708 / 1,153
ep8
ep8『愚者の宝石と盲目の少女たち』 Too Fast To Live Too Young To Die
しおりを挟む
家に帰った俺は───────畳の上に転がって暫く天井を眺めていた。
概史に貰ったあれこれはちゃぶ台の上に置いている。
しかし、コンドームってこんなに種類があったんだな。
ローションも携帯型があるなんて知らなかった。
概史の家を出た後、100均でアルミの名刺入れを買ってきたのはいいんだが────────
この中に個包装のローションを入れるにしても、ちょっとポケットの中に入れる物が多すぎるか?
女子みたいにポーチを持ち歩いたりする訳にはいかないし───────
かと言って、カバンの中に入れるっていうのもなんか不便な気もする。
いや、待てよ。
ポケットの中の荷物が減らせないなら、逆にポケットを増やせばいいんだ。
発想の転換てヤツだ。
俺は起き上がるとタンスの中にあるものを探し始めた。
確か、佑ニーサンに短ラン以外の改造学ランも貰ってた気がするんだよな。
なんか、裏地に刺繍がしてあるんだけど大きめの内ポケットが付いてたような───────
タンスの一番奥の学ランを引っ張り出した俺は絶望した。
なんだこれは。
背中や腕、あちこちに奇妙な刺繍が入りまくっている。
なんかアレだな。ドッペルゲンガーが着てた学ランみてぇじゃねぇか。
いくらなんでも流石にこれは、と思った俺はこれを箪笥に押し込んだ。
不意にカチャリ、という音が室内に響く。
「ん?」
何か落とした?
俺は周囲を見渡した。
畳に上に何かがある。
銀色のチェーンが視界に入ってくる。
「……なんだこれ?」
手に取るとそれは────────随分前に佑ニーサンに貰った携帯灰皿だった。
大きめの懐中時計のような銀色の金属製。確か、何かのブランド品だって言ってた気がするけど俺にはよくわからない。
上部のツマミを回すと蓋が開く。
ジャラジャラとしたチェーンが本体と繋がっている。
土星のような小さな飾りがチェーンの端にゆらゆらと揺れている。
前にもらった時、こんな邪魔なの使わんだろと思って箪笥に仕舞い込んでたんだっけ。
なんか佑ニーサンが若い時に買った物だったけど、結局使ってなかったとかで貰った気がする。
確かに携帯灰皿にしては重量がある代物ではあるが───────────
中央に髑髏マークの入った銀色のケースはなかなかにお洒落だしなんかカッコいい。
何度か蓋を開け閉めしているうちに、俺はふとあることに気付く。
これってチェーン付いてるしさ、この中にコンドーム入れてベルトに付けとくのはどうだろ?
学ランのポケットの方はパンパンなんだけどさ、ベルトにチェーン付けてズボンのポケットに入れとくってのはいいんじゃないだろうか?
ポケットから飛び出してもチェーン付いてたら無くさねぇだろうしさ。
それに、外から見たら財布か何かのチェーンみたいに見えるだろ?
俺は立ち上がると早速、ベルトにチェーンを付けてみる。
そのまま先端の銀色のケース部分はポケットに入れる。
隣の部屋に行き、姿見の鏡で全身をチェックした。
うん。違和感はない気がする。
田舎のヤンキー中学生って感じだな。
俺はもう一度、持ち物を整頓し直した。
胸ポケットに生徒手帳とさっき買った名刺入れを入れる。
学ランの右ポケットにスマホ、左ポケットに財布と煙草、ライターを入れる。腕時計は腕に着ける。
ズボンの尻ポケットに携帯用ウェットティッシュ、右ポケットに家の鍵とタオルハンカチ、ズボンの左ポケットにさっきの携帯灰皿のケース部分を入れて─────────
これなら動きやすい気もする。
後は小泉に頼んでさ、例の缶の蓋の内側に貼ってあった謎のお札をもう一枚貰って───────この灰皿のケースの蓋の内側に貼れば完璧じゃね?
概史に貰ったあれこれはちゃぶ台の上に置いている。
しかし、コンドームってこんなに種類があったんだな。
ローションも携帯型があるなんて知らなかった。
概史の家を出た後、100均でアルミの名刺入れを買ってきたのはいいんだが────────
この中に個包装のローションを入れるにしても、ちょっとポケットの中に入れる物が多すぎるか?
女子みたいにポーチを持ち歩いたりする訳にはいかないし───────
かと言って、カバンの中に入れるっていうのもなんか不便な気もする。
いや、待てよ。
ポケットの中の荷物が減らせないなら、逆にポケットを増やせばいいんだ。
発想の転換てヤツだ。
俺は起き上がるとタンスの中にあるものを探し始めた。
確か、佑ニーサンに短ラン以外の改造学ランも貰ってた気がするんだよな。
なんか、裏地に刺繍がしてあるんだけど大きめの内ポケットが付いてたような───────
タンスの一番奥の学ランを引っ張り出した俺は絶望した。
なんだこれは。
背中や腕、あちこちに奇妙な刺繍が入りまくっている。
なんかアレだな。ドッペルゲンガーが着てた学ランみてぇじゃねぇか。
いくらなんでも流石にこれは、と思った俺はこれを箪笥に押し込んだ。
不意にカチャリ、という音が室内に響く。
「ん?」
何か落とした?
俺は周囲を見渡した。
畳に上に何かがある。
銀色のチェーンが視界に入ってくる。
「……なんだこれ?」
手に取るとそれは────────随分前に佑ニーサンに貰った携帯灰皿だった。
大きめの懐中時計のような銀色の金属製。確か、何かのブランド品だって言ってた気がするけど俺にはよくわからない。
上部のツマミを回すと蓋が開く。
ジャラジャラとしたチェーンが本体と繋がっている。
土星のような小さな飾りがチェーンの端にゆらゆらと揺れている。
前にもらった時、こんな邪魔なの使わんだろと思って箪笥に仕舞い込んでたんだっけ。
なんか佑ニーサンが若い時に買った物だったけど、結局使ってなかったとかで貰った気がする。
確かに携帯灰皿にしては重量がある代物ではあるが───────────
中央に髑髏マークの入った銀色のケースはなかなかにお洒落だしなんかカッコいい。
何度か蓋を開け閉めしているうちに、俺はふとあることに気付く。
これってチェーン付いてるしさ、この中にコンドーム入れてベルトに付けとくのはどうだろ?
学ランのポケットの方はパンパンなんだけどさ、ベルトにチェーン付けてズボンのポケットに入れとくってのはいいんじゃないだろうか?
ポケットから飛び出してもチェーン付いてたら無くさねぇだろうしさ。
それに、外から見たら財布か何かのチェーンみたいに見えるだろ?
俺は立ち上がると早速、ベルトにチェーンを付けてみる。
そのまま先端の銀色のケース部分はポケットに入れる。
隣の部屋に行き、姿見の鏡で全身をチェックした。
うん。違和感はない気がする。
田舎のヤンキー中学生って感じだな。
俺はもう一度、持ち物を整頓し直した。
胸ポケットに生徒手帳とさっき買った名刺入れを入れる。
学ランの右ポケットにスマホ、左ポケットに財布と煙草、ライターを入れる。腕時計は腕に着ける。
ズボンの尻ポケットに携帯用ウェットティッシュ、右ポケットに家の鍵とタオルハンカチ、ズボンの左ポケットにさっきの携帯灰皿のケース部分を入れて─────────
これなら動きやすい気もする。
後は小泉に頼んでさ、例の缶の蓋の内側に貼ってあった謎のお札をもう一枚貰って───────この灰皿のケースの蓋の内側に貼れば完璧じゃね?
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる