えあーぽけっと

眠兎

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えあーぽけっと

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桜吹雪は昨日、深夜まで参考書を読み耽ったせいで、とろんとまどろんだ半目で、黒板の文字を複写していた。
社会科教師の嶋本は昭和中期生まれの老齢な人で、せっかちな性格と、半分は嫌がらせの意味で、黒板に書いては、重要なことを次々と消してゆくので、油断ができずに、ノートに書きなぐるしかない。
吹雪は男女共学の私立高校に通う女生徒だった。焦ったせいで字を間違えたので、ペンケースから消しゴムを出して消そうとしたが、消えない。
消しゴムにしては大きくて、硬いなと感じた刹那、それが昨晩に、リフレッシュするために使用した、水色のピンクローターであることに気がついて、吹雪は衝撃に打ちのめされた。
昨日使用したあとの安堵感で油断して、ペンケースに入れてしまったのだ。体中から汗が吹き出して、上履きの中の紺のソックスもズクズクになってしまった。きっと鏡を見たら、色白の美少女は郵便ポストぐらい赤面していることを自覚しただろう。
何とかローターをカバンに隠して顔を上げると、最前列で、橋本佳奈と目があった。普段あまり仲良くはしてないが、刮目して見ているところ、偶然、一部始終を見られてしまったようだった。
吹雪は咄嗟に、シーッと人差し指を唇に当て、そのあとすぐに、お願いお願いと手を擦り合わせた。
佳奈は無表情で親指を立てて、いいねを送ってきた。そのあと眼鏡のずれを直して、黒板に向き直ってしまった。
放課後、校門を出たところの木陰で、橋下佳奈が待ち伏せしていた。眼鏡を掛けているせいで秀才タイプだと思い込んでいたので、この積極さには少し脅かされた。佳奈は吹雪を見つけると歩み寄ってきて言った。
「さっき見ちゃったんだよね。…あのさ、今から家にお邪魔してもいい?」
吹雪は驚いた。どういう意味だろう?恐喝でもされるんだろうか?あんなものを見られた弱みもあるし、しばらく大人しくして、様子を見た方が賢明かもしれない。冷たいドリンクでも出せば、見逃してくれるかも。
吹雪はマンションに帰り着くと、母子家庭で仕事に出ているママがまだ帰っていない、静かな部屋に佳奈を招き入れ、部屋のチェアに座らせた。
ちょっと待っててと言って、キッチンの冷蔵庫からアイスティーを2つのグラスに次いで、部屋に戻った。何をどう弁解したらいいか分からず、モジモジ黙ったままベッドに腰掛けていると、佳奈が素早く隣に座ってきて、耳元で囁いた。
「アタシ、前から吹雪ちゃんのこと気になってたんだよね。でも超可愛くて近寄りづらかったから…」
そう言って佳奈は、白くて小さくて細い左手を右手にいた吹雪の内腿に滑らせてきた。吹雪はフリーズしていると、さわさわと左手の先で内腿を撫でてきた。吹雪にはレズの素養は無いと本人は思っていたが、眼鏡を外して間近に見る佳奈の顔を見ていると、何だか、この子ならいいかな、という気分になってきた。
佳奈の右手が吹雪の背中を抱きしめ、ブレザーが汗で湿っていることを知られて恥ずかしかったが、さらに驚いたことには、佳奈の右手が振動していた。違う。いつのまにかカバンからローターを抜き取られ、それを振動させて、吹雪の右の乳房を脇の下から責めてきたのだ。吹雪は自分の意図しない攻勢に、腰が砕けてそのままベッドに倒れた。
覆い被さってきた佳奈は、優しく吹雪にキスをすると、そのままディープキスの流れになった。
佳奈は吹雪のブレザーとブラを脱がせると、今度は直にローターを乳首に当てた。そして空いている左の乳房を強めに掴んで、乳首を優しく吸ってきた。恥ずかしさと快感で吹雪は痙攣し、声が漏れた。
「ああ、いやぁ!ダメぇ…」
吹雪の両腿の内側に入り込んだ佳奈は、パンツの上から秘部の縦筋をなぞった。コットンの生地が愛液で濡れて糸を引いた。クロッチの脇から指を入れてなぞると、すでに濁流のようになっていた。佳奈はパンツを下げると、敢えて淫靡にみえるように、膝の辺りに留めておいた。
佳奈は吹雪の両脚を膝のところで押さえて、M字に開脚させて、じっくりと吹雪の秘部を見た。女子から見ても、色素が薄く涙色に濡れている縦の筋が、美しいと思った。両手の親指で左右に押し開くと、愛液で溢れた、薄ピンク色の膣口が覗いている。佳奈は吹雪の左右の内腿と膝に下を這わせ、徐にクリをした先で転がした。ヌルヌルと愛液と唾液を絡めてもて遊び、優しく吸ったりした。
「ああぁぁぁ!」
吹雪は声にならない声を抑制することもできずに、ただされるがままでいるしかなかった。
佳奈はクリを舐めながら、右手でローターを起動させ吹雪の中に出し入れした。水色のプラスチックが、愛液まみれで光っていた。
「いやぁ!ダメぇ!…い、イクゥ!…」
吹雪は腰を浮かせ、激しく痙攣して、両足の指を内側に巻き込んで、オーガズムを迎えた。
身体中の力が放出され、動くこともできずに、ベッドに倒れ込んだ。
気がつくと、佳奈の柔らかい唇が、吹雪の唇を味わっていた。吹雪も舌を絡めて、白くて細い腕同士を背中に回して摩り合いながら、長い長いキスを楽しんだ。
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