魔法使いの国で無能だった少年は、魔物使いとして世界を救う旅に出る

ムーン

文字の大きさ
568 / 909
第三十三章 神々の全面戦争

星を見上げる鮨

しおりを挟む
今日の夕飯は僕が作る、とフェルに言ったところかなり強く止められてしまった。だから僕は兄に伝えてから川に出向いた。
フェルは僕に料理を作らせてはくれないが、僕を何よりも優先する兄には逆らえない。そう、つまり──

「今夜のキッチンは僕の城だよ」

『嫌な予感がします、帰って来るべきじゃありませんでしたね』

ベルゼブブは仕事はしていないが『淫蕩の呪』の管理をマンモンと交代でしているらしく、家に居ないことが増えた。安定すれば国内ならどこででも呪いの監視は出来るようになるとのことで、しばらくすれば引きこもりが増える。

「まず、にいさまに頼んで作っておいてもらった酢飯」

『まさか兄君、炊飯器に直接酢をぶち込んだんですか……? え、酢で炊いたんですか? べちゃべちゃ……どれだけ入れたんですか』

「とりあえず酢を入れておけばいいんだよね?」

生まれ直した世界では味覚が正常に働いていて、兄との仲も良好だったので料理の腕は上がっている。上がっているのだが、魔法の国に米は無かった。炊き方は何となくでしか分からない、兄もきっと同じだったのだろう。

『匂いだけで吐きそうなんですけど……』

グロルを部屋に運んだら来ると言っていたアルがまだ来ない。グロルがぐずりでもしているのだろうか。

「とりあえず一個作るから味見してよ」

器に酢飯を盛り、桶に移しておいた魚を一匹捕まえ、米の上に乗せてベルゼブブに渡す。

『踊り食いですか……?』

「生魚なんだってさ」

『鮨は食べたことありますけど、こんなのじゃなかったと……』

「だから味見だって。違うなら修正する。いいから食べて」

眉を顰め、匂いを嗅ぎ、僕を見る。頷くとベルゼブブは目を閉じて器を傾け、一口で頬張った。

「ど、どうかな……美味しい?」

『クソ不味いですね、殺す気ですか? まず米が酢の凝縮体、そして魚が口の中で暴れ回る、小魚ならそれはアクセントになりますが、手のひらサイズの魚のビチビチはもはや拷問です、喉が死にます』

「…………美味しい?」

『聞いてました? クッッソ不味いんですよ』

暴れて食べにくいのならやはり先に捌くべきだろうか、いや、生魚だと言うからには生きていなくてはいけない。
僕は二杯目を器に盛り、魚を捕まえて包丁を手に取った。エラの少し下あたりに刃を突き立て、動きが弱まった魚を米に刺した。

「早く食べて、魚死んじゃう」

『はいはい…………ふむ、クソ不味いですね。食べやすくはなりましたよ』

一歩前進だ。味を誤魔化すのならやはり調味料に頼るしかないだろう。先程と同じ手順で作った「僕が鮨だと思うモノ」を醤油に浸し、ベルゼブブに渡す。

「鮨には醤油だって言ってたから合うと思うけど」

この国ではまず手に入らない高級品だ。茨木がいつの間にか勝手に個人輸入していた、想像以上に高額でヴェーンが後にも先にもないほど怒っていたのが記憶に新しい。

『この料理と名乗る生ゴミに合う調味料があるなら世界が平和になると思いますよ』

「……そんなに文句ばっかり言うならベルゼブブ作ってみてよ!」

『生ゴミ生産機が逆ギレしないでください。いいですか、まず生魚と言っても生きた魚丸々一匹という訳ではなく、新鮮なものを刺身にするんです』

ベルゼブブは慣れた手つきで魚を捌く。

『そして一口サイズ……でなくてもいいですけど、そのくらいの米の塊に刺身を乗せます』

「……足りるの?」

『一人でいくつも食べるんですよ』

俵型に握られた酢飯の上に刺身が乗る。僕が作ったものよりは料理に近い。ベルゼブブはそれに醤油を一滴垂らし、口の中に放り込んだ。

『鮨って言うのはこういうものですよ。しかし、どちらにせよ米がクッッソ不味いのでどうしようもありません』

「……米はにいさまだから」

『指示は?』

「…………僕だけどさぁ」

僕はただ酢を使って米を炊いておいてと言っただけで、こんな匂いからして不味いものを作れと言った覚えはない。

『先輩が来ないのがこの米の威力の証ですよ』

「……今から炊いても間に合わないよ」

『弟君解放してきたらどうです?』

「にいさまに僕が作るって言っちゃったし……」

『仕方ありませんねぇ、私が教えて差し上げますからその米捨ててきなさい』

炊飯器ごと渡され、途方に暮れる。捨ててこいと言われてもどこに捨てればいいのか分からない。早くしろと言われてとりあえず廊下の隅に置いて部屋に戻った。

『魚を適当に洗ったらキッチンペーパーで水気を拭き取り、弟君が用意していたと思われる片栗粉と塩コショウを混ぜたものの中に入れ、揉みます』

戻った途端に新たな任務が言いつけられる。ビニールの中の粉に暴れる魚を入れ、跳ね回る感触に怯えながら揉む。

『魚に粉が十分にまとわりついたらこの私が用意して差し上げた油の中に入れてください』

「鍋に油入れただけで恩着せがましい……」

『何か言いました?』

「なんでもない」

ベルゼブブの指示通りに魚を揚げると、至って普通の小魚のフライが完成した。

「……味うっすい」

『ん、いい感じですね。その調子で全部揚げてください』

「鮨は?」

『無理に決まってんでしょこのクソガキ』

思わぬ暴言に反抗できず、ただただ魚を揚げるだけの生き物に成り果てる。

『美味しく炊けた米が無いなら既に焼いてあるパンをそれっぽく切って出せばいいじゃないですか、それだけのことです』

ベルゼブブは紙袋に包んであったパンを「それっぽく」切っていく。

『パン、揚げ物、後は……サラダとかですかね? スープは面倒なので市販の粉末を溶かすだけでいいです、お湯沸かしてください』

魚を揚げる片手間に水を汲み、火にかける。僕が全ての魚を揚げ終わるより前に、ベルゼブブがスープを作り終える。

『魚交代します。サラダ作ってください。キッチン鋏出して、レタス適当に切って皿に盛ってください、それっぽさを出すのを忘れないで』

フライをベルゼブブに任せ、冷蔵庫の一番下からレタスを取り出す。

『トマトも鋏でいいです、潰れますけど。パプリカ薄めに散らしたらクルトン乗せてください。それっぽくなりました? 完成です』

適当に切られたレタスにぐちゃぐちゃのトマト、申し訳程度のパプリカとクルトン。それっぽくは……なっていると思おう。

「……なんか出来たけど、これでいいの?」

『シザーズサラダってやつですよ』

「へぇ……?」

『…………冗談って馬鹿には通じないんですよね』

山盛りの小魚フライを机の中心に、その横にサラダを、各々にパンとスープを配膳していく。コップを並べ終わる頃、扉が開きよろよろとアルが入ってきた。

「アル! どうしたの、何かあった?」

『……酷い臭いが家中に広がっていたぞ。一体何を作ったんだ?』

「あっ……炊飯器かな、あれ、炊飯器どこ?」

廊下の隅に置いた炊飯器が消えていた。

『外に投げてしまったが……必要だったか?』

酢の匂いに耐え切れなかったアルの仕業か。まぁ、臭かったのなら仕方ない、アルなら罪は無い。

『洗って落ちるかも怪しいですし、あれ古くて動作が悪いって弟君よく言ってましたし、問題ありませんよ』

問題無いのならいいか。
僕は思考を止め、席に着いた。



ほどなくして全員が集まり、特に不満もなく食事は進んだ。

『ヘルシャフト君料理上手くなったね! これからは兄弟で交代でもいいんじゃない?』

セネカはそう言うが、僕は下手になったと思っている。娯楽の国で作った時はそれなりに上手く出来ていた、夢に変わってしまった世界でも上手く作っていた。しかし、今回は作ろうと思った物を作れなかった。

『お寿司作ってくれるんとちゃうかったん? まぁ……これも美味しいからええけど』

「ごめんね、魚がちょっと……」

『川魚ばっかりやけど……海のん手に入らんかったん?』

「え? ぁ、う、うん、そう……川魚ばっかり」

川魚ではそもそも駄目だったのだろうか。やはり下調べは何においても重要だ。

『せや、帰り道にめっちゃ臭い炊飯器落ちててんけど、頭領アレなんや知らんか』

「……し、知らないなー」

『………………お兄ちゃん、ご飯終わったら話があるんだけど』

「…………お手柔らかに」

酒呑からの質問は誤魔化せたが、フェルは誤魔化されてくれず、説教の予定を立てられた。

『ねぇだーりん、このスープ……ワタシとセネカが働いてる店のと同じ味なんだけど』

『そりゃそこが出してる粉末スープですもん』

『あー、どこかで食べた味だと思ってた! それかぁ……』

仕事先から売れ残りを貰ってきたのはセネカだったと思うのだが……まぁ、楽しそうだし言わないでおこう。

「……なぁ王様、骨多くて食えねぇんだけど」

「背骨以外ならよく噛めば大丈夫だよ」

グロルならフライを崩して骨を取り除いてやってもいいが、アザゼルだとそんな気が起きない。見た目は同じなのに不思議な感覚だ。

『…………ねぇ、ヘル。僕が炊いたご飯ってどうなったの?』

失敗した割に楽しい夕飯を囲めていたから油断していた。背後に忍び寄った兄に気付かなかった。

「ぁ、あんまり美味しく出来てたからベルゼブブと二人で全部食べちゃった……」

一人で食べたと言うには無理がある量だ、しかしベルゼブブを組み込むことで量は意味をなさなくなる。咄嗟の割にいい言い訳が出来た。

『……そう? ふふ……ならまたヘルのために何か作ってあげるね』

「わーい、楽しみ……」

現在の平穏より優先すべきことはない、たとえ来ると分かっている絶望の未来だとしても。
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜

あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」 貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。 しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった! 失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する! 辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。 これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!

追放された俺のスキル【整理整頓】が覚醒!もふもふフェンリルと訳あり令嬢と辺境で最強ギルドはじめます

黒崎隼人
ファンタジー
「お前の【整理整頓】なんてゴミスキル、もういらない」――勇者パーティーの雑用係だったカイは、ダンジョンの最深部で無一文で追放された。死を覚悟したその時、彼のスキルは真の能力に覚醒する。鑑定、無限収納、状態異常回復、スキル強化……森羅万象を“整理”するその力は、まさに規格外の万能チートだった! 呪われたもふもふ聖獣と、没落寸前の騎士令嬢。心優しき仲間と出会ったカイは、辺境の街で小さなギルド『クローゼット』を立ち上げる。一方、カイという“本当の勇者”を失ったパーティーは崩壊寸前に。これは、地味なスキル一つで世界を“整理整頓”していく、一人の青年の爽快成り上がり英雄譚!

屑スキルが覚醒したら追放されたので、手伝い屋を営みながら、のんびりしてたのに~なんか色々たいへんです(完結)

わたなべ ゆたか
ファンタジー
タムール大陸の南よりにあるインムナーマ王国。王都タイミョンの軍事訓練場で、ランド・コールは軍に入るための最終試験に挑む。対戦相手は、《ダブルスキル》の異名を持つゴガルン。 対するランドの持つ《スキル》は、左手から棘が一本出るだけのもの。 剣技だけならゴガルン以上を自負するランドだったが、ゴガルンの《スキル》である〈筋力増強〉と〈遠当て〉に翻弄されてしまう。敗北する寸前にランドの《スキル》が真の力を発揮し、ゴガルンに勝つことができた。だが、それが原因で、ランドは王都を追い出されてしまった。移住した村で、〝手伝い屋〟として、のんびりとした生活を送っていた。だが、村に来た領地の騎士団に所属する騎馬が、ランドの生活が一変する切っ掛けとなる――。チート系スキル持ちの主人公のファンタジーです。楽しんで頂けたら、幸いです。 よろしくお願いします! (7/15追記  一晩でお気に入りが一気に増えておりました。24Hポイントが2683! ありがとうございます!  (9/9追記  三部の一章-6、ルビ修正しました。スイマセン (11/13追記 一章-7 神様の名前修正しました。 追記 異能(イレギュラー)タグを追加しました。これで検索しやすくなるかな……。

最強の異世界やりすぎ旅行記

萩場ぬし
ファンタジー
主人公こと小鳥遊 綾人(たかなし あやと)はある理由から毎日のように体を鍛えていた。 そんなある日、突然知らない真っ白な場所で目を覚ます。そこで綾人が目撃したものは幼い少年の容姿をした何か。そこで彼は告げられる。 「なんと! 君に異世界へ行く権利を与えようと思います!」 バトルあり!笑いあり!ハーレムもあり!? 最強が無双する異世界ファンタジー開幕!

【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~

石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。 ありがとうございます 主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。 転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。 ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。 『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。 ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする 「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。

【薬師向けスキルで世界最強!】追放された闘神の息子は、戦闘能力マイナスのゴミスキル《植物王》を究極進化させて史上最強の英雄に成り上がる!

こはるんるん
ファンタジー
「アッシュ、お前には完全に失望した。もう俺の跡目を継ぐ資格は無い。追放だ!」  主人公アッシュは、世界最強の冒険者ギルド【神喰らう蛇】のギルドマスターの息子として活躍していた。しかし、筋力のステータスが80%も低下する外れスキル【植物王(ドルイドキング)】に覚醒したことから、理不尽にも父親から追放を宣言される。  しかし、アッシュは襲われていたエルフの王女を助けたことから、史上最強の武器【世界樹の剣】を手に入れる。この剣は天界にある世界樹から作られた武器であり、『植物を支配する神スキル』【植物王】を持つアッシュにしか使いこなすことができなかった。 「エルフの王女コレットは、掟により、こ、これよりアッシュ様のつ、つつつ、妻として、お仕えさせていただきます。どうかエルフ王となり、王家にアッシュ様の血を取り入れる栄誉をお与えください!」  さらにエルフの王女から結婚して欲しい、エルフ王になって欲しいと追いかけまわされ、エルフ王国の内乱を治めることになる。さらには神獣フェンリルから忠誠を誓われる。  そんな彼の前には、父親やかつての仲間が敵として立ちはだかる。(だが【神喰らう蛇】はやがてアッシュに敗れて、あえなく没落する)  かくして、後に闘神と呼ばれることになる少年の戦いが幕を開けた……!

解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る

早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」 解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。 そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。 彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。 (1話2500字程度、1章まで完結保証です)

掘鑿王(くっさくおう)~ボクしか知らない隠しダンジョンでSSRアイテムばかり掘り出し大金持ち~

テツみン
ファンタジー
『掘削士』エリオットは、ダンジョンの鉱脈から鉱石を掘り出すのが仕事。 しかし、非戦闘職の彼は冒険者仲間から不遇な扱いを受けていた。 ある日、ダンジョンに入ると天災級モンスター、イフリートに遭遇。エリオットは仲間が逃げ出すための囮(おとり)にされてしまう。 「生きて帰るんだ――妹が待つ家へ!」 彼は岩の割れ目につるはしを打ち込み、崩落を誘発させ―― 目が覚めると未知の洞窟にいた。 貴重な鉱脈ばかりに興奮するエリオットだったが、特に不思議な形をしたクリスタルが気になり、それを掘り出す。 その中から現れたモノは…… 「えっ? 女の子???」 これは、不遇な扱いを受けていた少年が大陸一の大富豪へと成り上がっていく――そんな物語である。

処理中です...