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ep5.
ep5. 『死と処女(おとめ)』 生命を作るもの
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昼休憩。
今日は月に一度の『弁当持参の日』だった。
俺らの中学ってさ、基本給食なんだよな。
ま、これにはだいぶ助けられてるし親の居ない俺にとっては命綱と言っても等しい。
俺らの住んでる田舎町なんだけどさ、田舎だからか町の面積は結構広いんだよ。まあ、田舎だからな。
で、町内に複数の小中学校があるんだが、全校『給食センター』からその日の給食が運ばれてくるわけだ。
パンは個包装されてるから、欠席した生徒の余剰分を小泉が横流ししてくれてる。
大量に貰って帰って、冷蔵庫や冷凍庫にストックして朝や晩の飯にしてるんだよな。
俺の食生活はほとんどこの“給食”に支えられてると言っても過言じゃねえ訳だ。
だけど、この“給食”にも弱点があってだな。
夏休みや冬休みみてぇな長期休みだと食料の補給が絶たれて、金がない時期だと干上がっちまう。
土日や連休もそうだな。
早い話、三食まとめて食いっぱぐれちまうんだな。
そうならないように冷凍ストックの食料をチマチマ食ったり、どうしようも無い時は佑ニーサンや小泉のトコへ食わせて貰いに行くしかねぇ。
それ以外は全部完璧なありがたい“給食”なんだが、他にも落とし穴がある。
月に一度の『給食センターの休止日』だ。
定期点検だかなんだかで月一で休みがあるんだよな。
そういうのは土日に済ませて欲しいんだがそうもいかないらしい。
で、長くなったがこっからが本題だ。
給食の無い日は『弁当持参の日』という取り決めになっていた。
弁当を持参出来ない生徒は購買で食券方式の昼食を買う事も出来る。
食券は10枚綴りで事前購入する方式になっていて、10枚で3000円、一枚づつだと350円だ。
ま、10枚綴りのセット購入のがお得なんだがあいにく俺は利用した事がない。
3000円は俺にとっちゃめちゃくちゃ大金だからな。
食券で買える昼食は二種類あって、ランダムのパン三種+紙パック飲料の『パンセット』かランダムのおにぎり三種+紙パックのお茶の『おにぎりセット』がある。
コンビニで買うより割安ではあるんだが、種類が選べないのと食べ盛りの男子には量が少な過ぎるのが難点なんだよな。
なお、女子には量が多すぎるとも言われてるらしいが。
そういう訳で俺は自炊してる事もあって、『手作りで弁当持参』の一択だった。
と言っても、前日の残りのおかずに冷凍した飯を解凍したもの、卵焼きをぶち込む程度で見栄えは悪いんだが。
背に腹は替えられねぇ。
食わないと死ぬし、金も無いってなったらなりふり構ってられねぇからな。
しかし、そうは言っても賑やかな教室でこの“背に腹はかえられない弁当”を広げて食う度胸は俺には無い。
いや無理だろ。
しかも使ってる弁当箱が小二の時に爺さんが買ってくれたポケモンのやつだからな。ちなみに水筒はカーズの柄だし。捨てられないしずっと使ってる。
こんなんセルフ公開処刑だろ?
こっそり教室を抜け、屋上へ繋がる階段の踊り場でひっそりと弁当を食うのが俺の月一のルーティンになっていた。
弁当を開け、手を合わせて食おうとした瞬間だった。
いただきます、と小さく呟いた俺の視線の先に、人影が出現した。
「え?」
驚いた俺は思わず固まる。
そこに居たのは弁当を手にした夢野くるみだった。
今日は月に一度の『弁当持参の日』だった。
俺らの中学ってさ、基本給食なんだよな。
ま、これにはだいぶ助けられてるし親の居ない俺にとっては命綱と言っても等しい。
俺らの住んでる田舎町なんだけどさ、田舎だからか町の面積は結構広いんだよ。まあ、田舎だからな。
で、町内に複数の小中学校があるんだが、全校『給食センター』からその日の給食が運ばれてくるわけだ。
パンは個包装されてるから、欠席した生徒の余剰分を小泉が横流ししてくれてる。
大量に貰って帰って、冷蔵庫や冷凍庫にストックして朝や晩の飯にしてるんだよな。
俺の食生活はほとんどこの“給食”に支えられてると言っても過言じゃねえ訳だ。
だけど、この“給食”にも弱点があってだな。
夏休みや冬休みみてぇな長期休みだと食料の補給が絶たれて、金がない時期だと干上がっちまう。
土日や連休もそうだな。
早い話、三食まとめて食いっぱぐれちまうんだな。
そうならないように冷凍ストックの食料をチマチマ食ったり、どうしようも無い時は佑ニーサンや小泉のトコへ食わせて貰いに行くしかねぇ。
それ以外は全部完璧なありがたい“給食”なんだが、他にも落とし穴がある。
月に一度の『給食センターの休止日』だ。
定期点検だかなんだかで月一で休みがあるんだよな。
そういうのは土日に済ませて欲しいんだがそうもいかないらしい。
で、長くなったがこっからが本題だ。
給食の無い日は『弁当持参の日』という取り決めになっていた。
弁当を持参出来ない生徒は購買で食券方式の昼食を買う事も出来る。
食券は10枚綴りで事前購入する方式になっていて、10枚で3000円、一枚づつだと350円だ。
ま、10枚綴りのセット購入のがお得なんだがあいにく俺は利用した事がない。
3000円は俺にとっちゃめちゃくちゃ大金だからな。
食券で買える昼食は二種類あって、ランダムのパン三種+紙パック飲料の『パンセット』かランダムのおにぎり三種+紙パックのお茶の『おにぎりセット』がある。
コンビニで買うより割安ではあるんだが、種類が選べないのと食べ盛りの男子には量が少な過ぎるのが難点なんだよな。
なお、女子には量が多すぎるとも言われてるらしいが。
そういう訳で俺は自炊してる事もあって、『手作りで弁当持参』の一択だった。
と言っても、前日の残りのおかずに冷凍した飯を解凍したもの、卵焼きをぶち込む程度で見栄えは悪いんだが。
背に腹は替えられねぇ。
食わないと死ぬし、金も無いってなったらなりふり構ってられねぇからな。
しかし、そうは言っても賑やかな教室でこの“背に腹はかえられない弁当”を広げて食う度胸は俺には無い。
いや無理だろ。
しかも使ってる弁当箱が小二の時に爺さんが買ってくれたポケモンのやつだからな。ちなみに水筒はカーズの柄だし。捨てられないしずっと使ってる。
こんなんセルフ公開処刑だろ?
こっそり教室を抜け、屋上へ繋がる階段の踊り場でひっそりと弁当を食うのが俺の月一のルーティンになっていた。
弁当を開け、手を合わせて食おうとした瞬間だった。
いただきます、と小さく呟いた俺の視線の先に、人影が出現した。
「え?」
驚いた俺は思わず固まる。
そこに居たのは弁当を手にした夢野くるみだった。
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