819 / 909
第四十二章 悪趣味に遅れた顕在計画
帰界
しおりを挟む兄に頼んでハスターとベルゼブブの居場所を特定。彼らは共に神々の戦いが激化していない場所に居たので、合流は容易だった。
『よし、じゃあ帰ろう』
『来たばっかりじゃないですか、ロキさんはどうするんです?』
『ロキはナイと同化しちゃってる。被害もかなり出たし……時間を遡ってやり直したいんだけど、そのための道具がナイに奪われた』
ベルゼブブはぽかんと口を開けている。当然だ、一度に伝えるには情報の濃度と量が適切ではなかった。
『時間を遡るってさ~、お父さん~?』
『銀の鍵……えっと、ウムルさん? いや、ウムルさんは案内人で、遡らせてくれるのはヨグ=ソトース……とか』
『ウムル……? あぁ、お父さんの顕現の一つだよ~、そんなにバラして考えなくていいよ~?』
ハスターが父親と呼んでいるのはヨグ=ソトースのことなのか? 邪神同士繋がりがあるとは思っていたがまさか血縁関係とは……待てよ? ハスターの親ならナイを追わなくてもいいかもしれない。
『ハスター、父親なら話できたりしない? 銀の鍵を奪われたってのは物理的な話だし……あの、ほら、契約的? こう、権利的なアレは……僕に時間を遡る権利があるのは向こうも判断してくれるよね?』
証明書を紛失しても本人確認が出来れば再発行可能であるべきだ。僕はそう言いたかった。
『う~ん、仮説だから微妙なんだけど~、にゃる君がもしなりふり構わずに顕在を目指し始めたなら~、お父さんもそうするんじゃないかな~』
『……どういう意味?』
『君をアカシックレコードの保持者にしておくと~、にゃる君が何やってもなかったことにしちゃうから~、まぁにゃる君もやるかもなんだけど~、イタチごっこの持久戦はにゃる君には不利で~、にゃる君はこの世界への干渉権を失うでしょ~? にゃる君が失うならお父さんも失うことになるから~』
『銀の鍵を取り返しても取り返さなくても、ウムルさんが僕に時間を遡らせてくれなくなるってこと……?』
『一回到達したら基本的にはありえないんだけど~……顕在がかかってたら~、お父さんも私情挟むかも~』
世界への干渉権、顕在……確かに神性にとっては重要な話だ。僕がいくら権利を主張したところで彼が首を横に振れば僕は時間遡行が出来なくなる。大金を持っていたって店主に売ってもらえなければリンゴは食べられないのだ。
『……にゃる君は基本的には娯楽のために動くし~、お父さんは感情挟むことまずないんだけど~……今回ばかりはね~』
『…………で、も……さ、それって向こうもピンチってことだよね? 自分の主義を曲げてでも、嫌いな手段を使ってでも……ってことだもんね?』
『そう、だね~?』
『タイムオーバーで世界の干渉権を失う……なら、その時まで抵抗してたら僕の勝ち、だよね?』
『向こうにはお父さん居るって忘れないでね~?』
過去と未来に同時に干渉されては抵抗すら出来ないと? 確かに、先祖を殺されたりしたら人間は産まれられない。僕はもはや人ではないからいいとしても、僕の仲間には過去を狙われれば一溜りもない者は多い。
『それに、にゃる君やクトゥルフが信者増やしたりこっちの世界の存在を顕現として吸収したりしたら、彼ら用の容量が増えて、他の旧支配者達も来ちゃうし、魔王が顕在したらもうダメだし』
魔王……そういえばウムルは副王という言葉をしきりに使っていたな。仮にも神性のくせに魔王が居るなんて、相変わらずこっちの常識に当てはまらない連中だ。
『貴方のお父様の時点で割と詰んでる気はしますけど、その魔王の能力は?』
『ん~………………お父様は宇宙を夢見る白痴の魔王だよ、キミ達に対する創造神なんてものじゃない、眠り続けてくれなければボクは遊んでいられない』
鬱陶しく間延びした語尾が消え、彼が放つ雰囲気の肌触りがより胸糞悪く変化する。
『ハスター!』
『最重要はお父様だけど、最優先はお父様じゃない』
『ハスター、こっち見て、僕の声聞いて!』
胸倉を掴んで彼の名前を連呼するとビヤーキー達が喚き出す。主の異常を感じ取ったか、それとも不敬な僕を非難しているだけなのか、どちらかは分からないけれどとりあえず繋ぎ止められた。
『…………手間かけてごめんね~?』
『……いや、ナイの考えをある程度読めるのはこっちに有利だし……』
しかし全幅の信頼を置くのは危険だ。そもそもハスターが本当に味方をしてくれているのかどうかは微妙で、もっと言えばハスターなんて神は存在せず、ナイが演技をして僕の元に潜り込もうとしているだけかもしれない。
『わ~ター君優しい~、ベルゼブブさんなら絶対怒鳴ってきてたよ~、あの人怖いんだよター君何とかしてよぉ~』
まぁ、ナイだとしたらナイに顕現を奪われかける演技なんて不必要だし、可能性は低い。ナイである可能性を考え始めると絡みつく触手がより不快になってきたし、そろそろ杞憂は終わりにしよう。
『貴方の態度が悪いんでしょう!? まともに話せるならまともに話してくださいよ!』
『え~、やだ~』
『嫌いなんですよその語尾の伸ばし方っ……!』
気持ちは分かる。普通に話してくれていたのならもう少し信用出来たし、もっと仲良く出来た。
『…………ま、その触手のエロティックさは好きですけど。個人的には中性化が進む魔物使い様より兄君の方が映えそうなので、兄君に絡めてください』
その気持ちは全く分からない。
『絡めるって言ってもただ巻くだけじゃダメですよ? 服の中に潜り込ませるとか際どいとこ摩るとかしてですね!』
『……君暴食じゃなくて淫蕩の悪魔じゃないの?』
『違いますよ私女性に興味ありませんもん。ちょっと腐ってるだけです』
よく分からないが面倒臭いことだけは確かだ。妄想は結構だが妄想対象にそれを話さないで欲しい。
『……とりあえず、帰るよ。後は帰ってから話そう』
時間がズレるなんて問題があるのに何を悠長に話していたんだ。とにかく帰還して、その後で帰還理由や情報交換を行えばよかったのに。この時間の浪費で向こうに嫌な変化が起こっていなければよいのだが。
『分かった~……ぁ? ビヤーキー? 三匹足りない……』
『……二匹死んだよ、悪いね、襲われて守り切れなかった』
兄のことだ、多分守ろうとすらしていないだろう。
『そっか~、ま、そのための予備だし~……ぃ? 予備も居ないねぇ……』
今この場に居ないのが三匹で、兄が死んだと言ったのは二匹。乗っていたビヤーキーとははぐれないだろうから兄は予備のうち一匹と共に居て、もう一匹の予備はまた別の場所にはぐれてしまっているのだろうか。
『二人乗りとか出来ないの?』
『心中にならいいけどね~。どうしよう、誰が残る~?』
『行方不明のもう一匹はまだ生きてるかもしれないし、そういうのはやめてよハスター、にいさまとベルゼブブは自分勝手なんだよ?』
『否定はしませんよ、魔物使い様も大概ですけどね!』
生死不明のビヤーキー捜索のためカヤを呼び出し、放つ。瞬きの後には酷く怯えた様子のビヤーキーを咥えたカヤが目の前に居た。
『生きてた……よかった、帰れないかと思ったよ』
『何か怯えてるみたいだけど』
僕を乗せてきたビヤーキーが怯えるビヤーキーに歩み寄り、鳴き声を交わす。
『…………まぁこんな訳の分かんねぇ治安最悪のとこで独り放り出されたら、な』
『あ、特に理由はない? そっか……よしよし、大丈夫だよ』
『次からこういう時にはロープ付けようかな~』
『多分ちぎれますよ、最悪絡まって死にそうですね』
怯えるビヤーキーの震えが止まるのを待って、各々跨り界移動を開始。必死にしがみつき、奇妙な景色の世界を抜け、見慣れた景色に帰ってきた。しかし兄とベルゼブブとはまたはぐれ、僕はハスターと共に酒色の国の王城の庭に居た。
『……まぁ帰りたいところには帰ってこれたね』
人界なら兄とベルゼブブを心配する必要はない。二次会会場であるホストクラブに移動しよう。
『あ、待って待ってター君、結婚のお祝い~』
そういえばハスターは祝いの品を王城の庭に置いているとか言っていたな、せっかくだし見て行こうか。
『……えっと、羊?』
ハスターが指したのは花壇に生えた雑草を貪る、黒い手足と顔に白い毛が特徴的な可愛らしい羊二頭。
『うん、番だよ~。ポンポン増えるから安心してね~』
増えないで欲しい。
『う、うん、ありがとう……』
可愛らしいというだけで育てるのは難しいが、粗末に扱ったらハスターに何かされそうだし、突き返しても何かされそうだ。可哀想だが避妊させるか……
『増えてきて扱い難しくなったら連絡してね~、牧羊犬送るから~』
『牧羊犬……!? 犬!?』
増やそう。毛も乳も肉も利用出来る羊を増やさない理由はない。牧場を作ろう。
『ぼ、牧羊犬って……どんなの?』
『え? 白黒の~、ふわふわの~……』
『頑張って増やすよ! 色々教えて!』
『あ、うん~、ター君なら羊の良さ分かってくれると思ってたよ~』
牧場を作る土地を作らなければいけないな、これはこの間神降の国との間にあった山が消えたから、貿易用の道を整備した後の余りを使おう。牧歌的な風景は馬車移動の憂鬱を和らげるはずだ。
『よし、じゃあ帰ろう』
『来たばっかりじゃないですか、ロキさんはどうするんです?』
『ロキはナイと同化しちゃってる。被害もかなり出たし……時間を遡ってやり直したいんだけど、そのための道具がナイに奪われた』
ベルゼブブはぽかんと口を開けている。当然だ、一度に伝えるには情報の濃度と量が適切ではなかった。
『時間を遡るってさ~、お父さん~?』
『銀の鍵……えっと、ウムルさん? いや、ウムルさんは案内人で、遡らせてくれるのはヨグ=ソトース……とか』
『ウムル……? あぁ、お父さんの顕現の一つだよ~、そんなにバラして考えなくていいよ~?』
ハスターが父親と呼んでいるのはヨグ=ソトースのことなのか? 邪神同士繋がりがあるとは思っていたがまさか血縁関係とは……待てよ? ハスターの親ならナイを追わなくてもいいかもしれない。
『ハスター、父親なら話できたりしない? 銀の鍵を奪われたってのは物理的な話だし……あの、ほら、契約的? こう、権利的なアレは……僕に時間を遡る権利があるのは向こうも判断してくれるよね?』
証明書を紛失しても本人確認が出来れば再発行可能であるべきだ。僕はそう言いたかった。
『う~ん、仮説だから微妙なんだけど~、にゃる君がもしなりふり構わずに顕在を目指し始めたなら~、お父さんもそうするんじゃないかな~』
『……どういう意味?』
『君をアカシックレコードの保持者にしておくと~、にゃる君が何やってもなかったことにしちゃうから~、まぁにゃる君もやるかもなんだけど~、イタチごっこの持久戦はにゃる君には不利で~、にゃる君はこの世界への干渉権を失うでしょ~? にゃる君が失うならお父さんも失うことになるから~』
『銀の鍵を取り返しても取り返さなくても、ウムルさんが僕に時間を遡らせてくれなくなるってこと……?』
『一回到達したら基本的にはありえないんだけど~……顕在がかかってたら~、お父さんも私情挟むかも~』
世界への干渉権、顕在……確かに神性にとっては重要な話だ。僕がいくら権利を主張したところで彼が首を横に振れば僕は時間遡行が出来なくなる。大金を持っていたって店主に売ってもらえなければリンゴは食べられないのだ。
『……にゃる君は基本的には娯楽のために動くし~、お父さんは感情挟むことまずないんだけど~……今回ばかりはね~』
『…………で、も……さ、それって向こうもピンチってことだよね? 自分の主義を曲げてでも、嫌いな手段を使ってでも……ってことだもんね?』
『そう、だね~?』
『タイムオーバーで世界の干渉権を失う……なら、その時まで抵抗してたら僕の勝ち、だよね?』
『向こうにはお父さん居るって忘れないでね~?』
過去と未来に同時に干渉されては抵抗すら出来ないと? 確かに、先祖を殺されたりしたら人間は産まれられない。僕はもはや人ではないからいいとしても、僕の仲間には過去を狙われれば一溜りもない者は多い。
『それに、にゃる君やクトゥルフが信者増やしたりこっちの世界の存在を顕現として吸収したりしたら、彼ら用の容量が増えて、他の旧支配者達も来ちゃうし、魔王が顕在したらもうダメだし』
魔王……そういえばウムルは副王という言葉をしきりに使っていたな。仮にも神性のくせに魔王が居るなんて、相変わらずこっちの常識に当てはまらない連中だ。
『貴方のお父様の時点で割と詰んでる気はしますけど、その魔王の能力は?』
『ん~………………お父様は宇宙を夢見る白痴の魔王だよ、キミ達に対する創造神なんてものじゃない、眠り続けてくれなければボクは遊んでいられない』
鬱陶しく間延びした語尾が消え、彼が放つ雰囲気の肌触りがより胸糞悪く変化する。
『ハスター!』
『最重要はお父様だけど、最優先はお父様じゃない』
『ハスター、こっち見て、僕の声聞いて!』
胸倉を掴んで彼の名前を連呼するとビヤーキー達が喚き出す。主の異常を感じ取ったか、それとも不敬な僕を非難しているだけなのか、どちらかは分からないけれどとりあえず繋ぎ止められた。
『…………手間かけてごめんね~?』
『……いや、ナイの考えをある程度読めるのはこっちに有利だし……』
しかし全幅の信頼を置くのは危険だ。そもそもハスターが本当に味方をしてくれているのかどうかは微妙で、もっと言えばハスターなんて神は存在せず、ナイが演技をして僕の元に潜り込もうとしているだけかもしれない。
『わ~ター君優しい~、ベルゼブブさんなら絶対怒鳴ってきてたよ~、あの人怖いんだよター君何とかしてよぉ~』
まぁ、ナイだとしたらナイに顕現を奪われかける演技なんて不必要だし、可能性は低い。ナイである可能性を考え始めると絡みつく触手がより不快になってきたし、そろそろ杞憂は終わりにしよう。
『貴方の態度が悪いんでしょう!? まともに話せるならまともに話してくださいよ!』
『え~、やだ~』
『嫌いなんですよその語尾の伸ばし方っ……!』
気持ちは分かる。普通に話してくれていたのならもう少し信用出来たし、もっと仲良く出来た。
『…………ま、その触手のエロティックさは好きですけど。個人的には中性化が進む魔物使い様より兄君の方が映えそうなので、兄君に絡めてください』
その気持ちは全く分からない。
『絡めるって言ってもただ巻くだけじゃダメですよ? 服の中に潜り込ませるとか際どいとこ摩るとかしてですね!』
『……君暴食じゃなくて淫蕩の悪魔じゃないの?』
『違いますよ私女性に興味ありませんもん。ちょっと腐ってるだけです』
よく分からないが面倒臭いことだけは確かだ。妄想は結構だが妄想対象にそれを話さないで欲しい。
『……とりあえず、帰るよ。後は帰ってから話そう』
時間がズレるなんて問題があるのに何を悠長に話していたんだ。とにかく帰還して、その後で帰還理由や情報交換を行えばよかったのに。この時間の浪費で向こうに嫌な変化が起こっていなければよいのだが。
『分かった~……ぁ? ビヤーキー? 三匹足りない……』
『……二匹死んだよ、悪いね、襲われて守り切れなかった』
兄のことだ、多分守ろうとすらしていないだろう。
『そっか~、ま、そのための予備だし~……ぃ? 予備も居ないねぇ……』
今この場に居ないのが三匹で、兄が死んだと言ったのは二匹。乗っていたビヤーキーとははぐれないだろうから兄は予備のうち一匹と共に居て、もう一匹の予備はまた別の場所にはぐれてしまっているのだろうか。
『二人乗りとか出来ないの?』
『心中にならいいけどね~。どうしよう、誰が残る~?』
『行方不明のもう一匹はまだ生きてるかもしれないし、そういうのはやめてよハスター、にいさまとベルゼブブは自分勝手なんだよ?』
『否定はしませんよ、魔物使い様も大概ですけどね!』
生死不明のビヤーキー捜索のためカヤを呼び出し、放つ。瞬きの後には酷く怯えた様子のビヤーキーを咥えたカヤが目の前に居た。
『生きてた……よかった、帰れないかと思ったよ』
『何か怯えてるみたいだけど』
僕を乗せてきたビヤーキーが怯えるビヤーキーに歩み寄り、鳴き声を交わす。
『…………まぁこんな訳の分かんねぇ治安最悪のとこで独り放り出されたら、な』
『あ、特に理由はない? そっか……よしよし、大丈夫だよ』
『次からこういう時にはロープ付けようかな~』
『多分ちぎれますよ、最悪絡まって死にそうですね』
怯えるビヤーキーの震えが止まるのを待って、各々跨り界移動を開始。必死にしがみつき、奇妙な景色の世界を抜け、見慣れた景色に帰ってきた。しかし兄とベルゼブブとはまたはぐれ、僕はハスターと共に酒色の国の王城の庭に居た。
『……まぁ帰りたいところには帰ってこれたね』
人界なら兄とベルゼブブを心配する必要はない。二次会会場であるホストクラブに移動しよう。
『あ、待って待ってター君、結婚のお祝い~』
そういえばハスターは祝いの品を王城の庭に置いているとか言っていたな、せっかくだし見て行こうか。
『……えっと、羊?』
ハスターが指したのは花壇に生えた雑草を貪る、黒い手足と顔に白い毛が特徴的な可愛らしい羊二頭。
『うん、番だよ~。ポンポン増えるから安心してね~』
増えないで欲しい。
『う、うん、ありがとう……』
可愛らしいというだけで育てるのは難しいが、粗末に扱ったらハスターに何かされそうだし、突き返しても何かされそうだ。可哀想だが避妊させるか……
『増えてきて扱い難しくなったら連絡してね~、牧羊犬送るから~』
『牧羊犬……!? 犬!?』
増やそう。毛も乳も肉も利用出来る羊を増やさない理由はない。牧場を作ろう。
『ぼ、牧羊犬って……どんなの?』
『え? 白黒の~、ふわふわの~……』
『頑張って増やすよ! 色々教えて!』
『あ、うん~、ター君なら羊の良さ分かってくれると思ってたよ~』
牧場を作る土地を作らなければいけないな、これはこの間神降の国との間にあった山が消えたから、貿易用の道を整備した後の余りを使おう。牧歌的な風景は馬車移動の憂鬱を和らげるはずだ。
0
お気に入りに追加
439
あなたにおすすめの小説
完結【真】ご都合主義で生きてます。-創生魔法で思った物を創り、現代知識を使い世界を変える-
ジェルミ
ファンタジー
魔法は5属性、無限収納のストレージ。
自分の望んだものを創れる『創生魔法』が使える者が現れたら。
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
そして女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
安定した収入を得るために創生魔法を使い生産チートを目指す。
いずれは働かず、寝て暮らせる生活を目指して!
この世界は無い物ばかり。
現代知識を使い生産チートを目指します。
※カクヨム様にて1日PV数10,000超え、同時掲載しております。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。

爺さんの異世界建国記 〜荒廃した異世界を農業で立て直していきます。いきなりの土作りはうまくいかない。
秋田ノ介
ファンタジー
88歳の爺さんが、異世界に転生して農業の知識を駆使して建国をする話。
異世界では、戦乱が絶えず、土地が荒廃し、人心は乱れ、国家が崩壊している。そんな世界を司る女神から、世界を救うように懇願される。爺は、耳が遠いせいで、村長になって村人が飢えないようにしてほしいと頼まれたと勘違いする。
その願いを叶えるために、農業で村人の飢えをなくすことを目標にして、生活していく。それが、次第に輪が広がり世界の人々に希望を与え始める。戦争で成人男性が極端に少ない世界で、13歳のロッシュという若者に転生した爺の周りには、ハーレムが出来上がっていく。徐々にその地に、流浪をしている者たちや様々な種族の者たちが様々な思惑で集まり、国家が出来上がっていく。
飢えを乗り越えた『村』は、王国から狙われることとなる。強大な軍事力を誇る王国に対して、ロッシュは知恵と知識、そして魔法や仲間たちと協力して、その脅威を乗り越えていくオリジナル戦記。
完結済み。全400話、150万字程度程度になります。元は他のサイトで掲載していたものを加筆修正して、掲載します。一日、少なくとも二話は更新します。

『希望の実』拾い食いから始まる逆転ダンジョン生活!
IXA
ファンタジー
30年ほど前、地球に突如として現れたダンジョン。
無限に湧く資源、そしてレベルアップの圧倒的な恩恵に目をつけた人類は、日々ダンジョンの研究へ傾倒していた。
一方特にそれは関係なく、生きる金に困った私、結城フォリアはバイトをするため、最低限の体力を手に入れようとダンジョンへ乗り込んだ。
甘い考えで潜ったダンジョン、しかし笑顔で寄ってきた者達による裏切り、体のいい使い捨てが私を待っていた。
しかし深い絶望の果てに、私は最強のユニークスキルである《スキル累乗》を獲得する--
これは金も境遇も、何もかもが最底辺だった少女が泥臭く苦しみながらダンジョンを探索し、知恵とスキルを駆使し、地べたを這いずり回って頂点へと登り、世界の真実を紐解く話
複数箇所での保存のため、カクヨム様とハーメルン様でも投稿しています

夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています

神々の間では異世界転移がブームらしいです。
はぐれメタボ
ファンタジー
第1部《漆黒の少女》
楠木 優香は神様によって異世界に送られる事になった。
理由は『最近流行ってるから』
数々のチートを手にした優香は、ユウと名を変えて、薬師兼冒険者として異世界で生きる事を決める。
優しくて単純な少女の異世界冒険譚。
第2部 《精霊の紋章》
ユウの冒険の裏で、田舎の少年エリオは多くの仲間と共に、世界の命運を掛けた戦いに身を投じて行く事になる。
それは、英雄に憧れた少年の英雄譚。
第3部 《交錯する戦場》
各国が手を結び結成された人類連合と邪神を奉じる魔王に率いられた魔族軍による戦争が始まった。
人間と魔族、様々な意思と策謀が交錯する群像劇。
第4部 《新たなる神話》
戦争が終結し、邪神の討伐を残すのみとなった。
連合からの依頼を受けたユウは、援軍を率いて勇者の後を追い邪神の神殿を目指す。
それは、この世界で最も新しい神話。
髪の色は愛の証 〜白髪少年愛される〜
あめ
ファンタジー
髪の色がとてもカラフルな世界。
そんな世界に唯一現れた白髪の少年。
その少年とは神様に転生させられた日本人だった。
その少年が“髪の色=愛の証”とされる世界で愛を知らぬ者として、可愛がられ愛される話。
⚠第1章の主人公は、2歳なのでめっちゃ拙い発音です。滑舌死んでます。
⚠愛されるだけではなく、ちょっと可哀想なお話もあります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる