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後編
和解
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『……ティアナちゃん、護衛にタッカーを付けるから、よろしくね。うふふ、こき使ってあ・げ・て』
無表情で目の前に座るタッカー様から渡されたオバさまからの手紙に目を通し、そっとため息を溢す。
なぜ、よりによってタッカー様を護衛に寄越すのだ?
もっと護衛に向いている筋骨隆々の下男だって、メイシン公爵家にはいるだろうに。こんなヒョロヒョロの優男、役に立つのか?
そんなどうでもいい八つ当たりをしていなければ、目の前に苦手な人物が座っているという、この状況から逃げ出したくなってしまう。
ガタガタと揺れる簡素な馬車内に、二人きり。
嫌すぎる。逃げ出したい……
メイシン公爵家から出立して、一刻は経つだろうに会話すらない。目の前に座る男は、背筋を伸ばし微動だにせず座っている。瞳を閉じているため、目が合わない事が唯一の救いだった。
それにしても綺麗な顔をしている。初めて会った時も、綺麗な子だと思ったのだ。オバさま譲りの緑色の髪はサラサラで、金色の瞳は陽の光を受けキラキラと輝いて見えた。女の子かと勘違いする程には美しい少年だったのだ。しかし今は、ぷっくりとした頬はスッとシャープになり、眉も凛々しく孤を描いている。精悍な顔立ちに変化した目の前の男を見つめ、時の流れをあらためて感じていた。
「どうしました?ティアナ。私の顔に何かついていますか?」
「えっ⁈ そんなことは……」
閉じていた瞼が上がり、金色の瞳が現れる。あまりに強い視線に心臓を射抜かれ、止まりそうになる。
「はぁぁ、貴方が私に苦手意識を持っているのは承知しております。ただ、お互いに昔の幼かった時の二人ではないのです。当時、貴方に対して行った非礼には、心から謝罪致します。今考えても、紳士の取るべき態度ではなかったと恥じるばかりで、貴方が私の事を毛嫌いするのも無理はないと理解しています」
「いえ、そんな事は」
「分かっています。貴方が、私と顔を合わせないように行動していたのは」
「えっ……と」
「良いのです。そのような態度を取られても仕方ない事を仕出かした自覚はありますから、責めているのではありません」
いやいや、今の攻め方は責めているようにしか聞こえないのですが! 私の耳がおかしいのだろうか。タッカー様が嫌過ぎて、耳まで疑心暗鬼になっているのだろうか。
目の前に座る男の頭が落ち、項垂れている。哀愁を漂わせているのは、見間違いではないだろう。ただ、項垂れたいのは私の方だ。
なんだか、腹が立って来た。
「タッカー様。正直に申しますが、今のお話では責めているようにしか聞こえません」
「いや!そんな事は決してない」
「では、なぜ貴方様が項垂れているのですか?項垂れたいのはこちらです。わたくしに、嫌われている自覚があるのでしたら、オバさまに護衛を命じられた時点でお断りして頂きたかった」
「それは出来ない!これが最後のチャンスだとも思っているんだ。ティアナ、貴方を散々傷つけてしまった。謝って済む問題ではない事も分かっている。ただ、嫌われたままなのは嫌なんだ」
嫌われたままは嫌?子供か!
幼な子のような問答を繰り返す男を見つめ、今までの自分は何を怖がって、この男から逃げ回っていたのだと思う。
逃げ回る程に怖く大きな存在だった男が小さく見える。
今がチャンスなのではないか……
この男の呪縛から解放され、イニシアチブを握るチャンスが目の前に転がっている。
「タッカー様。私に嫌われるのが、そんなに嫌でしたの?」
「あぁ……」
「では、態度で示してくださらないかしら?」
「えっ?」
顔を歪ませ頭を抱えた男の顔が上がり、金色の瞳と目がかち合う。まるで迷子の子犬のような不安気な瞳を見つめ、口角が釣り上がっていく。
「わたくし、タッカー様の事が嫌いよ。だって、あんな仕打ち受けたら誰だって、嫌になるわ」
不安気な瞳が歪み、俯く。
侍女服のスカートを手で押さえ、しゃがむと目の前で項垂れている男の顔を見上げ両手を伸ばし、頬を包む。
ビクッと揺れる肩に、勝ちを確信した。
「ねぇ、タッカー様。貴方はチャンスが欲しいと言う。私も昔の幼かった自分とは違うわ。お互いに様々な経験をし、後悔もした。そろそろ、昔の事は水に流して友好な関係を築いても良い頃かもしれないわ」
「では、ティアナは私を許して……」
不安に揺れていた瞳に輝きが戻る。ただ、そう簡単には希望を持たせてあげない。
「でも、今のままでは苦手意識は無くなりそうにないの。だから、契約しない?」
「……契約?」
一瞬、明るく輝いた金色の瞳に影がさす。
「えぇ。だって、言葉で謝罪されたところで、それが本心かどうかなんて分からないでしょ?だから、態度で示して欲しいの」
「態度?ティアナは、私に何をさせる気だ?」
「簡単な事よ。ノーリントン教会に潜入している間、決して私に逆らわない事。護衛として、私の手足となり働く事。それが出来るなら、昔の事は水に流すわ。プライドの高い、タッカー様に出来るかしら?」
「そんな簡単な事でいいのか?」
「えっ⁈ えぇ……」
不安気に揺れていた瞳に強い光が宿り、強い視線に射抜かれる。
彼に何が起こったのか理解出来ない。
頬を包んでいた手を取られ、グイッと引かれる。バランスを崩した私は、そのままタッカー様の胸へとダイブし、捕われていた。
突然の暴挙に、なす術なく狭い車内では暴れる事も出来ない。
「タッカー様!離して……」
バランスを崩した私の身体を持ち上げ座面へと座らせると、目の前に膝をついたタッカー様に手を取られていた。
「ティアナ、貴方に永遠の忠誠を誓う」
取られた手の甲にキスが落ちる様を、まるで他人事のように見つめる。
自分の身に何が起こったか理解出来ない。なのに、口は勝手に動く。
「貴方の忠誠しかと受け取りました。我が命尽きるまで、我を守る事を許します」
騎士の誓い。その意味の重要性は理解している。そして、この騎士の誓いに正式な解を示せば、滅多な事がない限り覆す事は出来ない。
「御意。我が命尽きるまで」
金色の瞳を輝かせ、こちらを見つめるタッカー様が笑う。その笑みを見て、我に返った。
「あぁぁぁぁ、違います!今の無し、無しですぅぅぅ」
「ははは、正式な返事も頂いた事ですし、もう覆す事は出来ませんよ。我が主人様」
「違います。違います。今の無し。私は、潜入調査の時だけ協力して貰えればそれで良いのです!」
「そうは行きません。末永くよろしくお願いしますね」
ニコニコ顔のタッカー様は、何を言っても撤回する気はないようだ。今さらながらに、仕掛けたようで、仕掛けられていたのは自分だったと気づき歯噛みする。
まぁ、今は役に立ちそうな下僕を手に入れたと思おう……
車窓に広がる田園風景を眺め、いつの間にかタッカー様に対する苦手意識が和らいでいる事に気づき、心が少し軽くなった。
無表情で目の前に座るタッカー様から渡されたオバさまからの手紙に目を通し、そっとため息を溢す。
なぜ、よりによってタッカー様を護衛に寄越すのだ?
もっと護衛に向いている筋骨隆々の下男だって、メイシン公爵家にはいるだろうに。こんなヒョロヒョロの優男、役に立つのか?
そんなどうでもいい八つ当たりをしていなければ、目の前に苦手な人物が座っているという、この状況から逃げ出したくなってしまう。
ガタガタと揺れる簡素な馬車内に、二人きり。
嫌すぎる。逃げ出したい……
メイシン公爵家から出立して、一刻は経つだろうに会話すらない。目の前に座る男は、背筋を伸ばし微動だにせず座っている。瞳を閉じているため、目が合わない事が唯一の救いだった。
それにしても綺麗な顔をしている。初めて会った時も、綺麗な子だと思ったのだ。オバさま譲りの緑色の髪はサラサラで、金色の瞳は陽の光を受けキラキラと輝いて見えた。女の子かと勘違いする程には美しい少年だったのだ。しかし今は、ぷっくりとした頬はスッとシャープになり、眉も凛々しく孤を描いている。精悍な顔立ちに変化した目の前の男を見つめ、時の流れをあらためて感じていた。
「どうしました?ティアナ。私の顔に何かついていますか?」
「えっ⁈ そんなことは……」
閉じていた瞼が上がり、金色の瞳が現れる。あまりに強い視線に心臓を射抜かれ、止まりそうになる。
「はぁぁ、貴方が私に苦手意識を持っているのは承知しております。ただ、お互いに昔の幼かった時の二人ではないのです。当時、貴方に対して行った非礼には、心から謝罪致します。今考えても、紳士の取るべき態度ではなかったと恥じるばかりで、貴方が私の事を毛嫌いするのも無理はないと理解しています」
「いえ、そんな事は」
「分かっています。貴方が、私と顔を合わせないように行動していたのは」
「えっ……と」
「良いのです。そのような態度を取られても仕方ない事を仕出かした自覚はありますから、責めているのではありません」
いやいや、今の攻め方は責めているようにしか聞こえないのですが! 私の耳がおかしいのだろうか。タッカー様が嫌過ぎて、耳まで疑心暗鬼になっているのだろうか。
目の前に座る男の頭が落ち、項垂れている。哀愁を漂わせているのは、見間違いではないだろう。ただ、項垂れたいのは私の方だ。
なんだか、腹が立って来た。
「タッカー様。正直に申しますが、今のお話では責めているようにしか聞こえません」
「いや!そんな事は決してない」
「では、なぜ貴方様が項垂れているのですか?項垂れたいのはこちらです。わたくしに、嫌われている自覚があるのでしたら、オバさまに護衛を命じられた時点でお断りして頂きたかった」
「それは出来ない!これが最後のチャンスだとも思っているんだ。ティアナ、貴方を散々傷つけてしまった。謝って済む問題ではない事も分かっている。ただ、嫌われたままなのは嫌なんだ」
嫌われたままは嫌?子供か!
幼な子のような問答を繰り返す男を見つめ、今までの自分は何を怖がって、この男から逃げ回っていたのだと思う。
逃げ回る程に怖く大きな存在だった男が小さく見える。
今がチャンスなのではないか……
この男の呪縛から解放され、イニシアチブを握るチャンスが目の前に転がっている。
「タッカー様。私に嫌われるのが、そんなに嫌でしたの?」
「あぁ……」
「では、態度で示してくださらないかしら?」
「えっ?」
顔を歪ませ頭を抱えた男の顔が上がり、金色の瞳と目がかち合う。まるで迷子の子犬のような不安気な瞳を見つめ、口角が釣り上がっていく。
「わたくし、タッカー様の事が嫌いよ。だって、あんな仕打ち受けたら誰だって、嫌になるわ」
不安気な瞳が歪み、俯く。
侍女服のスカートを手で押さえ、しゃがむと目の前で項垂れている男の顔を見上げ両手を伸ばし、頬を包む。
ビクッと揺れる肩に、勝ちを確信した。
「ねぇ、タッカー様。貴方はチャンスが欲しいと言う。私も昔の幼かった自分とは違うわ。お互いに様々な経験をし、後悔もした。そろそろ、昔の事は水に流して友好な関係を築いても良い頃かもしれないわ」
「では、ティアナは私を許して……」
不安に揺れていた瞳に輝きが戻る。ただ、そう簡単には希望を持たせてあげない。
「でも、今のままでは苦手意識は無くなりそうにないの。だから、契約しない?」
「……契約?」
一瞬、明るく輝いた金色の瞳に影がさす。
「えぇ。だって、言葉で謝罪されたところで、それが本心かどうかなんて分からないでしょ?だから、態度で示して欲しいの」
「態度?ティアナは、私に何をさせる気だ?」
「簡単な事よ。ノーリントン教会に潜入している間、決して私に逆らわない事。護衛として、私の手足となり働く事。それが出来るなら、昔の事は水に流すわ。プライドの高い、タッカー様に出来るかしら?」
「そんな簡単な事でいいのか?」
「えっ⁈ えぇ……」
不安気に揺れていた瞳に強い光が宿り、強い視線に射抜かれる。
彼に何が起こったのか理解出来ない。
頬を包んでいた手を取られ、グイッと引かれる。バランスを崩した私は、そのままタッカー様の胸へとダイブし、捕われていた。
突然の暴挙に、なす術なく狭い車内では暴れる事も出来ない。
「タッカー様!離して……」
バランスを崩した私の身体を持ち上げ座面へと座らせると、目の前に膝をついたタッカー様に手を取られていた。
「ティアナ、貴方に永遠の忠誠を誓う」
取られた手の甲にキスが落ちる様を、まるで他人事のように見つめる。
自分の身に何が起こったか理解出来ない。なのに、口は勝手に動く。
「貴方の忠誠しかと受け取りました。我が命尽きるまで、我を守る事を許します」
騎士の誓い。その意味の重要性は理解している。そして、この騎士の誓いに正式な解を示せば、滅多な事がない限り覆す事は出来ない。
「御意。我が命尽きるまで」
金色の瞳を輝かせ、こちらを見つめるタッカー様が笑う。その笑みを見て、我に返った。
「あぁぁぁぁ、違います!今の無し、無しですぅぅぅ」
「ははは、正式な返事も頂いた事ですし、もう覆す事は出来ませんよ。我が主人様」
「違います。違います。今の無し。私は、潜入調査の時だけ協力して貰えればそれで良いのです!」
「そうは行きません。末永くよろしくお願いしますね」
ニコニコ顔のタッカー様は、何を言っても撤回する気はないようだ。今さらながらに、仕掛けたようで、仕掛けられていたのは自分だったと気づき歯噛みする。
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