291 / 909
第十九章 植物の国と奴隷商
三度目の咆哮
しおりを挟む
何を言ってもナイはずっと笑顔のままで、僕の質問に答える素振りも見せない。
『……もしかしてもう死んでます?』
『いえ、呼吸音は微かに聞こえます』
『そうですか。ならまだ殺せますね』
普通の人間ならこれだけの傷を負っていれば話す事は出来ないだろう。だが、ナイは人間ではない。話せるはずだ。
「どうして『黒』の名前を盗ったの?」
笑みが深くなり胸が弱く跳ねる。声は聞こえないが、あの気味の悪い笑い方で僕を嘲っているのだろう。
「……『黒』に成り代わってどうしたいの? ねぇ、答えて。『黒』とはいつ知り合ったの?」
『…………時、は……まだ…………』
金魚のように口がぱくぱくと動き、時折に声が漏れる。
『せ……しん、が…………』
「…………精神?」
唇を読むことも出来ていないが、僕の質問に答える言葉ではないということは理解出来た。
「僕は、どうして『黒』の名前を盗ったのかって聞いてるんだよ。ついでに答えのヒントでも教えてくれればいいんだけど」
『……さめ』
「慰め? あのさ、僕にも分かるように言ってくれないかなぁ?」
『……れが、起き…………ら、全て』
「僕の質問に答えてよ!」
僕が声を荒らげるとナイは笑みを消し、僕の胸倉を掴んで勢いよく起き上がった。
折れたはずの腕を使った。無いはずの目で僕を見つめた。人間らしくなさを強調されて僕は怯んでしまった。
『…………星辰が正しく揃う時、それが終焉の時だ。その時までは頂点の座はキミのもの。せいぜい楽しめ、新たなる支配者様?』
「な、なんだよそれ。そんな意味の分かんないこと言って、僕が怖がると思ったら大間違いだからな!」
『気をつけなよ? 知らないうちに背後に這い寄られないように……』
僕が理解出来ない話を並べ立てて僕が混乱するのを見て愉しんでいる。僕はナイの言動をそう解釈していたから、この応答にも腹が立った。また怒鳴る直前、アルが僕の服の襟を噛んでナイから引き離した。
僕が離れると同時にナイの胸に巨大なフォークが突き刺さる。
『即死のはずですが……どうなりますかね』
ナイはピクリとも動かない。
それに安堵したベルゼブブはフォークを霧へと戻し、ナイの体を蹴り倒した。
ナイの胸から血が吹き出す。それに混じって黒い触手が這い出る。
『……やっぱり、ダメですか』
兵器の国で、そしてお菓子の国でも聞いたあの咆哮。顔の無い化物がその腕を、触手を振り回して無意味に吼えている。
『全速力で離脱します!』
「ま、待ってよ、リンさんとクリューソス……」
『あぁもう分かりましたよ! 連れてきゃいいんでしょ!』
ベルゼブブの号令と共に無数の虫が現れて僕の視界を塞ぐ。羽音に聴覚までもが支配されると、浮遊感が体を侵す。
『……着きましたよ』
ベルゼブブの声に目を開くと、僕が立っているのが倉庫ではなく牢獄の国の海岸沿いだと分かった。
周囲を見回すとアルとカルコスだけでなく、リンとクリューソスの姿も確認出来た。
「えっ、な、何? ここどこ?」
クリューソスが状況を理解してため息を吐いたのとは真逆に、リンはタオルを握り締めて混乱している。
「すいません、えっと……空間転移です。危なかったので、リンさんも一緒にしてもらいました」
「あぁ理想のしょっ……いや、ヘル君」
リンは僕を見て目を輝かせる。好かれるのは嬉しいがその理由は不快だ。
「ここは牢獄の国です。ところで今なんて言おうとしたんですか?」
「気にしないで。他人の性癖に突っ込んでも後悔しかしないと思うよ」
「リンさんの趣味は分かってますから……もうずっと前から後悔してますよ」
ベルゼブブは今は夜だからか周囲には誰もいないと僕に伝えた。見回りの礼を言って、防波堤を背に相談を始めた。
『おい下等生物。あの国には帰れるのか?』
「分かんない。どうかな、ベルゼブブ」
『知りませんよ。破壊されてないなら帰れるんじゃないですか』
「は、破壊!? ねぇ何があったの? 俺だけ情報皆無なんだけど!」
お菓子の国であの姿を見た時はそう大して暴れもせずにどこかへ消えていった。あの時のようにすんなりと消えたのなら二ブロック離れたリンの家は無事だろう。
とりあえずリンに事情を説明しなければ。
「……えっと、化物が出てきて暴れました」
「分かりやす過ぎて分からないなぁ。ホント可愛い。ホント理想。正直見た目さえ良ければ中身はクズでもいいんだけど、君は中身も純真な子供って感じでいいよ。穢した……いや、ごめん」
「リンさん前に会った時はまともな大人だったじゃないですか」
「ちょっと辛辣なとこもまた空気の読めない子供って感じでイイ。気持ち悪い奴には容赦ないもんね、子供って」
変態が悪化している。一概に悪化というのも失礼かもしれないが、リンには悪化という言葉を使わせてもらう。
警戒したアルが僕を翼の後ろに隠して唸り始めた。
「手は出さないって。子供は純真が一番だからね」
『分かります。綺麗な飴細工って食べるの勿体ないんですよね、食べますけど』
「それは違う、手は出さないってば」
自らの欲望に忠実という点では彼らは気が合うのかもしれない。
『おいガキ、とりあえず宿を確保するべきだろう』
「あ、そうだね。どうしよ……神父様の所でいいかな」
大人数だが、あの教会は部屋が四つほど余っていたはずだ。僕とアル、カルコスとクリューソス、ベルゼブブ、リン、と分ければちょうどいい。僕の部屋とリンの部屋は一番離れた場所にしよう。
「えっ、魔獣と悪魔連れて神父に泊めてくれって頼むの? 国連軍に通報されない?」
『あの神父、腹は読めませんが即座にどうこうってんじゃないんですよねぇ。ですから通報されるのは貴方だけでしょう』
「見てるだけの善良な一般人を犯罪者扱いしたよこの悪魔」
『私は教会に行くなんて嫌ですけど……ヘルシャフト様が言うなら従いますよ』
正確な時間は分からないが、星がハッキリと見える程には暗い。
牢獄の国は街灯が少ないのだ、そんな中で宿屋を探して回るような真似はしたくない。
『ヘル、私に乗れ。その薄着では教会で持たないだろう、翼で包んでやる』
「ありがと、アル」
『私も包んでください先輩』
「……そんなに寒い?」
零を知らないリンは僕達の行動を奇妙に思った。
僕は前に潜り込んだベルゼブブごとアルを抱き締めて、しっかりと暖を取る。
「なんかよく分かんないけど、じゃあ俺は……君!」
『触れるな下等生物!』
クリューソスに吼えられ、リンはカルコスの元へ。
「ご、ごめん。じゃあ君……」
『非常食にしていいなら構わんぞ』
「君非常食のビスケットをおやつに食べてたしなぁ、信用出来ない」
二人ともに断られたリンは「まぁ寒くないしいいか」と楽観的に諦めた。
ベルゼブブの口笛に応じて無数の虫が現れ、僕達を中心に旋回する。リンの悲鳴やクリューソスの愚痴が聞こえた気がしたが、きっと気のせいだ。
視覚も聴覚も虫に埋め尽くされる。僕はそっと目を閉じて浮遊感に酔った。
『……もしかしてもう死んでます?』
『いえ、呼吸音は微かに聞こえます』
『そうですか。ならまだ殺せますね』
普通の人間ならこれだけの傷を負っていれば話す事は出来ないだろう。だが、ナイは人間ではない。話せるはずだ。
「どうして『黒』の名前を盗ったの?」
笑みが深くなり胸が弱く跳ねる。声は聞こえないが、あの気味の悪い笑い方で僕を嘲っているのだろう。
「……『黒』に成り代わってどうしたいの? ねぇ、答えて。『黒』とはいつ知り合ったの?」
『…………時、は……まだ…………』
金魚のように口がぱくぱくと動き、時折に声が漏れる。
『せ……しん、が…………』
「…………精神?」
唇を読むことも出来ていないが、僕の質問に答える言葉ではないということは理解出来た。
「僕は、どうして『黒』の名前を盗ったのかって聞いてるんだよ。ついでに答えのヒントでも教えてくれればいいんだけど」
『……さめ』
「慰め? あのさ、僕にも分かるように言ってくれないかなぁ?」
『……れが、起き…………ら、全て』
「僕の質問に答えてよ!」
僕が声を荒らげるとナイは笑みを消し、僕の胸倉を掴んで勢いよく起き上がった。
折れたはずの腕を使った。無いはずの目で僕を見つめた。人間らしくなさを強調されて僕は怯んでしまった。
『…………星辰が正しく揃う時、それが終焉の時だ。その時までは頂点の座はキミのもの。せいぜい楽しめ、新たなる支配者様?』
「な、なんだよそれ。そんな意味の分かんないこと言って、僕が怖がると思ったら大間違いだからな!」
『気をつけなよ? 知らないうちに背後に這い寄られないように……』
僕が理解出来ない話を並べ立てて僕が混乱するのを見て愉しんでいる。僕はナイの言動をそう解釈していたから、この応答にも腹が立った。また怒鳴る直前、アルが僕の服の襟を噛んでナイから引き離した。
僕が離れると同時にナイの胸に巨大なフォークが突き刺さる。
『即死のはずですが……どうなりますかね』
ナイはピクリとも動かない。
それに安堵したベルゼブブはフォークを霧へと戻し、ナイの体を蹴り倒した。
ナイの胸から血が吹き出す。それに混じって黒い触手が這い出る。
『……やっぱり、ダメですか』
兵器の国で、そしてお菓子の国でも聞いたあの咆哮。顔の無い化物がその腕を、触手を振り回して無意味に吼えている。
『全速力で離脱します!』
「ま、待ってよ、リンさんとクリューソス……」
『あぁもう分かりましたよ! 連れてきゃいいんでしょ!』
ベルゼブブの号令と共に無数の虫が現れて僕の視界を塞ぐ。羽音に聴覚までもが支配されると、浮遊感が体を侵す。
『……着きましたよ』
ベルゼブブの声に目を開くと、僕が立っているのが倉庫ではなく牢獄の国の海岸沿いだと分かった。
周囲を見回すとアルとカルコスだけでなく、リンとクリューソスの姿も確認出来た。
「えっ、な、何? ここどこ?」
クリューソスが状況を理解してため息を吐いたのとは真逆に、リンはタオルを握り締めて混乱している。
「すいません、えっと……空間転移です。危なかったので、リンさんも一緒にしてもらいました」
「あぁ理想のしょっ……いや、ヘル君」
リンは僕を見て目を輝かせる。好かれるのは嬉しいがその理由は不快だ。
「ここは牢獄の国です。ところで今なんて言おうとしたんですか?」
「気にしないで。他人の性癖に突っ込んでも後悔しかしないと思うよ」
「リンさんの趣味は分かってますから……もうずっと前から後悔してますよ」
ベルゼブブは今は夜だからか周囲には誰もいないと僕に伝えた。見回りの礼を言って、防波堤を背に相談を始めた。
『おい下等生物。あの国には帰れるのか?』
「分かんない。どうかな、ベルゼブブ」
『知りませんよ。破壊されてないなら帰れるんじゃないですか』
「は、破壊!? ねぇ何があったの? 俺だけ情報皆無なんだけど!」
お菓子の国であの姿を見た時はそう大して暴れもせずにどこかへ消えていった。あの時のようにすんなりと消えたのなら二ブロック離れたリンの家は無事だろう。
とりあえずリンに事情を説明しなければ。
「……えっと、化物が出てきて暴れました」
「分かりやす過ぎて分からないなぁ。ホント可愛い。ホント理想。正直見た目さえ良ければ中身はクズでもいいんだけど、君は中身も純真な子供って感じでいいよ。穢した……いや、ごめん」
「リンさん前に会った時はまともな大人だったじゃないですか」
「ちょっと辛辣なとこもまた空気の読めない子供って感じでイイ。気持ち悪い奴には容赦ないもんね、子供って」
変態が悪化している。一概に悪化というのも失礼かもしれないが、リンには悪化という言葉を使わせてもらう。
警戒したアルが僕を翼の後ろに隠して唸り始めた。
「手は出さないって。子供は純真が一番だからね」
『分かります。綺麗な飴細工って食べるの勿体ないんですよね、食べますけど』
「それは違う、手は出さないってば」
自らの欲望に忠実という点では彼らは気が合うのかもしれない。
『おいガキ、とりあえず宿を確保するべきだろう』
「あ、そうだね。どうしよ……神父様の所でいいかな」
大人数だが、あの教会は部屋が四つほど余っていたはずだ。僕とアル、カルコスとクリューソス、ベルゼブブ、リン、と分ければちょうどいい。僕の部屋とリンの部屋は一番離れた場所にしよう。
「えっ、魔獣と悪魔連れて神父に泊めてくれって頼むの? 国連軍に通報されない?」
『あの神父、腹は読めませんが即座にどうこうってんじゃないんですよねぇ。ですから通報されるのは貴方だけでしょう』
「見てるだけの善良な一般人を犯罪者扱いしたよこの悪魔」
『私は教会に行くなんて嫌ですけど……ヘルシャフト様が言うなら従いますよ』
正確な時間は分からないが、星がハッキリと見える程には暗い。
牢獄の国は街灯が少ないのだ、そんな中で宿屋を探して回るような真似はしたくない。
『ヘル、私に乗れ。その薄着では教会で持たないだろう、翼で包んでやる』
「ありがと、アル」
『私も包んでください先輩』
「……そんなに寒い?」
零を知らないリンは僕達の行動を奇妙に思った。
僕は前に潜り込んだベルゼブブごとアルを抱き締めて、しっかりと暖を取る。
「なんかよく分かんないけど、じゃあ俺は……君!」
『触れるな下等生物!』
クリューソスに吼えられ、リンはカルコスの元へ。
「ご、ごめん。じゃあ君……」
『非常食にしていいなら構わんぞ』
「君非常食のビスケットをおやつに食べてたしなぁ、信用出来ない」
二人ともに断られたリンは「まぁ寒くないしいいか」と楽観的に諦めた。
ベルゼブブの口笛に応じて無数の虫が現れ、僕達を中心に旋回する。リンの悲鳴やクリューソスの愚痴が聞こえた気がしたが、きっと気のせいだ。
視覚も聴覚も虫に埋め尽くされる。僕はそっと目を閉じて浮遊感に酔った。
0
あなたにおすすめの小説
【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜
あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」
貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。
しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった!
失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する!
辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。
これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!
追放された俺のスキル【整理整頓】が覚醒!もふもふフェンリルと訳あり令嬢と辺境で最強ギルドはじめます
黒崎隼人
ファンタジー
「お前の【整理整頓】なんてゴミスキル、もういらない」――勇者パーティーの雑用係だったカイは、ダンジョンの最深部で無一文で追放された。死を覚悟したその時、彼のスキルは真の能力に覚醒する。鑑定、無限収納、状態異常回復、スキル強化……森羅万象を“整理”するその力は、まさに規格外の万能チートだった! 呪われたもふもふ聖獣と、没落寸前の騎士令嬢。心優しき仲間と出会ったカイは、辺境の街で小さなギルド『クローゼット』を立ち上げる。一方、カイという“本当の勇者”を失ったパーティーは崩壊寸前に。これは、地味なスキル一つで世界を“整理整頓”していく、一人の青年の爽快成り上がり英雄譚!
ゴミスキル【生態鑑定】で追放された俺、実は動物や神獣の心が分かる最強能力だったので、もふもふ達と辺境で幸せなスローライフを送る
黒崎隼人
ファンタジー
勇者パーティの一員だったカイは、魔物の名前しか分からない【生態鑑定】スキルが原因で「役立たず」の烙印を押され、仲間から追放されてしまう。全てを失い、絶望の中でたどり着いた辺境の森。そこで彼は、自身のスキルが動物や魔物の「心」と意思疎通できる、唯一無二の能力であることに気づく。
森ウサギに衣食住を学び、神獣フェンリルやエンシェントドラゴンと友となり、もふもふな仲間たちに囲まれて、カイの穏やかなスローライフが始まった。彼が作る料理は魔物さえも惹きつけ、何気なく作った道具は「聖者の遺物」として王都を揺るがす。
一方、カイを失った勇者パーティは凋落の一途をたどっていた。自分たちの過ちに気づき、カイを連れ戻そうとする彼ら。しかし、カイの居場所は、もはやそこにはなかった。
これは、一人の心優しき青年が、大切な仲間たちと穏やかな日常を守るため、やがて伝説の「森の聖者」となる、心温まるスローライフファンタジー。
屑スキルが覚醒したら追放されたので、手伝い屋を営みながら、のんびりしてたのに~なんか色々たいへんです(完結)
わたなべ ゆたか
ファンタジー
タムール大陸の南よりにあるインムナーマ王国。王都タイミョンの軍事訓練場で、ランド・コールは軍に入るための最終試験に挑む。対戦相手は、《ダブルスキル》の異名を持つゴガルン。
対するランドの持つ《スキル》は、左手から棘が一本出るだけのもの。
剣技だけならゴガルン以上を自負するランドだったが、ゴガルンの《スキル》である〈筋力増強〉と〈遠当て〉に翻弄されてしまう。敗北する寸前にランドの《スキル》が真の力を発揮し、ゴガルンに勝つことができた。だが、それが原因で、ランドは王都を追い出されてしまった。移住した村で、〝手伝い屋〟として、のんびりとした生活を送っていた。だが、村に来た領地の騎士団に所属する騎馬が、ランドの生活が一変する切っ掛けとなる――。チート系スキル持ちの主人公のファンタジーです。楽しんで頂けたら、幸いです。
よろしくお願いします!
(7/15追記
一晩でお気に入りが一気に増えておりました。24Hポイントが2683! ありがとうございます!
(9/9追記
三部の一章-6、ルビ修正しました。スイマセン
(11/13追記 一章-7 神様の名前修正しました。
追記 異能(イレギュラー)タグを追加しました。これで検索しやすくなるかな……。
掘鑿王(くっさくおう)~ボクしか知らない隠しダンジョンでSSRアイテムばかり掘り出し大金持ち~
テツみン
ファンタジー
『掘削士』エリオットは、ダンジョンの鉱脈から鉱石を掘り出すのが仕事。
しかし、非戦闘職の彼は冒険者仲間から不遇な扱いを受けていた。
ある日、ダンジョンに入ると天災級モンスター、イフリートに遭遇。エリオットは仲間が逃げ出すための囮(おとり)にされてしまう。
「生きて帰るんだ――妹が待つ家へ!」
彼は岩の割れ目につるはしを打ち込み、崩落を誘発させ――
目が覚めると未知の洞窟にいた。
貴重な鉱脈ばかりに興奮するエリオットだったが、特に不思議な形をしたクリスタルが気になり、それを掘り出す。
その中から現れたモノは……
「えっ? 女の子???」
これは、不遇な扱いを受けていた少年が大陸一の大富豪へと成り上がっていく――そんな物語である。
最強の異世界やりすぎ旅行記
萩場ぬし
ファンタジー
主人公こと小鳥遊 綾人(たかなし あやと)はある理由から毎日のように体を鍛えていた。
そんなある日、突然知らない真っ白な場所で目を覚ます。そこで綾人が目撃したものは幼い少年の容姿をした何か。そこで彼は告げられる。
「なんと! 君に異世界へ行く権利を与えようと思います!」
バトルあり!笑いあり!ハーレムもあり!?
最強が無双する異世界ファンタジー開幕!
【薬師向けスキルで世界最強!】追放された闘神の息子は、戦闘能力マイナスのゴミスキル《植物王》を究極進化させて史上最強の英雄に成り上がる!
こはるんるん
ファンタジー
「アッシュ、お前には完全に失望した。もう俺の跡目を継ぐ資格は無い。追放だ!」
主人公アッシュは、世界最強の冒険者ギルド【神喰らう蛇】のギルドマスターの息子として活躍していた。しかし、筋力のステータスが80%も低下する外れスキル【植物王(ドルイドキング)】に覚醒したことから、理不尽にも父親から追放を宣言される。
しかし、アッシュは襲われていたエルフの王女を助けたことから、史上最強の武器【世界樹の剣】を手に入れる。この剣は天界にある世界樹から作られた武器であり、『植物を支配する神スキル』【植物王】を持つアッシュにしか使いこなすことができなかった。
「エルフの王女コレットは、掟により、こ、これよりアッシュ様のつ、つつつ、妻として、お仕えさせていただきます。どうかエルフ王となり、王家にアッシュ様の血を取り入れる栄誉をお与えください!」
さらにエルフの王女から結婚して欲しい、エルフ王になって欲しいと追いかけまわされ、エルフ王国の内乱を治めることになる。さらには神獣フェンリルから忠誠を誓われる。
そんな彼の前には、父親やかつての仲間が敵として立ちはだかる。(だが【神喰らう蛇】はやがてアッシュに敗れて、あえなく没落する)
かくして、後に闘神と呼ばれることになる少年の戦いが幕を開けた……!
隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜
桜井正宗
ファンタジー
能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。
スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。
真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる