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サイドストーリー
翔子ちゃんってどんな子?
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夕方、営業時間を終えたブロンの片づけをしていたショウの元にカケルからメッセージが届いた
[翔兄へ今日、神社で話した事を伝えるね。
まず、翔子さんは二年くらい前までおばあさんと二人で暮らしていたらしいんだ。
でも、おばあさんが亡くなって今年の春に高校を卒業と共に引越しを決めたみたい。
両親は翔子さんが小学生の頃に亡くなっているんだって。おじいさんも小さい頃に亡くなってるらしい]
(えっ!)
文章を読んで、翔子には身内がいないと知り驚くショウ。
(高校を卒業と同時に引っ越し……。進学かな?)
[じいちゃんが『家族がこの土地の出身か?』って聞いた時も単純に自分のルーツを知らないから『知らない』って答えただけみたい。それでねwww]
(?)
どちらかと言えば暗い話題にいきなり【w】の文字を見つけたショウは不思議に思ったが続けて文章を読むと
[俺が『なんで引越先をこの街にしたの?』って聞いたら駅前のあの本屋に通いたくて引っ越してきたらしいんだ]
(フフッ、あれだけ本の事をキラキラした目で話してた翔子ちゃんだもんね。あの本屋さんは魅力的でしょ)
[それで俺が『ひょっとして、就職先があの本屋さん?』って聞いたら『そっか!就職先!その手があったかぁ……。本屋さんは本を買う所と思い込んでいて、お仕事をする場所なんて考えてませんでした』だってwww]
「フハッ」
そこまで読むとショウもたまらず噴き出して笑ってしまった。
(【本屋さんは本を買うところ】。思い込みが激しいって言うよりは、あの雰囲気だし、凄く純粋な子なんだろうなぁ……)
[結局、翔子さんは暫くはおばあさんが残してくれたお金で生活して、落ち着いたらバイトを探すらしいよ]
その他カケルからのメッセージには
・翔子に白蛇神社の巫女の力があるらしいこと
(身内がこの街に住んでいたかは分からないが苗字からじいちゃんは判断した)
・じいちゃんがハク様の力の事、ウロコの事を説明したこと
・翔子がハク様の身を案じた時にまたウロコが舞い落ちてきたこと
・翔子がウロコ探しを手伝ってくれること
などが細かく書かれていた。
カケルも今日一日で目まぐるしく状況が変わった為、事細かに報告をしてくれたようだ。
長い長い文章を送ってくれたが、最後に
[翔子さんが帰り道に『引っ越してきたばかりで不安もあったけど、この街に越してきて良かった。翔兄や俺、じいちゃんやハク様に出会えて急に家族が増えたみたいで嬉しい』って感じの事を言ってくれてたよ。翔子さん、本当にいい人だね]
という文言で締めくくられていた。
(翔子ちゃん……。知り合いもいない新しい街で生活を始めるって凄く勇気がいる事だろうな……。でも、翔子ちゃんは、それでもあの本屋さんに通いたかったんだ……。フフッ。本当に本が好きなんだ)
ショウはカケルからのメッセージを一通り読み終えると
[色々と教えてくれて、ありがとう。カケルも今日一日、ご苦労さま]
と返信した。カケルは待っていたのか直ぐにまた返信が届き
[全然大丈夫。それから、これから一緒にウロコ探しするならお互いの連絡先を知っていた方がいいだろうから]
と翔子の連絡先が書かれていた。
[翔子さん本人にも連絡先を翔兄に教えいていいって了承はもらってるから安心してね]
と追記されていた。
カケルの気配りの良さに関心したショウは
[了解。こっちもありがとう]
と返信した。
カケルからの連絡を全て読み終えたショウは再び、ブロンの片づけを再開しながらも頭の中では色々と考えていた。
(進学や就職ではなくて翔子ちゃんが通いたい本屋さんがあったから、たまたまこの街に越してきたんだ……。でも、翔子ちゃん自身も知らなかった巫女の力を持っていて、その力を発揮できる場所に引っ越してきたって、偶然じゃなければ……【運命】っていうのかな?
……翔子ちゃん、疲れてないかな?引っ越してきてそうそう、こんなに一遍に色々な話を聞いて……。しかも普通は【竜神様】なんて言われてもピンとこないだろうし、実物まで見ちゃったら、本当にビックリしただろうな)
片づけが大体になると、自然とショウの手は止まり考え事ばかりに集中してしまう。
(翔子ちゃんは自分ができる事を精一杯やろうとしてくれてるけど、僕が翔子ちゃんにしてあげられる事ってなんだろう?)
何気なく視線をブロンの店内へと泳がせていたショウだったがカケルからのメッセージの【翔子さんは暫くはおばあさんが残してくれたお金で生活して、落ち着いたらバイトを探すらしいよ】という一文が頭をよぎり
(……あっ!そうだ)
思いついたショウは早速、翔子にメッセージを送ることにした。
[翔兄へ今日、神社で話した事を伝えるね。
まず、翔子さんは二年くらい前までおばあさんと二人で暮らしていたらしいんだ。
でも、おばあさんが亡くなって今年の春に高校を卒業と共に引越しを決めたみたい。
両親は翔子さんが小学生の頃に亡くなっているんだって。おじいさんも小さい頃に亡くなってるらしい]
(えっ!)
文章を読んで、翔子には身内がいないと知り驚くショウ。
(高校を卒業と同時に引っ越し……。進学かな?)
[じいちゃんが『家族がこの土地の出身か?』って聞いた時も単純に自分のルーツを知らないから『知らない』って答えただけみたい。それでねwww]
(?)
どちらかと言えば暗い話題にいきなり【w】の文字を見つけたショウは不思議に思ったが続けて文章を読むと
[俺が『なんで引越先をこの街にしたの?』って聞いたら駅前のあの本屋に通いたくて引っ越してきたらしいんだ]
(フフッ、あれだけ本の事をキラキラした目で話してた翔子ちゃんだもんね。あの本屋さんは魅力的でしょ)
[それで俺が『ひょっとして、就職先があの本屋さん?』って聞いたら『そっか!就職先!その手があったかぁ……。本屋さんは本を買う所と思い込んでいて、お仕事をする場所なんて考えてませんでした』だってwww]
「フハッ」
そこまで読むとショウもたまらず噴き出して笑ってしまった。
(【本屋さんは本を買うところ】。思い込みが激しいって言うよりは、あの雰囲気だし、凄く純粋な子なんだろうなぁ……)
[結局、翔子さんは暫くはおばあさんが残してくれたお金で生活して、落ち着いたらバイトを探すらしいよ]
その他カケルからのメッセージには
・翔子に白蛇神社の巫女の力があるらしいこと
(身内がこの街に住んでいたかは分からないが苗字からじいちゃんは判断した)
・じいちゃんがハク様の力の事、ウロコの事を説明したこと
・翔子がハク様の身を案じた時にまたウロコが舞い落ちてきたこと
・翔子がウロコ探しを手伝ってくれること
などが細かく書かれていた。
カケルも今日一日で目まぐるしく状況が変わった為、事細かに報告をしてくれたようだ。
長い長い文章を送ってくれたが、最後に
[翔子さんが帰り道に『引っ越してきたばかりで不安もあったけど、この街に越してきて良かった。翔兄や俺、じいちゃんやハク様に出会えて急に家族が増えたみたいで嬉しい』って感じの事を言ってくれてたよ。翔子さん、本当にいい人だね]
という文言で締めくくられていた。
(翔子ちゃん……。知り合いもいない新しい街で生活を始めるって凄く勇気がいる事だろうな……。でも、翔子ちゃんは、それでもあの本屋さんに通いたかったんだ……。フフッ。本当に本が好きなんだ)
ショウはカケルからのメッセージを一通り読み終えると
[色々と教えてくれて、ありがとう。カケルも今日一日、ご苦労さま]
と返信した。カケルは待っていたのか直ぐにまた返信が届き
[全然大丈夫。それから、これから一緒にウロコ探しするならお互いの連絡先を知っていた方がいいだろうから]
と翔子の連絡先が書かれていた。
[翔子さん本人にも連絡先を翔兄に教えいていいって了承はもらってるから安心してね]
と追記されていた。
カケルの気配りの良さに関心したショウは
[了解。こっちもありがとう]
と返信した。
カケルからの連絡を全て読み終えたショウは再び、ブロンの片づけを再開しながらも頭の中では色々と考えていた。
(進学や就職ではなくて翔子ちゃんが通いたい本屋さんがあったから、たまたまこの街に越してきたんだ……。でも、翔子ちゃん自身も知らなかった巫女の力を持っていて、その力を発揮できる場所に引っ越してきたって、偶然じゃなければ……【運命】っていうのかな?
……翔子ちゃん、疲れてないかな?引っ越してきてそうそう、こんなに一遍に色々な話を聞いて……。しかも普通は【竜神様】なんて言われてもピンとこないだろうし、実物まで見ちゃったら、本当にビックリしただろうな)
片づけが大体になると、自然とショウの手は止まり考え事ばかりに集中してしまう。
(翔子ちゃんは自分ができる事を精一杯やろうとしてくれてるけど、僕が翔子ちゃんにしてあげられる事ってなんだろう?)
何気なく視線をブロンの店内へと泳がせていたショウだったがカケルからのメッセージの【翔子さんは暫くはおばあさんが残してくれたお金で生活して、落ち着いたらバイトを探すらしいよ】という一文が頭をよぎり
(……あっ!そうだ)
思いついたショウは早速、翔子にメッセージを送ることにした。
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