113 / 909
第十一章 混沌と遊ぶ希少鉱石の国
chaos
しおりを挟む
僕は寝室を抜け出し庭にいた。草木も眠り街の灯りもなく、真っ暗闇の中『黒』を待っていた。何がどこにあるのかも見えない、自分がどこに立っているのかも分からない。
……僕は何故ここに居るのだろうか、『黒』がここに来るとどうして知っているのだろうか。誰かのものかも分からない情報が僕の頭になだれ込む。気持ち悪い。
暗闇は感覚を鋭敏にし、恐怖を煽る。柔らかな風も、夜を楽しむ虫も、今の僕には悪魔よりも恐ろしい化け物だ。
ギィー、と錆びついた扉の開く音。倉庫の扉が開く音──倉庫? そんなものあったか? 僕の困惑を嘲笑うように『黒』はそこにいた。
「ねぇ、『黒』。いるんだろ?」
僕は話しかけたことを後悔した。鋭くなった鼻が血の匂いを嗅いだから、その匂いが倉庫から漂っていると分かったから。『黒』が何かを殺していると察したから。
『起きてたの? 悪い子』
「く、くろ……だよね? 何、この匂い」
『……材料』
真っ暗闇の中歩くのは綱渡りをするような気分だ。どこに何があるのか、何がいるのかも分からない。そんな僕の恐怖を感じ取ったのだろうか、『黒』は僕を抱き寄せた。温かさと柔らかさは僕の恐怖を和らげる、だがそれと同時に血の匂いも濃くなった。
「血……血の、匂いがする。『黒』のじゃないよね?」
『敏感だね、君は』
「ねぇ、何してるの? 材料って何なの?」
『ダメだよ』
腰に腕が回され、僕は簡単に抱き上げられた。そのまま寝室まで運ばれ、小さなライトスタンドでようやく『黒』の姿を見た。
『黒』自身には傷もなく、血もついていない。それなのに血の匂いがする。
『ねぇ、君はあの狼に会いたいんだよね』
分かりきったことを聞く、聞かなくたって分かるくせに。
『例えば、例えばの話だよ? 恋人と知らない人がいて、二人とも死にかけていて。どちらかしか助けられないなら……恋人を選ぶだろう? 知らない人なんてどうでもいいよね。恋人じゃなかったとしても、好きでも嫌いでもなかったとしても、知ってる人を助けるよね?』
あまり肯定したくはない例え話だ。だが、否定できる人は少ないだろう。
『好きな人じゃなくとも知り合いを選ぶ、それは自分のためだ。自分の心のためだ。見知った人間を見殺しにすることにより心が傷つくのを避けるためだ。自分が一番可愛いんだよ、結局は皆そうさ。自分以外の何がどうなろうと知ったこっちゃない』
この話は……否定したい。僕は自分本位な人間だと認めたくない、それも勝手なことだろうか。
『ねぇ、君は。君は……ううん、何でもない。君は優しいから、この話をすればきっと我慢してしまうよね。願う権利があるのに、それを捨ててしまう。不幸になる義務なんてないのに、そうだと信じ込んでしまう。幸福は悪だと思い込む、君は自分自身を貶める』
ベッドに寝かされると今までなかったはずの睡魔に襲われる。眠くなんてないのに、眠くてしかたがない。
『おやすみ………ヘル。何も知らずに眠るといい。君にはそれが似合ってる』
『黒』の声が遠い、水の中にいるように。名前を呼んでくれたような、気のせいかな。
……瞼を閉じるとノイズは止んだ。真っ黒になった世界の端に、燃え上がるような三つの目を見つけた。あの目は、誰のものだったかな。
目が覚めると昨晩の血の匂いなど嘘のように爽やかな朝日に出迎えられた。セツナは地下室にこもりきりで、冷めた朝食をひとりで食べた。
『やぁヘル君、こんにちは』
朝食の片付けをしていた僕の前に真っ黒いローブを着た男が立っていた。音もなく気配もなく、話しかけられるまでそこにいることに気がつかなかった。
フードの下に顔は見えない、黒以外の色がない。気持ち悪い、恐ろしい、懐かしい。そんな感情が混ざり合って淀んだものになる。
「……こんにちは」
人間ではないだろう、天使や悪魔でもない。今まで会った誰とも違う不気味な雰囲気。敵意は感じないが、それがまた恐ろしい。
『キミに教えてあげたいコトと、プレゼントがある』
「……ありがとうございます。でも、誰かも分からない人からは受け取れません」
『見かけによらず良い子だね。ボクは『黒』の古い知り合いさ、怪しい者じゃないよ』
「……『黒』の?」
『そ、『黒』という呼び名もボクがあげたもの。人に何かをあげるのが好きなんだ』
黒いローブが目の前で揺れる。人が入っているとは思えない動き、顔も手も見えない、実体があるのかも分からない。嘘をついているとも思えないが、信用するには至らない。
『キミの狼を作るのに必要な材料を教えてあげる、『黒』がキミのために何をしてるのか教えてあげる』
信用は出来ないが、知りたいという欲望は抑えられない。僕の意識と関係なく僕の首は縦に揺れた。
『まず賢者の石について、何故賢者の石と呼ばれるのか、賢者とは何なのか。答えは簡単、賢者は材料だよ。賢者を集めて殺して凝縮して、その知識と魔力を石に込めて、そうして出来上がり。あ、賢者っていうのは錬金術師のことだよ』
さも当然のように並べられた言葉、それが真実であろうとなかろうと、サラリと言ってのけたこの男はまともではない。
『だからキミの狼を作るのには、 大量の魔物の死骸が必要なんだ。『黒』はそれをやってるんだよ。君のためにたくさんの魔物を殺してるんだよ』
ゆらゆら、ゆらゆら、楽しげに揺れる。黒いローブだけが揺れる、そこに人はいない。
『キミのため、キミのため、キミのためにたくさん死ぬ。キミのためだけに、キミの我侭のために、愛されたいなんて馬鹿な願いのために。ただ生きていただけの魔物達が殺される……どう思う? ねぇ、どう思う?』
男の信じ難い言葉が真実として頭に流れ込む。異常なまでの罪悪感が膨れ上がる、おかしいと頭で分かっていても心が逆らえない。
男の言葉は真実、『黒』は魔物を虐殺している、僕はとても罪深い存在。そんなわけない、違う。反対の感情も考えも何もかもが押し隠される。
「……僕は、僕が、全部悪い」
『そう! よく出来ました! 良い子だね。そんなヘル君には御褒美だ。手を開いてご覧』
僕の手にはいつの間にかガラスの小瓶が握られていた、中には金平糖のようにカラフルな粒が入っている。
『これを飲めば全て終わるよ。狼にも会える、『黒』も誰も彼もが幸せになれる』
「……本当?」
『ボクは嘘をつかないよ』
小瓶の中身を手のひらに零す。星のようにキラキラと輝いて美しい欠片、この美しい物を飲めば全て終わる。ああ、なんて素晴らしい。
『ヘル!』
頬に痛みを感じて、いつの間にか閉じていた瞳を声の方へ向けた。『黒』が怯えたような表情で僕を見つめている。
『……どうしたの? 大丈夫? 何かあったの?』
「何が……って、え?」
『こんなもの触っちゃダメだよ、飲もうとするなんてもっとダメ』
僕の手には緑色の瓶が握られていた。見覚えのない薬品……そういえば、ここはどこだ? 僕は朝食の片付けをしていて、その最中に……なんだっけ。
『劇薬だよ。ほら、棚に戻しなよ』
言われるがままに目の前の棚に瓶を置く、この部屋は何だ? 棚には大量の薬品が並べられている、こんな場所に覚えはない。
「ここどこ?」
『はぁ? 研究室だよ、覚えてないの? セツナに賢者の石作りを頼んだろ』
「……賢者の石、そうだ、賢者の石!」
『うわっ、何いきなり』
「ねぇ、賢者の石の材料ってさ、賢者なんだよね、人なんだよね、ダメだよそんな物作っちゃ!」
『は……? 何言ってんの君』
変なものを見るような『黒』の目が、段々と可哀想なものを見る目に変わる。
『賢者の石は優れた錬金術師だけが作れる万能石。道端の石ころだってキャベツの芯だって賢者の石になるよ。式さえ正しければね』
「……え? だって」
『あらゆる物質にはそれを形作る原子があってね、錬金術はそれを組み替えて卑金属を貴金属に変えようって編み出された術なんだよ。核融合の上位互換って思ってもらってもいいよ。材料に凝ってたらそれはもう錬金術じゃないね、価値を上げようって言ってんのにさ。石ひとつ作るのに人を使ってどうすんのさ。割に合わないだろ』
棚を漁りながら『黒』は淡々と説明した。そして奥の戸棚から古びたノートを引っ張り出す。
『あった、賢者の石のレシピ。ほら帰るよ』
手を引かれて研究室を後にした。『黒』が言うには僕達はセツナに頼まれてレシピノートを探していたのだと。僕は何も覚えていない、それどころか全く違う記憶がある。もう少し落ち着いたら先程の幻覚について相談しなければ。
……僕は何故ここに居るのだろうか、『黒』がここに来るとどうして知っているのだろうか。誰かのものかも分からない情報が僕の頭になだれ込む。気持ち悪い。
暗闇は感覚を鋭敏にし、恐怖を煽る。柔らかな風も、夜を楽しむ虫も、今の僕には悪魔よりも恐ろしい化け物だ。
ギィー、と錆びついた扉の開く音。倉庫の扉が開く音──倉庫? そんなものあったか? 僕の困惑を嘲笑うように『黒』はそこにいた。
「ねぇ、『黒』。いるんだろ?」
僕は話しかけたことを後悔した。鋭くなった鼻が血の匂いを嗅いだから、その匂いが倉庫から漂っていると分かったから。『黒』が何かを殺していると察したから。
『起きてたの? 悪い子』
「く、くろ……だよね? 何、この匂い」
『……材料』
真っ暗闇の中歩くのは綱渡りをするような気分だ。どこに何があるのか、何がいるのかも分からない。そんな僕の恐怖を感じ取ったのだろうか、『黒』は僕を抱き寄せた。温かさと柔らかさは僕の恐怖を和らげる、だがそれと同時に血の匂いも濃くなった。
「血……血の、匂いがする。『黒』のじゃないよね?」
『敏感だね、君は』
「ねぇ、何してるの? 材料って何なの?」
『ダメだよ』
腰に腕が回され、僕は簡単に抱き上げられた。そのまま寝室まで運ばれ、小さなライトスタンドでようやく『黒』の姿を見た。
『黒』自身には傷もなく、血もついていない。それなのに血の匂いがする。
『ねぇ、君はあの狼に会いたいんだよね』
分かりきったことを聞く、聞かなくたって分かるくせに。
『例えば、例えばの話だよ? 恋人と知らない人がいて、二人とも死にかけていて。どちらかしか助けられないなら……恋人を選ぶだろう? 知らない人なんてどうでもいいよね。恋人じゃなかったとしても、好きでも嫌いでもなかったとしても、知ってる人を助けるよね?』
あまり肯定したくはない例え話だ。だが、否定できる人は少ないだろう。
『好きな人じゃなくとも知り合いを選ぶ、それは自分のためだ。自分の心のためだ。見知った人間を見殺しにすることにより心が傷つくのを避けるためだ。自分が一番可愛いんだよ、結局は皆そうさ。自分以外の何がどうなろうと知ったこっちゃない』
この話は……否定したい。僕は自分本位な人間だと認めたくない、それも勝手なことだろうか。
『ねぇ、君は。君は……ううん、何でもない。君は優しいから、この話をすればきっと我慢してしまうよね。願う権利があるのに、それを捨ててしまう。不幸になる義務なんてないのに、そうだと信じ込んでしまう。幸福は悪だと思い込む、君は自分自身を貶める』
ベッドに寝かされると今までなかったはずの睡魔に襲われる。眠くなんてないのに、眠くてしかたがない。
『おやすみ………ヘル。何も知らずに眠るといい。君にはそれが似合ってる』
『黒』の声が遠い、水の中にいるように。名前を呼んでくれたような、気のせいかな。
……瞼を閉じるとノイズは止んだ。真っ黒になった世界の端に、燃え上がるような三つの目を見つけた。あの目は、誰のものだったかな。
目が覚めると昨晩の血の匂いなど嘘のように爽やかな朝日に出迎えられた。セツナは地下室にこもりきりで、冷めた朝食をひとりで食べた。
『やぁヘル君、こんにちは』
朝食の片付けをしていた僕の前に真っ黒いローブを着た男が立っていた。音もなく気配もなく、話しかけられるまでそこにいることに気がつかなかった。
フードの下に顔は見えない、黒以外の色がない。気持ち悪い、恐ろしい、懐かしい。そんな感情が混ざり合って淀んだものになる。
「……こんにちは」
人間ではないだろう、天使や悪魔でもない。今まで会った誰とも違う不気味な雰囲気。敵意は感じないが、それがまた恐ろしい。
『キミに教えてあげたいコトと、プレゼントがある』
「……ありがとうございます。でも、誰かも分からない人からは受け取れません」
『見かけによらず良い子だね。ボクは『黒』の古い知り合いさ、怪しい者じゃないよ』
「……『黒』の?」
『そ、『黒』という呼び名もボクがあげたもの。人に何かをあげるのが好きなんだ』
黒いローブが目の前で揺れる。人が入っているとは思えない動き、顔も手も見えない、実体があるのかも分からない。嘘をついているとも思えないが、信用するには至らない。
『キミの狼を作るのに必要な材料を教えてあげる、『黒』がキミのために何をしてるのか教えてあげる』
信用は出来ないが、知りたいという欲望は抑えられない。僕の意識と関係なく僕の首は縦に揺れた。
『まず賢者の石について、何故賢者の石と呼ばれるのか、賢者とは何なのか。答えは簡単、賢者は材料だよ。賢者を集めて殺して凝縮して、その知識と魔力を石に込めて、そうして出来上がり。あ、賢者っていうのは錬金術師のことだよ』
さも当然のように並べられた言葉、それが真実であろうとなかろうと、サラリと言ってのけたこの男はまともではない。
『だからキミの狼を作るのには、 大量の魔物の死骸が必要なんだ。『黒』はそれをやってるんだよ。君のためにたくさんの魔物を殺してるんだよ』
ゆらゆら、ゆらゆら、楽しげに揺れる。黒いローブだけが揺れる、そこに人はいない。
『キミのため、キミのため、キミのためにたくさん死ぬ。キミのためだけに、キミの我侭のために、愛されたいなんて馬鹿な願いのために。ただ生きていただけの魔物達が殺される……どう思う? ねぇ、どう思う?』
男の信じ難い言葉が真実として頭に流れ込む。異常なまでの罪悪感が膨れ上がる、おかしいと頭で分かっていても心が逆らえない。
男の言葉は真実、『黒』は魔物を虐殺している、僕はとても罪深い存在。そんなわけない、違う。反対の感情も考えも何もかもが押し隠される。
「……僕は、僕が、全部悪い」
『そう! よく出来ました! 良い子だね。そんなヘル君には御褒美だ。手を開いてご覧』
僕の手にはいつの間にかガラスの小瓶が握られていた、中には金平糖のようにカラフルな粒が入っている。
『これを飲めば全て終わるよ。狼にも会える、『黒』も誰も彼もが幸せになれる』
「……本当?」
『ボクは嘘をつかないよ』
小瓶の中身を手のひらに零す。星のようにキラキラと輝いて美しい欠片、この美しい物を飲めば全て終わる。ああ、なんて素晴らしい。
『ヘル!』
頬に痛みを感じて、いつの間にか閉じていた瞳を声の方へ向けた。『黒』が怯えたような表情で僕を見つめている。
『……どうしたの? 大丈夫? 何かあったの?』
「何が……って、え?」
『こんなもの触っちゃダメだよ、飲もうとするなんてもっとダメ』
僕の手には緑色の瓶が握られていた。見覚えのない薬品……そういえば、ここはどこだ? 僕は朝食の片付けをしていて、その最中に……なんだっけ。
『劇薬だよ。ほら、棚に戻しなよ』
言われるがままに目の前の棚に瓶を置く、この部屋は何だ? 棚には大量の薬品が並べられている、こんな場所に覚えはない。
「ここどこ?」
『はぁ? 研究室だよ、覚えてないの? セツナに賢者の石作りを頼んだろ』
「……賢者の石、そうだ、賢者の石!」
『うわっ、何いきなり』
「ねぇ、賢者の石の材料ってさ、賢者なんだよね、人なんだよね、ダメだよそんな物作っちゃ!」
『は……? 何言ってんの君』
変なものを見るような『黒』の目が、段々と可哀想なものを見る目に変わる。
『賢者の石は優れた錬金術師だけが作れる万能石。道端の石ころだってキャベツの芯だって賢者の石になるよ。式さえ正しければね』
「……え? だって」
『あらゆる物質にはそれを形作る原子があってね、錬金術はそれを組み替えて卑金属を貴金属に変えようって編み出された術なんだよ。核融合の上位互換って思ってもらってもいいよ。材料に凝ってたらそれはもう錬金術じゃないね、価値を上げようって言ってんのにさ。石ひとつ作るのに人を使ってどうすんのさ。割に合わないだろ』
棚を漁りながら『黒』は淡々と説明した。そして奥の戸棚から古びたノートを引っ張り出す。
『あった、賢者の石のレシピ。ほら帰るよ』
手を引かれて研究室を後にした。『黒』が言うには僕達はセツナに頼まれてレシピノートを探していたのだと。僕は何も覚えていない、それどころか全く違う記憶がある。もう少し落ち着いたら先程の幻覚について相談しなければ。
0
あなたにおすすめの小説
【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜
あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」
貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。
しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった!
失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する!
辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。
これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!
追放された俺のスキル【整理整頓】が覚醒!もふもふフェンリルと訳あり令嬢と辺境で最強ギルドはじめます
黒崎隼人
ファンタジー
「お前の【整理整頓】なんてゴミスキル、もういらない」――勇者パーティーの雑用係だったカイは、ダンジョンの最深部で無一文で追放された。死を覚悟したその時、彼のスキルは真の能力に覚醒する。鑑定、無限収納、状態異常回復、スキル強化……森羅万象を“整理”するその力は、まさに規格外の万能チートだった! 呪われたもふもふ聖獣と、没落寸前の騎士令嬢。心優しき仲間と出会ったカイは、辺境の街で小さなギルド『クローゼット』を立ち上げる。一方、カイという“本当の勇者”を失ったパーティーは崩壊寸前に。これは、地味なスキル一つで世界を“整理整頓”していく、一人の青年の爽快成り上がり英雄譚!
屑スキルが覚醒したら追放されたので、手伝い屋を営みながら、のんびりしてたのに~なんか色々たいへんです(完結)
わたなべ ゆたか
ファンタジー
タムール大陸の南よりにあるインムナーマ王国。王都タイミョンの軍事訓練場で、ランド・コールは軍に入るための最終試験に挑む。対戦相手は、《ダブルスキル》の異名を持つゴガルン。
対するランドの持つ《スキル》は、左手から棘が一本出るだけのもの。
剣技だけならゴガルン以上を自負するランドだったが、ゴガルンの《スキル》である〈筋力増強〉と〈遠当て〉に翻弄されてしまう。敗北する寸前にランドの《スキル》が真の力を発揮し、ゴガルンに勝つことができた。だが、それが原因で、ランドは王都を追い出されてしまった。移住した村で、〝手伝い屋〟として、のんびりとした生活を送っていた。だが、村に来た領地の騎士団に所属する騎馬が、ランドの生活が一変する切っ掛けとなる――。チート系スキル持ちの主人公のファンタジーです。楽しんで頂けたら、幸いです。
よろしくお願いします!
(7/15追記
一晩でお気に入りが一気に増えておりました。24Hポイントが2683! ありがとうございます!
(9/9追記
三部の一章-6、ルビ修正しました。スイマセン
(11/13追記 一章-7 神様の名前修正しました。
追記 異能(イレギュラー)タグを追加しました。これで検索しやすくなるかな……。
最強の異世界やりすぎ旅行記
萩場ぬし
ファンタジー
主人公こと小鳥遊 綾人(たかなし あやと)はある理由から毎日のように体を鍛えていた。
そんなある日、突然知らない真っ白な場所で目を覚ます。そこで綾人が目撃したものは幼い少年の容姿をした何か。そこで彼は告げられる。
「なんと! 君に異世界へ行く権利を与えようと思います!」
バトルあり!笑いあり!ハーレムもあり!?
最強が無双する異世界ファンタジー開幕!
【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。
【薬師向けスキルで世界最強!】追放された闘神の息子は、戦闘能力マイナスのゴミスキル《植物王》を究極進化させて史上最強の英雄に成り上がる!
こはるんるん
ファンタジー
「アッシュ、お前には完全に失望した。もう俺の跡目を継ぐ資格は無い。追放だ!」
主人公アッシュは、世界最強の冒険者ギルド【神喰らう蛇】のギルドマスターの息子として活躍していた。しかし、筋力のステータスが80%も低下する外れスキル【植物王(ドルイドキング)】に覚醒したことから、理不尽にも父親から追放を宣言される。
しかし、アッシュは襲われていたエルフの王女を助けたことから、史上最強の武器【世界樹の剣】を手に入れる。この剣は天界にある世界樹から作られた武器であり、『植物を支配する神スキル』【植物王】を持つアッシュにしか使いこなすことができなかった。
「エルフの王女コレットは、掟により、こ、これよりアッシュ様のつ、つつつ、妻として、お仕えさせていただきます。どうかエルフ王となり、王家にアッシュ様の血を取り入れる栄誉をお与えください!」
さらにエルフの王女から結婚して欲しい、エルフ王になって欲しいと追いかけまわされ、エルフ王国の内乱を治めることになる。さらには神獣フェンリルから忠誠を誓われる。
そんな彼の前には、父親やかつての仲間が敵として立ちはだかる。(だが【神喰らう蛇】はやがてアッシュに敗れて、あえなく没落する)
かくして、後に闘神と呼ばれることになる少年の戦いが幕を開けた……!
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
掘鑿王(くっさくおう)~ボクしか知らない隠しダンジョンでSSRアイテムばかり掘り出し大金持ち~
テツみン
ファンタジー
『掘削士』エリオットは、ダンジョンの鉱脈から鉱石を掘り出すのが仕事。
しかし、非戦闘職の彼は冒険者仲間から不遇な扱いを受けていた。
ある日、ダンジョンに入ると天災級モンスター、イフリートに遭遇。エリオットは仲間が逃げ出すための囮(おとり)にされてしまう。
「生きて帰るんだ――妹が待つ家へ!」
彼は岩の割れ目につるはしを打ち込み、崩落を誘発させ――
目が覚めると未知の洞窟にいた。
貴重な鉱脈ばかりに興奮するエリオットだったが、特に不思議な形をしたクリスタルが気になり、それを掘り出す。
その中から現れたモノは……
「えっ? 女の子???」
これは、不遇な扱いを受けていた少年が大陸一の大富豪へと成り上がっていく――そんな物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる