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第十七章 滅びた国の地下に鎮座する魔王
悪魔の王
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魔界の最深部のそのまた最奥にそびえ立つ城。城全体から放たれる邪気や蔓延る魔獣。人間、いや悪魔ですらこの城に近付きはしない。
そして、その玉座──の前に座り込んだ天使。膝を折って座り、玉座に座った者を見ないように俯いていた。
並外れて大きな翼には杭が打たれ、床に縫い付けられていた。
『……無様よな、ミカエルともあろう者が』
玉座に座った男は無表情のまま、ミカを見下ろしていた。
男の瞳は美しい金色で、縦長の瞳孔は爬虫類らしさを感じさせる。その目にかかる髪は黒く、髪をかき分けて四本の角が真っ直ぐに上を向いていた。褐色の肌にはところどころに漆黒の鱗が伺える、その鱗や太く長い尾、大きく爪の生えた翼から男が竜の性質を持っていると分かる。
『さて、少し話をしよう。貴様ほどの天使を考えなしに処刑すれば神魔戦争はまず避けられん。まぁルシフェルない今、貴様さえ押さえてしまえば我々の勝利は揺るぎないものとなるがな』
ミカの体には傷一つない。拘束のために翼に杭は打ったが、それは神経の通らない場所を選んで打たれたものだ。魔界に来た天使への対応としては間違っていると言えるほどに良いものだった。
『一つ目の質問だ、ミカエル。何故単騎で攻め入った? 貴様なら隊を組むなど朝飯前だろうに』
『…………』
『沈黙か、まぁよい』
神の力も届かぬ魔界の底で、人間以下の力しか出せず、悪魔の王と対峙する。ミカは沈黙を貫いたのではない、声を出せなかったのだ。
『次の質問だ、ミカエル。一体どうやって底までたどり着いたのだ? 余は貴様が城の前に来るまで少しも貴様を感じ取れなかった。幾重もの結界を施した際に天使専用の隠し通路でも作ってあったのか? だとしたら戦争を起こすべき裏切りだな。流石は神だ、自分の都合のいいように世界を創る。あぁ全く、憎くて憎くて仕方ない!』
ミカは俯いたまま口を閉じていた。神を侮辱されて黙っているなんて、天使には有り得ない事だ。
質問に関しては答えようがない。ミカは竜に落とされたなんて言っても信じないだろうと思っていた。
兵器の国に囚われ、邪神と悪神の置き土産と史上最悪の兵器に曝されて死んだ、哀れな竜。
竜は魔王の呪の影響を受けていた。
『憤怒の呪』は竜の魂を崩れた体に留めた。怒りを晴らすまで竜は解放されない。
竜の怒り、それは、唯一の主人をいたぶった者へ向けられている。
竜の体を形成する呪は魔王のものだ、液状に実体化した呪は竜の意思でミカを最深部まで落としたのだ。主人とその一番の使いをも巻き込んで。
『これも、か』
ミカは自分が黙っていたことで男が苛立ってはいないかと表情を確認したが、彼の顔は微塵も動かない、まさに仮面のようだった。
顰めているよりも恐ろしく感じ、ミカは慌てて目を逸らす。
『単騎で攻め入り神力が尽き、それでもなお無警戒に魔界を散歩していた理由をお聞かせ願いたいのだがね。なぁ、神に似たる最強の天使様よ』
地上の何よりも邪悪な輝きを放つ金眼がミカを捉える。
同じ色の角は照明の淡い光を受けて鈍く輝く。
『……少々優しくしすぎたようだ』
赤い絨毯を渡り、男はミカの前に立つ。鋭い金色の棘が生えた尾がミカの小さな顎を持ち上げ、無理矢理目を合わさせた。
『同じ形をしている以上、天使も人も悪魔も同じ痛みを感じる』
男の褐色の肌はミカの白い肌と鮮やかな対照をなす。
『……人は時に悪魔よりも残虐だ。ものを尋ねるにしても、その特性は活かされている。人間とはそういうものよな。悪魔が誘惑せずとも堕落する。天使が導かずとも己が快楽のため悪を罰する』
男はミカの手をとる、その差は倍以上にもなった。
細い指先を器用につまむと爪を撫でた。その時の男の目は飴細工に魅了される幼子のそれだった。
『指先には神経が集中している。だからだろうな、火や水を扱うものが多い中、ただ指先を潰したり爪を剥がしたりするだけの聞き方もあるそうだ。そしてそれは中々に効果的なのだと』
ミカの瞳に明確な恐怖が宿ったのを確認し、男は手をパッと離す。
『だが、私はあれらが好きではない。見た目が悪いだろう?』
ミカが微かに安堵の表情を浮かべたのを見て、男も優しく微笑む。ミカは初めて見る男の表情に悪魔らしくなさを感じた。
『だから私が好きなのは、内部を破壊するものだ』
『……ないぶ?』
『やっと声を出したな、ようやく喉が温まったのか? 丁度いい、試そうか』
男が虚空に手を翳すと手に隠れるほどの金属製の器具が現れた。それは男の魔力が実体化したものだった。魔力の実体化は高位の悪魔か神、神の力を借りる者にしか出来ない芸当だ。
『なに……それ』
『入れて開く、と言えば分かるか? 子の見た目とはいえ頭は違うだろう』
『いれるって……なにに?』
『貴様にだよ、あるだろう? モノを入れるところが。口と……ふむ、天使に生殖器はなかったか? 排泄器は? 無いなら増やしてもいいが、それは見た目が悪い』
ぶつぶつと使用方法について呟きながら、器具を弄る。歪んだ球体のそれがゆっくりと割れ、開いていくのを見てミカはようやく全てを察した。
『や、やだ! ぜったいやだぁ!』
『なら話せ』
『……なにを?』
『ここに来た理由だ、ついさっき聞いたばかりだろう』
『りゆう……りゆう?』
偶然、不本意で、なんて答えていいものか。ミカは一瞬戸惑った。男は黙ったミカを見て深いため息をつき、髪を掴んで頭を持ち上げた。
『まずは口からいくか、終わったらもう一度聞く。答えられなかったら眼孔。それが終わったらまた聞こう。それでも答えられなかったら今度は爪を剥がし指を潰そう。それでも黙るというなら仕方ない、少しずつ削いでいく。傷口は毎度焼いてやるから心配するな。内臓はあるのか? あるなら一つ一つ丁寧に犯してやろう。貴様の肉体が削れて消えてしまった後は魂を直接嬲ってやる』
口を開かせようと顎を掴む男、必死に抵抗するミカ。
最初に口を破壊するのなら、その後の責めに意味はない、何を聞かれても話すことすらできないのだから。
男が本当に知りたいことなんてない、ただ天使を虐め殺したいだけ。ミカはそう確信した。
『ほんとは、きくき……ないんだろ』
そしてそれを口にした。男は優しげな笑みをたたえたまま、答えた。
『天使を……それも神に似たる貴様を弄べたなら、余の怒りも多少は晴れる』
ミカはそれきり口を閉ざした。罵倒語は大量に思いついたが、器具を挿入される危険を避ける為に唇を噛んで手で覆った。
男は楽しげにその手を剥がそうとする──が、玉座に繋がる大きな扉が開け放たれたことにより、男は手を止める。
『だーりん! ただいま!』
『……やぁ、おかえりマイハニー』
残虐な遊戯を延期させられた男は不機嫌な表情を浮かべて猫なで声を出した。
妻を出迎える男。ミカは今のうちに逃げ出せるかと翼に打たれた杭を掴む。引き抜こうなどと言うのは無駄な努力だ、だがそれをやらない訳にはいかなかった。
ここで逃げ出さなければ、待っているのは永劫の責め苦。
様子を伺いながら杭を引く。けれど、ミカは視界の端に男の妻を捉え、叫んでしまった。
『おまえ……は、リリス! うらぎりもの、こんなところに……っ!』
『何だ、逃げるのはやめたのか? リリスは余の妻だ、もう貴様らの創った作品ではない。リリスに対し偉ぶるのはいい加減やめてもらいたいな』
『天使? すごーい、どうやって捕まえたの?』
『勝手に入ってきたんだよ。君の方こそ、それは何だい?』
男は打って変わって猫なで声でリリスの問いに答え、腰に腕を回す。
『ああ、魔物使いと……えっと、オオカミ』
アルはじっと黙ったまま下を向いていた。無礼な言動をしないように細心の注意を払い、異様なプレッシャーに耐えていた。
『今日は客人が多いな。一人一人、丁寧にお相手したいのだが……ふむ、人型のお二人にはお待ち頂こうか』
男が指を鳴らすと床に真円の穴が開く。どこまでも続く深い穴からは風の音が悲鳴のように響いていた。
そして、その玉座──の前に座り込んだ天使。膝を折って座り、玉座に座った者を見ないように俯いていた。
並外れて大きな翼には杭が打たれ、床に縫い付けられていた。
『……無様よな、ミカエルともあろう者が』
玉座に座った男は無表情のまま、ミカを見下ろしていた。
男の瞳は美しい金色で、縦長の瞳孔は爬虫類らしさを感じさせる。その目にかかる髪は黒く、髪をかき分けて四本の角が真っ直ぐに上を向いていた。褐色の肌にはところどころに漆黒の鱗が伺える、その鱗や太く長い尾、大きく爪の生えた翼から男が竜の性質を持っていると分かる。
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ミカの体には傷一つない。拘束のために翼に杭は打ったが、それは神経の通らない場所を選んで打たれたものだ。魔界に来た天使への対応としては間違っていると言えるほどに良いものだった。
『一つ目の質問だ、ミカエル。何故単騎で攻め入った? 貴様なら隊を組むなど朝飯前だろうに』
『…………』
『沈黙か、まぁよい』
神の力も届かぬ魔界の底で、人間以下の力しか出せず、悪魔の王と対峙する。ミカは沈黙を貫いたのではない、声を出せなかったのだ。
『次の質問だ、ミカエル。一体どうやって底までたどり着いたのだ? 余は貴様が城の前に来るまで少しも貴様を感じ取れなかった。幾重もの結界を施した際に天使専用の隠し通路でも作ってあったのか? だとしたら戦争を起こすべき裏切りだな。流石は神だ、自分の都合のいいように世界を創る。あぁ全く、憎くて憎くて仕方ない!』
ミカは俯いたまま口を閉じていた。神を侮辱されて黙っているなんて、天使には有り得ない事だ。
質問に関しては答えようがない。ミカは竜に落とされたなんて言っても信じないだろうと思っていた。
兵器の国に囚われ、邪神と悪神の置き土産と史上最悪の兵器に曝されて死んだ、哀れな竜。
竜は魔王の呪の影響を受けていた。
『憤怒の呪』は竜の魂を崩れた体に留めた。怒りを晴らすまで竜は解放されない。
竜の怒り、それは、唯一の主人をいたぶった者へ向けられている。
竜の体を形成する呪は魔王のものだ、液状に実体化した呪は竜の意思でミカを最深部まで落としたのだ。主人とその一番の使いをも巻き込んで。
『これも、か』
ミカは自分が黙っていたことで男が苛立ってはいないかと表情を確認したが、彼の顔は微塵も動かない、まさに仮面のようだった。
顰めているよりも恐ろしく感じ、ミカは慌てて目を逸らす。
『単騎で攻め入り神力が尽き、それでもなお無警戒に魔界を散歩していた理由をお聞かせ願いたいのだがね。なぁ、神に似たる最強の天使様よ』
地上の何よりも邪悪な輝きを放つ金眼がミカを捉える。
同じ色の角は照明の淡い光を受けて鈍く輝く。
『……少々優しくしすぎたようだ』
赤い絨毯を渡り、男はミカの前に立つ。鋭い金色の棘が生えた尾がミカの小さな顎を持ち上げ、無理矢理目を合わさせた。
『同じ形をしている以上、天使も人も悪魔も同じ痛みを感じる』
男の褐色の肌はミカの白い肌と鮮やかな対照をなす。
『……人は時に悪魔よりも残虐だ。ものを尋ねるにしても、その特性は活かされている。人間とはそういうものよな。悪魔が誘惑せずとも堕落する。天使が導かずとも己が快楽のため悪を罰する』
男はミカの手をとる、その差は倍以上にもなった。
細い指先を器用につまむと爪を撫でた。その時の男の目は飴細工に魅了される幼子のそれだった。
『指先には神経が集中している。だからだろうな、火や水を扱うものが多い中、ただ指先を潰したり爪を剥がしたりするだけの聞き方もあるそうだ。そしてそれは中々に効果的なのだと』
ミカの瞳に明確な恐怖が宿ったのを確認し、男は手をパッと離す。
『だが、私はあれらが好きではない。見た目が悪いだろう?』
ミカが微かに安堵の表情を浮かべたのを見て、男も優しく微笑む。ミカは初めて見る男の表情に悪魔らしくなさを感じた。
『だから私が好きなのは、内部を破壊するものだ』
『……ないぶ?』
『やっと声を出したな、ようやく喉が温まったのか? 丁度いい、試そうか』
男が虚空に手を翳すと手に隠れるほどの金属製の器具が現れた。それは男の魔力が実体化したものだった。魔力の実体化は高位の悪魔か神、神の力を借りる者にしか出来ない芸当だ。
『なに……それ』
『入れて開く、と言えば分かるか? 子の見た目とはいえ頭は違うだろう』
『いれるって……なにに?』
『貴様にだよ、あるだろう? モノを入れるところが。口と……ふむ、天使に生殖器はなかったか? 排泄器は? 無いなら増やしてもいいが、それは見た目が悪い』
ぶつぶつと使用方法について呟きながら、器具を弄る。歪んだ球体のそれがゆっくりと割れ、開いていくのを見てミカはようやく全てを察した。
『や、やだ! ぜったいやだぁ!』
『なら話せ』
『……なにを?』
『ここに来た理由だ、ついさっき聞いたばかりだろう』
『りゆう……りゆう?』
偶然、不本意で、なんて答えていいものか。ミカは一瞬戸惑った。男は黙ったミカを見て深いため息をつき、髪を掴んで頭を持ち上げた。
『まずは口からいくか、終わったらもう一度聞く。答えられなかったら眼孔。それが終わったらまた聞こう。それでも答えられなかったら今度は爪を剥がし指を潰そう。それでも黙るというなら仕方ない、少しずつ削いでいく。傷口は毎度焼いてやるから心配するな。内臓はあるのか? あるなら一つ一つ丁寧に犯してやろう。貴様の肉体が削れて消えてしまった後は魂を直接嬲ってやる』
口を開かせようと顎を掴む男、必死に抵抗するミカ。
最初に口を破壊するのなら、その後の責めに意味はない、何を聞かれても話すことすらできないのだから。
男が本当に知りたいことなんてない、ただ天使を虐め殺したいだけ。ミカはそう確信した。
『ほんとは、きくき……ないんだろ』
そしてそれを口にした。男は優しげな笑みをたたえたまま、答えた。
『天使を……それも神に似たる貴様を弄べたなら、余の怒りも多少は晴れる』
ミカはそれきり口を閉ざした。罵倒語は大量に思いついたが、器具を挿入される危険を避ける為に唇を噛んで手で覆った。
男は楽しげにその手を剥がそうとする──が、玉座に繋がる大きな扉が開け放たれたことにより、男は手を止める。
『だーりん! ただいま!』
『……やぁ、おかえりマイハニー』
残虐な遊戯を延期させられた男は不機嫌な表情を浮かべて猫なで声を出した。
妻を出迎える男。ミカは今のうちに逃げ出せるかと翼に打たれた杭を掴む。引き抜こうなどと言うのは無駄な努力だ、だがそれをやらない訳にはいかなかった。
ここで逃げ出さなければ、待っているのは永劫の責め苦。
様子を伺いながら杭を引く。けれど、ミカは視界の端に男の妻を捉え、叫んでしまった。
『おまえ……は、リリス! うらぎりもの、こんなところに……っ!』
『何だ、逃げるのはやめたのか? リリスは余の妻だ、もう貴様らの創った作品ではない。リリスに対し偉ぶるのはいい加減やめてもらいたいな』
『天使? すごーい、どうやって捕まえたの?』
『勝手に入ってきたんだよ。君の方こそ、それは何だい?』
男は打って変わって猫なで声でリリスの問いに答え、腰に腕を回す。
『ああ、魔物使いと……えっと、オオカミ』
アルはじっと黙ったまま下を向いていた。無礼な言動をしないように細心の注意を払い、異様なプレッシャーに耐えていた。
『今日は客人が多いな。一人一人、丁寧にお相手したいのだが……ふむ、人型のお二人にはお待ち頂こうか』
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