[200万PV達成]それを捨てるなんてとんでもない!〜童貞を捨てる度に過去に戻されてしまう件〜おまけに相手の記憶も都合よく消えてる!?

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ep10.

ep10.『聖母と道化、その支配人』空回り

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その後の空気は最悪だった。

上野が小泉をフォローしようとして発した言葉が空回りしていた。

「ま……まあ小泉っちも忙しいっしょ?出来なくて当たり前だってば!!」

『小泉だけが全く出来ていない』ということは全員の共通認識であることを改めて確認させられたようなものだ。

重苦しい空気に耐えられず、諸星キクコが一番に抜ける。

「あー!明日、日直だったー☆今日の課題まだ終わってないから先に帰るねー☆」

こういう時に他校であるってのはあれだな。なんか抜けやすくていいよな。

諸星キクコが帰った後のボーリング場は更に気まずさが加速していた。

「……」

こんな時、俺がしっかりしなきゃいけないんだよな。

だけど気の利いた言葉なんてなにも出てこない。

そもそもさ、女子ばっかり5人集めたグループに俺が混ざるってシチュが異常なんだ。

俺にこの状況をどうこう出来る訳ないだろ!?

ゴトリ、という音が場内に響く。

スクールバッグを床に置いたのは佐々木だった。帰り支度を始めている。

「…‥わたしもそろそろ離脱してさせて貰うわね」

立ち尽くしている俺の横を通り、佐々木は出口に向かう。

すれ違いざま────────────佐々木は俺の耳元でそっとこう呟いた。

「貴方がこの状況をなんとかするのよ。さん」
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