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ラポール形成
【4】
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「子供の頃は律がよく周の面倒をみてくれたのよ。お揃いの洋服を着せて。周はよく女の子に間違えられたから、律といると小さなカップルみたいで可愛い可愛いって色んな人が褒めてくれたの。周はそれがすごく嫌だったみたいだけど……」
子供の頃を思い出しているのか、彼女はふと考えるように視線を外し、少し笑った。
「お義母さんもまだ若かったから、一緒に公園へ行ったりキャンプもしたり、楽しかった。周は、仕事に集中したいからって言って社会人になる時にはこの家を出てっちゃったの。本当は律も一人暮らしを考えていたみたいなんだけど、母さんが1人でおばあちゃんみるのも大変だからって言って残ってくれたの。言い方はぶっきらぼうだけど、何だかんだ律が1番優しいのかもしれないわね」
「そうなんですか……。この前は、律くんとも少し話ができてよかったです」
「そうねぇ……律も、まどかちゃんみたいな子が彼女だったら、もっと明るくなるのかしらね」
「え……?」
「あ……やだ。ごめんなさいね。こんな事言ったら周に怒られちゃう。最近、周が楽しそうによく笑ってくれるから、まどかちゃんの影響なのかなって思って」
彼女は、口許を押さえながら、眉を下げてそう言った
「そんな……。私の方がいつも明るい気持ちにさせてもらっています。亡くなった利用者さんのことも、慰めてくれて……こうやっておばあ様とお母様とお話する機会もいただけたので……」
あまねくんに感謝しながらそう言えば、「そう言ってもらえてよかったわ。1人で心細いんじゃないかなって思っていたから」と応えてくれる。
「少し、心細いなと思うこともありましたけど、お母様もとても優しいので、お招きいただけて嬉しく思っています」
「本当? ねぇ、まどかちゃん。私はね、まどかちゃんがお嫁さんにきてくれたら嬉しいと思ってるのよ。だから、そんなにかしこまらなくてもいいの。もっと肩の力を抜いて、自分の家のように過ごしてちょうだい」
「あ、ありがとうございます……」
正直そこまで言ってもらえるとは思っていなかった。あまねくんの母親に反対されないだけ私は幸せ者なのかもしれない。
「それにね、お母様って言われるのはちょっとくすぐったいから、お母さんでいいわ。どうせそのうち娘になるんですもの」
「い、いえ……さすがにまだそんなに図々しいことは……」
お義母さんなどと呼んでいるところをあまねくんの妹に見られでもしたら大変だ。
そこはまだ一線を引いておかないと、後々もめる原因にもなりかねない。
「あら、そう? じゃあ、そうねぇ……名前で呼ぶのはどう?」
「えっと……」
「私は、ダリアっていうの。カタカナでダリア」
「……綺麗な名前ですね。花のダリアですか?」
「そう。ロシアではよくある名前だし、私の母が日本でみたダリアを凄く気に入ってつけたみたいなの。庭にもダリアを植えてあるのよ。夏には満開になるから、是非見に来て」
あの庭の花壇の一部だろうか。
ダリア自体をあまり近くでみたことがないけれど、何かの写真でみたダリアはとても綺麗だった。この人にピッタリの名前だ。
「はい! 楽しみにしてます。えっと……ダリアさん……」
少し気恥ずかしかったが、呼んで見ると彼女は何も言わずににっこりと笑ってくれた。
「お義母さんのこともおばあちゃんでいいわ。ね、お義母さん。その方が仲良くなれそうよね」
少し大きな声で、私の横にいるおばあさんに声をかけると「はいはい。仲良くしてください」と言ってくれた。
少しずつ距離が縮まっていく気がして、本当に今日は来てみてよかったと感じた。
子供の頃を思い出しているのか、彼女はふと考えるように視線を外し、少し笑った。
「お義母さんもまだ若かったから、一緒に公園へ行ったりキャンプもしたり、楽しかった。周は、仕事に集中したいからって言って社会人になる時にはこの家を出てっちゃったの。本当は律も一人暮らしを考えていたみたいなんだけど、母さんが1人でおばあちゃんみるのも大変だからって言って残ってくれたの。言い方はぶっきらぼうだけど、何だかんだ律が1番優しいのかもしれないわね」
「そうなんですか……。この前は、律くんとも少し話ができてよかったです」
「そうねぇ……律も、まどかちゃんみたいな子が彼女だったら、もっと明るくなるのかしらね」
「え……?」
「あ……やだ。ごめんなさいね。こんな事言ったら周に怒られちゃう。最近、周が楽しそうによく笑ってくれるから、まどかちゃんの影響なのかなって思って」
彼女は、口許を押さえながら、眉を下げてそう言った
「そんな……。私の方がいつも明るい気持ちにさせてもらっています。亡くなった利用者さんのことも、慰めてくれて……こうやっておばあ様とお母様とお話する機会もいただけたので……」
あまねくんに感謝しながらそう言えば、「そう言ってもらえてよかったわ。1人で心細いんじゃないかなって思っていたから」と応えてくれる。
「少し、心細いなと思うこともありましたけど、お母様もとても優しいので、お招きいただけて嬉しく思っています」
「本当? ねぇ、まどかちゃん。私はね、まどかちゃんがお嫁さんにきてくれたら嬉しいと思ってるのよ。だから、そんなにかしこまらなくてもいいの。もっと肩の力を抜いて、自分の家のように過ごしてちょうだい」
「あ、ありがとうございます……」
正直そこまで言ってもらえるとは思っていなかった。あまねくんの母親に反対されないだけ私は幸せ者なのかもしれない。
「それにね、お母様って言われるのはちょっとくすぐったいから、お母さんでいいわ。どうせそのうち娘になるんですもの」
「い、いえ……さすがにまだそんなに図々しいことは……」
お義母さんなどと呼んでいるところをあまねくんの妹に見られでもしたら大変だ。
そこはまだ一線を引いておかないと、後々もめる原因にもなりかねない。
「あら、そう? じゃあ、そうねぇ……名前で呼ぶのはどう?」
「えっと……」
「私は、ダリアっていうの。カタカナでダリア」
「……綺麗な名前ですね。花のダリアですか?」
「そう。ロシアではよくある名前だし、私の母が日本でみたダリアを凄く気に入ってつけたみたいなの。庭にもダリアを植えてあるのよ。夏には満開になるから、是非見に来て」
あの庭の花壇の一部だろうか。
ダリア自体をあまり近くでみたことがないけれど、何かの写真でみたダリアはとても綺麗だった。この人にピッタリの名前だ。
「はい! 楽しみにしてます。えっと……ダリアさん……」
少し気恥ずかしかったが、呼んで見ると彼女は何も言わずににっこりと笑ってくれた。
「お義母さんのこともおばあちゃんでいいわ。ね、お義母さん。その方が仲良くなれそうよね」
少し大きな声で、私の横にいるおばあさんに声をかけると「はいはい。仲良くしてください」と言ってくれた。
少しずつ距離が縮まっていく気がして、本当に今日は来てみてよかったと感じた。
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