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平和作戦、開始
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しばらく泣いたら落ち着いてきた。頭と心の中のごちゃごちゃも随分すっきりした。
「ありがとう、魔王様。さすがに涙止まった……って、魔王様!?」
顔を上げたら、魔王は放心していた。
「しっかりしろ!」
「と、叶空とこんなに長く触れ合ってしまった……」
……これはとりあえず離れたほうがよさそうだ。ベッドを這って少し距離を取る。何度か呼びかけたら、虚ろだった目に光が戻ってきた。
「……叶空、もう大丈夫か」
「うん、ありがとう。スッキリしたし、魔王様のおかげでアイドルだったころの志みたいなものを思い出せた」
「俺は、叶空の力になれたのか」
「そ。やっぱファンは偉大だ。自分じゃ気づけなかったことを気づかせてくれる。それで、これからのこと考えてたんだけど……」
泣いている間、だんだん冷静になっていく頭で考えた。
「俺はやっぱり平和な世界が好きだ。アイドルだったころは、俺たちを見てくれる人が元気になって、明日も前向きに生きてくれたらって思ってた。その思いは今でも同じだ。世界が危機に襲われるのを放って自分だけ平和に暮らせない。俺の力で何とかできるんなら、やってやる。平和に暮らすのは、そのあとだ」
魔王は目の淵を赤くして、涙をためていた。それがドバっと溢れ出した。
「叶空……素晴らしい考えだ……さすが俺の光……」
「な、泣くほど?」
「こうして転生しても、何も変わらない……聖人すぎて逆にキャラ作りを疑われていたがやはり素なんだな……俺が信じた君は明るく強く優しく気高く綺麗……いや言葉では表せない……」
「褒めすぎだって。神様は前世の記憶を活かせって言ってたし、アイドルだった俺にしかできない方法があるはずだ。俺は俺なりのやり方で、勇者の役目を果たしてやる!」
声に出したことで気持ちが固く決まった。俺の話に何度も頷いた魔王は涙を拭い、
「よし、では俺を倒せ。それで終わるのだろう。本望だ」
両手を広げて瞼を閉じた。ひとつも抵抗の素振りはない。
「魔王様のバカ」
「え」
「俺、誰も殺したくないって言っただろ」
「……そうだな、叶空の気持ちを蔑ろにしてしまっていた。……だが、どうする」
目の前の魔王が何かするとはどうしても思えない。倒すのはこの人であるべきじゃない。要は世界が平和になればいいんだ。倒す以外の別の方法で、平和への道を探す……俺は、俺なりのやり方で……
「魔王様、俺と会った時、平和な生活がしたいだけって言ってたよな。人間と敵対したり、支配者になりたいってわけじゃないんだろ?」
「そうだ。俺は王として魔物たちを統べねばならないが、無駄な戦いはしたくない。人間との共生は難しくても、それぞれ別の場所で争わずに生きていければと思う」
「なんであの泉にいたの?」
「魔物が色々なところでいざこざを起こし、その対処に追われていた。俺じゃないと治められないからな。解決したあと精神的に疲れて、静かな場所でひとりになりたいと思ったらあの場所に移動していた」
「ブラック企業に逆戻りしてない?」
魔王は「かもな」と冗談めかして笑った。やっぱり、この人となら……
「なあ魔王様、俺たち協力しないか?」
「協力?」
「そ、ゲームで言えばチュートリアルの時点で俺はラスボスと平和な世界について話してることになる。これを逆手に取る。俺は勇者として使命を果たしながら、魔王様に協力してもらって争いを避ける。これぞ戦わずして世界平和!」
首をかしげていた魔王は目を見開いた。
「なるほど。敵対する予定だった勇者と魔王が先に手を組んで裏で手を回す……魔物が負けるフリをすれば人間側は納得するだろう。魔物のことは俺が説得し、最終的に俺が倒されたフリをすれば……」
「そっか、そっちが大変になるか。じゃあみんなの前で平和条約とか結ぶ?」
「いや、それだと納得しない人間が出てくる。叶空の作戦で行こう。俺がなんとかする」
「本当にいいのか?」
「大好きな叶空を支えられるんだ、前世以上の幸福をもらってしまった。君のために俺は何でもしよう。君にすべてを捧げる」
「あ、ありがとう……」
ファンとして言ってるのはわかるけど、いざ面と向かって直球ストレートで言われると照れるな……この魔王、芸能界にいたらトップレベルの美形だし……
「と、叶空が照れて……あああ……」
「俺以上に照れるなよ……」
魔王はふうふうと呼吸を落ち着かせている。やっと落ち着いてきたのか、大きく息をついて、真剣な眼差しへと変わる。
「しかし、危惧していることがある。俺が魔王なら、俺の意思に反した暴走が起こる可能性は否定できない。叶空が勇者になるのが必然的に起こる運命なのであれば、俺が倒されるのも必然ということになる」
「……その時は、俺が止める」
「今の時点で俺の魔力に勝てる者はいない。暴走した時の保険に、叶空には俺と同じぐらいの力をつけてもらわねば」
「うう、それこそレベル上げ的なのがいるか……魔王様なら俺の顔、歌、ダンスを見たら正気が戻ってきそうだけど」
「うむ、違いない」
「あはは、即答じゃん!」
俺が笑うと、魔王もくすくすと笑う。何気ないことで笑いあえる、これが平和だ。勇者と魔王がもうそうなってるんだから、きっと人間と魔物も笑いあえる日がくる。
「でも、これだけは覚えておいてくれ。俺は叶空に倒されるなら本望だと」
「わかったけど……そうならないように俺たちで頑張るんだよ」
魔王は光を宿した目で頷いた。
「叶空……いや、これからはフォルと呼ばせてもらってもいいか」
呼び方が変わっただけなのに、胸の奥がじんわり熱を帯びた。魔王の瞳の中に、アイドルではない今の自分が映っていて……くすぐったい感じ。
「もちろん! 魔王様は名前あるのか?」
「今はアズノストというが……」
「わかった。アズノスト様、これからよろしく!」
アズノストの手を取り、にこ、と笑った瞬間、ローリングしてベッドから転げ落ちていった。しばらく床に顔を伏せて悶えたあと、プルプル震えながらベッドに這い上がって正座をした。
「すまない、驚かせた。名前を呼びながら手を握るのは不意打ちだ」
「そろそろ慣れない……?」
「一生慣れることはないな。それと、様はつけなくていい」
「お偉い立場なのに?」
「ああ。これからは魔王と勇者という立場ではなく、同郷の協力者としてやっていこう」
「うん、そりゃありがたいな」
「むしろ俺が様をつけるべきなのだが……魔王の性なのか敬称が口に出せなくて……すまない……」
「今、同郷の協力者としてやっていこうって話したじゃん……」
こうして俺と魔王の、世界平和作戦が幕を開けた。
「ありがとう、魔王様。さすがに涙止まった……って、魔王様!?」
顔を上げたら、魔王は放心していた。
「しっかりしろ!」
「と、叶空とこんなに長く触れ合ってしまった……」
……これはとりあえず離れたほうがよさそうだ。ベッドを這って少し距離を取る。何度か呼びかけたら、虚ろだった目に光が戻ってきた。
「……叶空、もう大丈夫か」
「うん、ありがとう。スッキリしたし、魔王様のおかげでアイドルだったころの志みたいなものを思い出せた」
「俺は、叶空の力になれたのか」
「そ。やっぱファンは偉大だ。自分じゃ気づけなかったことを気づかせてくれる。それで、これからのこと考えてたんだけど……」
泣いている間、だんだん冷静になっていく頭で考えた。
「俺はやっぱり平和な世界が好きだ。アイドルだったころは、俺たちを見てくれる人が元気になって、明日も前向きに生きてくれたらって思ってた。その思いは今でも同じだ。世界が危機に襲われるのを放って自分だけ平和に暮らせない。俺の力で何とかできるんなら、やってやる。平和に暮らすのは、そのあとだ」
魔王は目の淵を赤くして、涙をためていた。それがドバっと溢れ出した。
「叶空……素晴らしい考えだ……さすが俺の光……」
「な、泣くほど?」
「こうして転生しても、何も変わらない……聖人すぎて逆にキャラ作りを疑われていたがやはり素なんだな……俺が信じた君は明るく強く優しく気高く綺麗……いや言葉では表せない……」
「褒めすぎだって。神様は前世の記憶を活かせって言ってたし、アイドルだった俺にしかできない方法があるはずだ。俺は俺なりのやり方で、勇者の役目を果たしてやる!」
声に出したことで気持ちが固く決まった。俺の話に何度も頷いた魔王は涙を拭い、
「よし、では俺を倒せ。それで終わるのだろう。本望だ」
両手を広げて瞼を閉じた。ひとつも抵抗の素振りはない。
「魔王様のバカ」
「え」
「俺、誰も殺したくないって言っただろ」
「……そうだな、叶空の気持ちを蔑ろにしてしまっていた。……だが、どうする」
目の前の魔王が何かするとはどうしても思えない。倒すのはこの人であるべきじゃない。要は世界が平和になればいいんだ。倒す以外の別の方法で、平和への道を探す……俺は、俺なりのやり方で……
「魔王様、俺と会った時、平和な生活がしたいだけって言ってたよな。人間と敵対したり、支配者になりたいってわけじゃないんだろ?」
「そうだ。俺は王として魔物たちを統べねばならないが、無駄な戦いはしたくない。人間との共生は難しくても、それぞれ別の場所で争わずに生きていければと思う」
「なんであの泉にいたの?」
「魔物が色々なところでいざこざを起こし、その対処に追われていた。俺じゃないと治められないからな。解決したあと精神的に疲れて、静かな場所でひとりになりたいと思ったらあの場所に移動していた」
「ブラック企業に逆戻りしてない?」
魔王は「かもな」と冗談めかして笑った。やっぱり、この人となら……
「なあ魔王様、俺たち協力しないか?」
「協力?」
「そ、ゲームで言えばチュートリアルの時点で俺はラスボスと平和な世界について話してることになる。これを逆手に取る。俺は勇者として使命を果たしながら、魔王様に協力してもらって争いを避ける。これぞ戦わずして世界平和!」
首をかしげていた魔王は目を見開いた。
「なるほど。敵対する予定だった勇者と魔王が先に手を組んで裏で手を回す……魔物が負けるフリをすれば人間側は納得するだろう。魔物のことは俺が説得し、最終的に俺が倒されたフリをすれば……」
「そっか、そっちが大変になるか。じゃあみんなの前で平和条約とか結ぶ?」
「いや、それだと納得しない人間が出てくる。叶空の作戦で行こう。俺がなんとかする」
「本当にいいのか?」
「大好きな叶空を支えられるんだ、前世以上の幸福をもらってしまった。君のために俺は何でもしよう。君にすべてを捧げる」
「あ、ありがとう……」
ファンとして言ってるのはわかるけど、いざ面と向かって直球ストレートで言われると照れるな……この魔王、芸能界にいたらトップレベルの美形だし……
「と、叶空が照れて……あああ……」
「俺以上に照れるなよ……」
魔王はふうふうと呼吸を落ち着かせている。やっと落ち着いてきたのか、大きく息をついて、真剣な眼差しへと変わる。
「しかし、危惧していることがある。俺が魔王なら、俺の意思に反した暴走が起こる可能性は否定できない。叶空が勇者になるのが必然的に起こる運命なのであれば、俺が倒されるのも必然ということになる」
「……その時は、俺が止める」
「今の時点で俺の魔力に勝てる者はいない。暴走した時の保険に、叶空には俺と同じぐらいの力をつけてもらわねば」
「うう、それこそレベル上げ的なのがいるか……魔王様なら俺の顔、歌、ダンスを見たら正気が戻ってきそうだけど」
「うむ、違いない」
「あはは、即答じゃん!」
俺が笑うと、魔王もくすくすと笑う。何気ないことで笑いあえる、これが平和だ。勇者と魔王がもうそうなってるんだから、きっと人間と魔物も笑いあえる日がくる。
「でも、これだけは覚えておいてくれ。俺は叶空に倒されるなら本望だと」
「わかったけど……そうならないように俺たちで頑張るんだよ」
魔王は光を宿した目で頷いた。
「叶空……いや、これからはフォルと呼ばせてもらってもいいか」
呼び方が変わっただけなのに、胸の奥がじんわり熱を帯びた。魔王の瞳の中に、アイドルではない今の自分が映っていて……くすぐったい感じ。
「もちろん! 魔王様は名前あるのか?」
「今はアズノストというが……」
「わかった。アズノスト様、これからよろしく!」
アズノストの手を取り、にこ、と笑った瞬間、ローリングしてベッドから転げ落ちていった。しばらく床に顔を伏せて悶えたあと、プルプル震えながらベッドに這い上がって正座をした。
「すまない、驚かせた。名前を呼びながら手を握るのは不意打ちだ」
「そろそろ慣れない……?」
「一生慣れることはないな。それと、様はつけなくていい」
「お偉い立場なのに?」
「ああ。これからは魔王と勇者という立場ではなく、同郷の協力者としてやっていこう」
「うん、そりゃありがたいな」
「むしろ俺が様をつけるべきなのだが……魔王の性なのか敬称が口に出せなくて……すまない……」
「今、同郷の協力者としてやっていこうって話したじゃん……」
こうして俺と魔王の、世界平和作戦が幕を開けた。
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