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ep10.
ep10.『聖母と道化、その支配人』 インフィニティクリスタル
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俺達の動きを見ていたんだろうか。
店員がこちらに歩いて来る。
「ガチャ無料券をご利用なさいますか?」
問いかけに対し水森唯が頷くと───────店員は腰にぶら下げた革製のバッグのようなものから小銭を取り出し、筐体のコイン投入口にセットした。
どうぞ、と促された水森唯がこちらの顔を見る。
俺が無言で頷くと水森唯はゆっくりとハンドルを回した。
コインが筐体に吸い込まれ歯車の音が静かに周囲に響く。
水森唯が最後までハンドルを回し切ると、ゴロリとカプセルが取り出し口に転がった。
そのカプセルの色を見た水森唯は歓声を上げる。
「……あ!」
いいの当たったんか?と俺が尋ねると水森唯はキラキラと瞳を輝かせた。
「これ!一番欲しかったコンパクトなの!」
女児向けアニメの変身コンパクトなんてどれも同じに見えるが───────俺には違いが全くわからない。
ピンクのハートが付いたコンパクトがカプセルの透明部分からも見える。
確かに、なんだかド派手そうな見た目をしているな。
これね、シリーズの中でも一番新しいコンパクトなのよ、と水森唯は興奮気味に捲し立てる。
「新しいとか古いのとかあんの?何年も長期でアニメシリーズやってるからか?」
俺が何気なくそう尋ねると水森唯はガチャ筐体にセットされた台紙の商品写真を指差した。
「ほら、真ん中にあるこれが今回のコンパクトなの。開くと中に宝石が入ってるのよ」
俺は水森唯の指差した先の写真を眺めた。
数種類あるコンパクトの中で、この種類にだけ中に宝石が入っているらしい。
「へぇ、じゃあレア種ってこと?」
俺がそう口にすると水森唯は嬉しそうに頷く。
「そう、歴代の変身コンパクトの中でもこの[ロイヤルエンゲージコンパクト]はエール王子から贈られた特別なアイテムで──────」
2人の愛の結晶として出現した[インフィニティクリスタル]はこの中にしか入っていないの、と言いながら水森唯はカプセルを開けた。
パールがかった白の丸いコンパクトの中央にハートと王冠が配置されたデザインのコンパクトは、確かにレア感があるように思える。
水森唯が更にコンパクトを開けると、中にはプラスチックの宝石が付いたおもちゃの指輪が入っていた。
店員がこちらに歩いて来る。
「ガチャ無料券をご利用なさいますか?」
問いかけに対し水森唯が頷くと───────店員は腰にぶら下げた革製のバッグのようなものから小銭を取り出し、筐体のコイン投入口にセットした。
どうぞ、と促された水森唯がこちらの顔を見る。
俺が無言で頷くと水森唯はゆっくりとハンドルを回した。
コインが筐体に吸い込まれ歯車の音が静かに周囲に響く。
水森唯が最後までハンドルを回し切ると、ゴロリとカプセルが取り出し口に転がった。
そのカプセルの色を見た水森唯は歓声を上げる。
「……あ!」
いいの当たったんか?と俺が尋ねると水森唯はキラキラと瞳を輝かせた。
「これ!一番欲しかったコンパクトなの!」
女児向けアニメの変身コンパクトなんてどれも同じに見えるが───────俺には違いが全くわからない。
ピンクのハートが付いたコンパクトがカプセルの透明部分からも見える。
確かに、なんだかド派手そうな見た目をしているな。
これね、シリーズの中でも一番新しいコンパクトなのよ、と水森唯は興奮気味に捲し立てる。
「新しいとか古いのとかあんの?何年も長期でアニメシリーズやってるからか?」
俺が何気なくそう尋ねると水森唯はガチャ筐体にセットされた台紙の商品写真を指差した。
「ほら、真ん中にあるこれが今回のコンパクトなの。開くと中に宝石が入ってるのよ」
俺は水森唯の指差した先の写真を眺めた。
数種類あるコンパクトの中で、この種類にだけ中に宝石が入っているらしい。
「へぇ、じゃあレア種ってこと?」
俺がそう口にすると水森唯は嬉しそうに頷く。
「そう、歴代の変身コンパクトの中でもこの[ロイヤルエンゲージコンパクト]はエール王子から贈られた特別なアイテムで──────」
2人の愛の結晶として出現した[インフィニティクリスタル]はこの中にしか入っていないの、と言いながら水森唯はカプセルを開けた。
パールがかった白の丸いコンパクトの中央にハートと王冠が配置されたデザインのコンパクトは、確かにレア感があるように思える。
水森唯が更にコンパクトを開けると、中にはプラスチックの宝石が付いたおもちゃの指輪が入っていた。
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