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糖度150%、スパイス多め
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ダイニングの扉を開ければ、すっかり準備は整っており、皆着席していた。
ドアを開けて手前の左から周、まどかと並びその隣は空いている。周の向かい側にダリア、まどかの向かいに慶吾、その隣に祖母といった具合に並んでいた。
自然と千愛希はまどかの隣に座り、律は側面に角を隔てて座った。
「呼びに行ってから随分降りてこないからもう食べ始めようとしたところよ」
ダリアがそう言って鍋の中をおたまですくう。
「ああ、ごめん。ゲームに夢中になってて。千愛希が全然負けてくれないから」
座って体をテーブルに寄せる律は、涼しい顔をしてそんなことを言う。ゲームなんて一度もしてないじゃない! と思いながらも千愛希は律の話に合わせなければならなかった。
「いつも負けてくれないのは律の方でしょ」
それは事実なので、千愛希も言っていて違和感はなかった。2人の様子に頬を緩めるダリアは、取り皿によそいながらチラリと千愛希を見る。
「あら……千愛希ちゃん、顔が赤いけど大丈夫? 風邪かしら」
「え!?」
つい先程まで汗だくだったのだ。ダリアの言葉にピキーンと衝撃が走る。冷や汗が出てきそうで「す、少し暑かったので……。暖房をきかせてくれたんですけど、ムキになってゲームしてたので……」と慌てて答えた。この時ばかりは設定を作っていた律に感謝も覚えた。
「あら、そう? この部屋も暑いかしらね? 火を使ってるとけっこう暑くなるのよね」
ダリアはテーブルの真ん中に置かれたカセットコンロの火を小さくし、エアコンのリモコンを設定し直した。
「あ、すみません……」
「いいのよ。それより、考えてくれた? 同居の話」
ダリアは決して忘れてはいなかった。慶吾が帰宅するやいなや、義母も交えて同居の話を持ちかけたのだった。
ドアを開けて手前の左から周、まどかと並びその隣は空いている。周の向かい側にダリア、まどかの向かいに慶吾、その隣に祖母といった具合に並んでいた。
自然と千愛希はまどかの隣に座り、律は側面に角を隔てて座った。
「呼びに行ってから随分降りてこないからもう食べ始めようとしたところよ」
ダリアがそう言って鍋の中をおたまですくう。
「ああ、ごめん。ゲームに夢中になってて。千愛希が全然負けてくれないから」
座って体をテーブルに寄せる律は、涼しい顔をしてそんなことを言う。ゲームなんて一度もしてないじゃない! と思いながらも千愛希は律の話に合わせなければならなかった。
「いつも負けてくれないのは律の方でしょ」
それは事実なので、千愛希も言っていて違和感はなかった。2人の様子に頬を緩めるダリアは、取り皿によそいながらチラリと千愛希を見る。
「あら……千愛希ちゃん、顔が赤いけど大丈夫? 風邪かしら」
「え!?」
つい先程まで汗だくだったのだ。ダリアの言葉にピキーンと衝撃が走る。冷や汗が出てきそうで「す、少し暑かったので……。暖房をきかせてくれたんですけど、ムキになってゲームしてたので……」と慌てて答えた。この時ばかりは設定を作っていた律に感謝も覚えた。
「あら、そう? この部屋も暑いかしらね? 火を使ってるとけっこう暑くなるのよね」
ダリアはテーブルの真ん中に置かれたカセットコンロの火を小さくし、エアコンのリモコンを設定し直した。
「あ、すみません……」
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