王が気づいたのはあれから十年後

王太子は妃の肩を抱き、反対の手には息子の手を握る。
妃はまだ小さい娘を抱えて、夫に寄り添っていた。

仲睦まじいその王族家族の姿は、国民にも評判がよかった。
側室を取ることもなく、子に恵まれた王家。

王太子は妃を優しく見つめ、妃も王太子を愛しく見つめ返す。

王太子は今日、父から王の座を譲り受けた。

新たな国王の誕生だった。
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