1,053 / 1,153
ep10.
ep10.『聖母と道化、その支配人』スタァ誕生前夜⑨
しおりを挟む
「……詳しいことはまた後で連絡するわ」
じゃ、と言って席を立とうとする水森唯の手を俺は慌てて引っ張る。
「おいおいおいおい!いくらなんでもそりゃねぇだろうがよ!」
何か問題が?とキョトンとした様子で俺に聞き返す水森唯。
いやいやいや……
「上野に頼もうって言ったのは俺だけどさ!こんなん騙し討ちじゃねぇか」
悪徳セールスの契約みたいな了承の取り付け方しやがって、と俺が言うと上野は怪訝そうな顔でこちらを見る。
「……ちょっとさ、二人とも何のハナシしてんの?」
まあそういうリアクションになるわな。
「あ、いや、その──────────」
俺がどうにか取り繕おうとした時だった。
「上野さん。ダンスと歌の練習って出来る?」
水森唯が唐突にそう質問する。
え?まあ、ちょっとくらいなら?と上野は咄嗟に答えた。
「だったら決まりね。丁度いい空きテナントをリハーサル用に貸して貰える手筈になってるから……」
週末、そこに集合しましょう、と次々と決定事項を告げていく水森唯はまるで敏腕プロデューサーのようだ。
さっき聞いた話だと、俺らの学校から近い場所に歌と踊りの練習をするスペースを確保して貰うということだった。
まあ、練習するのに学校から市内中心部までわざわざ通ってたらそこそこ時間かかるからな。
近いのに越したことはないが────────
これってさ、もしかして俺は要らないんじゃねぇの?
もういっそ水森一人でプロデュースした方が上手くいくんじゃないか?
「さっきから二人とも何のハナシしてんのよ???」
ぜんっぜん何言ってるかわかんないんだけど、と上野はまたしても怪訝そうな表情を浮かべた。
どうしよう。
『1ヶ月後にアイドルグループのメンバーとしてステージに立ってくれ』って言ったら普通に断ってくるよな……
一体、どう説明したら上野を味方につけることができるんだ?
じゃ、と言って席を立とうとする水森唯の手を俺は慌てて引っ張る。
「おいおいおいおい!いくらなんでもそりゃねぇだろうがよ!」
何か問題が?とキョトンとした様子で俺に聞き返す水森唯。
いやいやいや……
「上野に頼もうって言ったのは俺だけどさ!こんなん騙し討ちじゃねぇか」
悪徳セールスの契約みたいな了承の取り付け方しやがって、と俺が言うと上野は怪訝そうな顔でこちらを見る。
「……ちょっとさ、二人とも何のハナシしてんの?」
まあそういうリアクションになるわな。
「あ、いや、その──────────」
俺がどうにか取り繕おうとした時だった。
「上野さん。ダンスと歌の練習って出来る?」
水森唯が唐突にそう質問する。
え?まあ、ちょっとくらいなら?と上野は咄嗟に答えた。
「だったら決まりね。丁度いい空きテナントをリハーサル用に貸して貰える手筈になってるから……」
週末、そこに集合しましょう、と次々と決定事項を告げていく水森唯はまるで敏腕プロデューサーのようだ。
さっき聞いた話だと、俺らの学校から近い場所に歌と踊りの練習をするスペースを確保して貰うということだった。
まあ、練習するのに学校から市内中心部までわざわざ通ってたらそこそこ時間かかるからな。
近いのに越したことはないが────────
これってさ、もしかして俺は要らないんじゃねぇの?
もういっそ水森一人でプロデュースした方が上手くいくんじゃないか?
「さっきから二人とも何のハナシしてんのよ???」
ぜんっぜん何言ってるかわかんないんだけど、と上野はまたしても怪訝そうな表情を浮かべた。
どうしよう。
『1ヶ月後にアイドルグループのメンバーとしてステージに立ってくれ』って言ったら普通に断ってくるよな……
一体、どう説明したら上野を味方につけることができるんだ?
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる