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突然変異の夢魔と創作神話の怪物
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シャルは切り落とされた腕を尻尾に絡め、俺を右腕で抱えて跳び、窓際に立った。
「シャ、シャル……腕……」
「隠れていてください」
シャルは俺を床に落とすとベッドの下に蹴り入れた。拾った左腕を血が溢れる断面にグリグリと押し付けている……まさか、くっつくのか?
「…………お前が近頃王都を騒がせている淫魔か」
聞き覚えのある声──あぁ、あの帯電しているような眩い金髪は──
「……ネメスィ?」
ベッドの下から顔を出すと髪と同じく輝く金の瞳が俺を捉える。
「サク、待ってろ、すぐにこの淫魔を切ってやる」
「え……? ま、待て! 待てよネメスィ……痛っ! せ、狭っ……ま、待てよ!」
ネメスィが剣を構え直すとシャルも身構える。左腕は元通りにくっついていた。
まさかネメスィも助けに来てくれるなんて……タイミングが悪過ぎるなんて考えるな、来てくれただけで感謝すべきだ。自己嫌悪も程々にカタラは居ないのかと扉の方を見たが、誰も居ない。
それより早くベッドの下から出てネメスィを止めなければ。肩が、腰が、引っかかる……どうしてこんな狭いところに入れたんだ。
「王都では近頃不審死が多発している! 侵入経路、何より魔力反応から言って淫魔の仕業だ! その淫魔は非常に強力、他者に暗示をかけることも出来る!」
「……なんですか、急に」
「俺の物が盗まれた挙句売られたと聞いてやってきた王都だが、悪しき魔物が居るならばそちらを先にしなければならないのが勇者というもの。しかし何たる幸運か! 個人的な用事も仕事も同時に片付く!」
ネメスィの口上めいた大声にシャルは苛立ちを募らせている。尻尾を揺らし、時折にピクピクと腕を動かしていることから隙を狙っているのだとは思うが、決定的な瞬間が訪れないようだ。
「箱庭の大陸の勇者、ネメスィ・ルーラーの名の元に……お前を罰する!」
「や……やめろネメスィ! 聞いてくれ! そいつは俺の弟だ!」
「それは暗示だ、こいつを殺せば解ける。黙って見ていろ!」
「は……!? 違う! ネメスィ! 聞けよっ……ねめっ……げほっ、ぇぅ……」
散々おねだりを叫んだ後だ、あまり大声を出すと声が出なくなってしまう。だが、早く止めなければ大変なことになってしまう。
「ねめ、し……やめてっ」
ネメスィは殺す気で剣を振っている。シャルは剣を避けてばかりだ、羽や尻尾を上手く使って受け流している。
「埒が明かないな……」
ネメスィの体表に紫電が走り、金髪がふわりと持ち上がる。瞬間、電撃がシャルの身体を貫いた。
「シャルっ……! やめ、ろって、言ってんだろネメスィ!」
ようやくベッドの下から這い出し、トドメを刺そうとシャルに近付くネメスィの足に抱き着いた。
「離せ、サク。弟だというのは暗示だ、あの淫魔は淫魔のくせに術が上手いらしい」
「違う! 本当に弟なんだ、暗示なんかじゃない!」
「たとえ本当に弟だとしても奴は大量殺人鬼だ、見逃す訳には……どこだ?」
俺を見つめていたネメスィがシャルの居た方へ視線を戻すも、シャルはもうそこには居なかった。
「馬鹿な、淫魔がそんなに早く回復するはずは──!」
ネメスィは俺を足から引き剥がして周囲を見回す。転がされて天井を見た俺は部屋の照明にぶら下がっていたシャルを見つけた。そして俺の静止の声は間に合わず、ネメスィはシャルに側頭部を思い切り蹴られてしまった。
「ありがとうございます兄さん、回復の時間を稼げました。でも、危ないですよ……」
「ぁ……あっ、そ、そんなっ……嘘、だろ……? 嫌だ……ネメスィ」
「一撃で殺せて良かったです。無詠唱で雷撃を放つなんて、そんな人間が居るなんて、王都は恐ろしいところです……兄さん? もう殺しましたから怯えなくていいんですよ」
シャルに蹴り飛ばされたネメスィが叩きつけられた壁には真っ赤な液体が広く付着し、床に滴り落ちている。ネメスィの側頭部は抉れてしまっている。
「ネメスィっ! ネメスィ……! そんなっ……なんで、こんなことにっ……!」
ネメスィの方へ這いずったが彼はピクリとも動かない。
どうしてこんなことに……俺に関わって者が次々と死んでいく。アルマの時も今回も俺は傍に居て、止められたかもしれないのに。俺は何も出来なかった。
血の匂いに吐きそうになりながら泣いているとネメスィの体がピクリと動いた。
「ネメスィ? ネメスィっ! 生きてるのか!? ネメスィ……シャル! シャル、こいつ俺の……えっと、なんだろ、分かんないけど死んで欲しくないんだ!」
「兄さん……離れてください」
「シャル、その……分からないと思うけどこいつは」
「離れてください!」
シャルは俺の腕を掴んでベッドに投げた。肩か肘が脱臼してしまうかと思った、シャルがこんなに乱暴になるなんて……あれ? ネメスィ?
「離れテ、ください! 離れてください! 離れてください!」
今の今まで壁や床を染めていた赤色が虹を孕んだ黒に黒色に変わっている。ネメスィの頭から黒い粘液が漏れ出し、ネメスィが手足の力を抜いたまま立ち上がり、シャルの声でシャルの言葉を繰り返している。
「人間じゃない……!? なんなんですかあなた!」
「なんなんですかあなた!」
シャルは机の上にあったランプを投げた。ネメスィと呼んでいいのかも分からないが、ランプはネメスィの頭に命中し、更に粘液が溢れ出した。
「違う……ネメスィじゃない。シャル! あいつネメスィに化けてるんだ、何なんだよアレ! 何の魔物だよ!」
「わ、分かりません……スライム、に……似てますけど、全然違う……もっと、何か……禍々しい」
黒い粘液は粘性を増し、その表面に目玉を浮かべ、触手を生やした。
「…………てっ、テケリリだこいつ! ぷるぷるじゃない、テケリリの方だ!」
「えっ? な、何ですって兄さん……」
「だから、スライムじゃなくて……えっと、名前ショゴスだっけ……いや待てよ、アレは、元は小説で……ただの創作で、本物の神話じゃ…………じゃあアレは違う、やっぱ違うごめんシャルなんでもない!」
俺もシャルも混乱してしまっている。俺に至っては前世でハマっていたジャンルの話を持ち出す始末だ。
「脳の損傷を確認、再生……不可。バックアップを確認、反映……可能。反映完了時刻を計算…………六百五十七秒後に完了、変動アリ」
ネメスィの形をしていた何かは今度は機械的なことを話し出した。
「敵対生物の排除の提案、可決。直ちに行動に移す。肉体制御は予備脳の使用を提案、可決。雷神の力の使用許可を求む……二十七秒間の使用を許可」
シャルが蹴り壊した側頭部から溢れ出した粘液はネメスィの形をしていた頭部を覆い、無数の目玉をギョロギョロと動かし、シャルを捉えた。
「兄さん……逃げて!」
シャルは伸ばされた触手を躱し、俺を抱えて窓を蹴り割り、俺を外に放り投げた。
「は……!? お前はどうするんだよ!」
「兄さんが居たら気になって全力で戦えません! 兄さん……絶対すぐに迎えに行きますから、逃げてください。僕がスライムに負けると思いますか? 早く、逃げて」
反論の余地はない。シャルが俺を庇って戦えないのは本当だろうし、シャルは今まで俺が会ってきた者の中で恐らく最も強い。
「わ、分かった……信じてるからな!」
膝上まで再生しているから何とか四つん這いで動き回ることは出来る。庭の芝生は柔らかく、小石などはなく、あまり痛みを感じずに逃げることが出来た。庭を囲う塀は登れないし街中に出ては別の危険がある、俺は木の影に身を潜ませた。
隠れ終えてすぐ、数秒前まで青かった空に黒雲が産まれ、空から真っ直ぐに光の筋が降りた。轟音と閃光は俺の知覚を数十秒間奪う、ようやく視力が戻り目を開ければ何も変わらない風景がそこにあった。
「なんなんだよっ……! 意味分かんねぇ……シャル……ネメスィ……ネメスィ、勇者だもんな、偽物くらい居るよな…………シャル、大丈夫かな」
アレは偽物だよな? でも俺の名前を呼んで──いや、偽物だ、偽物なんだ、あんな化け物に抱かれていたなんて考えたくもない。
本物のネメスィは俺を探してくれているだろうか。彼にとって俺はただの性処理係で……でも、可愛いと、好きと言ってくれた。でも、俺が攫われたなんて彼らには分からない、自分の意思で逃げたと思われたかもしれない。
いや、今はそれよりもシャルだ、シャルの無事を祈らなければ──
「…………サク? サクか?」
聞き覚えのある声に視線を上げると深海のような青い瞳に俺の顔が映っていた。
「シャ、シャル……腕……」
「隠れていてください」
シャルは俺を床に落とすとベッドの下に蹴り入れた。拾った左腕を血が溢れる断面にグリグリと押し付けている……まさか、くっつくのか?
「…………お前が近頃王都を騒がせている淫魔か」
聞き覚えのある声──あぁ、あの帯電しているような眩い金髪は──
「……ネメスィ?」
ベッドの下から顔を出すと髪と同じく輝く金の瞳が俺を捉える。
「サク、待ってろ、すぐにこの淫魔を切ってやる」
「え……? ま、待て! 待てよネメスィ……痛っ! せ、狭っ……ま、待てよ!」
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まさかネメスィも助けに来てくれるなんて……タイミングが悪過ぎるなんて考えるな、来てくれただけで感謝すべきだ。自己嫌悪も程々にカタラは居ないのかと扉の方を見たが、誰も居ない。
それより早くベッドの下から出てネメスィを止めなければ。肩が、腰が、引っかかる……どうしてこんな狭いところに入れたんだ。
「王都では近頃不審死が多発している! 侵入経路、何より魔力反応から言って淫魔の仕業だ! その淫魔は非常に強力、他者に暗示をかけることも出来る!」
「……なんですか、急に」
「俺の物が盗まれた挙句売られたと聞いてやってきた王都だが、悪しき魔物が居るならばそちらを先にしなければならないのが勇者というもの。しかし何たる幸運か! 個人的な用事も仕事も同時に片付く!」
ネメスィの口上めいた大声にシャルは苛立ちを募らせている。尻尾を揺らし、時折にピクピクと腕を動かしていることから隙を狙っているのだとは思うが、決定的な瞬間が訪れないようだ。
「箱庭の大陸の勇者、ネメスィ・ルーラーの名の元に……お前を罰する!」
「や……やめろネメスィ! 聞いてくれ! そいつは俺の弟だ!」
「それは暗示だ、こいつを殺せば解ける。黙って見ていろ!」
「は……!? 違う! ネメスィ! 聞けよっ……ねめっ……げほっ、ぇぅ……」
散々おねだりを叫んだ後だ、あまり大声を出すと声が出なくなってしまう。だが、早く止めなければ大変なことになってしまう。
「ねめ、し……やめてっ」
ネメスィは殺す気で剣を振っている。シャルは剣を避けてばかりだ、羽や尻尾を上手く使って受け流している。
「埒が明かないな……」
ネメスィの体表に紫電が走り、金髪がふわりと持ち上がる。瞬間、電撃がシャルの身体を貫いた。
「シャルっ……! やめ、ろって、言ってんだろネメスィ!」
ようやくベッドの下から這い出し、トドメを刺そうとシャルに近付くネメスィの足に抱き着いた。
「離せ、サク。弟だというのは暗示だ、あの淫魔は淫魔のくせに術が上手いらしい」
「違う! 本当に弟なんだ、暗示なんかじゃない!」
「たとえ本当に弟だとしても奴は大量殺人鬼だ、見逃す訳には……どこだ?」
俺を見つめていたネメスィがシャルの居た方へ視線を戻すも、シャルはもうそこには居なかった。
「馬鹿な、淫魔がそんなに早く回復するはずは──!」
ネメスィは俺を足から引き剥がして周囲を見回す。転がされて天井を見た俺は部屋の照明にぶら下がっていたシャルを見つけた。そして俺の静止の声は間に合わず、ネメスィはシャルに側頭部を思い切り蹴られてしまった。
「ありがとうございます兄さん、回復の時間を稼げました。でも、危ないですよ……」
「ぁ……あっ、そ、そんなっ……嘘、だろ……? 嫌だ……ネメスィ」
「一撃で殺せて良かったです。無詠唱で雷撃を放つなんて、そんな人間が居るなんて、王都は恐ろしいところです……兄さん? もう殺しましたから怯えなくていいんですよ」
シャルに蹴り飛ばされたネメスィが叩きつけられた壁には真っ赤な液体が広く付着し、床に滴り落ちている。ネメスィの側頭部は抉れてしまっている。
「ネメスィっ! ネメスィ……! そんなっ……なんで、こんなことにっ……!」
ネメスィの方へ這いずったが彼はピクリとも動かない。
どうしてこんなことに……俺に関わって者が次々と死んでいく。アルマの時も今回も俺は傍に居て、止められたかもしれないのに。俺は何も出来なかった。
血の匂いに吐きそうになりながら泣いているとネメスィの体がピクリと動いた。
「ネメスィ? ネメスィっ! 生きてるのか!? ネメスィ……シャル! シャル、こいつ俺の……えっと、なんだろ、分かんないけど死んで欲しくないんだ!」
「兄さん……離れてください」
「シャル、その……分からないと思うけどこいつは」
「離れてください!」
シャルは俺の腕を掴んでベッドに投げた。肩か肘が脱臼してしまうかと思った、シャルがこんなに乱暴になるなんて……あれ? ネメスィ?
「離れテ、ください! 離れてください! 離れてください!」
今の今まで壁や床を染めていた赤色が虹を孕んだ黒に黒色に変わっている。ネメスィの頭から黒い粘液が漏れ出し、ネメスィが手足の力を抜いたまま立ち上がり、シャルの声でシャルの言葉を繰り返している。
「人間じゃない……!? なんなんですかあなた!」
「なんなんですかあなた!」
シャルは机の上にあったランプを投げた。ネメスィと呼んでいいのかも分からないが、ランプはネメスィの頭に命中し、更に粘液が溢れ出した。
「違う……ネメスィじゃない。シャル! あいつネメスィに化けてるんだ、何なんだよアレ! 何の魔物だよ!」
「わ、分かりません……スライム、に……似てますけど、全然違う……もっと、何か……禍々しい」
黒い粘液は粘性を増し、その表面に目玉を浮かべ、触手を生やした。
「…………てっ、テケリリだこいつ! ぷるぷるじゃない、テケリリの方だ!」
「えっ? な、何ですって兄さん……」
「だから、スライムじゃなくて……えっと、名前ショゴスだっけ……いや待てよ、アレは、元は小説で……ただの創作で、本物の神話じゃ…………じゃあアレは違う、やっぱ違うごめんシャルなんでもない!」
俺もシャルも混乱してしまっている。俺に至っては前世でハマっていたジャンルの話を持ち出す始末だ。
「脳の損傷を確認、再生……不可。バックアップを確認、反映……可能。反映完了時刻を計算…………六百五十七秒後に完了、変動アリ」
ネメスィの形をしていた何かは今度は機械的なことを話し出した。
「敵対生物の排除の提案、可決。直ちに行動に移す。肉体制御は予備脳の使用を提案、可決。雷神の力の使用許可を求む……二十七秒間の使用を許可」
シャルが蹴り壊した側頭部から溢れ出した粘液はネメスィの形をしていた頭部を覆い、無数の目玉をギョロギョロと動かし、シャルを捉えた。
「兄さん……逃げて!」
シャルは伸ばされた触手を躱し、俺を抱えて窓を蹴り割り、俺を外に放り投げた。
「は……!? お前はどうするんだよ!」
「兄さんが居たら気になって全力で戦えません! 兄さん……絶対すぐに迎えに行きますから、逃げてください。僕がスライムに負けると思いますか? 早く、逃げて」
反論の余地はない。シャルが俺を庇って戦えないのは本当だろうし、シャルは今まで俺が会ってきた者の中で恐らく最も強い。
「わ、分かった……信じてるからな!」
膝上まで再生しているから何とか四つん這いで動き回ることは出来る。庭の芝生は柔らかく、小石などはなく、あまり痛みを感じずに逃げることが出来た。庭を囲う塀は登れないし街中に出ては別の危険がある、俺は木の影に身を潜ませた。
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アレは偽物だよな? でも俺の名前を呼んで──いや、偽物だ、偽物なんだ、あんな化け物に抱かれていたなんて考えたくもない。
本物のネメスィは俺を探してくれているだろうか。彼にとって俺はただの性処理係で……でも、可愛いと、好きと言ってくれた。でも、俺が攫われたなんて彼らには分からない、自分の意思で逃げたと思われたかもしれない。
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