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将来の夢
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付き合ってから8年ほど一緒にいるのだ。依が嘘をついているかそうでないかくらいはわかる。
ただ、昔から仲良かった2人と会うことをどうして隠す必要があったのか、亜純にはわからなかった。
「真白とも連絡取ったんでしょ?」
「ああ、うん。電話きたよ。同窓会行くかって。俺もそれで知った」
「そう……」
亜純は、本当に真白と連絡を取り合っていたことにショックを受けた。元々は亜純の友達なのだ。いくら同級生とはいえ、亜純よりも先に依に電話をかけているところが面白くなかった。
「というか、本来の目的は車買うからってことだったんだけど」
「車?」
依が言葉を続けたことで、亜純は顔を上げた。
「実は亜純が心配するから言うなって言われてたんだけど……真白事故ったみたいで車が廃車になったんだって」
「えぇ!? そうなの⁉ 大丈夫なの?」
亜純は血相を変えた。仲間外れ云々言っている場合ではなかったのだ。電話してこられるくらいだから、命に別状はないのだろうがそれにしたって廃車になるくらいの事故なら相当大きなものだろう。
「打撲はしたらしいけど、大怪我にはならずにすんだって。止まってるところへの玉突き事故だったみたいで車は結構酷い状態らしい」
「それならよかったけど……でもそんな大事なこと言わないなんて」
「亜純は心配性だから落ち着いたら自分から連絡するから言うなって言われてたんだよ」
「そっか……」
亜純は息をついて肩の力を抜いた。それなら全ての辻褄が合うからだ。真白は亜純の紹介で、依が担当となって新車を購入したのだ。だから車関係のことは担当者である依にいくのだ。
保険屋も介入して色々とあったようだが、別の新車を買い替えることになったのだと説明を受けた。
「その流れで同窓会の話になってさ……。その話だけをするために真白が俺に連絡してくるなんて変だろ? 事故のこと言わないわけにいかなくなってくるから言えなかったんだよ」
依は申し訳なさそうに顔を伏せた。理由はわかったが、そのまま隠し通せるはずもないのにどうするつもりだったのかは疑問だ。
ただ、昔から仲良かった2人と会うことをどうして隠す必要があったのか、亜純にはわからなかった。
「真白とも連絡取ったんでしょ?」
「ああ、うん。電話きたよ。同窓会行くかって。俺もそれで知った」
「そう……」
亜純は、本当に真白と連絡を取り合っていたことにショックを受けた。元々は亜純の友達なのだ。いくら同級生とはいえ、亜純よりも先に依に電話をかけているところが面白くなかった。
「というか、本来の目的は車買うからってことだったんだけど」
「車?」
依が言葉を続けたことで、亜純は顔を上げた。
「実は亜純が心配するから言うなって言われてたんだけど……真白事故ったみたいで車が廃車になったんだって」
「えぇ!? そうなの⁉ 大丈夫なの?」
亜純は血相を変えた。仲間外れ云々言っている場合ではなかったのだ。電話してこられるくらいだから、命に別状はないのだろうがそれにしたって廃車になるくらいの事故なら相当大きなものだろう。
「打撲はしたらしいけど、大怪我にはならずにすんだって。止まってるところへの玉突き事故だったみたいで車は結構酷い状態らしい」
「それならよかったけど……でもそんな大事なこと言わないなんて」
「亜純は心配性だから落ち着いたら自分から連絡するから言うなって言われてたんだよ」
「そっか……」
亜純は息をついて肩の力を抜いた。それなら全ての辻褄が合うからだ。真白は亜純の紹介で、依が担当となって新車を購入したのだ。だから車関係のことは担当者である依にいくのだ。
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「その流れで同窓会の話になってさ……。その話だけをするために真白が俺に連絡してくるなんて変だろ? 事故のこと言わないわけにいかなくなってくるから言えなかったんだよ」
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