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28.夏の舞踏会 戦い
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妖精は、再びサンドレットに向き直った。
『さあ、サンドレットが持っている僕の力を返してもらうよ』
「妖精殿は」
動きを遮るかのように、国王は話を続けた。
「力を取り戻して、何をなさるのでしょうか」
『何を?』
妖精は不思議そうに振り返った。
『そんなの、決まってるよ。愛の形を見て、愛を味わうのさ』
ふふふっと妖精は笑った。
『愛し子ほど愛への欲があるものはそうそう居ないだろうけど、面白い愛の形を見せてくれる子がいるかもしれないだろう?』
「そのために、周りが不幸になってしまっても宜しいと」
『――不幸?別に構わないんじゃない。人間なんて、あっという間に死ぬんだし、あちこちたくさんいるんだし。気にする必要、ないよね?』
こてん、と首を傾げた妖精は国王を見つめた。何でそんなことを聞くのか、という表情だった。
「そうか。ならば、人間として対処せねばならん」
国王が右手を上げると、近衛や護衛、そしてやってきた騎士たちが一斉に剣を抜き、槍を構えた。
「サンドレット嬢、こちらへ」
近衛の一人がサンドレットと皇子を妖精から引き離す。
『へー。人間が、妖精に敵対するの?傷つけることすらできないんじゃない?』
妖精は、呆れたように肩をすくめた。
「こちらも、王妃のことがあってから対策をしてきた。何もできないわけではない」
王の言葉とともに、騎士達は魔石を武器と鎧に取り付けた。
「光の魔石?!」
思わず声に出してしまったイオリティは、見覚えのある石たちに目を剥いた。
(練習で作りまくった魔石をトリスタン兄さまが持って行ったのって、これが目的だったの?)
屑石ではなく、質のいい石を大量に渡されたのは少し前。サンドレットのドレス事件ですっかり忘れていたが、アクセサリーや靴作りの良い練習になった。
『光の魔石?――そんなに用意ができるなんて。光の魔力を持った巫女が生まれたってことか』
初めて妖精の顔に焦りが生まれた。
「古い文献に、妖精は光と闇の魔力か火炎や雷鳴、氷結の魔力でしか倒せないとあった」
王の言葉にイオリティは納得した。自分がいるから勝負に出たのだと。
ナナを呼ぶべきか、その力を公開していいのかは悩ましいところだ。劣勢になったら頼るしかないのだろうけれど。国としては、妖精を倒すなら王国の騎士の力であるべきだ。
『そんなものを残してたやつが居るんだ。人間も時々やってくれるよね』
忌々し気に吐き捨てた妖精が、サンドレットを鋭く睨みつけた。
『さっさと力を返してもらうよ』
「きゃっ!」
「――させん!」
サンドレットに伸ばされた妖精の手を騎士が剣で弾いた。
(よくやった!)
(今のうちに、サンドレット嬢を確保だ)
(油断するな、次が来る!)
目線で語り合った騎士たちが、さっとサンドレットと妖精の間に入り込む。
『――ちっ』
弾かれるとともに、指先が空気に溶け込むように崩れたのを見て、妖精の口から思わず舌打ちが出た。
『これだから、光の魔力は厄介なんだ』
何度か腕を振るとようやく手が元に戻ったが、すぐにほろほろと先から崩れていく。
(よし、削れるぞ!)
(少しずつでも攻撃をしていく)
背後の騎士が二人、妖精に斬りかかった。
『くっ!』
スピードが速すぎて反応が遅れ、避け切れなかった。ざくりと切り落とされた左肩の上部が空気に溶けていった。
人間に傷つけられたことなど、ここ数百年無かったというのに。
『まさか、光の魔石をこんなに用意できるだなんて』
かつて巫女と戦いはしたが、それでも力のぶつけあいのような戦いだった。こんなに囲まれるような戦いなんてしたことがない。
ひらりと次の攻撃をかわし、妖精の力を矢に変えて放った。騎士たちがそれを剣や槍で斬りつけ、消していく。一瞬起こった会場の悲鳴は、安堵のため息に変わった。
盾を構えた護衛達が貴族を会場から逃がす様に誘導しているが、妖精にはどうでも良かった。
『――!』
一瞬の隙をつかれたのか、ざくり、と後ろから左の太腿に刺さった槍が見える。大きな穴からもほろほろと体が崩れていった。
『人間風情が……っ』
妖精の怒りに反応して紫の光が放たれ、槍で攻撃した騎士が跳ね飛ばされる。がしゃん、と鎧の音を響かせて受け身を取った騎士は床に打ち付けられた。彼を庇うようにほかの騎士がさっと移動する。
『忌々しい。力さえ取り戻せば……』
ちらりと見たサンドレットは大勢の騎士に囲まれていた。さすがにあれだけの光の魔石に囲まれていたら、いかに妖精と言えども、近寄るどころかましてや力を吸い取るなんて出来ない。
視界の隅に、見覚えのある力が映った。
『ああ、いたね』
周りの魔石もサンドレットより断然少ない。
妖精は斬られてもかまわないとばかりに、右手を大きく伸ばした。
「うわぁっ!」
予想外の動きに騎士の反応が遅れたその一瞬で、妖精の手はアラビアール皇子の頭を鷲掴みにしていた。
「駄目っ」
イオリティが声を上げた。
「ひぃっ!──う、ぎゃぁあああああああっ!!」
絶叫とともに体を痙攣させたアラビアール皇子を放り投げた妖精が、にたりと嗤った。
『少々まがい物みたいな味がするけど、これも元を正せば僕の力だからね。ちょっと命の方も貰っちゃったけど、まあ仕方ないかな。対価ってことで』
欠けた体が元に戻り、余裕を取り戻した妖精は笑顔を振りまいた。
「第二皇子殿下を確保!」
「医療班へ!」
騎士が二人がかりで抱えて妖精から距離を取らせた第二皇子は、かさかさの肌にぱさぱさになった髪、しわしわの唇をしており、老いてしまった顔面を蒼白にしていた。小さく痙攣しており、目は何も写していないようで意識もない。
「なんということを!」
『調子に乗って魔法を使いまくったから、魔力が少なかったんだよ。自業自得だね』
国王の怒りを含んだ声に、妖精が明るく答えた。そして、三度サンドレットへ手を差し出す。
「ひっ!」
怯えて身を引くサンドレットを守るように騎士が数人妖精に斬りかかるが、紫の光に弾き飛ばされてしまった。
隙を突こうにも、まるで生きているかのように紫の光が蠢き、騎士達に襲いかかるため、なんとかかわすので精一杯のようだった。
『さあ、サンドレット。僕の力を返して』
可愛らしく微笑む妖精は、騎士を次々と倒してゆく。
(こうなったら、やるしかない!)
イオリティが扇を握りしめて国王を見ると、小さく頷き返された。
打ち合わせをしたわけでもない、ぶっつけ本番。
どきどきと心臓が忙しく打ち出し、息がつまるような苦しさがせり上がってくる。勢いに任せない光魔法での攻撃など、したことがないのだ。ここまで敵対した以上、やらなければやられるだろう。
もしできなければ、どうなる──
「イオ」
王太子がそっと肩を抱き、名を呼んだ。
「何があっても、守る」
耳元でそう言って後ろへ下がった王太子。
(どこのヒーロー様ですかぁ?!)
──緊張が一気に吹き飛んだ。
サンドレットは、目の前で繰り広げられる戦いが現実のものと思えなかった。
ただただ、妖精と呼ばれるものが怖くて仕方がなかった。
ゆらゆらと揺れる桃色の髪と閃く紫の瞳。
名を呼ばれる度に、自分の中のなにかがぐっと引き寄せられそうになる。
全てを奪われてしまいそうな恐怖と、先ほどの第二皇子の姿への恐怖が、サンドレットの中の何かを押し留めている。
(あれにとられてしまったら、わたくしもああなってしまう……!)
気を緩めたら、ずるりと全てが出ていってしまいそうだ。
(あんな姿になりたくない!何より、あれに力を渡したらダメだわ)
自分の中にある力を渡してしまったら、騎士達に勝ち目はなくなる。
サンドレットは必死に歯を食い縛り、泣かないようにぐっと目に力を入れた。
(泣いちゃダメ。涙とともに力が出ていってしまうかもしれないもの!)
『さあ、サンドレット。僕の力を返して』
妖精は可愛らしく微笑むが、サンドレットの表情は変わらなかった。口を開いたら、そこから吸い取られそうな眼差しを向けられ、全身を固くすることが精一杯だった。
守ってくれていた騎士達が、どんどん吹き飛ばされて行く。
(怖い。──怖い!怖い!)
闘う術を持たないサンドレットは、ひたすら耐えることしかできなかった。
『さあ、サンドレットが持っている僕の力を返してもらうよ』
「妖精殿は」
動きを遮るかのように、国王は話を続けた。
「力を取り戻して、何をなさるのでしょうか」
『何を?』
妖精は不思議そうに振り返った。
『そんなの、決まってるよ。愛の形を見て、愛を味わうのさ』
ふふふっと妖精は笑った。
『愛し子ほど愛への欲があるものはそうそう居ないだろうけど、面白い愛の形を見せてくれる子がいるかもしれないだろう?』
「そのために、周りが不幸になってしまっても宜しいと」
『――不幸?別に構わないんじゃない。人間なんて、あっという間に死ぬんだし、あちこちたくさんいるんだし。気にする必要、ないよね?』
こてん、と首を傾げた妖精は国王を見つめた。何でそんなことを聞くのか、という表情だった。
「そうか。ならば、人間として対処せねばならん」
国王が右手を上げると、近衛や護衛、そしてやってきた騎士たちが一斉に剣を抜き、槍を構えた。
「サンドレット嬢、こちらへ」
近衛の一人がサンドレットと皇子を妖精から引き離す。
『へー。人間が、妖精に敵対するの?傷つけることすらできないんじゃない?』
妖精は、呆れたように肩をすくめた。
「こちらも、王妃のことがあってから対策をしてきた。何もできないわけではない」
王の言葉とともに、騎士達は魔石を武器と鎧に取り付けた。
「光の魔石?!」
思わず声に出してしまったイオリティは、見覚えのある石たちに目を剥いた。
(練習で作りまくった魔石をトリスタン兄さまが持って行ったのって、これが目的だったの?)
屑石ではなく、質のいい石を大量に渡されたのは少し前。サンドレットのドレス事件ですっかり忘れていたが、アクセサリーや靴作りの良い練習になった。
『光の魔石?――そんなに用意ができるなんて。光の魔力を持った巫女が生まれたってことか』
初めて妖精の顔に焦りが生まれた。
「古い文献に、妖精は光と闇の魔力か火炎や雷鳴、氷結の魔力でしか倒せないとあった」
王の言葉にイオリティは納得した。自分がいるから勝負に出たのだと。
ナナを呼ぶべきか、その力を公開していいのかは悩ましいところだ。劣勢になったら頼るしかないのだろうけれど。国としては、妖精を倒すなら王国の騎士の力であるべきだ。
『そんなものを残してたやつが居るんだ。人間も時々やってくれるよね』
忌々し気に吐き捨てた妖精が、サンドレットを鋭く睨みつけた。
『さっさと力を返してもらうよ』
「きゃっ!」
「――させん!」
サンドレットに伸ばされた妖精の手を騎士が剣で弾いた。
(よくやった!)
(今のうちに、サンドレット嬢を確保だ)
(油断するな、次が来る!)
目線で語り合った騎士たちが、さっとサンドレットと妖精の間に入り込む。
『――ちっ』
弾かれるとともに、指先が空気に溶け込むように崩れたのを見て、妖精の口から思わず舌打ちが出た。
『これだから、光の魔力は厄介なんだ』
何度か腕を振るとようやく手が元に戻ったが、すぐにほろほろと先から崩れていく。
(よし、削れるぞ!)
(少しずつでも攻撃をしていく)
背後の騎士が二人、妖精に斬りかかった。
『くっ!』
スピードが速すぎて反応が遅れ、避け切れなかった。ざくりと切り落とされた左肩の上部が空気に溶けていった。
人間に傷つけられたことなど、ここ数百年無かったというのに。
『まさか、光の魔石をこんなに用意できるだなんて』
かつて巫女と戦いはしたが、それでも力のぶつけあいのような戦いだった。こんなに囲まれるような戦いなんてしたことがない。
ひらりと次の攻撃をかわし、妖精の力を矢に変えて放った。騎士たちがそれを剣や槍で斬りつけ、消していく。一瞬起こった会場の悲鳴は、安堵のため息に変わった。
盾を構えた護衛達が貴族を会場から逃がす様に誘導しているが、妖精にはどうでも良かった。
『――!』
一瞬の隙をつかれたのか、ざくり、と後ろから左の太腿に刺さった槍が見える。大きな穴からもほろほろと体が崩れていった。
『人間風情が……っ』
妖精の怒りに反応して紫の光が放たれ、槍で攻撃した騎士が跳ね飛ばされる。がしゃん、と鎧の音を響かせて受け身を取った騎士は床に打ち付けられた。彼を庇うようにほかの騎士がさっと移動する。
『忌々しい。力さえ取り戻せば……』
ちらりと見たサンドレットは大勢の騎士に囲まれていた。さすがにあれだけの光の魔石に囲まれていたら、いかに妖精と言えども、近寄るどころかましてや力を吸い取るなんて出来ない。
視界の隅に、見覚えのある力が映った。
『ああ、いたね』
周りの魔石もサンドレットより断然少ない。
妖精は斬られてもかまわないとばかりに、右手を大きく伸ばした。
「うわぁっ!」
予想外の動きに騎士の反応が遅れたその一瞬で、妖精の手はアラビアール皇子の頭を鷲掴みにしていた。
「駄目っ」
イオリティが声を上げた。
「ひぃっ!──う、ぎゃぁあああああああっ!!」
絶叫とともに体を痙攣させたアラビアール皇子を放り投げた妖精が、にたりと嗤った。
『少々まがい物みたいな味がするけど、これも元を正せば僕の力だからね。ちょっと命の方も貰っちゃったけど、まあ仕方ないかな。対価ってことで』
欠けた体が元に戻り、余裕を取り戻した妖精は笑顔を振りまいた。
「第二皇子殿下を確保!」
「医療班へ!」
騎士が二人がかりで抱えて妖精から距離を取らせた第二皇子は、かさかさの肌にぱさぱさになった髪、しわしわの唇をしており、老いてしまった顔面を蒼白にしていた。小さく痙攣しており、目は何も写していないようで意識もない。
「なんということを!」
『調子に乗って魔法を使いまくったから、魔力が少なかったんだよ。自業自得だね』
国王の怒りを含んだ声に、妖精が明るく答えた。そして、三度サンドレットへ手を差し出す。
「ひっ!」
怯えて身を引くサンドレットを守るように騎士が数人妖精に斬りかかるが、紫の光に弾き飛ばされてしまった。
隙を突こうにも、まるで生きているかのように紫の光が蠢き、騎士達に襲いかかるため、なんとかかわすので精一杯のようだった。
『さあ、サンドレット。僕の力を返して』
可愛らしく微笑む妖精は、騎士を次々と倒してゆく。
(こうなったら、やるしかない!)
イオリティが扇を握りしめて国王を見ると、小さく頷き返された。
打ち合わせをしたわけでもない、ぶっつけ本番。
どきどきと心臓が忙しく打ち出し、息がつまるような苦しさがせり上がってくる。勢いに任せない光魔法での攻撃など、したことがないのだ。ここまで敵対した以上、やらなければやられるだろう。
もしできなければ、どうなる──
「イオ」
王太子がそっと肩を抱き、名を呼んだ。
「何があっても、守る」
耳元でそう言って後ろへ下がった王太子。
(どこのヒーロー様ですかぁ?!)
──緊張が一気に吹き飛んだ。
サンドレットは、目の前で繰り広げられる戦いが現実のものと思えなかった。
ただただ、妖精と呼ばれるものが怖くて仕方がなかった。
ゆらゆらと揺れる桃色の髪と閃く紫の瞳。
名を呼ばれる度に、自分の中のなにかがぐっと引き寄せられそうになる。
全てを奪われてしまいそうな恐怖と、先ほどの第二皇子の姿への恐怖が、サンドレットの中の何かを押し留めている。
(あれにとられてしまったら、わたくしもああなってしまう……!)
気を緩めたら、ずるりと全てが出ていってしまいそうだ。
(あんな姿になりたくない!何より、あれに力を渡したらダメだわ)
自分の中にある力を渡してしまったら、騎士達に勝ち目はなくなる。
サンドレットは必死に歯を食い縛り、泣かないようにぐっと目に力を入れた。
(泣いちゃダメ。涙とともに力が出ていってしまうかもしれないもの!)
『さあ、サンドレット。僕の力を返して』
妖精は可愛らしく微笑むが、サンドレットの表情は変わらなかった。口を開いたら、そこから吸い取られそうな眼差しを向けられ、全身を固くすることが精一杯だった。
守ってくれていた騎士達が、どんどん吹き飛ばされて行く。
(怖い。──怖い!怖い!)
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