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24.夏の舞踏会 波乱
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一瞬呼吸が止まりそうになったイオリティは、慌てて王太子のステップに併せる。
「どうした?」
珍しく重心のブレた婚約者候補の腰をそっと自分の方へ寄せた王太子。いつもよりぐっと近づいたことに気付かなかったイオリティはこちらを見ていなかった。香水ではない香りと、ほんのりと柔らかい温かさが感じられる。
王太子は抱き込むかのように体制をかえた。
若い女性の息を飲むはずんだ音が会場のあちこちに響く。広げられる扇と多くの交わされる目線。
周りで踊る者たちが、そっと二人から距離を取り始めた。
「今、サンドレット様から、あの光が……どうして……」
そんな様子に気づきもせず呟かれた言葉に、王太子の顔が引き攣る。
「それは、もしかして、あれか――母上の……」
「はい」
「そうか……」
じっと見つめ合い、現実逃避をしたくなるお互いを律するように頷き合った。ダンスを辞める訳にはいかない。
注目を集めていることなど、慣れすぎて意識してすらいなかった。イオリティは縮まった距離にも気付かず、どうするべきかを必死で模索することで精一杯だったのだ。
「まあ、あのお二人……抱きし……」
「ええ、ええ」
「見つめ合――なんて、やはり……」
「――いや、お若い」
周りによる囁きは、勿論、二人の耳に届いていない。
「サンドレットから出ている光は、どこに向かっている?」
「足下に広がって……殿下がお使いになる学園のサロンにいる護衛で、侯爵家次男の……」
いつもサンドレットを見つめ贔屓するような態度をとる若者が、下からゆっくりとサンドレットの光に覆われて行く。
「あいつか……」
「すっかり光に覆われてしまいました。後は学園で見かけた者も数名ほど」
いつも以上に熱の籠もった目をサンドレットに向ける護衛をチラリと見た王太子は、ひっそりとため息を付いた。
「この後、サンドレットと踊らないといけないのか……困ったな……断るわけにもいかないしな」
思わず零れてしまったらしい呟き。
(え、サンドレットと踊りたいんじゃないの?)
ものすごく嫌そうだった。
「一応、カフスに付いている魔石に私の魔法を込めてありますので、大丈夫だと思うのですが……」
ただ、サンドレットの魔石から力がなくなっている感じだったので、効果が確実とは言い難い。
「そうか。いつも助けて貰うばかりで申し訳ないが、本当に助かるよ、イオ」
ほっとしたように微笑む王太子。
ざわっと黄色い沢山の吐息が場の空気を揺らした。
(う゛っ……極上のイケメンだけあるわ……!破壊力がありすぎ――って、うわぁ……)
目が合ってしまった。
傷ついた表情のサンドレットと。
申し訳無さを感じたが、王太子のセリフを思うとどうもお互い想い合っているようではなさそうだ。
イオリティよりサンドレットを好きというだけなのか、実はサンドレットへの想いはないのか……まさか、イオリティが好きと言うわけでは――。
(ないわよね、流石にそれは都合良く考え過ぎよね)
視界からサンドレットが外れ、微笑みを浮かべた王妃が映り込んできた。
何を思っているのかわからないが、ろくでもなさそう。
「大丈夫か?」
「ええ」
問われて、王太子に微笑み返すと嬉しそうに笑われた。
心臓に悪いので辞めてほしい、とイオリティは内心焦った。
(――どうして、ユアン様はイオリティ様にあんな風に微笑まれたの?せっかく王妃様がわたくしと先に踊って良いと言ってくれたのに!)
ぐっと扇を握りしめるサンドレットの足下が更に濃く紫に染まり、徐々にピンクが混じり始める。
悲しみを湛えた表情に魅せられた者たちに向かって、サンドレットから滲んだ光が流れていく。
(どうして?愛されているのは、わたくしのはずだわ)
いつも王妃が言ってくれる通りになり、愛されているサンドレットが優先されてきた。
今回もせっかく王妃が願いを叶えてくれようとしたのに、イオリティは受け入れてくれなかった。あそこで、王太子の誘いを断ってくれたら良かったのに、と恨めしく思う。
「大丈夫ですか、サンドレット様」
いつも気遣ってくれる若い護衛が背後に寄り添うように立ち、そっと声をかけてきた。
学園で色々と助けてくれる伯爵家の若者や侯爵家の若者も、近くからこちらを見つめ微笑んで頷いてくれる。
(あいつ、何をやってる!コンタスト伯爵令嬢に近づくなんて!護衛対象だぞ!)
(おい、王太子殿下の婚約者候補に近すぎないか!)
(直ぐに引き剥がせ!)
(いや、来賓に気付かれないように連れ出すんだ!国の恥だぞ)
近衛の者たちが必死になって目で会話をするが、時既に遅く。
「わたくしがきちんとお願い出来なかったせいで、イオリティ様と先に踊られることに成ってしまわれたなんて……」
殊更大きく見開かれた目が潤み、全身を切なげに揺らせるサンドレットの元に、数人が駆け寄った。
(なんてことを!)
駆け寄った者を見たイオリティが思わずぎゅっと王太子の手を握りしめると、ぐっと腰に当てられた手に力が込められる。
(え)
反射的に顔を上げると、真剣過ぎる眼差しでこちらを見つめる目線がぶつかった。
近い。
全ての音が消えた瞬間。
「――なんとお労しい」
大袈裟に嘆く声で、はっと現実に引き戻された。
衆目を集める壇上では、若い護衛がサンドレットの前に跪いている。
近衛たちの視線に一瞬だけ殺気が込められ、慌てて指示を仰ぐように王太子や国王へ目線が集まった。
「愚かな……」
王太子は呟き、若い護衛を黙らせようと動きかけたが宰相補佐室のトリスタン・カスリットーレが二人へ近付く方が早かった。彼はわざとらしいほど心配げな表情を見せる。
「これは、コンタスト伯爵令嬢!体調が宜しくないところを公務だからと無理をさせてしまい、申し訳ありません!さあ、医務室へお連れしましょう」
そう言ってサンドレットをエスコートしようとした手が、若い護衛によってぱしりと弾かれる。
(あいつ、何やってる!それでも近衛所属か?)
(空気読めっ)
(せっかくカスリットーレ公爵子息が連れ出してくれようとしたのに!)
(誰だ!あの愚か者を今日の護衛にしたの?――あぁ、王妃殿下か……!)
近衛が慌てて目線でやり取りして、護衛をどうにかしようとするが遅かった。
「カスリットーレ公爵子息、これ以上サンドレット様を苦しめるのは辞めていただこう!」
さっと二人の間に入り込み、護衛はトリスタンを睨みつけた。
「苦しめる?私は、ご令嬢を医務室にお連れしようとしただけだが」
「あなたは、劣っている妹のために邪魔なサ――」
「やめよ!」
国王が遮らなければ、会場のあちこちから放たれた殺気で護衛の命は無かったかもしれない。
「その不埒者は大きな催しの高揚感でおかしくなってしまったのだろう。連れて行け。コンタスト伯爵令嬢は医務室でゆっくり休むが良い」
国王が告げると近衛たちが素早く護衛を拘束し、会場警護の衛兵に引き渡した。
「で、でも、わたくし……まだ」
サンドレットは王太子を見て、悲しそうに首を振った。
「あら、だめよ。可愛いサンドレットはまだユアンと踊っていませんもの。せっかくこんなに素敵な会なんですもの。愛する者同士が踊らなくてどうするの?」
会場のほとんどの者が、王妃のセリフの意味を一瞬理解できなかったかのようにぽかん、としてしまった。
「あいするものどうし」
イオリティがその言葉を繰り返すと、王太子がぎょっとしたように彼女を見た。
「そなたは、何を言っている」
「あら、陛下。昔私にそう言ってくれたじゃない。最高の夏の舞踏会で愛する者と踊れるのはこの上ない喜びだって。婚約者だったアノヒトじゃなくて私を選んでくれたのも、あの時だったでしょう?」
うっとりと告げた王妃に対して、国王は苦虫を噛み潰したような表情をする。
当時を知る者たちはあぁと納得の表情を見せ、知らぬものは侮蔑を込めた眼差しを向ける者が多かった。
(げっ)
イオリティには王妃から再び紫の光が漏れ始めたのが見える。弱弱しくとも、薄くとも、それらは王の周辺や来賓へと振り注ぎ、捕らえていく。
(あら?)
不思議なことに、王や大臣たちは紫の光に囲まれてもそれらを寄せ付けないようだった。
「どうした?」
珍しく重心のブレた婚約者候補の腰をそっと自分の方へ寄せた王太子。いつもよりぐっと近づいたことに気付かなかったイオリティはこちらを見ていなかった。香水ではない香りと、ほんのりと柔らかい温かさが感じられる。
王太子は抱き込むかのように体制をかえた。
若い女性の息を飲むはずんだ音が会場のあちこちに響く。広げられる扇と多くの交わされる目線。
周りで踊る者たちが、そっと二人から距離を取り始めた。
「今、サンドレット様から、あの光が……どうして……」
そんな様子に気づきもせず呟かれた言葉に、王太子の顔が引き攣る。
「それは、もしかして、あれか――母上の……」
「はい」
「そうか……」
じっと見つめ合い、現実逃避をしたくなるお互いを律するように頷き合った。ダンスを辞める訳にはいかない。
注目を集めていることなど、慣れすぎて意識してすらいなかった。イオリティは縮まった距離にも気付かず、どうするべきかを必死で模索することで精一杯だったのだ。
「まあ、あのお二人……抱きし……」
「ええ、ええ」
「見つめ合――なんて、やはり……」
「――いや、お若い」
周りによる囁きは、勿論、二人の耳に届いていない。
「サンドレットから出ている光は、どこに向かっている?」
「足下に広がって……殿下がお使いになる学園のサロンにいる護衛で、侯爵家次男の……」
いつもサンドレットを見つめ贔屓するような態度をとる若者が、下からゆっくりとサンドレットの光に覆われて行く。
「あいつか……」
「すっかり光に覆われてしまいました。後は学園で見かけた者も数名ほど」
いつも以上に熱の籠もった目をサンドレットに向ける護衛をチラリと見た王太子は、ひっそりとため息を付いた。
「この後、サンドレットと踊らないといけないのか……困ったな……断るわけにもいかないしな」
思わず零れてしまったらしい呟き。
(え、サンドレットと踊りたいんじゃないの?)
ものすごく嫌そうだった。
「一応、カフスに付いている魔石に私の魔法を込めてありますので、大丈夫だと思うのですが……」
ただ、サンドレットの魔石から力がなくなっている感じだったので、効果が確実とは言い難い。
「そうか。いつも助けて貰うばかりで申し訳ないが、本当に助かるよ、イオ」
ほっとしたように微笑む王太子。
ざわっと黄色い沢山の吐息が場の空気を揺らした。
(う゛っ……極上のイケメンだけあるわ……!破壊力がありすぎ――って、うわぁ……)
目が合ってしまった。
傷ついた表情のサンドレットと。
申し訳無さを感じたが、王太子のセリフを思うとどうもお互い想い合っているようではなさそうだ。
イオリティよりサンドレットを好きというだけなのか、実はサンドレットへの想いはないのか……まさか、イオリティが好きと言うわけでは――。
(ないわよね、流石にそれは都合良く考え過ぎよね)
視界からサンドレットが外れ、微笑みを浮かべた王妃が映り込んできた。
何を思っているのかわからないが、ろくでもなさそう。
「大丈夫か?」
「ええ」
問われて、王太子に微笑み返すと嬉しそうに笑われた。
心臓に悪いので辞めてほしい、とイオリティは内心焦った。
(――どうして、ユアン様はイオリティ様にあんな風に微笑まれたの?せっかく王妃様がわたくしと先に踊って良いと言ってくれたのに!)
ぐっと扇を握りしめるサンドレットの足下が更に濃く紫に染まり、徐々にピンクが混じり始める。
悲しみを湛えた表情に魅せられた者たちに向かって、サンドレットから滲んだ光が流れていく。
(どうして?愛されているのは、わたくしのはずだわ)
いつも王妃が言ってくれる通りになり、愛されているサンドレットが優先されてきた。
今回もせっかく王妃が願いを叶えてくれようとしたのに、イオリティは受け入れてくれなかった。あそこで、王太子の誘いを断ってくれたら良かったのに、と恨めしく思う。
「大丈夫ですか、サンドレット様」
いつも気遣ってくれる若い護衛が背後に寄り添うように立ち、そっと声をかけてきた。
学園で色々と助けてくれる伯爵家の若者や侯爵家の若者も、近くからこちらを見つめ微笑んで頷いてくれる。
(あいつ、何をやってる!コンタスト伯爵令嬢に近づくなんて!護衛対象だぞ!)
(おい、王太子殿下の婚約者候補に近すぎないか!)
(直ぐに引き剥がせ!)
(いや、来賓に気付かれないように連れ出すんだ!国の恥だぞ)
近衛の者たちが必死になって目で会話をするが、時既に遅く。
「わたくしがきちんとお願い出来なかったせいで、イオリティ様と先に踊られることに成ってしまわれたなんて……」
殊更大きく見開かれた目が潤み、全身を切なげに揺らせるサンドレットの元に、数人が駆け寄った。
(なんてことを!)
駆け寄った者を見たイオリティが思わずぎゅっと王太子の手を握りしめると、ぐっと腰に当てられた手に力が込められる。
(え)
反射的に顔を上げると、真剣過ぎる眼差しでこちらを見つめる目線がぶつかった。
近い。
全ての音が消えた瞬間。
「――なんとお労しい」
大袈裟に嘆く声で、はっと現実に引き戻された。
衆目を集める壇上では、若い護衛がサンドレットの前に跪いている。
近衛たちの視線に一瞬だけ殺気が込められ、慌てて指示を仰ぐように王太子や国王へ目線が集まった。
「愚かな……」
王太子は呟き、若い護衛を黙らせようと動きかけたが宰相補佐室のトリスタン・カスリットーレが二人へ近付く方が早かった。彼はわざとらしいほど心配げな表情を見せる。
「これは、コンタスト伯爵令嬢!体調が宜しくないところを公務だからと無理をさせてしまい、申し訳ありません!さあ、医務室へお連れしましょう」
そう言ってサンドレットをエスコートしようとした手が、若い護衛によってぱしりと弾かれる。
(あいつ、何やってる!それでも近衛所属か?)
(空気読めっ)
(せっかくカスリットーレ公爵子息が連れ出してくれようとしたのに!)
(誰だ!あの愚か者を今日の護衛にしたの?――あぁ、王妃殿下か……!)
近衛が慌てて目線でやり取りして、護衛をどうにかしようとするが遅かった。
「カスリットーレ公爵子息、これ以上サンドレット様を苦しめるのは辞めていただこう!」
さっと二人の間に入り込み、護衛はトリスタンを睨みつけた。
「苦しめる?私は、ご令嬢を医務室にお連れしようとしただけだが」
「あなたは、劣っている妹のために邪魔なサ――」
「やめよ!」
国王が遮らなければ、会場のあちこちから放たれた殺気で護衛の命は無かったかもしれない。
「その不埒者は大きな催しの高揚感でおかしくなってしまったのだろう。連れて行け。コンタスト伯爵令嬢は医務室でゆっくり休むが良い」
国王が告げると近衛たちが素早く護衛を拘束し、会場警護の衛兵に引き渡した。
「で、でも、わたくし……まだ」
サンドレットは王太子を見て、悲しそうに首を振った。
「あら、だめよ。可愛いサンドレットはまだユアンと踊っていませんもの。せっかくこんなに素敵な会なんですもの。愛する者同士が踊らなくてどうするの?」
会場のほとんどの者が、王妃のセリフの意味を一瞬理解できなかったかのようにぽかん、としてしまった。
「あいするものどうし」
イオリティがその言葉を繰り返すと、王太子がぎょっとしたように彼女を見た。
「そなたは、何を言っている」
「あら、陛下。昔私にそう言ってくれたじゃない。最高の夏の舞踏会で愛する者と踊れるのはこの上ない喜びだって。婚約者だったアノヒトじゃなくて私を選んでくれたのも、あの時だったでしょう?」
うっとりと告げた王妃に対して、国王は苦虫を噛み潰したような表情をする。
当時を知る者たちはあぁと納得の表情を見せ、知らぬものは侮蔑を込めた眼差しを向ける者が多かった。
(げっ)
イオリティには王妃から再び紫の光が漏れ始めたのが見える。弱弱しくとも、薄くとも、それらは王の周辺や来賓へと振り注ぎ、捕らえていく。
(あら?)
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