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苦悩とか
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わたしはあなたを好きでは
ありません
なぜなら生きてるから
酸素を奪い合うこの世に
分子ひとつも分け合いたくない
眠たかったのに眠れなくなった
あなたのせいです
なぜなら生きてるから
睡眠という素敵な時間を
奪う汚いフラッシュバック
吐き気がする
くだらないくだらない
生きてる意味とかわからない
生殖だとすれば、終わりました
快楽にも飽きた
きっと天国はつまんない
あえて死ぬのもめんどくさいし
全力を注ぎ込めた
絵を描いたりするのも
馬鹿バカしいだろ
弛緩した思考
身近で手軽な
存在感を求めるエッセイ
そんなものにうつつを抜かし
大してない才能を放つ
誰かを愛すほど
自分が大したやつじゃ
ないことも知ってるし
相手だってそんな大した事ない
ここで酒が欲しくなり
代わりに
リスペリドンをのむ
統合失調症の薬
お前
お前は統合失調症なのか
なのでしょう
幻覚も幻聴もないし
妄想も正気もない
ただのひとです
雨に濡れれば破れる紙の服
だから朝は典型的にウェザーリポート
ナイロンでできてるテントに住む
よわい色した妖精です
ウェルネス
さみしくはない
むなしくはある
むなしさを説明しようとすると
最後は自分が死んだらいい
という結論に達する
どうあがいてもだ
そ
存在が無意味
だ、だ、
みんな性欲か性欲に伴う快感か
ただの快感を求めてる
るんるん
派生し混乱する快感すら求められる
自意識が過剰なんだよばーか
白い春が立ちのぼる
乾いたアスファルトに立つ
ばーん
トラックではこばれてきた
ひと
ひとが古い家をぶっ壊す
ばーん
かなしみ
お隣の解体工事
良かった
このアパートぶっ壊すなら
出てけ
と言われたら路頭に迷う
こともなく築数十年に住む
別に嫌じゃない
安宿のブルース
ところで
苦悩すれば人は生きる
苦悩が生きる今になる
今ね
とっても生きている
どうしようもなく生きている
毎日
毎夜
死ぬことを考えては
ガス代に悩まされ
自転車を軋ませて
体重を呪う
安い飯しか食えないし
電気代がもったいないので
早々に布団に入り
ねちねちと
死ぬことの生き方を
考えては
絶望している
ずーん
生きてる鼓動の一押し
ずーん
一分間に六十回も
ずーん
数えてる時だけ
生きてる気がする
死なない気がする
「このとしになるとさあ、
だいたい自分の人生の風景が
見えるよな
あの山がいちばん高くて
あれ以上のことは
もうないっ、てさ」
果てしなかった世界の果てに立ち
呆然と見ているおしまいの世界
日めくりを破りながら
破り終わる日を望む
最期の一枚は
金箔か?
そんなこともなく
ふつうの紙だよ
ふつうに破けて
誰にも気づかれないように
わたしは死んだんだ
生きてるみたいに見えるかも
しれないけど
でも死んでます
数ある矛盾の中で
いちばん良く死んでます
苦しみを苦しめ
悲しみを悲しめ
さいわいをあきらめた人
特有の笑顔
涙がながれる
とても乾いた感情の
広がる砂漠の
或いはオアシスなのかと
あなたの言葉が
染みました
だけどもう
わたしはおわり
ありません
なぜなら生きてるから
酸素を奪い合うこの世に
分子ひとつも分け合いたくない
眠たかったのに眠れなくなった
あなたのせいです
なぜなら生きてるから
睡眠という素敵な時間を
奪う汚いフラッシュバック
吐き気がする
くだらないくだらない
生きてる意味とかわからない
生殖だとすれば、終わりました
快楽にも飽きた
きっと天国はつまんない
あえて死ぬのもめんどくさいし
全力を注ぎ込めた
絵を描いたりするのも
馬鹿バカしいだろ
弛緩した思考
身近で手軽な
存在感を求めるエッセイ
そんなものにうつつを抜かし
大してない才能を放つ
誰かを愛すほど
自分が大したやつじゃ
ないことも知ってるし
相手だってそんな大した事ない
ここで酒が欲しくなり
代わりに
リスペリドンをのむ
統合失調症の薬
お前
お前は統合失調症なのか
なのでしょう
幻覚も幻聴もないし
妄想も正気もない
ただのひとです
雨に濡れれば破れる紙の服
だから朝は典型的にウェザーリポート
ナイロンでできてるテントに住む
よわい色した妖精です
ウェルネス
さみしくはない
むなしくはある
むなしさを説明しようとすると
最後は自分が死んだらいい
という結論に達する
どうあがいてもだ
そ
存在が無意味
だ、だ、
みんな性欲か性欲に伴う快感か
ただの快感を求めてる
るんるん
派生し混乱する快感すら求められる
自意識が過剰なんだよばーか
白い春が立ちのぼる
乾いたアスファルトに立つ
ばーん
トラックではこばれてきた
ひと
ひとが古い家をぶっ壊す
ばーん
かなしみ
お隣の解体工事
良かった
このアパートぶっ壊すなら
出てけ
と言われたら路頭に迷う
こともなく築数十年に住む
別に嫌じゃない
安宿のブルース
ところで
苦悩すれば人は生きる
苦悩が生きる今になる
今ね
とっても生きている
どうしようもなく生きている
毎日
毎夜
死ぬことを考えては
ガス代に悩まされ
自転車を軋ませて
体重を呪う
安い飯しか食えないし
電気代がもったいないので
早々に布団に入り
ねちねちと
死ぬことの生き方を
考えては
絶望している
ずーん
生きてる鼓動の一押し
ずーん
一分間に六十回も
ずーん
数えてる時だけ
生きてる気がする
死なない気がする
「このとしになるとさあ、
だいたい自分の人生の風景が
見えるよな
あの山がいちばん高くて
あれ以上のことは
もうないっ、てさ」
果てしなかった世界の果てに立ち
呆然と見ているおしまいの世界
日めくりを破りながら
破り終わる日を望む
最期の一枚は
金箔か?
そんなこともなく
ふつうの紙だよ
ふつうに破けて
誰にも気づかれないように
わたしは死んだんだ
生きてるみたいに見えるかも
しれないけど
でも死んでます
数ある矛盾の中で
いちばん良く死んでます
苦しみを苦しめ
悲しみを悲しめ
さいわいをあきらめた人
特有の笑顔
涙がながれる
とても乾いた感情の
広がる砂漠の
或いはオアシスなのかと
あなたの言葉が
染みました
だけどもう
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