7 / 11
ケース7『ありたい』
しおりを挟む
東校舎二階の西側の最果て。
部活用品、書類の束、用途のわからないオブジェの波を避けながら進む。授業や部活でも普段使いから外された道具、あるいはゴミが申し訳程度に整えられつつ乱雑に放置されている。
物置同然と化した奥まった先に、目的の場所はあった。
日焼けしたオンボロ引き戸に、留められた画鋲から吊り下げられた、上部両端に紐が通された粗末なプラカード。
『学生相談室責任者:クロサキ ツバキ』と、ヘタクソな字で手書きされていた。
扉の向こうからツンと臭ってくる、ヤニの香り。タクヤは三角巾を整え、マスクの歪みを正し、右手に持った掃除用具を握りなおす。
一呼吸つく。扉の取っ手に手を掛けて右に開く。金具が錆びてるのかゴミでも詰まっているのか、立てつけが悪い。こちらも直さねばならないだろう。
埃と本の山に支配された部屋の奥。頑丈そうな木机の上で、白衣を着た少女のように見える生き物が寝転がっている。両腕を後ろに腕枕にし、右足を左ひざに乗せている。細く青血管の浮いた白い太ももがあらわになっていた。顔を開いた本で覆い、その下からいびきが聞こえてくる。
タクヤが入室しながら声をかける。「クロサキ先生」
起きない。言葉にならない寝言が返ってくる。
部屋に踏み入り、木机に近づく。本の山がタクヤの足に引っ掛かり、三つほど土砂崩れを起こす。
「先生、起きてください」
彼の肩に手を置いて体を揺する。
「ん~~~~?」と猫のような欠伸。上体が起き上がる。日よけにしていた本が落ちる。ボリボリと後ろ頭を掻きながら、「お? またアンタか。今日はどんな患者? 自律神経失調症? 退却神経症?」
タクヤが片手に持った掃除用具を目の前に突きつける。
「今日は掃除にきました」
「ここを?」
「ここをです」
先生はバツが悪そうに、「えぇ~、面倒くさい。アタシ、掃除なんかしないよ~」
タクヤは怯まない。
「結構です。先生が掃除をしなくても僕が勝手にやりますから」
「え? あぁ、そう? それなら別に、いいけど。無駄だと思うなぁ」
「無駄な訳がないでしょう」
先生が木机の上で胡坐を掻く。
それにまったく構わず、タクヤは掃除用具を床に置く。換気扇を起動し、窓を開け放つ。
「アタシ、掃除してくれなんて頼んだっけ?」
脚立に乗って、本棚の上に積まれた本をどかしながらタクヤが答える。
「いいえ。先日、演劇部のサヤカさんの治療をしてくれたでしょう。そのお礼をケイがしたいと。相談室がゴミ箱になっていることを伝えたら、掃除をしようってことになりまして」
「あの件か。ふーん…中々義理堅い子だ。人には親切にしとくもんだねぇ」
サヤカの治療は彼の仕事の範疇内。教員の仕事に返礼をすべきなのか、タクヤは今一つ腑に落ちない。
「そんで、そのケイちゃんは?」
「来ませんよ。だから僕が代わりに掃除しているんです」
「なんで来ないのさ? お礼をしたいのはその子だろう?」
タクヤは溜息をつく。
「部活動の大会が近いから練習を抜けられないとか」
あっはっはっは!と先生が腹を抱えて笑い転げる。「それでお礼の掃除をアンタが引き受けてるって? あはは! なーんじゃそりゃ!」
ケイがどうしてもお礼をしたいと言った。しかし外せない用事がある。タクヤは代役を頼まれたから引き受けた。お礼の念が人から人へ伝達しただけ、とそう考えるしかあるまい。彼女に懇願されて承諾した時、自分の中には何か得があったのだから、決して不合理な行動をしている訳ではない。
「アンタ、そのケイちゃんが好きなんだろ?」
言い当てられた。動揺はない。同級生から見ても、自分が彼女にゾッコンなのはバレバレなくらいだから。
「別に」とタクヤはつとめて興味のない振りをする。それが先生には強がりに見えたのかもしれない。
「便利に使われてるなぁ」
「僕が納得しているんだから誰も損をしていません」
本棚の上から本をどかし終える。天板は油煙でベタベタである。酷く粘性の高い液状の何かがこびりついている。綿埃を集めたら綿菓子大になるほどありそうだ。それにしても汚い。虫の類がいないのが不思議なほどに。
木机の上でうつ伏せに寝転がる先生。両手で肘をつき、手の甲に顎を乗せ、茶化して言う。「盲目ぅ~」
「損得を考える程度には冷静です」
「『恋が入ってくると、知恵が出ていく』
「…誰の言葉ですか?」
「ドイツの詩人」
「僕が掃除を引き受けることで、ケイの心証が良くなりこそすれ、悪くなることはありません。徒労じゃないんですから、愚かな行動をしていませんよ」
「それが既に盲目だって言ってんだよ。『掃除を任せてくれ』じゃなくて、『今度一緒に贈り物を選びにお店に行こう』って誘えば良かったじゃないの」
ハッと我に返る。確かに、こんなせせこましいゴミ部屋の掃除より、お礼の時期をずらせば二人きりになる口実を作れただろう。
「まぁ、アタシは助かるけどね」
上の方からハタキで埃を床に落としつつ、疑問を先生にぶつける。
「そういえば、どうして女性の恰好をしているんですか?」
「んあ?」
舞い落ちる埃の爆撃を受けないように、部屋の隅っこの本山に腰かけて読書している彼が聞き返す。
「先生、男性でしょう。白衣の下、スカートだし化粧もしているみたいですし」
にへらと彼が表情筋を弛緩させる。
「似合う?」
「オカマなんですか?」
「オカマとは失敬だな、君。別に趣味で女装している訳じゃない。性同一性障害、私も病さ」
意外な答えでタクヤが戸惑う。トランスセクシュアルという言葉がテレビやネットで取り上げられたのを見たことがある。性自認と身体的性が異なる状態をいうのだとか。誤解や批難を受けがちだとされるその症状を、悩みと無縁そうな先生の口から出たのが不意打ちだったのだ。
「カウンセラーなのに?」
「カウンセラーなのに。医者の不養生だな。内科医が腹痛を起こさない訳じゃない、外科医も腕がちぎれたら縫い合わせる、心理士ですら心の風邪くらいひくさ」
しんみりした口調でタクヤが気遣う。「そうですか。それで自分の心のケアも兼ねてカウンセラーを?」
「いや? 前も話したじゃないか。相談員はただの数合わせだよ。それにアタシ可愛いからさ。それなら女装しないともったいないだろ?」
あっけらかんとした軽い口調。テレビで見た社会的・対人関係不利に悩む人々の姿と重ならない。どうやら彼に心療は必要ないらしい。
「アンタも履いてみる? スカート」
「結構です」
埃を払い落とし、チリトリで搔き集め、雑巾をかけて部屋が本来の美しさを取り戻していく。しかし散乱した本を片づけないと、景観は悪いままだ。
「先生、これ要りますか?」
何語なのかもわからない書籍を掴んで尋ねる。
「それ? うん、要る」
本棚のどこに戻すべきかわからない。テキトウに判型と色で分け入れる。何も言われないので、先生自身もこだわりがないに違いない。
「先生、こっちは要りますか?」
何年も前の医学雑誌。英語で書かれているが、ランセット、と読むのだろうか?
「それは捨てられないなぁ」
雑誌同士の場所に一固める。本棚の空きに余裕がなくなってくる。
「じゃあ、これは捨てますか?」
恋愛指南書と書かれた新書。
「要る要る。それは要る」
業務上のどこで使う気なのだろう。
「…漫画は捨てて良いでしょう?」
十年前のくたびれた青年漫画誌。何度も読み返して擦り切れている。
「要るって。たまに読み返してるんだから」
その後も問答は続く。「これは?」「要る」「こっちも?」「当然」「これは捨てますよ? 本棚に入りきりません」「それも使ってるって。捨てられたら困る」
あれも捨てたくない、これも捨てたくない。一向に物が減らない。交渉の末、洋書と医療誌以外は積んで紙紐で括り、室外のガラクタと同じ場所に安置した。
「ふぅ、この辺りで十分ですかね」
必要な書籍だけ残しても、やはり本棚から溢れた。ひとまず部屋の隅に塔として建設しておく。
それでも掃き掃除、拭き掃除でゴミ事情は見違える。足の踏み場もあり、歩いても靴裏に汚れがまとわりつきもしない。
「ご苦労さん」
タクヤの胸に缶コーヒーが押し付けられる。いいえ結構です、などとは断らない。あれだけの清掃労働をしたのだ。
「ありがとうございます」
「片付くのも悪くないね。また掃除してくれるなら、アタシに会う口実にしてもいいよ」
ケイに比べてなんと下手なねだり方だろうか。
「気が向いたら」
翌々日、再び相談室を訪れたタクヤは目を疑う。室内が元のゴミ箱に戻っていた。あれだけ片づけた本が、再びいい加減に積まれ山と化し乱立していた。いくつかに読み齧った後があった。一昨日から今日にかけて、ぐうたらな読書生活をしていてこうなったと予想がつく。
そして部屋の主人は、一昨日とまったく同じようにして、午後の暖かい陽光の中で気持ちよさげに昼寝していた。
水泡に帰した努力に黙祷を捧げる。
タクヤは、二度とこの部屋の清掃に加担しないと心に誓う。
部活用品、書類の束、用途のわからないオブジェの波を避けながら進む。授業や部活でも普段使いから外された道具、あるいはゴミが申し訳程度に整えられつつ乱雑に放置されている。
物置同然と化した奥まった先に、目的の場所はあった。
日焼けしたオンボロ引き戸に、留められた画鋲から吊り下げられた、上部両端に紐が通された粗末なプラカード。
『学生相談室責任者:クロサキ ツバキ』と、ヘタクソな字で手書きされていた。
扉の向こうからツンと臭ってくる、ヤニの香り。タクヤは三角巾を整え、マスクの歪みを正し、右手に持った掃除用具を握りなおす。
一呼吸つく。扉の取っ手に手を掛けて右に開く。金具が錆びてるのかゴミでも詰まっているのか、立てつけが悪い。こちらも直さねばならないだろう。
埃と本の山に支配された部屋の奥。頑丈そうな木机の上で、白衣を着た少女のように見える生き物が寝転がっている。両腕を後ろに腕枕にし、右足を左ひざに乗せている。細く青血管の浮いた白い太ももがあらわになっていた。顔を開いた本で覆い、その下からいびきが聞こえてくる。
タクヤが入室しながら声をかける。「クロサキ先生」
起きない。言葉にならない寝言が返ってくる。
部屋に踏み入り、木机に近づく。本の山がタクヤの足に引っ掛かり、三つほど土砂崩れを起こす。
「先生、起きてください」
彼の肩に手を置いて体を揺する。
「ん~~~~?」と猫のような欠伸。上体が起き上がる。日よけにしていた本が落ちる。ボリボリと後ろ頭を掻きながら、「お? またアンタか。今日はどんな患者? 自律神経失調症? 退却神経症?」
タクヤが片手に持った掃除用具を目の前に突きつける。
「今日は掃除にきました」
「ここを?」
「ここをです」
先生はバツが悪そうに、「えぇ~、面倒くさい。アタシ、掃除なんかしないよ~」
タクヤは怯まない。
「結構です。先生が掃除をしなくても僕が勝手にやりますから」
「え? あぁ、そう? それなら別に、いいけど。無駄だと思うなぁ」
「無駄な訳がないでしょう」
先生が木机の上で胡坐を掻く。
それにまったく構わず、タクヤは掃除用具を床に置く。換気扇を起動し、窓を開け放つ。
「アタシ、掃除してくれなんて頼んだっけ?」
脚立に乗って、本棚の上に積まれた本をどかしながらタクヤが答える。
「いいえ。先日、演劇部のサヤカさんの治療をしてくれたでしょう。そのお礼をケイがしたいと。相談室がゴミ箱になっていることを伝えたら、掃除をしようってことになりまして」
「あの件か。ふーん…中々義理堅い子だ。人には親切にしとくもんだねぇ」
サヤカの治療は彼の仕事の範疇内。教員の仕事に返礼をすべきなのか、タクヤは今一つ腑に落ちない。
「そんで、そのケイちゃんは?」
「来ませんよ。だから僕が代わりに掃除しているんです」
「なんで来ないのさ? お礼をしたいのはその子だろう?」
タクヤは溜息をつく。
「部活動の大会が近いから練習を抜けられないとか」
あっはっはっは!と先生が腹を抱えて笑い転げる。「それでお礼の掃除をアンタが引き受けてるって? あはは! なーんじゃそりゃ!」
ケイがどうしてもお礼をしたいと言った。しかし外せない用事がある。タクヤは代役を頼まれたから引き受けた。お礼の念が人から人へ伝達しただけ、とそう考えるしかあるまい。彼女に懇願されて承諾した時、自分の中には何か得があったのだから、決して不合理な行動をしている訳ではない。
「アンタ、そのケイちゃんが好きなんだろ?」
言い当てられた。動揺はない。同級生から見ても、自分が彼女にゾッコンなのはバレバレなくらいだから。
「別に」とタクヤはつとめて興味のない振りをする。それが先生には強がりに見えたのかもしれない。
「便利に使われてるなぁ」
「僕が納得しているんだから誰も損をしていません」
本棚の上から本をどかし終える。天板は油煙でベタベタである。酷く粘性の高い液状の何かがこびりついている。綿埃を集めたら綿菓子大になるほどありそうだ。それにしても汚い。虫の類がいないのが不思議なほどに。
木机の上でうつ伏せに寝転がる先生。両手で肘をつき、手の甲に顎を乗せ、茶化して言う。「盲目ぅ~」
「損得を考える程度には冷静です」
「『恋が入ってくると、知恵が出ていく』
「…誰の言葉ですか?」
「ドイツの詩人」
「僕が掃除を引き受けることで、ケイの心証が良くなりこそすれ、悪くなることはありません。徒労じゃないんですから、愚かな行動をしていませんよ」
「それが既に盲目だって言ってんだよ。『掃除を任せてくれ』じゃなくて、『今度一緒に贈り物を選びにお店に行こう』って誘えば良かったじゃないの」
ハッと我に返る。確かに、こんなせせこましいゴミ部屋の掃除より、お礼の時期をずらせば二人きりになる口実を作れただろう。
「まぁ、アタシは助かるけどね」
上の方からハタキで埃を床に落としつつ、疑問を先生にぶつける。
「そういえば、どうして女性の恰好をしているんですか?」
「んあ?」
舞い落ちる埃の爆撃を受けないように、部屋の隅っこの本山に腰かけて読書している彼が聞き返す。
「先生、男性でしょう。白衣の下、スカートだし化粧もしているみたいですし」
にへらと彼が表情筋を弛緩させる。
「似合う?」
「オカマなんですか?」
「オカマとは失敬だな、君。別に趣味で女装している訳じゃない。性同一性障害、私も病さ」
意外な答えでタクヤが戸惑う。トランスセクシュアルという言葉がテレビやネットで取り上げられたのを見たことがある。性自認と身体的性が異なる状態をいうのだとか。誤解や批難を受けがちだとされるその症状を、悩みと無縁そうな先生の口から出たのが不意打ちだったのだ。
「カウンセラーなのに?」
「カウンセラーなのに。医者の不養生だな。内科医が腹痛を起こさない訳じゃない、外科医も腕がちぎれたら縫い合わせる、心理士ですら心の風邪くらいひくさ」
しんみりした口調でタクヤが気遣う。「そうですか。それで自分の心のケアも兼ねてカウンセラーを?」
「いや? 前も話したじゃないか。相談員はただの数合わせだよ。それにアタシ可愛いからさ。それなら女装しないともったいないだろ?」
あっけらかんとした軽い口調。テレビで見た社会的・対人関係不利に悩む人々の姿と重ならない。どうやら彼に心療は必要ないらしい。
「アンタも履いてみる? スカート」
「結構です」
埃を払い落とし、チリトリで搔き集め、雑巾をかけて部屋が本来の美しさを取り戻していく。しかし散乱した本を片づけないと、景観は悪いままだ。
「先生、これ要りますか?」
何語なのかもわからない書籍を掴んで尋ねる。
「それ? うん、要る」
本棚のどこに戻すべきかわからない。テキトウに判型と色で分け入れる。何も言われないので、先生自身もこだわりがないに違いない。
「先生、こっちは要りますか?」
何年も前の医学雑誌。英語で書かれているが、ランセット、と読むのだろうか?
「それは捨てられないなぁ」
雑誌同士の場所に一固める。本棚の空きに余裕がなくなってくる。
「じゃあ、これは捨てますか?」
恋愛指南書と書かれた新書。
「要る要る。それは要る」
業務上のどこで使う気なのだろう。
「…漫画は捨てて良いでしょう?」
十年前のくたびれた青年漫画誌。何度も読み返して擦り切れている。
「要るって。たまに読み返してるんだから」
その後も問答は続く。「これは?」「要る」「こっちも?」「当然」「これは捨てますよ? 本棚に入りきりません」「それも使ってるって。捨てられたら困る」
あれも捨てたくない、これも捨てたくない。一向に物が減らない。交渉の末、洋書と医療誌以外は積んで紙紐で括り、室外のガラクタと同じ場所に安置した。
「ふぅ、この辺りで十分ですかね」
必要な書籍だけ残しても、やはり本棚から溢れた。ひとまず部屋の隅に塔として建設しておく。
それでも掃き掃除、拭き掃除でゴミ事情は見違える。足の踏み場もあり、歩いても靴裏に汚れがまとわりつきもしない。
「ご苦労さん」
タクヤの胸に缶コーヒーが押し付けられる。いいえ結構です、などとは断らない。あれだけの清掃労働をしたのだ。
「ありがとうございます」
「片付くのも悪くないね。また掃除してくれるなら、アタシに会う口実にしてもいいよ」
ケイに比べてなんと下手なねだり方だろうか。
「気が向いたら」
翌々日、再び相談室を訪れたタクヤは目を疑う。室内が元のゴミ箱に戻っていた。あれだけ片づけた本が、再びいい加減に積まれ山と化し乱立していた。いくつかに読み齧った後があった。一昨日から今日にかけて、ぐうたらな読書生活をしていてこうなったと予想がつく。
そして部屋の主人は、一昨日とまったく同じようにして、午後の暖かい陽光の中で気持ちよさげに昼寝していた。
水泡に帰した努力に黙祷を捧げる。
タクヤは、二度とこの部屋の清掃に加担しないと心に誓う。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
【1話完結】あなたの恋人は毎夜わたしのベッドで寝てますよ。
ariya
ファンタジー
ソフィア・ラテットは、婚約者アレックスから疎まれていた。
彼の傍らには、いつも愛らしい恋人リリアンヌ。
婚約者の立場として注意しても、アレックスは聞く耳を持たない。
そして迎えた学園卒業パーティー。
ソフィアは公衆の面前で婚約破棄を言い渡される。
ガッツポーズを決めるリリアンヌ。
そのままアレックスに飛び込むかと思いきや――
彼女が抱きついた先は、ソフィアだった。
至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件
こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる