[200万PV達成]それを捨てるなんてとんでもない!〜童貞を捨てる度に過去に戻されてしまう件〜おまけに相手の記憶も都合よく消えてる!?

SPD

文字の大きさ
303 / 1,153
ep5.

ep5. 『死と処女(おとめ)』 新たな事件

しおりを挟む
翌日。

朝、ダラダラと登校して来た俺は教室内の空気が何かおかしい事に気付いた。

女子達がヒソヒソと話し、男子達は関わりたくないといった様子で遠巻きに見ているような雰囲気。

何かあったのだろうか。

チャイムが鳴り、担任の加賀と副担任である小泉が教室に入って来る。

朝のHRは通常通り進行し、最後に加賀がこう言った。

「それでは水森さん。解ってはいるとは思うけどこの後、職員室に来るように」

それだけ言うと加賀は足早に教室を出て行く。

俺は教室に残っている小泉の顔を見た。

何か難しそうな顔をしている。

水森はその後、加賀の後を追うように教室を後にした。

水森唯……?

クラスで一番おとなしいと言っても過言ではない水森だが、何かあったんだろうか。

教室を出て行く水森の背中を、上野綾が無言で凝視していた。

一時間目の授業は理科だった。

気が付けばクラスの奴らは全員、理科室へ移動していた。

教室には小泉だけが残っている。

「……なあ、センセェ、水森はどうかしたのか?」

他に誰も居ないのを幸いに、俺はそのまま小泉に質問をぶつけた。

「……ん。詳しくはまだよく分からないんだが」

どうやら3年の女子生徒とトラブルがあったらしい、と小泉は呟いた。

3年女子?

夢野に続いて水森もか?

いや。

俺は首を振った。

黒のリボン付きブランドソックスを履いている夢野と違って、水森は絵に描いたような地味でおとなしい女子だ。

ソックスも地味で真面目な白だし、ワンポイントも何も無い。

それがどうして3年女子に?

「お前、水森の事を何か知ってるのか?」

小泉は怪訝そうな視線を俺に向ける。

そういえば、今までの流れって小泉に報告してなかったよな。

小泉にも知る権利はあるし、何より夢野は受け持ちの生徒だ。

心配していない筈がない。

だって夢野の為に俺に抱かれようとしてたんだぜ?

小泉だってこの件の当事者の一員じゃないか。

俺は今まで知り得た夢野や水森に関する情報と出来事を簡単に説明した。

本来ならこう、個人情報のような事柄をベラベラ喋るのって俺だって好きじゃないんだ。(上野も似たようなこと言ってたけどさ)

だけど、人の命がかかってる以上そうも言ってられねぇだろ?

なるほど、と一通り聞き終わった小泉は頷いた。

「いや、よくぞここまで夢野に寄り添ってやってくれたな。佐藤」

小泉が俺を褒めてる?

いや、どちらかと言うと労ってくれてる感じなんだろうか。

珍しいこともあるものだ。

意味がわからず俺が黙っていると、小泉は小さなため息をついた。

「……夢野くるみ。私の方でも教職員に色々と聞いて回ったんだがな」

小泉は一呼吸置いて続けた。

「中学に進学する時に小学校から[申し送り]というものがあって、通常それを考慮しつつクラス編成を行う訳なんだが────」

小学校時代も少し周囲とトラブルがあったらしくてな、と小泉は言った。

小学校の頃から?

どう言うことだろう。

上野はイジメてはないと言っていたが────

或いは、全く別の人物にイジメられている?

それどころか水森唯もイジメられてるんじゃねぇの?




ますます複雑になって行く状況に、俺の理解は全く追いつかなかった。

しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

百合系サキュバスにモテてしまっていると言う話

釧路太郎
キャラ文芸
名門零楼館高校はもともと女子高であったのだが、様々な要因で共学になって数年が経つ。 文武両道を掲げる零楼館高校はスポーツ分野だけではなく進学実績も全国レベルで見ても上位に食い込んでいるのであった。 そんな零楼館高校の歴史において今まで誰一人として選ばれたことのない“特別指名推薦”に選ばれたのが工藤珠希なのである。 工藤珠希は身長こそ平均を超えていたが、運動や学力はいたって平均クラスであり性格の良さはあるものの特筆すべき才能も無いように見られていた。 むしろ、彼女の幼馴染である工藤太郎は様々な部活の助っ人として活躍し、中学生でありながら様々な競技のプロ団体からスカウトが来るほどであった。更に、学力面においても優秀であり国内のみならず海外への進学も不可能ではないと言われるほどであった。 “特別指名推薦”の話が学校に来た時は誰もが相手を間違えているのではないかと疑ったほどであったが、零楼館高校関係者は工藤珠希で間違いないという。 工藤珠希と工藤太郎は血縁関係はなく、複雑な家庭環境であった工藤太郎が幼いころに両親を亡くしたこともあって彼は工藤家の養子として迎えられていた。 兄妹同然に育った二人ではあったが、お互いが相手の事を守ろうとする良き関係であり、恋人ではないがそれ以上に信頼しあっている。二人の関係性は苗字が同じという事もあって夫婦と揶揄されることも多々あったのだ。 工藤太郎は県外にあるスポーツ名門校からの推薦も来ていてほぼ内定していたのだが、工藤珠希が零楼館高校に入学することを決めたことを受けて彼も零楼館高校を受験することとなった。 スポーツ分野でも名をはせている零楼館高校に工藤太郎が入学すること自体は何の違和感もないのだが、本来入学する予定であった高校関係者は落胆の声をあげていたのだ。だが、彼の出自も相まって彼の意志を否定する者は誰もいなかったのである。 二人が入学する零楼館高校には外に出ていない秘密があるのだ。 零楼館高校に通う生徒のみならず、教員職員運営者の多くがサキュバスでありそのサキュバスも一般的に知られているサキュバスと違い女性を対象とした変異種なのである。 かつては“秘密の花園”と呼ばれた零楼館女子高等学校もそういった意味を持っていたのだった。 ちなみに、工藤珠希は工藤太郎の事を好きなのだが、それは誰にも言えない秘密なのである。 この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルアッププラス」「ノベルバ」「ノベルピア」にも掲載しております。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

水泳部合宿

RIKUTO
BL
とある田舎の高校にかよう目立たない男子高校生は、快活な水泳部員に半ば強引に合宿に参加する。

旧校舎の地下室

守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。

処理中です...