[200万PV達成]それを捨てるなんてとんでもない!〜童貞を捨てる度に過去に戻されてしまう件〜おまけに相手の記憶も都合よく消えてる!?

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ep8

ep8『愚者の宝石と盲目の少女たち』 アンダーワールド・ ティータイム

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「……つまり何者かが楓のお兄さんに情報提供を行った、という事なのね?」

佐々木は少し考え込むような素振りを見せた。

しかし、さっきまでとは違い─────────その眼光は打って変わったように鋭くなる。

それはまるで水を得た魚のようだった。

この“謎の情報提供者”が佐々木の闘争心に火を点けてしまったのだろう。

俺は改めて添付された画像を見た。

卒アル写真だけではなく実家の住所や過去のプライベート画像、果ては実家のペットの画像まで網羅している。

「……これってさ、一條ってめっちゃ身近なヤツに裏切られてね?」

俺がそうポツリと呟くと佐々木は頷いた。

「そうね。コレが簡単に出てきたってことは────────ある程度一條刻夜に近しい人物からの流出以外に考えられないわ」

なるほどな。

コレは大きな手掛かりになるんだろうが───────────

佐々木はさっきのDMのスクショ画像を自分宛のアカウントに送り、その後送信履歴を消して宮原楓にスマホを返した。

「さあ、楓。そろそろ貴方のお兄さんが血相を変えて登校してくるんじゃないかしら?この保健室の秘密を知られる訳にはいかないから──────」

佐々木がそこまで言うと宮原楓は頷いた。

「はい、センパイ。ご迷惑をお掛けして御免なさい……」

シュンとしょげる宮原楓の肩を抱き、佐々木は優しくこう言った。

「大丈夫よ。知らせてくれてありがとう。楓。お手柄だわ」

また何かあったらすぐに知らせるのよ、という佐々木の言葉に頷くと宮原楓は顔を赤らめたまま保健室を後にした。

パタンとドアが閉まった途端、小泉が口を開く。

「……しかし、コレは一体どういう事態なんだ?」

なんだってこの謎の人物は宮原の兄にこんな画像を送って寄越したんだ、と小泉が疑問を口にする。

それはもっともな事に思えた。俺もそこが気になるからな。

そうですね、と佐々木は相槌を打ちながらパソコンのキーボードを叩く。

「……あくまでも自分の手は汚さずに個人情報を拡散する──────なかなか狡猾な事をしてくれるわね」

「狡猾?」

俺が聞き返すと小泉がそれに反応した。

「そうか。万が一……一条本人もしくはその親が弁護士に依頼して開示請求を行なった場合───────割れるのは宮原兄の身元だしな」

この謎の人物──────── 『C ∴M ∴』とやらはノーダメで逃げおおせるってワケか。

それにしてもさ、と俺はふと気になる点を挙げてみる。

「イニシャルに付いてるこの変なマークってなんだ?社会の教科書に載ってた気もすんだけど」

佐々木も俺の言葉に反応する。

「これは地図記号のようね……[茶畑]又は[史跡・名勝・天然記念物]のどちらかだと思うんだけど──────」

「ハァ?茶畑?葉っぱの栽培でもしてんのか?それとも古城マニアなのかよ?」

俺が反応すると佐々木もそれに続けた。

「イニシャルのC ∴M ∴ってのも不可解ね。Mだと森とか三谷とかいろんな苗字が考えられるけど────────」

Cから始まる名前が思い浮かばないわね、と佐々木は首を捻る。

「アレじゃね?日本人じゃなくてカートコバーンとかコートニーとかさ。なんか外国の名前なんじゃね?」

なんか雰囲気が日本人ぽくねぇもんな、と俺が言うと小泉が頷いた。

「そうだな。それはいいセン行ってると思うぞ、佐藤」

「は?マジで言ってんの?」

俺がそう聞き返すと小泉はこう続けた。











「この表記方法は魔術関連の本で見たことがある。魔術結社の団体名の表記のやり方にそっくりじゃないか」









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