898 / 909
終章 魔神王による希望に満ち溢れた新世界
虫の宴
しおりを挟む
カヤに頼んでウェナトリアに会いに行くと彼は植物の国があった島に居た。この島の大樹はベルフェゴールが寝床にしていた巨大な穴にすっぽりとはめているのだが、その大樹には穴を掘って家が作られていた。
「魔神王様、こんにちは」
蜘蛛の亜種人類、ウェナトリアはにこやかに僕を出迎えてくれた。
『こんにちは……ここに家作ったんですね』
「私の家ではないよ、定住は性に合わない。悪魔様の家だよ、寝床を作れと頼まれてね」
そういえばベルフェゴールはヘルメスが死んだらここに戻るとか言っていたな。ヘルメスが死んでも彼の親兄弟は居るのだから、もう数十年は神降の国に居て欲しいものだ。
「それで、何か用かな?」
『あ、いえ、特に用とかはなくて……色々落ち着いたので、皆さんに挨拶回りでもと。すいません急に来て、そっちの都合もあるのに』
「いやいや、構わないよ。他ならぬ君だからね」
ウェナトリアはもう目も脚も隠していない。蜘蛛の脚を出すには背中がぱっくりと空いた服を着なければならないから上着を羽織ってはいるが、裾から力の抜けた脚がはみ出ている。僕はもう彼を見て怯えたりしない、真っ直ぐに目を見られる。
『国境を廃止、大樹の管理人として各大陸に魔王を配置……言いましたよね。新しい地域名が決まっていないので植物の国って言いますけど、植物の国の今の魔王はウェナトリアさんです。次代を選ぶのも魔王の役目、候補が出来たら僕に教えてくださいね』
「あぁ、それなんだが……私は子供を作らないと思うし──」
発言の途中で草陰から飛び出してきた何かがウェナトリアに抱き着き、彼は上着を捲り上げて八本の脚を揺らし、威嚇の体勢を取った。
「何言ってるのよォ、ウェナトリアァ……アナタは私と子供作るのよォ? たァくさん……ね?」
『……おめでとうございますウェナトリアさん』
ウェナトリアに抱き着いた黄色と黒のドレスを着た女には見覚えがある。確かホルニッセ族の族長、モナルヒ・ルフトヴァッフェだ。ちなみにホルニッセ族は虫で言うと蜂だ。
「やめてくれ! 引き剥がすのを手伝ってくれ……!」
優しい気質のウェナトリアは乱暴にモナルヒを振り払えず、モナルヒは殴られないのをいいことにウェナトリアのベルトを外そうとしている。
『はぁ……ほら、モナルヒさん。離れてください。僕の妻に男の股間とか見せたくないんです、僕も見たくありませんし』
彼女の背後に回って翅にベチベチ叩かれるのを我慢しながら羽交い締めにし、引き剥がす。
「酷いわァ、ウェナトリアァ……アナタ、それでも男なのォ? 私みたいな美人が迫ってるんだからァ、さっさと落ちなさいよォ」
前にウェナトリアが実の娘のように可愛がっているツァールロスを人質にして首を絞められたことを忘れているのかこの女。
「君みたいな美人が私のような醜男を相手にするな。ほら、行った行った」
もうここからは痴話喧嘩しか見られないだろう。ツァールロスや姫子達の方へ行ってみよう。地面に寝転がっていたアルを揺り起こし、背を撫でる。アルはじっとウェナトリアを見上げていた。
『アル? ウェナトリアさんがどうかしたの?』
『いや、大した事ではないが……蜘蛛の交尾は触肢でスポイトのように精子を注入するのではなかったかな、と』
それを聞いたモナルヒはウェナトリアのうなじ辺りから生えた比較的短い蜘蛛の脚、触肢と呼ばれる部分を掴んだ。
「ここねェ! ウェナトリア、ここなのねェ! 出しなさい!」
「やめないか! もげる! 痛いっ……! あのなぁ! 私達はあくまで亜種人類、虫とは生態が違う! 君もそうだろモナルヒ!」
「……もうどっからでもいいからさっさと出しなさいよォ!」
「ベルトを掴むな! やめろっ……君な、族長ならもう少し淑やかに……!」
そろそろ行こう。変なものを見ても嫌だし。
『なんでアル蜘蛛の交尾なんか知ってるのさ』
『ん? いや、私はこれでも読書家だからな』
図鑑でも読んでいたのだろうか。
『ところで、ヘル。私は一年以内に子供が出来るに私の一日の自由を賭ける』
『じゃあ僕二年以内。僕の一日の自由を賭けるよ』
「君達! 人で賭けをするな!」
おっと、聞こえていたか。説教されてはたまらないので次に行こう。カヤを呼び、まずは姫子の元へ行った。
『姫子さん! と……えっと、影美さん? お久しぶりです』
ナハトファルター族、蚕の亜種人類、姫子。白髪に白翅の彼女の儚げな美しさは神の子と言うにふさわしい。その隣に座っているのは姫子の姉の影美、茶色っぽい髪と翅は地味に見えるが翅の目玉のような模様には圧倒される。
「魔神王様、久しぶり」
「久しぶり、魔神王さ──」
「姫子に何の用! あっ、ま、魔神王様……お久しぶりですー……あはは、ごめんなさい」
姫子の挨拶を遮ったのは毒々しい濃いピンクと黄色の翅を持つロージー、確か彼女は姫子の親友だったはず。
『久しぶり、ロージーさん』
「あ、名前覚えててくれたんですね」
『……どうしたの? 敬語なんか使って』
「ぃやー……やっぱり魔神王様ともなると」
こういう扱いは少し寂しいが、仕方ない。王があまり気楽に話していても統治に支障が──いや、偉ぶって他者の意見が届かないような王になってはいけない。
『まぁ気にしないでよ。僕は僕だからさ、ね?』
「うーん……姫子? 姫子はどうするの?」
「魔神王様は恩人。たくさん助けてくれた。ありがとうと言う」
真っ黒の複眼は僕を虚ろに見つめ、無表情のまま軽く頭を下げた。
「……影美さんはどうするんですか?」
「魔神王様は恩人。たくさん助けてくれた。そういう人だから、感謝する」
本当に姫子と血が繋がっていないとは思えない。表情の少なさも、口調も、瞳の虚ろな感じまでそっくりだ。
「じゃあ……敬語、やめとこっかな。えっと、あの時は本当に……姫子を助けてくれてありがとう」
ロージーと会った時は『黒』と一緒だったけれど、彼女の記憶に『黒』は居ない。僕以外の記憶からも消えてしまった『黒の存在を証明するのは僕の薬指の二つの指輪だけだ。悲しく、虚しい。
「あら、汚らしいナハトファルターを見に来たのに綺麗なのが居ると思えば……魔神王様じゃない」
ロージーを見て微笑みながら感傷に浸っていた僕を現実に引き戻した女の方を向く。
『……こんにちは。瑠璃さんでしたっけ』
シュメッターリング族、蝶の亜種人類、照魔・瑠璃。正直言って僕は彼女があまり好きではない。しかし露骨に嫌がる訳にもいかない、王が感情的になってはいけない。
「ええ、私はこの島を出るからその前に一言挨拶に来たのよ。影美ちゃんとは付き合いがあったからね」
『出るんですか? 色々苦労が増えると思います、頑張ってくださいね。制度は最大限利用してください、出来るだけ分かりやすく伝えますから』
「大丈夫よ。私はこの世界で一番のアイドルになるんだから」
アイドル……? 聞き慣れない言葉だ。
「ふふ、何が何だか分からないって顔ね、影美ちゃん。いい? 酒色の国や娯楽の国には歌を歌ってお金をもらう人が居るの、歌うとお金がもらえるのよ? 他にも踊りとか……色々あるの。お金は食べ物や服と交換できるのよ」
歌手なら僕もたまに見かけた。そうか、植物の国の民にとっては未知のものなのか。貨幣のシステムすらも慣れないもの……骨が折れそうな案件を失念していたな、彼らが他の島や大陸と円滑に交流出来るようにしなければならない。
「そういう人達は歌や踊りが上手いだけじゃなくて、顔やスタイルが良いのよ。だから、とても美しい私がやれば、ちょっとくらい歌や踊りが下手でも人気になるわ」
「そう。頑張って」
「何よ影美ちゃん……私が遠い人になるっていうのに、冷たいのね。まぁ知ってたけど」
瑠璃は拗ねているように見える。僕の想像以上に彼女達の仲は深いようだ。
『確かに瑠璃さんは美人ですけど、ちゃんと歌が上手くないと売れないと思いますよ? ただの美人ならいくらでも居ますし』
「ふんっ、分かってないわね魔神王様。いい、私は美しいシュメッターリング族、人間や悪魔は蝶の翅を生やした人間に馴染みがあるかしら。花の蜜だけで生きる儚い美しさを見たことがあるかしら。私は人気者になるのよ」
「……私、何も食べなくても大丈夫」
「断食趣味のナハトファルター族には聞いてないのよ! 影美ちゃんはもっと食べて! 何も食べないからそんなに足が細いのよ、こんなのじゃ折れちゃうわ」
彼女達の仲は本当に良いようだし、瑠璃の勝算にも説得力があった。元気そうだし彼女達は大丈夫だ。僕は喚く瑠璃をぼうっと眺める姫子に手を振り、カヤを呼んだ。
「魔神王様、こんにちは」
蜘蛛の亜種人類、ウェナトリアはにこやかに僕を出迎えてくれた。
『こんにちは……ここに家作ったんですね』
「私の家ではないよ、定住は性に合わない。悪魔様の家だよ、寝床を作れと頼まれてね」
そういえばベルフェゴールはヘルメスが死んだらここに戻るとか言っていたな。ヘルメスが死んでも彼の親兄弟は居るのだから、もう数十年は神降の国に居て欲しいものだ。
「それで、何か用かな?」
『あ、いえ、特に用とかはなくて……色々落ち着いたので、皆さんに挨拶回りでもと。すいません急に来て、そっちの都合もあるのに』
「いやいや、構わないよ。他ならぬ君だからね」
ウェナトリアはもう目も脚も隠していない。蜘蛛の脚を出すには背中がぱっくりと空いた服を着なければならないから上着を羽織ってはいるが、裾から力の抜けた脚がはみ出ている。僕はもう彼を見て怯えたりしない、真っ直ぐに目を見られる。
『国境を廃止、大樹の管理人として各大陸に魔王を配置……言いましたよね。新しい地域名が決まっていないので植物の国って言いますけど、植物の国の今の魔王はウェナトリアさんです。次代を選ぶのも魔王の役目、候補が出来たら僕に教えてくださいね』
「あぁ、それなんだが……私は子供を作らないと思うし──」
発言の途中で草陰から飛び出してきた何かがウェナトリアに抱き着き、彼は上着を捲り上げて八本の脚を揺らし、威嚇の体勢を取った。
「何言ってるのよォ、ウェナトリアァ……アナタは私と子供作るのよォ? たァくさん……ね?」
『……おめでとうございますウェナトリアさん』
ウェナトリアに抱き着いた黄色と黒のドレスを着た女には見覚えがある。確かホルニッセ族の族長、モナルヒ・ルフトヴァッフェだ。ちなみにホルニッセ族は虫で言うと蜂だ。
「やめてくれ! 引き剥がすのを手伝ってくれ……!」
優しい気質のウェナトリアは乱暴にモナルヒを振り払えず、モナルヒは殴られないのをいいことにウェナトリアのベルトを外そうとしている。
『はぁ……ほら、モナルヒさん。離れてください。僕の妻に男の股間とか見せたくないんです、僕も見たくありませんし』
彼女の背後に回って翅にベチベチ叩かれるのを我慢しながら羽交い締めにし、引き剥がす。
「酷いわァ、ウェナトリアァ……アナタ、それでも男なのォ? 私みたいな美人が迫ってるんだからァ、さっさと落ちなさいよォ」
前にウェナトリアが実の娘のように可愛がっているツァールロスを人質にして首を絞められたことを忘れているのかこの女。
「君みたいな美人が私のような醜男を相手にするな。ほら、行った行った」
もうここからは痴話喧嘩しか見られないだろう。ツァールロスや姫子達の方へ行ってみよう。地面に寝転がっていたアルを揺り起こし、背を撫でる。アルはじっとウェナトリアを見上げていた。
『アル? ウェナトリアさんがどうかしたの?』
『いや、大した事ではないが……蜘蛛の交尾は触肢でスポイトのように精子を注入するのではなかったかな、と』
それを聞いたモナルヒはウェナトリアのうなじ辺りから生えた比較的短い蜘蛛の脚、触肢と呼ばれる部分を掴んだ。
「ここねェ! ウェナトリア、ここなのねェ! 出しなさい!」
「やめないか! もげる! 痛いっ……! あのなぁ! 私達はあくまで亜種人類、虫とは生態が違う! 君もそうだろモナルヒ!」
「……もうどっからでもいいからさっさと出しなさいよォ!」
「ベルトを掴むな! やめろっ……君な、族長ならもう少し淑やかに……!」
そろそろ行こう。変なものを見ても嫌だし。
『なんでアル蜘蛛の交尾なんか知ってるのさ』
『ん? いや、私はこれでも読書家だからな』
図鑑でも読んでいたのだろうか。
『ところで、ヘル。私は一年以内に子供が出来るに私の一日の自由を賭ける』
『じゃあ僕二年以内。僕の一日の自由を賭けるよ』
「君達! 人で賭けをするな!」
おっと、聞こえていたか。説教されてはたまらないので次に行こう。カヤを呼び、まずは姫子の元へ行った。
『姫子さん! と……えっと、影美さん? お久しぶりです』
ナハトファルター族、蚕の亜種人類、姫子。白髪に白翅の彼女の儚げな美しさは神の子と言うにふさわしい。その隣に座っているのは姫子の姉の影美、茶色っぽい髪と翅は地味に見えるが翅の目玉のような模様には圧倒される。
「魔神王様、久しぶり」
「久しぶり、魔神王さ──」
「姫子に何の用! あっ、ま、魔神王様……お久しぶりですー……あはは、ごめんなさい」
姫子の挨拶を遮ったのは毒々しい濃いピンクと黄色の翅を持つロージー、確か彼女は姫子の親友だったはず。
『久しぶり、ロージーさん』
「あ、名前覚えててくれたんですね」
『……どうしたの? 敬語なんか使って』
「ぃやー……やっぱり魔神王様ともなると」
こういう扱いは少し寂しいが、仕方ない。王があまり気楽に話していても統治に支障が──いや、偉ぶって他者の意見が届かないような王になってはいけない。
『まぁ気にしないでよ。僕は僕だからさ、ね?』
「うーん……姫子? 姫子はどうするの?」
「魔神王様は恩人。たくさん助けてくれた。ありがとうと言う」
真っ黒の複眼は僕を虚ろに見つめ、無表情のまま軽く頭を下げた。
「……影美さんはどうするんですか?」
「魔神王様は恩人。たくさん助けてくれた。そういう人だから、感謝する」
本当に姫子と血が繋がっていないとは思えない。表情の少なさも、口調も、瞳の虚ろな感じまでそっくりだ。
「じゃあ……敬語、やめとこっかな。えっと、あの時は本当に……姫子を助けてくれてありがとう」
ロージーと会った時は『黒』と一緒だったけれど、彼女の記憶に『黒』は居ない。僕以外の記憶からも消えてしまった『黒の存在を証明するのは僕の薬指の二つの指輪だけだ。悲しく、虚しい。
「あら、汚らしいナハトファルターを見に来たのに綺麗なのが居ると思えば……魔神王様じゃない」
ロージーを見て微笑みながら感傷に浸っていた僕を現実に引き戻した女の方を向く。
『……こんにちは。瑠璃さんでしたっけ』
シュメッターリング族、蝶の亜種人類、照魔・瑠璃。正直言って僕は彼女があまり好きではない。しかし露骨に嫌がる訳にもいかない、王が感情的になってはいけない。
「ええ、私はこの島を出るからその前に一言挨拶に来たのよ。影美ちゃんとは付き合いがあったからね」
『出るんですか? 色々苦労が増えると思います、頑張ってくださいね。制度は最大限利用してください、出来るだけ分かりやすく伝えますから』
「大丈夫よ。私はこの世界で一番のアイドルになるんだから」
アイドル……? 聞き慣れない言葉だ。
「ふふ、何が何だか分からないって顔ね、影美ちゃん。いい? 酒色の国や娯楽の国には歌を歌ってお金をもらう人が居るの、歌うとお金がもらえるのよ? 他にも踊りとか……色々あるの。お金は食べ物や服と交換できるのよ」
歌手なら僕もたまに見かけた。そうか、植物の国の民にとっては未知のものなのか。貨幣のシステムすらも慣れないもの……骨が折れそうな案件を失念していたな、彼らが他の島や大陸と円滑に交流出来るようにしなければならない。
「そういう人達は歌や踊りが上手いだけじゃなくて、顔やスタイルが良いのよ。だから、とても美しい私がやれば、ちょっとくらい歌や踊りが下手でも人気になるわ」
「そう。頑張って」
「何よ影美ちゃん……私が遠い人になるっていうのに、冷たいのね。まぁ知ってたけど」
瑠璃は拗ねているように見える。僕の想像以上に彼女達の仲は深いようだ。
『確かに瑠璃さんは美人ですけど、ちゃんと歌が上手くないと売れないと思いますよ? ただの美人ならいくらでも居ますし』
「ふんっ、分かってないわね魔神王様。いい、私は美しいシュメッターリング族、人間や悪魔は蝶の翅を生やした人間に馴染みがあるかしら。花の蜜だけで生きる儚い美しさを見たことがあるかしら。私は人気者になるのよ」
「……私、何も食べなくても大丈夫」
「断食趣味のナハトファルター族には聞いてないのよ! 影美ちゃんはもっと食べて! 何も食べないからそんなに足が細いのよ、こんなのじゃ折れちゃうわ」
彼女達の仲は本当に良いようだし、瑠璃の勝算にも説得力があった。元気そうだし彼女達は大丈夫だ。僕は喚く瑠璃をぼうっと眺める姫子に手を振り、カヤを呼んだ。
0
あなたにおすすめの小説
【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜
あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」
貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。
しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった!
失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する!
辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。
これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!
追放された俺のスキル【整理整頓】が覚醒!もふもふフェンリルと訳あり令嬢と辺境で最強ギルドはじめます
黒崎隼人
ファンタジー
「お前の【整理整頓】なんてゴミスキル、もういらない」――勇者パーティーの雑用係だったカイは、ダンジョンの最深部で無一文で追放された。死を覚悟したその時、彼のスキルは真の能力に覚醒する。鑑定、無限収納、状態異常回復、スキル強化……森羅万象を“整理”するその力は、まさに規格外の万能チートだった! 呪われたもふもふ聖獣と、没落寸前の騎士令嬢。心優しき仲間と出会ったカイは、辺境の街で小さなギルド『クローゼット』を立ち上げる。一方、カイという“本当の勇者”を失ったパーティーは崩壊寸前に。これは、地味なスキル一つで世界を“整理整頓”していく、一人の青年の爽快成り上がり英雄譚!
屑スキルが覚醒したら追放されたので、手伝い屋を営みながら、のんびりしてたのに~なんか色々たいへんです(完結)
わたなべ ゆたか
ファンタジー
タムール大陸の南よりにあるインムナーマ王国。王都タイミョンの軍事訓練場で、ランド・コールは軍に入るための最終試験に挑む。対戦相手は、《ダブルスキル》の異名を持つゴガルン。
対するランドの持つ《スキル》は、左手から棘が一本出るだけのもの。
剣技だけならゴガルン以上を自負するランドだったが、ゴガルンの《スキル》である〈筋力増強〉と〈遠当て〉に翻弄されてしまう。敗北する寸前にランドの《スキル》が真の力を発揮し、ゴガルンに勝つことができた。だが、それが原因で、ランドは王都を追い出されてしまった。移住した村で、〝手伝い屋〟として、のんびりとした生活を送っていた。だが、村に来た領地の騎士団に所属する騎馬が、ランドの生活が一変する切っ掛けとなる――。チート系スキル持ちの主人公のファンタジーです。楽しんで頂けたら、幸いです。
よろしくお願いします!
(7/15追記
一晩でお気に入りが一気に増えておりました。24Hポイントが2683! ありがとうございます!
(9/9追記
三部の一章-6、ルビ修正しました。スイマセン
(11/13追記 一章-7 神様の名前修正しました。
追記 異能(イレギュラー)タグを追加しました。これで検索しやすくなるかな……。
最強の異世界やりすぎ旅行記
萩場ぬし
ファンタジー
主人公こと小鳥遊 綾人(たかなし あやと)はある理由から毎日のように体を鍛えていた。
そんなある日、突然知らない真っ白な場所で目を覚ます。そこで綾人が目撃したものは幼い少年の容姿をした何か。そこで彼は告げられる。
「なんと! 君に異世界へ行く権利を与えようと思います!」
バトルあり!笑いあり!ハーレムもあり!?
最強が無双する異世界ファンタジー開幕!
【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。
【薬師向けスキルで世界最強!】追放された闘神の息子は、戦闘能力マイナスのゴミスキル《植物王》を究極進化させて史上最強の英雄に成り上がる!
こはるんるん
ファンタジー
「アッシュ、お前には完全に失望した。もう俺の跡目を継ぐ資格は無い。追放だ!」
主人公アッシュは、世界最強の冒険者ギルド【神喰らう蛇】のギルドマスターの息子として活躍していた。しかし、筋力のステータスが80%も低下する外れスキル【植物王(ドルイドキング)】に覚醒したことから、理不尽にも父親から追放を宣言される。
しかし、アッシュは襲われていたエルフの王女を助けたことから、史上最強の武器【世界樹の剣】を手に入れる。この剣は天界にある世界樹から作られた武器であり、『植物を支配する神スキル』【植物王】を持つアッシュにしか使いこなすことができなかった。
「エルフの王女コレットは、掟により、こ、これよりアッシュ様のつ、つつつ、妻として、お仕えさせていただきます。どうかエルフ王となり、王家にアッシュ様の血を取り入れる栄誉をお与えください!」
さらにエルフの王女から結婚して欲しい、エルフ王になって欲しいと追いかけまわされ、エルフ王国の内乱を治めることになる。さらには神獣フェンリルから忠誠を誓われる。
そんな彼の前には、父親やかつての仲間が敵として立ちはだかる。(だが【神喰らう蛇】はやがてアッシュに敗れて、あえなく没落する)
かくして、後に闘神と呼ばれることになる少年の戦いが幕を開けた……!
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
掘鑿王(くっさくおう)~ボクしか知らない隠しダンジョンでSSRアイテムばかり掘り出し大金持ち~
テツみン
ファンタジー
『掘削士』エリオットは、ダンジョンの鉱脈から鉱石を掘り出すのが仕事。
しかし、非戦闘職の彼は冒険者仲間から不遇な扱いを受けていた。
ある日、ダンジョンに入ると天災級モンスター、イフリートに遭遇。エリオットは仲間が逃げ出すための囮(おとり)にされてしまう。
「生きて帰るんだ――妹が待つ家へ!」
彼は岩の割れ目につるはしを打ち込み、崩落を誘発させ――
目が覚めると未知の洞窟にいた。
貴重な鉱脈ばかりに興奮するエリオットだったが、特に不思議な形をしたクリスタルが気になり、それを掘り出す。
その中から現れたモノは……
「えっ? 女の子???」
これは、不遇な扱いを受けていた少年が大陸一の大富豪へと成り上がっていく――そんな物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる