【完結】美人過ぎる〇〇はワンコ彼氏に溺愛される

雪村こはる

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【40】

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「何か、ぼーっとしてましたね。寝起きだからですか?」

「え? あ、うん、そうかも……」

 突然話しかけられて、思わず動揺する。あまねくんの部屋での出来事を思い出したからだ。
 そんな私の反応を見て「なんて、2人でいけないことしてるから、まともに俺の顔も見れないんでしょ」と彼は言った。

 なぜそれを……。まさか、気付かれていたとは思いもせず、顔が熱をもつのがわかった。鼓動がドクドクと音を立てて、「ち、ちが……あれは、あまねくんが……だって……」と必死に言い訳を探すが何も思い付かない。

 彼は、おかしそうにクスクスと笑うから、私は両手で頬を覆って彼の表情を伺う。

「かまかけてみただけなのに、まさか本当にそんなことしてたなんてね。仲良いのもいいですけど、ほどほどに」

 口元を手で押さえ、笑いを堪えるかのように体を震わせている。
 私の体温は上昇を続け、体全体が熱くなり、ぶわっと嫌な汗が吹き出した。

「か、か、かまかけただけって……」

「まどかさん、顔に出やすいですからね。気を付けないと、皆に気付かれますよ」

「だ、だからっ……その、あれは……本意じゃなくて……」

「本意じゃない? ふーん」

 律くんは、意味深な笑みを浮かべて背を向けた。自室へ向かおうとしているのだろう。

「ねぇ、律くん! お願い、誰にも言わないで」

「言わないですよ。そんなこと。ただ、俺部屋隣なんで、あからさまなのは勘弁してくださいね」

 そう言って、尚も笑いながら階段を昇って行く。
 その背中を見て項垂れていると、「あれ? まどかさんこんなところで何してるの?」と何も知らないあまねくんが現れた。
 
「もー! あまねくんのせいだからね」

「え? 何が? 何でそんな真っ赤な顔してるの?」

 下から睨みつけてやれば、彼はクエスチョンマークを浮かべて首を傾げた。
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