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こんにちは赤ちゃん
【3】
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面会を終えて、実家に帰る。あまねくんには、今日は実家に泊まると連絡しておいたのだ。それに加えて姉が無事に出産を終えたこと、落ち着いたら赤ちゃんと対面しようという旨を伝えた。
あまねくんからはおめでとうとの言葉と、私の赤ちゃんもとても楽しみだという内容が綴られていた。
お腹をさすりながら、私も楽しみだよ。と呟いた。
そのまま茉紀のトーク画面へととんだ。喧嘩中であれ以来連絡を取っていないためとても気まずい。しかし、このまま結婚式を迎えてはもっと気まずいと意を決してメッセージを送った。
〔お姉ちゃんの子供、今日産まれたよ! 男の子だった! もうお姉ちゃんもスタスタ歩いててびっくりしたけど、取りあえずなにもなくて一安心〕
そう送った。なんてくるかなぁとそわそわしてると、すぐに返信があった。
〔もうそんな時期だっけ!? おめでたーい! さくらちゃんにもベビちゃんにも会いたいよー!〕
ハートマークたくさんでテンション高めのメッセージだった。
なんだ……。あの時のことを気にしてきたのは私だけか。
そう思いながらも心の底から安堵している。
〔お姉ちゃんにも言っとくね! 土日は実家に帰ってくるみたいだから、私も泊まる予定なんだ〕
〔あんたもそろそろ安定期じゃなかった?〕
〔そうだよー! ずっと気を遣ってたからけっこう疲れちゃった。安定期入ったらもうちょっと動けるって思うと嬉しい!〕
〔そう言っても何があるかわかんないんだから気を付けなよ!〕
いつも通りのやり取りに顔が綻ぶ。こんなことならもっと早く連絡すればよかった。そう思えるのは今の安心感があるからだ。
〔結婚式も近くなってきたらからね! 出席頼むよ!〕
〔オッケー。ドレス用意しなきゃなぁ〕
その連絡を受けて更に安心する。よかった。結婚式来てくれなかったらどうしようかと思った。まさか茉紀があんなにハイジさんのことで怒るなんて思っていなかったから。
もうその事について触れるのは二度とやめようと思った。そんなことで茉紀と喧嘩になるのはごめんだし。
自然な形で仲直りができ、姉の出産も無事に終わり、次は私の結婚式だ。そう思いながらあまねくんのメッセージにも返信した。
ーー
私も無事に安定期に入り、結婚式の流れを確認したりドレスを決めたりと忙しなく毎日が過ぎていった。初めて準備をし始めた時にはあんなにも長く感じたのに、もはや目の前にある。
まさかお腹に子供がいる状態で式を挙げることになるとは思っていなかったが、これはこれで一緒に赤ちゃんが参加できるチャンスだと楽しむことにした。
「まどかさん緊張してる?」
結婚式当日、あまねくんは穏やかな口調でそう尋ねた。
「してるよ! 両親への手紙とかちゃんと読めるかなって……」
「大丈夫。皆がお祝いしてくれる席だもん。なんかあっても俺がフォローするからね」
そう意気込んでいた筈なのに、私のウエディングドレス姿を見た途端、これでもかというほど写真を撮ることに夢中になっている旦那様。
「衣装合わせの時に散々撮ったでしょ?」
「当日となるとまた雰囲気が違うよ! 髪型だって化粧だっていつもと違うもん!」
「そりゃそうだけど……」
朝の頼もしさはどこへいったのかと聞きたくなる。
「あー、何か誰にも見せたくなくなってきちゃった」
「何が!?」
「だって、写真より本物の方が遥かに綺麗なんだよ!? 普段だって凄く綺麗なのに、ウエディングドレスはダメだよね!? 俺、友達呼んじゃってるし、まどかさん見て好きになっちゃったら困る!」
そんなことまでいい始めた。私は、あなたに困ってます。いい加減落ち着けと思っていると、「新婦さんはまだ準備がありますのでね」と追い出されたあまねくん。
ブライダルプランナーのお姉さん達も笑ってしまっている。不安は尽きない中、とうとう式が始まってしまった。
あまねくんからはおめでとうとの言葉と、私の赤ちゃんもとても楽しみだという内容が綴られていた。
お腹をさすりながら、私も楽しみだよ。と呟いた。
そのまま茉紀のトーク画面へととんだ。喧嘩中であれ以来連絡を取っていないためとても気まずい。しかし、このまま結婚式を迎えてはもっと気まずいと意を決してメッセージを送った。
〔お姉ちゃんの子供、今日産まれたよ! 男の子だった! もうお姉ちゃんもスタスタ歩いててびっくりしたけど、取りあえずなにもなくて一安心〕
そう送った。なんてくるかなぁとそわそわしてると、すぐに返信があった。
〔もうそんな時期だっけ!? おめでたーい! さくらちゃんにもベビちゃんにも会いたいよー!〕
ハートマークたくさんでテンション高めのメッセージだった。
なんだ……。あの時のことを気にしてきたのは私だけか。
そう思いながらも心の底から安堵している。
〔お姉ちゃんにも言っとくね! 土日は実家に帰ってくるみたいだから、私も泊まる予定なんだ〕
〔あんたもそろそろ安定期じゃなかった?〕
〔そうだよー! ずっと気を遣ってたからけっこう疲れちゃった。安定期入ったらもうちょっと動けるって思うと嬉しい!〕
〔そう言っても何があるかわかんないんだから気を付けなよ!〕
いつも通りのやり取りに顔が綻ぶ。こんなことならもっと早く連絡すればよかった。そう思えるのは今の安心感があるからだ。
〔結婚式も近くなってきたらからね! 出席頼むよ!〕
〔オッケー。ドレス用意しなきゃなぁ〕
その連絡を受けて更に安心する。よかった。結婚式来てくれなかったらどうしようかと思った。まさか茉紀があんなにハイジさんのことで怒るなんて思っていなかったから。
もうその事について触れるのは二度とやめようと思った。そんなことで茉紀と喧嘩になるのはごめんだし。
自然な形で仲直りができ、姉の出産も無事に終わり、次は私の結婚式だ。そう思いながらあまねくんのメッセージにも返信した。
ーー
私も無事に安定期に入り、結婚式の流れを確認したりドレスを決めたりと忙しなく毎日が過ぎていった。初めて準備をし始めた時にはあんなにも長く感じたのに、もはや目の前にある。
まさかお腹に子供がいる状態で式を挙げることになるとは思っていなかったが、これはこれで一緒に赤ちゃんが参加できるチャンスだと楽しむことにした。
「まどかさん緊張してる?」
結婚式当日、あまねくんは穏やかな口調でそう尋ねた。
「してるよ! 両親への手紙とかちゃんと読めるかなって……」
「大丈夫。皆がお祝いしてくれる席だもん。なんかあっても俺がフォローするからね」
そう意気込んでいた筈なのに、私のウエディングドレス姿を見た途端、これでもかというほど写真を撮ることに夢中になっている旦那様。
「衣装合わせの時に散々撮ったでしょ?」
「当日となるとまた雰囲気が違うよ! 髪型だって化粧だっていつもと違うもん!」
「そりゃそうだけど……」
朝の頼もしさはどこへいったのかと聞きたくなる。
「あー、何か誰にも見せたくなくなってきちゃった」
「何が!?」
「だって、写真より本物の方が遥かに綺麗なんだよ!? 普段だって凄く綺麗なのに、ウエディングドレスはダメだよね!? 俺、友達呼んじゃってるし、まどかさん見て好きになっちゃったら困る!」
そんなことまでいい始めた。私は、あなたに困ってます。いい加減落ち着けと思っていると、「新婦さんはまだ準備がありますのでね」と追い出されたあまねくん。
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