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第四十章 希少鉱石の国で学ぶ人と神の習性
四人の錬金術師と一人の魔石研究者
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レンガ造りながらどこか科学の国をも思わせる壁のコーティングの感触を指先で楽しみながら廊下を進んでいくと、会議室の前に止まった車椅子とその上の人に気付く。
「……ぁ、スメラギさん」
リアンが呟きを漏らすと車椅子が狭い通路で器用に90度回転し白い仮面に隠された顔がこちらを向く。ただでさえ薄汚れた黄土色の布を頭から被っていて顔が見えず気味が悪いのに、仮面まであるともはや怪奇小説の挿絵に見えてくる。
「あ、魔獣調教師様、こちらは皇様、魔石研究をしている方です」
リアンはスメラギの紹介をしながら彼の後ろに回り、車椅子を押し上げ扉の段差を越えさせた。スメラギはそれに何を言うでもなくじっと僕の方に顔を向けている。
『……錬金術師ではないんですか?』
「はい、錬金には魔石は必要ではなく……というか魔石を使わずに錬金出来たら一人前と言われるくらいでして、錬金術師と魔石研究者は全くの別物です」
セツナは魔石を使ってはいたけれど錬金そのものは辺りの小石でやっていた。身体のパーツが錬成陣を書き込んだ魔石だったかな。
『酪農家と加工業者みたいな感じ?』
「ですかね……まぁ、魔石研究なんてしても仕方ないですよ、錬金術の方が応用効きますし、スメラギさんも本業は牧畜でしたよね?」
本人を目の前にして役に立たない儲からないを暗に示すとは、僕が言うのもどうかと思うけれどリアンは会話が下手だな。
『牧畜……? 何飼ってるんですか?』
まだ全員集まっていないし暇なので世間話でもしておこう。
スメラギはリアンの言葉には何の反応も示さなかったが、僕が尋ねると首を僅かに動かした。
「…………ひつじ」
「スメラギさん話せたんですか!? なら私にも返事してくださいよ……」
「……直接じゃ、ないけど~」
人を雇っているということだろうか。まぁ、車椅子で羊を追いかけ回すのは現実的ではないか。しかし何故こうもリアンを無視しているのだろう。
世間話を続けて──スメラギは無口だから主にリアンと話して──数分、腰の曲がった髭の長い老人がよろよろと入ってきた。
「爺様、来られましか。さ、どうぞ」
リアンがキャスター付きの椅子を老人の元まで運び、座らせて机まで押した。挨拶と自己紹介を手早く済ませると老人はゆっくりと頭を下げた。
「じじいは緋緋・陣樹という、よろしくのぅ」
人懐っこそうなおじいさんだ……待てよ、アケヒ? どこかで聞いた名だな。
「あ、ジンジュ様は私の高祖父です。錬金術の師でもあります、爺様はこの国で最も名高い錬金術師なんですよ」
高祖父だって? 一体何歳なんだ。不老不死のようには見えないが、確実に人間の寿命を越えている。
不老不死の一歩手前まで研究が進んでいるのだろうかなんて考えていると再び扉が開いた。
「遅れた……かな? 悪いねー」
「君は十分前行動を覚えた方がいい、予想を十分以上上回るんだから」
「反省してまーす」
予想通りと言うべきか、セツナとメイラだ。二人に気付いたリアンは眉をひそめて分かりやすく嫌がった。
「……ぁー、魔獣調教師様。白い女性の方が六徳・刹那様で、黒い男性の方が不可説転・謎羅様です。お二人とも錬金術師です」
スメラギやジンジュを紹介した時より声が数段低い。
『セツナさん、メイラさん、お久しぶりです。ヘルです、ヘルシャフト……えっと、以前、合成魔獣を作っていただきました』
セツナはじっと僕を見つめる。感情を全く感じられない不気味な瞳も鉱石だというタネが割れてしまえばなんてことはない。
しかし──
「あぁ、狼の──ってやめろよセツナ人の顔舐めるな!」
──頬を舐められるのは二度目だろうと慣れない。
「魔物使い……だね? 噂はかねがね。魔性を率いる狼乗りの国潰しの怪物、よく聞くよ」
『……悪意込められすぎですよその噂』
そんな常にアルに乗って移動しているような言い方はやめてもらいたい。空を飛ぶのも最近は自力で出来るようになったし、アルを外に出すのも控えているんだ。
「えっ、ま、魔物使い!? あの……兵器の国を焼き砂漠の国で大量虐殺を行ったという、あの!?」
「じじいも牢獄の国の魔王討伐と科学の国の事件は聞いとるよ」
二度目となるとこの誇張された噂もさらに腹立たしい。僕は怒鳴りたくなる衝動を抑えて冷静に否定し、席に座るよう促した。全員を座らせて余りの席に向かう途中、スメラギに手首を掴まれた。僕が引っ張ってしまったことで車椅子がキィと不気味な音を立てた。
『わっ! な、なんですか?』
聞く内容は分かっている。しかし、分厚い手袋越しに僕の手首に伝わる彼の手の感触に驚いた。手のひらに大きなコブでもあるのか、手袋の中に玉を入れているような感触がしたのだ。よく見れば手袋は人の手の形にしては歪だし、腕や肩などにも奇妙な凸があった。
「……ねぇ、君……魔物使いって本当~?」
『は、はい……』
このコブは病気か何かだろうか? だから布を頭から被って仮面までつけているのか? 聞くのははばかられる。
「そう、じゃあ~……クトゥルフを退けたって本当?」
『…………まぁ』
何故知っているのか、はこの際後にしよう。
「そう、そうなんだ~……そっか~、それはいいよ~……なら僕と仲良くしよう。それがいいよ~、うん…………どうかな~? 新支配者さん」
はっきり言って信用はできないし、断りたい気持ちでいっぱいだ。しかし仲良くしないと宣言するには情報が少ない。契約をする訳でもないのだ、後からどう裏切ったって相手の心象が悪くなるだけだ。
『……ええ、いいですよ。仲良くしましょうね、スメラギさん』
「スメラギ……………………うん、よろしく」
気のせいか? 今、不満そうな低い声に聞こえた。スメラギとしか名乗っていないくせにスメラギという呼び方が不服なのか? 見た目通り変な人だ。
まぁ、とりあえずもう手首は話してれたし、僕も着席しよう。
程なくして進行役の男がやって来て、国が求めている兵器はどんなものか、予算はどれくらいか、期間はどれくらいか、そんな説明がホワイトボードに書かれていく。全員がそれを理解するとまず魔獣に魔石を埋め込んで魔獣を強化出来ないか、強化魔獣を繁殖出来ないか、そんな魔獣を生き物としてみていない腹立たしい話になる。
メイラがコスパか悪いと一蹴し、僕も論理的に反対意見を出していく。ジンジュとスメラギは何も言わず、リアンだけは最後まで食いついてきたが納得してくれた。
「新兵器っつーかさ、考えてるのあるんだよ。な、セツナ」
何かアイディアはないかとの進行役の発言にメイラが軽く手を挙げた。相変わらず姿勢が悪い、骨格が歪んだりしないのだろうか。
セツナはポケットから小さな石を取り出し、空中に浮かべた。それにリアンが驚いて椅子を鳴らす。浮かび上がった石は光を放ち、机に設計図を映し出した。
「設計図の投影……? バケモノが……」
リアンがボソッと呟いた言葉はセツナに届いたのだろうか。届いたとしても気にしなさそうだけど。
「六徳様、こちらは?」
進行役は設計図を見ても意味が分からないようで首を傾げる。僕も分からないが、分かった顔をしておこう。
「移動式空中要塞の設計図。メインエンジンに賢者の石、他にも魔石が大量に欲しくてね。錬金しても空っぽの器ができるだけで魔力を込める手間がかかるし、属性をいじるのは得意分野じゃなくてね。天然物が欲しいと思ってる」
「……必要量はこれですか? とんでもないコストですね」
「賢者の石をエンジンにするから初期投資がしっかりしてりゃ後はメンテも楽だし何百年でも持つぜ?」
最低コストや機能などの説明がセツナとメイラによって行われ、進行役はため息と共に結論を出す。
「国として支援はできません。確かに要塞としては完璧です、世界が終わったって生き延びられます。でもそんなことにはならないし、戦争には使いにくい。国が欲しいのは人が生き延びる方舟ではなく、国を生かす兵器です。運用が現実的でなかろうと威力を他国に示せるものでなければ抑止力になりません」
国が会議を開かせた目的としては至極真っ当な意見だ。しかし、世界が終わらないと言い切ってしまうのはどうだろう。メイラもそのことを鼻で笑った。
「…………いいね~、これ。僕の方で魔石出すよ~」
「えっ、この量在庫あんの?」
「あるよ~? 安くするよぉ~」
スメラギの提案はメイラにとって嬉しいことだろうに、彼は渋っている。セツナの表情は読み取り難いが、スメラギに良い感情を抱いていないのは確かだ。
とんでもない量の魔石を売ると即断し、安くするとまで言っているのに何が不満なのか僕には分からなかった。
「……ぁ、スメラギさん」
リアンが呟きを漏らすと車椅子が狭い通路で器用に90度回転し白い仮面に隠された顔がこちらを向く。ただでさえ薄汚れた黄土色の布を頭から被っていて顔が見えず気味が悪いのに、仮面まであるともはや怪奇小説の挿絵に見えてくる。
「あ、魔獣調教師様、こちらは皇様、魔石研究をしている方です」
リアンはスメラギの紹介をしながら彼の後ろに回り、車椅子を押し上げ扉の段差を越えさせた。スメラギはそれに何を言うでもなくじっと僕の方に顔を向けている。
『……錬金術師ではないんですか?』
「はい、錬金には魔石は必要ではなく……というか魔石を使わずに錬金出来たら一人前と言われるくらいでして、錬金術師と魔石研究者は全くの別物です」
セツナは魔石を使ってはいたけれど錬金そのものは辺りの小石でやっていた。身体のパーツが錬成陣を書き込んだ魔石だったかな。
『酪農家と加工業者みたいな感じ?』
「ですかね……まぁ、魔石研究なんてしても仕方ないですよ、錬金術の方が応用効きますし、スメラギさんも本業は牧畜でしたよね?」
本人を目の前にして役に立たない儲からないを暗に示すとは、僕が言うのもどうかと思うけれどリアンは会話が下手だな。
『牧畜……? 何飼ってるんですか?』
まだ全員集まっていないし暇なので世間話でもしておこう。
スメラギはリアンの言葉には何の反応も示さなかったが、僕が尋ねると首を僅かに動かした。
「…………ひつじ」
「スメラギさん話せたんですか!? なら私にも返事してくださいよ……」
「……直接じゃ、ないけど~」
人を雇っているということだろうか。まぁ、車椅子で羊を追いかけ回すのは現実的ではないか。しかし何故こうもリアンを無視しているのだろう。
世間話を続けて──スメラギは無口だから主にリアンと話して──数分、腰の曲がった髭の長い老人がよろよろと入ってきた。
「爺様、来られましか。さ、どうぞ」
リアンがキャスター付きの椅子を老人の元まで運び、座らせて机まで押した。挨拶と自己紹介を手早く済ませると老人はゆっくりと頭を下げた。
「じじいは緋緋・陣樹という、よろしくのぅ」
人懐っこそうなおじいさんだ……待てよ、アケヒ? どこかで聞いた名だな。
「あ、ジンジュ様は私の高祖父です。錬金術の師でもあります、爺様はこの国で最も名高い錬金術師なんですよ」
高祖父だって? 一体何歳なんだ。不老不死のようには見えないが、確実に人間の寿命を越えている。
不老不死の一歩手前まで研究が進んでいるのだろうかなんて考えていると再び扉が開いた。
「遅れた……かな? 悪いねー」
「君は十分前行動を覚えた方がいい、予想を十分以上上回るんだから」
「反省してまーす」
予想通りと言うべきか、セツナとメイラだ。二人に気付いたリアンは眉をひそめて分かりやすく嫌がった。
「……ぁー、魔獣調教師様。白い女性の方が六徳・刹那様で、黒い男性の方が不可説転・謎羅様です。お二人とも錬金術師です」
スメラギやジンジュを紹介した時より声が数段低い。
『セツナさん、メイラさん、お久しぶりです。ヘルです、ヘルシャフト……えっと、以前、合成魔獣を作っていただきました』
セツナはじっと僕を見つめる。感情を全く感じられない不気味な瞳も鉱石だというタネが割れてしまえばなんてことはない。
しかし──
「あぁ、狼の──ってやめろよセツナ人の顔舐めるな!」
──頬を舐められるのは二度目だろうと慣れない。
「魔物使い……だね? 噂はかねがね。魔性を率いる狼乗りの国潰しの怪物、よく聞くよ」
『……悪意込められすぎですよその噂』
そんな常にアルに乗って移動しているような言い方はやめてもらいたい。空を飛ぶのも最近は自力で出来るようになったし、アルを外に出すのも控えているんだ。
「えっ、ま、魔物使い!? あの……兵器の国を焼き砂漠の国で大量虐殺を行ったという、あの!?」
「じじいも牢獄の国の魔王討伐と科学の国の事件は聞いとるよ」
二度目となるとこの誇張された噂もさらに腹立たしい。僕は怒鳴りたくなる衝動を抑えて冷静に否定し、席に座るよう促した。全員を座らせて余りの席に向かう途中、スメラギに手首を掴まれた。僕が引っ張ってしまったことで車椅子がキィと不気味な音を立てた。
『わっ! な、なんですか?』
聞く内容は分かっている。しかし、分厚い手袋越しに僕の手首に伝わる彼の手の感触に驚いた。手のひらに大きなコブでもあるのか、手袋の中に玉を入れているような感触がしたのだ。よく見れば手袋は人の手の形にしては歪だし、腕や肩などにも奇妙な凸があった。
「……ねぇ、君……魔物使いって本当~?」
『は、はい……』
このコブは病気か何かだろうか? だから布を頭から被って仮面までつけているのか? 聞くのははばかられる。
「そう、じゃあ~……クトゥルフを退けたって本当?」
『…………まぁ』
何故知っているのか、はこの際後にしよう。
「そう、そうなんだ~……そっか~、それはいいよ~……なら僕と仲良くしよう。それがいいよ~、うん…………どうかな~? 新支配者さん」
はっきり言って信用はできないし、断りたい気持ちでいっぱいだ。しかし仲良くしないと宣言するには情報が少ない。契約をする訳でもないのだ、後からどう裏切ったって相手の心象が悪くなるだけだ。
『……ええ、いいですよ。仲良くしましょうね、スメラギさん』
「スメラギ……………………うん、よろしく」
気のせいか? 今、不満そうな低い声に聞こえた。スメラギとしか名乗っていないくせにスメラギという呼び方が不服なのか? 見た目通り変な人だ。
まぁ、とりあえずもう手首は話してれたし、僕も着席しよう。
程なくして進行役の男がやって来て、国が求めている兵器はどんなものか、予算はどれくらいか、期間はどれくらいか、そんな説明がホワイトボードに書かれていく。全員がそれを理解するとまず魔獣に魔石を埋め込んで魔獣を強化出来ないか、強化魔獣を繁殖出来ないか、そんな魔獣を生き物としてみていない腹立たしい話になる。
メイラがコスパか悪いと一蹴し、僕も論理的に反対意見を出していく。ジンジュとスメラギは何も言わず、リアンだけは最後まで食いついてきたが納得してくれた。
「新兵器っつーかさ、考えてるのあるんだよ。な、セツナ」
何かアイディアはないかとの進行役の発言にメイラが軽く手を挙げた。相変わらず姿勢が悪い、骨格が歪んだりしないのだろうか。
セツナはポケットから小さな石を取り出し、空中に浮かべた。それにリアンが驚いて椅子を鳴らす。浮かび上がった石は光を放ち、机に設計図を映し出した。
「設計図の投影……? バケモノが……」
リアンがボソッと呟いた言葉はセツナに届いたのだろうか。届いたとしても気にしなさそうだけど。
「六徳様、こちらは?」
進行役は設計図を見ても意味が分からないようで首を傾げる。僕も分からないが、分かった顔をしておこう。
「移動式空中要塞の設計図。メインエンジンに賢者の石、他にも魔石が大量に欲しくてね。錬金しても空っぽの器ができるだけで魔力を込める手間がかかるし、属性をいじるのは得意分野じゃなくてね。天然物が欲しいと思ってる」
「……必要量はこれですか? とんでもないコストですね」
「賢者の石をエンジンにするから初期投資がしっかりしてりゃ後はメンテも楽だし何百年でも持つぜ?」
最低コストや機能などの説明がセツナとメイラによって行われ、進行役はため息と共に結論を出す。
「国として支援はできません。確かに要塞としては完璧です、世界が終わったって生き延びられます。でもそんなことにはならないし、戦争には使いにくい。国が欲しいのは人が生き延びる方舟ではなく、国を生かす兵器です。運用が現実的でなかろうと威力を他国に示せるものでなければ抑止力になりません」
国が会議を開かせた目的としては至極真っ当な意見だ。しかし、世界が終わらないと言い切ってしまうのはどうだろう。メイラもそのことを鼻で笑った。
「…………いいね~、これ。僕の方で魔石出すよ~」
「えっ、この量在庫あんの?」
「あるよ~? 安くするよぉ~」
スメラギの提案はメイラにとって嬉しいことだろうに、彼は渋っている。セツナの表情は読み取り難いが、スメラギに良い感情を抱いていないのは確かだ。
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