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ep5.
ep5. 『死と処女(おとめ)』 保健体育の授業で習った内容
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俺は小泉の顔を覗き込んだ。
死人のような顔色の小泉は目を開けることすら難しいような雰囲気に思えた。
これから気持ちが良くなるどころか、最悪なまでに気持ちが悪そうな表情ですらあった。
呼吸もまともに出来ずに、ただその額に汗を浮かべて喋ることすら難しい。
暫く考えた後、俺は巫女の赤い袴の紐に手を掛けた。
ゆっくりと紐を解き、慎重に袴を脱がせた。
こういうの見るの初めてなんだけどさ、トップスの白い着物ってロング丈なんだな。
Tシャツみたいな丈の着物+スカートみたいな袴の構造かとずっと思ってたけど違った。
袴ってスカートじゃなくてキュロット的な構造なんだな。初めて知ったわ。
そもそも日常生活で巫女の着物の構造とか把握する機会ってあるか?ねぇよな。
ま、こういうのって脱がせてみないとわかんないよな。
俺は脱がせた袴をなるべく丁寧に畳んで枕元に置いた。
小泉をキチンと敷布団に寝かせ、上から掛け布団を掛けた。
「……?」
小泉はぼんやりとしながらも怪訝そうな顔で俺を見上げていた。
「ちょっと待ってな」
俺は風呂場へ行き水を張った洗面器を用意すると、冷凍庫から取り出した氷を入れた。
ハンドタオルを洗面器に浸け、軽く絞って小泉の額に載せる。
「佐藤……?」
小泉がやっと口を開く。
「少し楽になったか?」
喋れるようになったのなら少しはマシになったんだろうか。
どうして、と小泉は小さく呟いた。
「なんかさ、具合悪い時って衣服の締め付けを緩めろって保健の授業の“応急処置”の実習でやってた気がしたから」
まさかこの段階で保健体育の授業で習ったことが役に立つとは俺自身、思ってもみなかった。
ま、いざ本番の童貞を捨てる場面では1ミリも役に立った事はないんだけどさ。授業内容。
「……そうか。すまなかったな。迷惑掛けて……」
小泉は戸惑いがちに俺に何かを伝えようとしていた。
わかるぜ、小泉。
小泉が何を言わんとしてるかって事は俺自身が一番解ってるつもりだった。
『実行』しなきゃ夢野は助からない。そうだろ?
俺はゆっくりと立ち上がって小泉に声を掛けた。
「あのさ、ちょっとドラッグストア行ってくる。しばらく寝ててよセンセェ」
小泉が不安そうな目で俺を見つめる。
「ポカリと鉄分サプリでも買ってくる。まず回復させないと何も出来んだろ?」
ちょっと寝ててよ、と俺は小泉を見ずに答えた。
「…………」
小泉は何かを察したらしく、黙っていた。
すぐ戻る、とだけ言うと俺は襖を閉めた。
襖の向こうで布団を被った小泉が静かに泣く声が……僅かに聞こえた。
「………佐藤。お前んちの布団、何でこんなにフカフカでおひさまの匂いがするんだよ……」
死人のような顔色の小泉は目を開けることすら難しいような雰囲気に思えた。
これから気持ちが良くなるどころか、最悪なまでに気持ちが悪そうな表情ですらあった。
呼吸もまともに出来ずに、ただその額に汗を浮かべて喋ることすら難しい。
暫く考えた後、俺は巫女の赤い袴の紐に手を掛けた。
ゆっくりと紐を解き、慎重に袴を脱がせた。
こういうの見るの初めてなんだけどさ、トップスの白い着物ってロング丈なんだな。
Tシャツみたいな丈の着物+スカートみたいな袴の構造かとずっと思ってたけど違った。
袴ってスカートじゃなくてキュロット的な構造なんだな。初めて知ったわ。
そもそも日常生活で巫女の着物の構造とか把握する機会ってあるか?ねぇよな。
ま、こういうのって脱がせてみないとわかんないよな。
俺は脱がせた袴をなるべく丁寧に畳んで枕元に置いた。
小泉をキチンと敷布団に寝かせ、上から掛け布団を掛けた。
「……?」
小泉はぼんやりとしながらも怪訝そうな顔で俺を見上げていた。
「ちょっと待ってな」
俺は風呂場へ行き水を張った洗面器を用意すると、冷凍庫から取り出した氷を入れた。
ハンドタオルを洗面器に浸け、軽く絞って小泉の額に載せる。
「佐藤……?」
小泉がやっと口を開く。
「少し楽になったか?」
喋れるようになったのなら少しはマシになったんだろうか。
どうして、と小泉は小さく呟いた。
「なんかさ、具合悪い時って衣服の締め付けを緩めろって保健の授業の“応急処置”の実習でやってた気がしたから」
まさかこの段階で保健体育の授業で習ったことが役に立つとは俺自身、思ってもみなかった。
ま、いざ本番の童貞を捨てる場面では1ミリも役に立った事はないんだけどさ。授業内容。
「……そうか。すまなかったな。迷惑掛けて……」
小泉は戸惑いがちに俺に何かを伝えようとしていた。
わかるぜ、小泉。
小泉が何を言わんとしてるかって事は俺自身が一番解ってるつもりだった。
『実行』しなきゃ夢野は助からない。そうだろ?
俺はゆっくりと立ち上がって小泉に声を掛けた。
「あのさ、ちょっとドラッグストア行ってくる。しばらく寝ててよセンセェ」
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ちょっと寝ててよ、と俺は小泉を見ずに答えた。
「…………」
小泉は何かを察したらしく、黙っていた。
すぐ戻る、とだけ言うと俺は襖を閉めた。
襖の向こうで布団を被った小泉が静かに泣く声が……僅かに聞こえた。
「………佐藤。お前んちの布団、何でこんなにフカフカでおひさまの匂いがするんだよ……」
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