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それぞれの生活
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1人きりになったアパートで依はコンビニの袋を漁った。昨日は弁当屋でテイクアウトしたものを食べた。今日は同じ店に行く気がおきず、コンビニへ寄って適当にガサガサと色んなものを買い込んだ。
取り出したのはご飯ものではなくスナック菓子。亜純がいた時には「ご飯食べずにお菓子食べるなんて体によくないよ」と言ってあまりいい顔をしなかった。
けれど休みの日は、一緒にダラダラと家で映画を見ながら菓子をつまんだりもした。
料理も洗い物も亜純と住んでいる時には全く苦じゃなかった。むしろ亜純が喜んで食べてくれるから料理をするのは好きだった。
亜純がいなくなった今、自分だけのために料理をする必要はなく、なんなら何食べても一緒だし。なんて思いながらこうやって適当に腹を膨らませて過ごすのだ。
掃除も洗濯もそう。亜純が快適に過ごせるように家の中はいつだって綺麗にしていたのに、今では物が散乱していてシンクの中に洗い物も溜まっている。
洗濯だって2日に1回はしてたのに3日、4日しなくても平気になった。シャツのアイロンがけも面倒で、たくさんシャツを買って新しいものばかりを着ては面倒になると全部まとめてクリーニングへ出した。
家事をしない男はダメだ。そんなふうに思っていたはずなのに、1人になった途端なにもできなくなってしまった。
実家に戻るという選択肢もあったが、どうしても亜純との思い出が詰まったこの場を離れることができなかった。
優しい亜純のことだから、もしかしたら何年かしてひょっこり戻ってくるかもしれない。何十年後だっていい。誰とも上手くいかなくて結局は依が1番よかったって言いながら顔を見せてくれるかもしれない。
そんな都合のいいことを考えながら、依は生きた心地のしない毎日をただ淡々と過ごした。
取り出したのはご飯ものではなくスナック菓子。亜純がいた時には「ご飯食べずにお菓子食べるなんて体によくないよ」と言ってあまりいい顔をしなかった。
けれど休みの日は、一緒にダラダラと家で映画を見ながら菓子をつまんだりもした。
料理も洗い物も亜純と住んでいる時には全く苦じゃなかった。むしろ亜純が喜んで食べてくれるから料理をするのは好きだった。
亜純がいなくなった今、自分だけのために料理をする必要はなく、なんなら何食べても一緒だし。なんて思いながらこうやって適当に腹を膨らませて過ごすのだ。
掃除も洗濯もそう。亜純が快適に過ごせるように家の中はいつだって綺麗にしていたのに、今では物が散乱していてシンクの中に洗い物も溜まっている。
洗濯だって2日に1回はしてたのに3日、4日しなくても平気になった。シャツのアイロンがけも面倒で、たくさんシャツを買って新しいものばかりを着ては面倒になると全部まとめてクリーニングへ出した。
家事をしない男はダメだ。そんなふうに思っていたはずなのに、1人になった途端なにもできなくなってしまった。
実家に戻るという選択肢もあったが、どうしても亜純との思い出が詰まったこの場を離れることができなかった。
優しい亜純のことだから、もしかしたら何年かしてひょっこり戻ってくるかもしれない。何十年後だっていい。誰とも上手くいかなくて結局は依が1番よかったって言いながら顔を見せてくれるかもしれない。
そんな都合のいいことを考えながら、依は生きた心地のしない毎日をただ淡々と過ごした。
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