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彼氏をお腹だけでイかせてみた
俺の隣に寝転がったミチは手慰みに俺の臍を弄る。唾液をたっぷりと溜めた臍をくちくち音を立てながら弄る。
「ん……み、ちっ……」
「う、うんっ、ミチだよ……えへへっ、月乃宮君が名前呼んでくれるの嬉しいな」
深爪なのだろう柔らかい指先が、臍の穴を拡げるように、俺の体内に入るように、俺の臍をほじくり回す。
「あ、あのねっ、お臍って結構匂いが濃いんだ。月乃宮君の匂いがするの……ぁ、つ、月乃宮君の匂いって言っても、いつもとは違うんだよ?」
ミチは俺の耳の後ろ辺りに鼻を押し付け、スンスンと鼻を鳴らす。匂いを嗅がれていると意識すると途端に体臭が気になり、裸に剥かれる以上の羞恥心を覚えた。
「う、うん……違う。か、髪はねっ、いい匂いする……ぼ、僕の知らないシャンプーだ。爽やか……えへへ。僕のはね、安物だし……ほ、ほとんど使わせてもらえないからっ、僕の髪は……ちょっと臭いかも。だから……に、匂わないでね」
二つ結びにされたミチの髪が口元にぺちっと落ちてきた。軽く食み、匂いを嗅ぐ。確かに石鹸らしい匂いはあまりしないけれど臭くはない、いい匂いだ。
「わわっ!? か、嗅がないでってばぁっ! っていうか、たた、た、たたっ、食べたね!? は、はむぅってしてたよねぇ!」
臍から手が離れる。飛び起きたのだろう。
「……いい匂いだったよ。俺、ミチの髪好きだ」
「え、ぁ、あ、ありがと……えへへー、月乃宮くんの好きな二つ結びにしてもらったんだ~、如月くん上手いんだよ。髪触られるのって気持ちいいんだ。如月くんってなんかお母さんみたいだよね」
母親に構ってもらえなかった俺がレンに甘えてばかりいたから母性が鍛えられたのだろう。俺もレンを見習ってミチを甘えさせてやりたいな。
「…………ごめんな、綺麗な髪……切って」
「………………つ、つつっ、月乃宮くんは切ってないよっ!」
「俺が押さえつけて、他の奴が切ったんだ、俺がやった……」
目隠しをしているからだろうか、ミチの髪をめちゃくちゃに切ってしまったあの日の光景が鮮明に浮かぶ。下品にゲラゲラ笑う不良グループの連中、合わせて笑う俺の声に、泣きじゃくるミチ……
「い、いいんだよぉっ……この間、分かったもん。月乃宮くんが押さえなかったら、月乃宮くんも酷いことされちゃってたんだよね? 僕、月乃宮くん大好きだから、ね?」
俺の涙はネクタイに吸収されてミチには見えない。けれど俺が落ち込んでいるのは分かるのだろう、優しくキスしてくれた。
「……せめて俺がしっかり押さえられてたら、髪だけで済んだのに。俺が変に躊躇ったから……耳とか、顔とか、頭皮も……いっぱい怪我させて、血も……」
「も、もう治ったから……だ、だから、思い出させないで? 嫌な気分になるっ……!」
手のひらで臍を覆うように手が置かれる。
「……ぼ、僕ね? 僕ね? 君のこと許してはないんだよ? 僕の気持ち裏切っていっぱい痛いことしたのは事実なんだからっ、事実は消えないんだからっ……!」
ぎり、と臍周りの皮を引っ掻きながら掴まれる。深爪のミチの指に掴まれても痛くはない。
「でも、でも好き、大好き……愛してる。卒業したら一緒に住みたい……ぁ、き、君さえよければだけどね、大学も実家からって言うなら僕は適当に部屋借りるから……えへへ、頻繁に泊まりに来てくれると嬉しいなっ、ま、まだまだ先の話だけどね、えへへへ…………何の話してたっけ? あ、えっとね、僕、月乃宮くん大好きだよっ!」
俺に罪悪感を思い出させて、勝手に話を脱線させて、結論はそれだけなのか?
「……ぁ、そうだ、お臍の感想言ってたんだね。あのね、髪の匂いとは全然違うんだ、石鹸の香りとも違う、汗とも違うんだけど……なんか、月乃宮くんだなって分かる匂いなんだ。好きだよ、えへへ」
俺への恨み言はあんな少しで終わりなのか? もっと罵ってくれてもいいのに、腹を殴ってくれたってよかったのに……あぁ、なんていい子だ、なんて可愛い子だ、俺はこんな子に──!
「み、ち……」
「ん? な、なな、何? 今から味語ろうかと思ってたんだけど」
「…………抱き締めたい」
「え……ぁ、ぅ、あ、後でねっ! 今は味だよ、味、精液はちょっと苦くて、お臍はちょっとしょっぱい感じでね……すぐ僕のよだれ味になっちゃったから、よく分かんないや、でも美味しかったと思うよっ」
一瞬腹を掴んでいた手は今度は腹を撫で、また臍で止まり、臍ピアスをつまんで機嫌よくクイクイ引っ張った。
「縦長で可愛いお臍……穴なんて空けちゃって」
「んっ……ぅ……」
「お臍、気持ちいい?」
「ん、んぅ……気持ちいいっていうか、なんか、悪くない違和感みたいな……?」
「そう……ぁ、筆使うね」
ミチの体温が離れる。ベッドから降りたのだろう、マットの沈み具合で分かる。
「ぅ……」
臍の周りをぐるりと筆で撫でられる。
「くすぐったい? 気持ちいい?」
「……よく分からない、かな」
筆に込められる力加減が変わる。筆先でくすぐるように臍の周りをぐるぐるぐるぐる……嫌だと言うほどくすぐったくもないが、身をよじってしまう。
「もじもじしてるね、よくなってきた? 嫌?」
「……なんか、変。嫌……ではない、かな」
目が見えないと触覚が鋭敏になる気がする。頑張れば筆の毛を数えられそ──それは無理か。
「そ、そう……? 微妙なのかな、中の方もやっていくね」
筆先が臍の中をくすぐり始める。やはりゆっくりぐるぐると回るだけだ。
「んっ、ん、ぅ……ふ、ぅっ……」
「ぁ、筆濡れちゃった。ちょっと尖ってるね」
濡れてまとまり尖った先端がつんっと臍をつつく。硬くなったと言っても所詮は毛の塊、大して硬くはない。ただ、感触は変わった。
「ひんっ……!?」
「え……ぁ、き、気持ちいい? よくなってきた? よかった……!」
それまで柔らかい筆でくすぐられてきた皮膚は非常に敏感になっている。柔らかい筆からの刺激を拾おうと必死に意識していたのだから当然だ、だからその鋭敏な皮膚を少し尖っただけの筆でつつかれても気持ちいい。
「ひっ、ぁっ、ま、待って、みちっ、んんっ、ゃ、ぁっ……そんなっ、こんなのぉっ……!」
筆先がつんつんつついてくるだけなのに、気持ちいい。けれど絶頂には程遠く、焦れったい。
「ゃ、ぁあっ……! もっと、もっと強いのがいいっ……ミチ、指でして、指でぇっ、お願い……!」
「ゆ、指? うーん……分かった、いいよ、指だね」
ちゅぷ、と、ミチの唾液を溜めた臍にミチの指が沈む。いや、挿入された。
「これで……どうしよう、ちょっと曲げ伸ばししてみるね」
くぷっ、くぷっ、と空気混じりの水音が響く。
「ひっ、ん、んんっ! な、なにっ、なにこれぇっ、気持ちいいっ、なにがきもちぃのっ? なんでこんな気持ちぃいのぉっ!」
臍を人差し指でほじられているだけなのに腹全体に静かな快感が拡がっていく。腹が温かくなっていく。
「ゃ、ぁっ、ぁ、んんっ……! ふ、ぅっ、んっ……! きも、ひっ……なんでっ、なんで気持ちぃのぉっ、やらぁ……!」
「気持ちいい? よかった……え、嫌なの? うーん……」
ミチは人差し指を臍に挿入したまま親指と中指を臍の外に添え、臍の周りの皮を挟むようにぎゅっと指を閉じた。
「んひぃっ!?」
性感帯になった臍周りの皮膚を人差し指に押し付けられ、快感が強くなる。人差し指の動きも激しくなり、ぐちゅぐちゅと恥ずかしい水音を鳴らすようになり、快楽がどんどん膨らんでいく。
「ゃ、ぁっ……は、ぁああんっ……!」
「ぁ……よさそう。月乃宮くん、どう? 気持ちいい?」
「きっ、きもちぃっ、なんで、なんでお臍きもちぃのっ……なんかくるっ、お腹あったかくなって、ふわふわしてぇっ……!」
「……あっ、もしかしてこの内側にいっつもお尻から刺激してあげてるところがあるのかな。ならもっと強く押すべきだよねっ」
ミチは人が犬猫の真似をする時のように指を折り曲げ、曲げた人差し指の第二関節を浅く臍に挿入し、その他の指も合わせて四つの第二関節を尖らせて俺の腹に押し込んできた。
「んっ、ぉ、おっ……!?」
僅かの苦しさと同時に前立腺がきゅんきゅん疼く。下腹の性感帯に一気に多量の快楽が注がれ、敏感になっていたその辺りは一瞬で絶頂へと持っていかれた。
「わっ……! で、出た……射精? しちゃったね。もう精液薄くなっちゃってる……」
頭の中に大量の「?」が浮かんでいる。頭の混乱をよそに身体は勝手に気持ちよくなり、びくびく震えている。かなり深い絶頂だった、声はほとんど出せなかったが、もう意識が朦朧としている。今目隠しを外されても焦点が合わないだろう。
「……気持ちよかった? どう気持ちよかったか教えて、月乃宮くん」
「ぉ、なか……きゅんきゅん、した」
ミチは俺の隣に寝転がって俺の感想を聞く、俺の腹を撫で回しながら。
「は、ぁっ……ぁああっ……おなか、きもちぃ……なか、ぴくぴくするっ……きゅんきゅんして、ぐーってなって……イっちゃうっ、ぁ、ぅぅっ……!」
ミチの手が俺の腹を撫でている。その手の力加減の変化に合わせ、俺の足はぴくぴく跳ねる。
「よく分かんないけど……可愛いねっ、月乃宮くん」
上機嫌な声に無邪気な笑顔を思い浮かべ、目隠しを外して欲しいななんて思いながら、俺は半開きの口のまま舌を突き出してキスをねだった。
「ん……み、ちっ……」
「う、うんっ、ミチだよ……えへへっ、月乃宮君が名前呼んでくれるの嬉しいな」
深爪なのだろう柔らかい指先が、臍の穴を拡げるように、俺の体内に入るように、俺の臍をほじくり回す。
「あ、あのねっ、お臍って結構匂いが濃いんだ。月乃宮君の匂いがするの……ぁ、つ、月乃宮君の匂いって言っても、いつもとは違うんだよ?」
ミチは俺の耳の後ろ辺りに鼻を押し付け、スンスンと鼻を鳴らす。匂いを嗅がれていると意識すると途端に体臭が気になり、裸に剥かれる以上の羞恥心を覚えた。
「う、うん……違う。か、髪はねっ、いい匂いする……ぼ、僕の知らないシャンプーだ。爽やか……えへへ。僕のはね、安物だし……ほ、ほとんど使わせてもらえないからっ、僕の髪は……ちょっと臭いかも。だから……に、匂わないでね」
二つ結びにされたミチの髪が口元にぺちっと落ちてきた。軽く食み、匂いを嗅ぐ。確かに石鹸らしい匂いはあまりしないけれど臭くはない、いい匂いだ。
「わわっ!? か、嗅がないでってばぁっ! っていうか、たた、た、たたっ、食べたね!? は、はむぅってしてたよねぇ!」
臍から手が離れる。飛び起きたのだろう。
「……いい匂いだったよ。俺、ミチの髪好きだ」
「え、ぁ、あ、ありがと……えへへー、月乃宮くんの好きな二つ結びにしてもらったんだ~、如月くん上手いんだよ。髪触られるのって気持ちいいんだ。如月くんってなんかお母さんみたいだよね」
母親に構ってもらえなかった俺がレンに甘えてばかりいたから母性が鍛えられたのだろう。俺もレンを見習ってミチを甘えさせてやりたいな。
「…………ごめんな、綺麗な髪……切って」
「………………つ、つつっ、月乃宮くんは切ってないよっ!」
「俺が押さえつけて、他の奴が切ったんだ、俺がやった……」
目隠しをしているからだろうか、ミチの髪をめちゃくちゃに切ってしまったあの日の光景が鮮明に浮かぶ。下品にゲラゲラ笑う不良グループの連中、合わせて笑う俺の声に、泣きじゃくるミチ……
「い、いいんだよぉっ……この間、分かったもん。月乃宮くんが押さえなかったら、月乃宮くんも酷いことされちゃってたんだよね? 僕、月乃宮くん大好きだから、ね?」
俺の涙はネクタイに吸収されてミチには見えない。けれど俺が落ち込んでいるのは分かるのだろう、優しくキスしてくれた。
「……せめて俺がしっかり押さえられてたら、髪だけで済んだのに。俺が変に躊躇ったから……耳とか、顔とか、頭皮も……いっぱい怪我させて、血も……」
「も、もう治ったから……だ、だから、思い出させないで? 嫌な気分になるっ……!」
手のひらで臍を覆うように手が置かれる。
「……ぼ、僕ね? 僕ね? 君のこと許してはないんだよ? 僕の気持ち裏切っていっぱい痛いことしたのは事実なんだからっ、事実は消えないんだからっ……!」
ぎり、と臍周りの皮を引っ掻きながら掴まれる。深爪のミチの指に掴まれても痛くはない。
「でも、でも好き、大好き……愛してる。卒業したら一緒に住みたい……ぁ、き、君さえよければだけどね、大学も実家からって言うなら僕は適当に部屋借りるから……えへへ、頻繁に泊まりに来てくれると嬉しいなっ、ま、まだまだ先の話だけどね、えへへへ…………何の話してたっけ? あ、えっとね、僕、月乃宮くん大好きだよっ!」
俺に罪悪感を思い出させて、勝手に話を脱線させて、結論はそれだけなのか?
「……ぁ、そうだ、お臍の感想言ってたんだね。あのね、髪の匂いとは全然違うんだ、石鹸の香りとも違う、汗とも違うんだけど……なんか、月乃宮くんだなって分かる匂いなんだ。好きだよ、えへへ」
俺への恨み言はあんな少しで終わりなのか? もっと罵ってくれてもいいのに、腹を殴ってくれたってよかったのに……あぁ、なんていい子だ、なんて可愛い子だ、俺はこんな子に──!
「み、ち……」
「ん? な、なな、何? 今から味語ろうかと思ってたんだけど」
「…………抱き締めたい」
「え……ぁ、ぅ、あ、後でねっ! 今は味だよ、味、精液はちょっと苦くて、お臍はちょっとしょっぱい感じでね……すぐ僕のよだれ味になっちゃったから、よく分かんないや、でも美味しかったと思うよっ」
一瞬腹を掴んでいた手は今度は腹を撫で、また臍で止まり、臍ピアスをつまんで機嫌よくクイクイ引っ張った。
「縦長で可愛いお臍……穴なんて空けちゃって」
「んっ……ぅ……」
「お臍、気持ちいい?」
「ん、んぅ……気持ちいいっていうか、なんか、悪くない違和感みたいな……?」
「そう……ぁ、筆使うね」
ミチの体温が離れる。ベッドから降りたのだろう、マットの沈み具合で分かる。
「ぅ……」
臍の周りをぐるりと筆で撫でられる。
「くすぐったい? 気持ちいい?」
「……よく分からない、かな」
筆に込められる力加減が変わる。筆先でくすぐるように臍の周りをぐるぐるぐるぐる……嫌だと言うほどくすぐったくもないが、身をよじってしまう。
「もじもじしてるね、よくなってきた? 嫌?」
「……なんか、変。嫌……ではない、かな」
目が見えないと触覚が鋭敏になる気がする。頑張れば筆の毛を数えられそ──それは無理か。
「そ、そう……? 微妙なのかな、中の方もやっていくね」
筆先が臍の中をくすぐり始める。やはりゆっくりぐるぐると回るだけだ。
「んっ、ん、ぅ……ふ、ぅっ……」
「ぁ、筆濡れちゃった。ちょっと尖ってるね」
濡れてまとまり尖った先端がつんっと臍をつつく。硬くなったと言っても所詮は毛の塊、大して硬くはない。ただ、感触は変わった。
「ひんっ……!?」
「え……ぁ、き、気持ちいい? よくなってきた? よかった……!」
それまで柔らかい筆でくすぐられてきた皮膚は非常に敏感になっている。柔らかい筆からの刺激を拾おうと必死に意識していたのだから当然だ、だからその鋭敏な皮膚を少し尖っただけの筆でつつかれても気持ちいい。
「ひっ、ぁっ、ま、待って、みちっ、んんっ、ゃ、ぁっ……そんなっ、こんなのぉっ……!」
筆先がつんつんつついてくるだけなのに、気持ちいい。けれど絶頂には程遠く、焦れったい。
「ゃ、ぁあっ……! もっと、もっと強いのがいいっ……ミチ、指でして、指でぇっ、お願い……!」
「ゆ、指? うーん……分かった、いいよ、指だね」
ちゅぷ、と、ミチの唾液を溜めた臍にミチの指が沈む。いや、挿入された。
「これで……どうしよう、ちょっと曲げ伸ばししてみるね」
くぷっ、くぷっ、と空気混じりの水音が響く。
「ひっ、ん、んんっ! な、なにっ、なにこれぇっ、気持ちいいっ、なにがきもちぃのっ? なんでこんな気持ちぃいのぉっ!」
臍を人差し指でほじられているだけなのに腹全体に静かな快感が拡がっていく。腹が温かくなっていく。
「ゃ、ぁっ、ぁ、んんっ……! ふ、ぅっ、んっ……! きも、ひっ……なんでっ、なんで気持ちぃのぉっ、やらぁ……!」
「気持ちいい? よかった……え、嫌なの? うーん……」
ミチは人差し指を臍に挿入したまま親指と中指を臍の外に添え、臍の周りの皮を挟むようにぎゅっと指を閉じた。
「んひぃっ!?」
性感帯になった臍周りの皮膚を人差し指に押し付けられ、快感が強くなる。人差し指の動きも激しくなり、ぐちゅぐちゅと恥ずかしい水音を鳴らすようになり、快楽がどんどん膨らんでいく。
「ゃ、ぁっ……は、ぁああんっ……!」
「ぁ……よさそう。月乃宮くん、どう? 気持ちいい?」
「きっ、きもちぃっ、なんで、なんでお臍きもちぃのっ……なんかくるっ、お腹あったかくなって、ふわふわしてぇっ……!」
「……あっ、もしかしてこの内側にいっつもお尻から刺激してあげてるところがあるのかな。ならもっと強く押すべきだよねっ」
ミチは人が犬猫の真似をする時のように指を折り曲げ、曲げた人差し指の第二関節を浅く臍に挿入し、その他の指も合わせて四つの第二関節を尖らせて俺の腹に押し込んできた。
「んっ、ぉ、おっ……!?」
僅かの苦しさと同時に前立腺がきゅんきゅん疼く。下腹の性感帯に一気に多量の快楽が注がれ、敏感になっていたその辺りは一瞬で絶頂へと持っていかれた。
「わっ……! で、出た……射精? しちゃったね。もう精液薄くなっちゃってる……」
頭の中に大量の「?」が浮かんでいる。頭の混乱をよそに身体は勝手に気持ちよくなり、びくびく震えている。かなり深い絶頂だった、声はほとんど出せなかったが、もう意識が朦朧としている。今目隠しを外されても焦点が合わないだろう。
「……気持ちよかった? どう気持ちよかったか教えて、月乃宮くん」
「ぉ、なか……きゅんきゅん、した」
ミチは俺の隣に寝転がって俺の感想を聞く、俺の腹を撫で回しながら。
「は、ぁっ……ぁああっ……おなか、きもちぃ……なか、ぴくぴくするっ……きゅんきゅんして、ぐーってなって……イっちゃうっ、ぁ、ぅぅっ……!」
ミチの手が俺の腹を撫でている。その手の力加減の変化に合わせ、俺の足はぴくぴく跳ねる。
「よく分かんないけど……可愛いねっ、月乃宮くん」
上機嫌な声に無邪気な笑顔を思い浮かべ、目隠しを外して欲しいななんて思いながら、俺は半開きの口のまま舌を突き出してキスをねだった。
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