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夫婦のかたち
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真白を庇う亜純に、依の怒りは更に膨れる。あの淡々とした物言いも気に入らないし、自分の方が亜純のことを大切に思っていると言いたげな態度も気に入らなかった。
思えば最初から真白に主導権を握られているような気がしていた。全く亜純に相手にされていなかったが、真白を抱けば亜純と付き合えると希望を持ち、その通りになった。
それだって真白は自分のおかげだと思っているかもしれない。今度は自分から亜純を奪おうとしている。依にはそんなふうに思えた。夫婦になった以上、自分と亜純の問題なのにいつまでも余計な詮索をしてくる真白がうっとおしくてたまらなかった。
「真白はそんなにいい奴じゃない」
「真白のことを悪く言うのはやめてよ! きっと、私のためを思って依に言ったんでしょ?」
「亜純のため? 違うよ。アイツは俺のことが好きで、亜純と俺が付き合う前に俺を誘惑してきたんだから」
依は絶対に亜純には知られたくないと思っていたことを自ら白状した。自分だけが亜純に嫌われるなんて耐えられなかった。真白や千景だけなんのお咎めもなく亜純の側にいていいわけがない。
どうせ拒絶されるなら、真白も道連れにしてやる。そんなふうに依は思った。
依と真白の関係を知らない亜純は、一瞬依が言っている意味がわからなかった。真白は依をいい奴だと言って初めての彼氏にと薦めてくれたのだ。
付き合った後だって嬉しそうに応援してくれた。それなのに真白は依のことが好きで、誘惑までしていたなんて何かの間違いだと思いたかった。
「真白がそんなことするはずない……。それに依のことが好きだったなんて……」
「高校の時に告白された。俺は亜純のことが好きだから付き合えないって断ったけど、真白を抱いたら亜純と付き合えるように手を貸してやるって言われた」
依は不本意ながらも全てを話した。墓場まで持っていこうとしていた事実だ。これで亜純が傷つこうと、更に嫌われようと真白だけが擁護されるよりもマシだと思った。
思えば最初から真白に主導権を握られているような気がしていた。全く亜純に相手にされていなかったが、真白を抱けば亜純と付き合えると希望を持ち、その通りになった。
それだって真白は自分のおかげだと思っているかもしれない。今度は自分から亜純を奪おうとしている。依にはそんなふうに思えた。夫婦になった以上、自分と亜純の問題なのにいつまでも余計な詮索をしてくる真白がうっとおしくてたまらなかった。
「真白はそんなにいい奴じゃない」
「真白のことを悪く言うのはやめてよ! きっと、私のためを思って依に言ったんでしょ?」
「亜純のため? 違うよ。アイツは俺のことが好きで、亜純と俺が付き合う前に俺を誘惑してきたんだから」
依は絶対に亜純には知られたくないと思っていたことを自ら白状した。自分だけが亜純に嫌われるなんて耐えられなかった。真白や千景だけなんのお咎めもなく亜純の側にいていいわけがない。
どうせ拒絶されるなら、真白も道連れにしてやる。そんなふうに依は思った。
依と真白の関係を知らない亜純は、一瞬依が言っている意味がわからなかった。真白は依をいい奴だと言って初めての彼氏にと薦めてくれたのだ。
付き合った後だって嬉しそうに応援してくれた。それなのに真白は依のことが好きで、誘惑までしていたなんて何かの間違いだと思いたかった。
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