1,099 / 1,153
ep10.
ep10.『聖母と道化、その支配人』空回り
しおりを挟む
その後の空気は最悪だった。
上野が小泉をフォローしようとして発した言葉が空回りしていた。
「ま……まあ小泉っちも忙しいっしょ?出来なくて当たり前だってば!!」
『小泉だけが全く出来ていない』ということは全員の共通認識であることを改めて確認させられたようなものだ。
重苦しい空気に耐えられず、諸星キクコが一番に抜ける。
「あー!明日、日直だったー☆今日の課題まだ終わってないから先に帰るねー☆」
こういう時に他校であるってのはあれだな。なんか抜けやすくていいよな。
諸星キクコが帰った後のボーリング場は更に気まずさが加速していた。
「……」
こんな時、俺がしっかりしなきゃいけないんだよな。
だけど気の利いた言葉なんてなにも出てこない。
そもそもさ、女子ばっかり5人集めたグループに俺が混ざるってシチュが異常なんだ。
俺にこの状況をどうこう出来る訳ないだろ!?
ゴトリ、という音が場内に響く。
スクールバッグを床に置いたのは佐々木だった。帰り支度を始めている。
「…‥わたしもそろそろ離脱してさせて貰うわね」
立ち尽くしている俺の横を通り、佐々木は出口に向かう。
すれ違いざま────────────佐々木は俺の耳元でそっとこう呟いた。
「貴方がこの状況をなんとかするのよ。プロデューサーさん」
上野が小泉をフォローしようとして発した言葉が空回りしていた。
「ま……まあ小泉っちも忙しいっしょ?出来なくて当たり前だってば!!」
『小泉だけが全く出来ていない』ということは全員の共通認識であることを改めて確認させられたようなものだ。
重苦しい空気に耐えられず、諸星キクコが一番に抜ける。
「あー!明日、日直だったー☆今日の課題まだ終わってないから先に帰るねー☆」
こういう時に他校であるってのはあれだな。なんか抜けやすくていいよな。
諸星キクコが帰った後のボーリング場は更に気まずさが加速していた。
「……」
こんな時、俺がしっかりしなきゃいけないんだよな。
だけど気の利いた言葉なんてなにも出てこない。
そもそもさ、女子ばっかり5人集めたグループに俺が混ざるってシチュが異常なんだ。
俺にこの状況をどうこう出来る訳ないだろ!?
ゴトリ、という音が場内に響く。
スクールバッグを床に置いたのは佐々木だった。帰り支度を始めている。
「…‥わたしもそろそろ離脱してさせて貰うわね」
立ち尽くしている俺の横を通り、佐々木は出口に向かう。
すれ違いざま────────────佐々木は俺の耳元でそっとこう呟いた。
「貴方がこの状況をなんとかするのよ。プロデューサーさん」
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる