過労死で異世界転生したのですがサキュバス好きを神様に勘違いされ総受けインキュバスにされてしまいました

ムーン

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躾は愛ゆえのものなので

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馬車の車体に手のひらから肘までをぴったりと当ててる。手のひらは顔とほぼ同じ高さだ。足を伸ばして腰を反らせて尻を突き出す。腰から太腿にかけて描かれたS字のカーブが淫靡なことは分かっている。それでもやるしかない。

「尻尾を上げろ、足に巻くなと言っただろう? 言われたことは迅速に行え」

ズボンの中に隠すため足に巻いていて、叩かれて太腿を締め付けてしまっていた尻尾を上げた。ネメスィの顔の前に先端のハート部分が来ているだろう。

「腹が減ったらどうする」

「え……? に、人間と……する」

「具体的に」

パンッ! と子気味良い音が響く。

「ぅあっ! ぁ、はっ……さ、させてくださいって、頼む……」

「惜しい」

「ひぅっ! い、一々叩くなよぉ……」

腹が減っても人間に手は出さないと言うべきなのか? いや、それでは俺は死んでしまう。

「に、人間からは、もらいません……んぁっ! ひぃんっ! に、二回も……?」

「嘘をつくからだ、正直に答えろ」

虚飾でも今を乗り越えられたらいいと言ってみたが、バレていた。

「街に行ったら人を襲うか?」

「お、襲いません……ん、ゃあぁ……ぁっ、んん」

正解だったのか尻を優しく撫でられた。赤くなっているだろう皮膚を慰めるような手つきだが、ヒリヒリと痛む皮膚は愛撫にすら痛みを覚える。

「街で腹が減ったらどうする」

「……が、我慢します……んゃあっ!? た、頼み込む……?」

平手打ちによる振動があの特に敏感な性感帯を揺さぶって、腸壁が疼き始める。そんな自分の反応に自己嫌悪が募る。

「誰に?」

「え? えっと……街角に立って、させてくれそうな人に声かけて……ぁんっ!」

街で人を襲うなというのは分かる。しかし我慢するなは矛盾している。売春のような真似も禁止でどうやって腹を膨らませろと言うんだ。

「誰彼構わずヤるのか?」

「し、しません……んっ、ぅ……はぁんっ……あぁ……んっ」

正解だったようで尻肉を優しく揉まれた。

「誰ならヤってもいいんだ?」

「知らない……ぁ、カ、カタラ……とか、ぁあっ! 痛っ、ひぃっ!? 痛いっ、ゃああっ! 痛いぃっ!」

パン、パン、パン、と短い間隔で何度も叩かれる。仲間には手を出すなと? さっきヤっていた時は「先に使うな」と怒っていただけで行為自体は容認していたくせに。

「……このはしたない尻に二発も出してやっただろ」

ぎゅっと尻を抓られ、甲高い悲鳴を上げる。
仲間に手を出すななんて綺麗な感情ではなく、自分の名が先に上がらなかったことに苛立っただけらしい。

「ひっ! ひぃっ……! う、ぅう…………ネ、ネメスィ……に、頼む……」

「正解だ。どうやって頼む?」

「え……? ど、土下座?」

「勃たなきゃ頼まれても聞けないぞ」

勃起するような淫らなねだり方をしろと? 少し前までただの会社員だったのに、男に興味はないのに、男が男のどこに興奮するかなんて分かる訳がない。女の子がエロ漫画しか読んでない。

「え……と、とりあえず、下、脱ぐ……」

谷間をチラつかせるような胸は無いし……開脚とかか?

「……ぁ、足、こうやって開いて、ふ、振って……?」

足を肩幅に開いて尻をふるふると震わせる。性器が揺れて太腿に当たるのが情けないし不快だ。屈辱を抱えつつ腰を揺らしていると平手打ちでも愛撫でもなく、腰を掴まれた。正解なのか不正解なのか分からず困惑していると、硬く膨らんだ陰茎を挿入された。

「あぁあんっ! はっ、へっ? な、何して……」

「正解だ。勃った」

「んっ、ゃ、ぁんっ! あっ、待って、意味っ、分かんないっ!」

叩かれてヒリヒリと痛む尻に腰が打ち付けられる。平手に打ち据えられた皮膚にはそれすら痛くて、でも腰をくねらせた状態で貫かれるのは気持ちよくて、痛みが快感に変わっていく。

「ほら、もっと俺に媚びろ」

「あっ、ぁ? こびっ、るって……んぁっ、はぁ……」

「分かるだろ? 俺を喜ばせるんだ、気持ちいいとか、好きだとか……名前を呼ぶとか、そういうのだ。少しは自分で考えろ」

きっとここで媚びなければまた叩かれるのだろう。けれど、いくら元社畜とはいえ、何度も尻を叩かれた後まで媚び売りをできるほど器用ではない。

「んなの、するかよ……ばーか……ぁんっ!」

パンッ! と尻の横を叩かれる。叩かれた痛みで身体に力が入り、ネメスィの陰茎を締め付けてしまい、快感が増す。

「……何だ、締め付けて……叩かれるのが好きなのか? 躾にならないな」

「ちがっ、ぁんっ! やぁ、違うっ、ゃあんっ! やだっ……痛いっ! からぁ、やめて!」

「バカと言った罰がこの程度で終わると思うな。やめて欲しいなら媚びろ」

連続で軽く叩かれて、その振動が中に伝わって快感を覚える。同時に覚えた痛みがネメスィの陰茎を締め付けさせる。

「痛いっ、痛いぃっ! やめてっ、叩かないでぇっ!」

「嘘をつけ、締めつけは増すし声も甲高くなってる。お前は俺に叩かれて興奮してるんだ」

「違うっ……んぁあっ!? ぁ、うぅ……」

一際強い平手打ちに俺はガクガクと足を震わせた。

「ぃっ、痛いっ……ぁあっ! 痛いっ、のにぃっ、痛いのにぃっ! イくぅっ! イっ、く……ぅうぅぅんっ!」

絶頂している間も終わった後も関係なく叩かれ続け、俺は甘えた悲鳴を上げ続ける。

「ひっ、ひぃっ、イったのにぃっ、まだっ、ぁあっ……はっ、ん、ひぁあっ!」

「サク……そろそろ出すぞ」

「あっ、ぁんっ! あぁっ、出してっ、いっぱい出してぇっ!」

腰の動きが止まり、平手打ちも扱きも終わる。熱い精液が奥に流し込まれていく。腹が満たされていく。

「ぁ、あっ、出てるぅ……いっぱい、熱いぃ……」

「……所詮は淫魔だな。俺のは美味いか?」

「ぅ……ん、おい、しぃ……ネメスィの、元気よくてぇ、すき……」

中で射精されると嫌でも自分が淫魔なのだと実感してしまう。吸収されるのが分かるのだ、幸福感に満たされて、精液を流し込んだ相手に甘えてしまう。

「じゃあ、叩かれるのも好きだな?」

「……好きじゃ、ない……ひんっ!?」

「好き、だな?」

叩かれた箇所には確かに痛みを覚えるし、その痛みは嬉しくもなんともない。しかし性感帯に伝わる振動や叩かれたことにより締めつけを強くして増える快感は──

「…………す、き」

「俺はネメスィに叩かれるのが大好きな淫乱です、と言え」

「お、俺……は、ネメスィに叩かれるのが……大、好きな、淫乱……です」

「…………よし」

好きじゃない。俺はそこまで淫乱に堕ちてはいない。しかし従うまで叩かれるのは明白だし、あまり逆らうと殴られるかもしれない。だから言っただけだ、本心ではない、違うはずなんだ。

「水出来たぞ……ぁー重い……って何ヤってんだよネメスィ! 人が水運んでる時に!」

勢いよく陰茎が抜けて、幸福感が喪失感に取って代わる。穴をきゅっと締めて精液が零れないように努めてしまう身体が嫌だ。

「…………ぁ、カタラぁ、カタラ……カタラだぁ……」

手酷く抱かれた俺は優しくしてくれるカタラを見つけて嬉しくなってしまった。優しくされて悦んで、自分が変態ではないと証明したくなった。
身体を反転させて馬車に背を預け、抱き締めて欲しいと腕を広げた。そんな俺の意図を察したカタラが笑みを零すが、俺に近寄ろうとした彼はネメスィに遮られた。ネメスィの手が持ち上がる。ヒュッと風を切る音が聞こえて何かが迫ってきて──俺の意識はそこで途切れた。
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