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最恐の男
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最後の動画は気持ちばかりか、足フェチ御用達の人気作品がぽつんと掲載されていた。さすがの睦月もそれには少々時間をかけて動画を見続けた。
「……誰だよ、こんなことしたヤツ」
暫くして冷静さを取り戻した睦月。大事な千愛希の動画と差し替えられた悔しさと憤りで、帰宅するモードに入っていたが、すぐに手はキーボードに伸びる。
誰かが侵入したに違いない。そう思い、その形跡を辿る。このくらい朝飯前だとでもいうように、素早く指を動かした。
「嘘だろ……」
10分ほど作業をして、睦月は瞳を揺らす。律ほど時間をかけなくても素人の仕業でないことくらいは想像がついた。明らかに追跡できないよう手が打ってあったからだ。
こんな経験は今までなかった。学生時代は、友人達と面白がって他人のパソコンに勝手に侵入したこともあった。けれど、近年のウイルス対策ソフトはどれも優秀で睦月が使用しているものは信用できるものだった。にもかかわらず、侵入されたどころか動画の差し替えにも成功している事実にゾッと背筋が凍った。
それから、千愛希の動画はどこへいったのかと不安になった。あの動画は自分だけが知るものだったはず。自宅に持ち帰り、厳重に管理すれば誰かに気付かれることはないと踏んでいた。
代わりとはいえない様々な動画に、もしやアダルトサイトの管理者でも潜り込んだんじゃないかと思ったのだ。もしも千愛希の動画が素人特集か何かでネットに晒されでもしたら、世に出回ってしまう。
千愛希の体が無数の人間達の目に晒されるのかと思ったら、急に怖くなった。
「……誰だよ、こんなことしたヤツ」
暫くして冷静さを取り戻した睦月。大事な千愛希の動画と差し替えられた悔しさと憤りで、帰宅するモードに入っていたが、すぐに手はキーボードに伸びる。
誰かが侵入したに違いない。そう思い、その形跡を辿る。このくらい朝飯前だとでもいうように、素早く指を動かした。
「嘘だろ……」
10分ほど作業をして、睦月は瞳を揺らす。律ほど時間をかけなくても素人の仕業でないことくらいは想像がついた。明らかに追跡できないよう手が打ってあったからだ。
こんな経験は今までなかった。学生時代は、友人達と面白がって他人のパソコンに勝手に侵入したこともあった。けれど、近年のウイルス対策ソフトはどれも優秀で睦月が使用しているものは信用できるものだった。にもかかわらず、侵入されたどころか動画の差し替えにも成功している事実にゾッと背筋が凍った。
それから、千愛希の動画はどこへいったのかと不安になった。あの動画は自分だけが知るものだったはず。自宅に持ち帰り、厳重に管理すれば誰かに気付かれることはないと踏んでいた。
代わりとはいえない様々な動画に、もしやアダルトサイトの管理者でも潜り込んだんじゃないかと思ったのだ。もしも千愛希の動画が素人特集か何かでネットに晒されでもしたら、世に出回ってしまう。
千愛希の体が無数の人間達の目に晒されるのかと思ったら、急に怖くなった。
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