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愛情
【6】
しおりを挟む「あるよ。子供は欲しいよ。可愛いなって思うし」
「何人ほしいんだっけ?」
「2人かな……」
「絶対早い方がいいから! 私、この年で麗夢産んで結構大変だったよ。しかも、2人目作り始めて、この子ができるまで1年かかってるからね。避妊しなきゃ誰でもすぐにできるわけじゃないだよ」
「まあ、そりゃそうだよね……」
「子供ができやすいかできにくいかなんて、実際作ってみなきゃわかんないんだからさ。子供が欲しいならすぐにでも作った方がいいよ。今から作り始めて順調にいけば33で産めるけど、1年遅れたら34だよ? そしたら2人目は確実に高齢出産。医療は発達して、無事に出産できる人は増えたけど、リスクがなくなったわけじゃないじゃん。できにくくて不妊治療して悩んでる人だっているんだからさ、あまねが結婚したいって言ってるならさっさと結婚して子供作っちゃえば?」
いつになく真剣な声色の茉紀。普段はふざけているくせに、やはり母親だからだろうか、子供のこととなると真面目に話を聞いてくれる。
「あまねくんさ、次の誕生日で28になるんだよ。私は確かにもう33だけど、男性が28で結婚って早くないかな?」
「早くないって! うちだって光輝が妊娠して結婚したし、うちらタメだからあいつが27の時だよ。今のあまねと一緒じゃん」
「あー……そっか。でも、茉紀っち3年は付き合ってたじゃん」
「まあね。でも付き合った年数なんて関係なくない? 結局雅臣だって5年付き合ってたくせにクズだったわけじゃん」
「確かに……」
「そのクズよりあまね選んだんだから、つべこべ言わずに籍入れなよ。あまねだって焦ってるだろうしね」
茉紀の言葉に目を見開く。あまねくんが焦ってる? そんなこと、考えもしなかった。
彼は私よりも若くて、これからの未来も出会いもある。私が27歳の時、雅臣と出会って今後もしかしたらもっといい出会いがあるかもしれないと思ったように、あまねくんもそう思う時がくるかもしれない。
そりゃ私は、今後あまねくん以上に好きになれる人など現れないだろうと思っているし、結婚するならあまねくんがいい。
けれど、彼の今後を考えると色んな可能性を尊重してあげたいと思っていたからだ。
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