[200万PV達成]それを捨てるなんてとんでもない!〜童貞を捨てる度に過去に戻されてしまう件〜おまけに相手の記憶も都合よく消えてる!?

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ep5.

ep5. 『死と処女(おとめ)』 “答え合わせ”

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小泉からのそっけない連絡。

ズキズキと痛む頭を抱えながら起き上がり、制服に着替えると俺は小泉の居る神社に向かった。

小泉の部屋、離れのドアを叩く。

前回は爆睡していた小泉だが、今日はもう起きていた。

オールでもしたのか?めっちゃ早起きした?

張り詰めた空気になんとなく嫌な予感がしていた。

『ちょっと待て』という声と共に巫女の着物姿の小泉が出てきた。

小泉がちゃんとスタンバイしてるって事は確定か。

離れから社務所に通された俺は言い知れぬ不安でいっぱいになった。

どっちとヤッて戻って来た?

花園リセか?

それとも小泉?

促されるまま俺は座卓の前に座る。

俺の前に正座した小泉が以前に持っていた和綴じの帳面を取り出す。

俺は座卓の上に置かれた帳面を凝視した。

どっちだ?

誰とヤッたんだよ?

意を決したように深呼吸した小泉は真っ直ぐに言い放った。


「佐藤。今回は確実に童貞を捨てて戻ってきたようだな」

小泉は静かに立ち上がり、隣の部屋に行く。

三宝とかいうお供え物を載せる木製の台座を手にして戻って来るなり、座卓の上に置いた。

御幣とかいう木の棒の先にヒラヒラした半紙を付けた物を手にした小泉は俺の頭上と背中で何やらバサバサと妙な動きをしている。

またか。

いつものルーティンが開始された事を理解した俺は黙ったままじっとしていた。

小泉は祝詞とか言うらしいお経のような言葉を唱えながら俺の身体の上を掃除するように棒を振っている。

頭がキーンとする。

また耳鳴りか?

コレ、苦手なんだよな。

毎回の事だが、“得体の知れない恐ろしい何か”が行われていることしか理解できない。

頭が割れるように痛くなった。

棒をひとしきり振った後、小泉は座卓の上に置かれたお供え物を俺の前に差し出した。

小皿に乗った塩、酒、餅が置かれている。

またコレか。

たまにはアレンジしたり変化球で攻めて欲しいものだ。

俺は塩を舐めさせられ、酒を少量飲まされた後に餅を食うよう指示された。

きなことか黒蜜とかないのか、と聞くと案の定怒られた。

毎度ながら食いにくいんだよな、コレ。

食いずらいがなんとか無理矢理ヤケクソ気味に飲み込み、後で水を貰って飲んだ。

水を飲み終わって一息付いた瞬間、大きな静電気が目の前で起こったような音と痛みが走った。

バチッ、という音がしたように思う。

その音と同時に俺の脳裏に一瞬の映像がフラッシュバックした。

俺は黙ったままその場所に座っていた。

小泉が俺の正面に回り、一冊の古い文庫本を無言で置いた。

表紙には

『蜜と罰』と言う文字が踊っていた。


俺には突きつけられた答え合わせの文庫本が恐ろしいものに思えた。

花園リセ。

あの聖女のような御令嬢を一度ならず二度までも汚してしまったんだ。

最低だな。




俺は自己嫌悪で死にそうになった。
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