古い時計、或いは

第五歩

夜は暗いんですね

たっぷりのひかりと熱をまぶして
太陽は沈みました
わたしも

わたしの心も沈んでます
身体の
皮膚についた心が
ひりひりしてます

濃密な夜
春の夜の粘度は高い
ですよね
今日から三月です


あなたのことは
考えるだけで胸が痛い
赤い林檎をすり下ろしてる
ような気持ちです


あなたがいれば
こんなに場が和むなんて
皆
あなたのことを過小評価してる
みたいで


なるべくあなたの方を見て
見るだけですけど
迷惑かな？
迷惑ならやめます
でもどうやって？


お店では
ゴロゴロを使わないわたしです
別に理由もありません



眠い
寝てしまっていいかな？
サタデーナイトまだ八時
あなたが笑った気がしたとき
わたしはカゴにトマトジュースを
入れました