゆずきゅんをこんな破廉恥な目に遭わせるなんて…!!」
小泉はバスタオルのパッケージを握ったままワナワナと震えている。
「けどさ、ゆずきゅんも納得してくれんじゃね?センセェ(の乳首)を守ってくれるなんて文字通り王子様じゃねぇか」
小泉がワーワーと喚くのが面倒くさくなった俺は適当な事を言う。
早く家に帰りたいんだが。
身体も冷え切ってるし腹も減った。
早く横になりたい。
てか、センセェの推しのキャラってゆずきゅんっていうんだな。
俺はパッケージの二次元のイケメンをぼんやり眺める。
ゴチャゴチャと大所帯でカラフルなカラーリングのイケメン達は誰が誰だか分からない。
どれがゆずきゅんかも分からん。
てか、小泉はこんなヒョロガリでカラフルなイケメンが好みなんだな。
まあ、ワンパンだよな。弱そう。
そんな感想しか湧いてこなかった。
「フェイスタオルでなくてバスタオルなのが不幸中の幸いじゃね?裸の上にバスタオル巻いてさ、その上にジャージ着たら裏地に接する面積が普段と変わんねぇだろ?」
早く車を出して欲しい俺は小泉を急かす。
めんどくさいな。早く脱げばいいのに。
またしても小泉は素っ頓狂な声を上げる。
無理だろう!?捕まるぞ!?とぎゃあぎゃあと喚いている。
まあ確かに全裸で運転というのはいただけない。
「まあ落ち着け。考えてもみろよ」
学校でジャージ着てる時だってさ、肌の部分が全部アンダーウェアで覆われてる訳じゃなくねぇか?と俺は言ってみる。
「普段はさ。パンツ履いてジャージのズボン履いてるだろ?上はブラ付けてTシャツ着てその上にジャージの上を羽織ってる。そうだろ?」
「いやそうだが。なんでお前が把握してるんだ」
「まあ、こんなん誰でもだいたい同じだろ?ハラマキとか毛糸のパンツとか特殊アイテム装備しない限りはさ」
毛糸のパンツ、と言った辺りで小泉はまた更に反応した。
なんでお前そんな事まで知ってるんだ!?と俺に食ってかかって来る。
「いや知らんよ。センセェが毛糸のパンツ履いてるかどうかなんて」
「五月蝿い!!冷え性と貧血のダブルコンボで冬は地獄なんだよこっちは!!余計な詮索するな!!」
知らんがな。
てか履いてたのか小泉。
いや、その口ぶりだと冬だけか?
まあつまり、と俺は本題に入る。
「平常時でも脚や太腿はジャージの裏地の面に接してるし、半袖Tシャツから出てる腕の部分もそうだろ?」
そこんとこ以外───────本来は下着があるはずの部分を別の布で覆ったらさ、平常時と同じ感覚に近付いて気持ち悪さが緩和されるんじゃないのか、と俺は提案してみる。
「なるほど……一理あるような無いような」
小泉は少し納得したように頷く。
「さっきセンセェの先輩さ、アニメのタオル一杯持ってたじゃん?センセェもなんかないの?」
未開封を開封することになるのは惜しいかもしれないが、背に腹は代えられないだろう。
俺は後部座席にあるぬいぐるみやプライズ品の山を漁った。
未開封のタンブラーとかフィギュアはあるが布系のものは見つからない。
「あ、そういえば」
小泉は思い出したように車から降り、トランクを開けた。
ガサゴソと中を漁ると何かを発見したようで再び運転席に戻って来る。
『”アイドル♡ぷりんす∞“ プレミアムくじ A賞 バスタオル』と書かれているパッケージが視界に入る。
「タオルあったん?よかったじゃん」
声を掛けた俺に対し、小泉は不機嫌そうに返事する。
「良くない……全然良くない!!!!これ、A賞だぞ!?こんな変なシチュで使いたくなかったわ!」
いいじゃねぇか別に。
俺なんかよく知らないアニメのよく知らない美少女キャラのバスタオル装備してんだぞ。下は全裸だし。
ジャージがあるだけ小泉の方がマシじゃねぇか。
「よく知らねぇけど推しキャラとやらなんだろ?じゃあ本望じゃねぇか。こういう場面で救われるなんてさ」
「巫山戯るな!私のゆずきゅんをこんな破廉恥な目に遭わせるなんて…!!」
小泉はバスタオルのパッケージを握ったままワナワナと震えている。
「けどさ、ゆずきゅんも納得してくれんじゃね?センセェ(の乳首)を守ってくれるなんて文字通り王子様じゃねぇか」
小泉がワーワーと喚くのが面倒くさくなった俺は適当な事を言う。
早く家に帰りたいんだが。
身体も冷え切ってるし腹も減った。
早く横になりたい。
てか、センセェの推しのキャラってゆずきゅんっていうんだな。
俺はパッケージの二次元のイケメンをぼんやり眺める。
ゴチャゴチャと大所帯でカラフルなカラーリングのイケメン達は誰が誰だか分からない。
どれがゆずきゅんかも分からん。
てか、小泉はこんなヒョロガリでカラフルなイケメンが好みなんだな。
まあ、ワンパンだよな。弱そう。
そんな感想しか湧いてこなかった。
「フェイスタオルでなくてバスタオルなのが不幸中の幸いじゃね?裸の上にバスタオル巻いてさ、その上にジャージ着たら裏地に接する面積が普段と変わんねぇだろ?」
早く車を出して欲しい俺は小泉を急かす。
めんどくさいな。早く脱げばいいのに。
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