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お得意様には失礼のないように
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背中が露出し、肩紐がなく、くい込みの激しいバニースーツ。厚手でしっかりとした素材で、胸元がめくれたりはしなさそうだ。
「一人で着れるようになったか? サク」
「はい、一応」
うさ耳カチューシャをつけ、髪型を整える。椅子に座って太腿まである編み上げのレザーブーツを履く。揃いのデザインの手袋は二の腕まであるが、腕の動きは阻害されない。
「後は尻尾だけだな。ほら」
既にバニーボーイの格好になっている先輩に尻尾飾りを渡される。うさぎの丸っこいもふっとした尻尾、それに似合わない凶悪なアナルビーズ。
「……普通、バニースーツに尻尾ついてるもんじゃないんですか」
「俺この店以外で働いたことないし……サクはあんの?」
「あ、いや……知識として、っていうか……」
「ふーん……? ま、とりあえず入れろよ。そろそろ行かないとまずいぞ」
快楽に溺れるのには慣れた。快楽に溺れる自分自身への嫌悪も薄れてきた。心身ともに淫乱になってきている。
「……せ、先輩、入れてくれませんか?」
自分で玩具を挿入するのは怖くて、先輩に尻尾飾りを渡した。長椅子の上で四つん這いになり、先輩の優しい声を聞いて心を落ち着かせる。
「入れるぞー?」
「は、はいっ……ひぁ、あっ、ぁあっ、んぁあっ、あ、ぁんっ!」
つぷ、つぷっ……と球体が入ってきた。一つ入る度に穴の入り口が締まるから、二つ目が入る時にまた拡げられる。それが何度も繰り返される。球体が繋がった形のため、腸壁の収縮も促されてなかなか慣れない。
「はぁっ、はぁっ……先輩、これ、奥まで入りすぎますよ……お腹、キツい……」
「そうか? 直腸までとか聞いたけど……大丈夫だって、そのうち慣れるから」
インキュバスの腸は人間よりずっと短く、曲がりも少なく複雑ではない。固体を食べないから消化器官が必要ないのに加え、自分より遥かに大きい相手と交わる時に巨根を全て挿入されるためだ。
「まだ、このピンヒール慣れないし……えっと、二階でしたっけ」
「しょーがないなぁ、ほら、肩貸せよ」
先輩に肩を貸してもらい、もう片方の手で壁を伝いながら二階のVIPルームに到着。俺はこれからこの店のお得意様に抱かれる。
「……お得意様って何してる人なんですか?」
「さぁ……? 表沙汰にできない店の経営やってるとか聞いたけど、よくは知らないな。あと、客の仕事の話は客が言ってくるまで聞くなよ、仕事の自慢したい人は勝手に言ってくるし、仕事の話は嫌いな人いるからな」
「分かりました。送ってもらってすいません、ありがとうございました」
「どういたしまして。しっかりやれよ」
ベッドに座らされ頭を撫でられ、部屋を去る先輩を見送る。扉が閉まったら自分の足に視線を下ろす。尖ったピンヒールは人を踏めば皮膚が破れそうな代物だ、とても歩くためのものとは思えない。
「よっ……あっ、無理無理無理ぐねる」
捻挫してしまっては仕事どころじゃない。お得意様を待とう。
十数分後、暇すぎて自分の手相を見ていると扉が開いた。二人の従業員に案内されて老年の男性がやってきた、彼がお得意様だろう。
「あ……は、はじめまして! サクと申します。本日はよろしくお願いいたします!」
慌てて立ち上がり、頭を下げる。ピンヒールのせいでふらついてしまったが、恐る恐る見上げた客は優しく微笑んでいた。
「よろしくね、サクくん」
従業員が出ていって二人きりになる。客は杖を持ったまま俺の隣に座り、腰に腕を回してもう片方の手で頬を撫でてきた。
「ふむ……見た目は素晴らしいね。スタイルも顔も文句のつけどころがない。訳も分からず惹かれてしまう不思議な魅力もある……あとは性技だね」
腰をスリスリと撫でられながら唇をなぞられる。老年の男性は勃起すらしそうにないが、何をするつもりなのだろう。
「では早速、床でうさぎのポーズをしなさい」
猫や犬ならイメージはあるが、うさぎのポーズなんて思いつきもしない。
「あ、あの……すいません。それ、教わってなくて」
客は深いため息をつく。先輩に文句を言いたい、きっとあの人が教え忘れているのだ。
「……床にお尻をつけずに座るんだよ。脚を開いてね」
M字に開脚し、床に手をついてバランスを取る。確かにうさぎは足を折り曲げて腰を落とし、足の間に手を入れているのが基本姿勢だ。
「ふむ……可愛らしい上目遣いだね」
床に屈んだ俺の目の前には客の膝がある。客は組んでいた足を下ろし、右の爪先で俺の股間を軽く蹴り上げた。
「……っ、な、何を?」
「なかなか敏感なようだね。じゃあこれに擦り付けて射精しなさい」
客は足を引いて杖を突き出す。俺の足の間を通った杖にはなんの仕掛けもない。
「は、はい……」
ただの杖にまたがるようにして股間を擦り付ける。分厚いバニースーツ越しに杖の硬さが性器に伝わってくる。
「ん、んっ……ん、ん……」
もっと甘えた声を出すべきなのだろうが、そんな演技をする余裕はない。最初は命令されて仕方なくやっていたが、だんだんと自分の意思で股間を擦り始めた。
「はぁっ、はぁっ……んんんっ、んぅっ、んんっ!」
杖にしがみついて腰を振り、バニースーツの下で膨らんだ窮屈な性器を刺激する。
「ん、んっ、ぁああっ……イくっ、イきますっ、出ますぅっ!」
杖にしがみつきながら足で挟み、射精を果たしてバニースーツの隙間から白濁液を垂らす。
「かなり敏感なようだね、優秀だよ。それじゃあ次はベッドの真ん中だ、ねこのポーズをしなさい」
ピンヒールで歩いて転ばないように膝立ちでベッドまで進み、よじ登る。
「あ、あの……ねこのポーズって」
「ねこが伸びをしている時のあの姿勢だよ。上半身は床に伸ばして、腰を持ち上げて尻穴を見せつけるんだ」
客に尻を向けて言われるがままの姿勢になる。胸をベッドにつけて膝をつき、腰を持ち上げて玩具を咥えた穴を見せる。
「ふむ……こうして見ると本当に形のいいお尻をしているね」
客は俺の真後ろに座り、そのシワシワの手で太腿を撫で回した。
「ピクピクと跳ねて……それは、気持ちいい? くすぐったい?」
「くすぐったくてっ……力が、入って。尻尾を生やしてるところがっ、気持ちよく、なって……」
内腿をくすぐられて力が入ると腸壁が玩具を締め付ける。球体が連なった形のそれを締め付けると腸内で微かに転がる。
「ふむ……そういえば尻尾も動いているね。こんなに尻尾を動かせるなんて、君は相当の名器らしい」
精液を搾り取るために進化した淫魔は腸壁もぐねぐねと動くようになっている。ここでバレる可能性もある、気を付けなければ。
「さて、それじゃあバニーボーイの正しい遊び方で遊ぶとしようかな。教えられていると思うけど、その姿勢を崩してはいけないよ」
客の手が太腿を離れた。左手で腰を掴み、右手でうさぎの尻尾を模した飾りを掴んでいる。
「は、い……ぁあっあぁあっ!? ぁ、あーっ!? ぁ、ひっ、イ、ぐぅぅうっ!」
素早くアナルビーズを引き抜かれて絶頂を迎えた。球体が連なった形のため、一つ抜ける度に穴の口が閉じ、二つ目が抜ける時にまたこじ開けられる。それを繰り返すことで強い快楽が生まれる。腸内のひだを弾かれるのも原因だ。
「ふむ……いい声だ」
球体がまた後孔にあてがわれる。また一つずつ押し込まれる。
「ひぁっ! ぁ、あぁっ! ぁんっ! んっ、ぁあっ!」
丁寧に一つずつ押し込まれ、大量の球体に腸壁を埋められていく感覚に頭がとろけていく。
「かなりキツい穴のようだけれど、簡単に飲み込むね……柔らかさも持ち合わせているのか? 理想の穴だと言うことだね」
尻にもふっとした毛の塊が触れる、うさぎの尻尾飾りだ。全て入ったのだと安堵した瞬間、また抜かれ始めた。今度はゆっくりとだ。
「ぁあぁっ、あぁっ、ぁ、ああぁーっ……!」
「名残惜しそうに吸い付いてくるけれど、決してしつこくはない。引き際を見極めている……本当に理想的な体をしているんだね」
半分ほど抜かれたらまた押し込まれる。尻尾に入るはずだった神経が尾てい骨の周りで渋滞を起こしている、そんなふうに尻ばかり弄られたら尻尾に入っていた神経達に響いて脊椎に電撃が走ってしまう。
「調教や開発だけではここまで完成させられない……私も色々な男の子を見てきたけれど、その誰もが君の足元にも及ばないよ。君みたいに男に抱かれるためだけに生まれたような身体は今まで見たことがない」
男に抱かれるためだけに──あながち間違いとも言えないな。俺を転生させた女神は俺を男に抱かせるために妙なスキルを付与した、心はともかく身体は最初から完成させられていたんだ。
「一人で着れるようになったか? サク」
「はい、一応」
うさ耳カチューシャをつけ、髪型を整える。椅子に座って太腿まである編み上げのレザーブーツを履く。揃いのデザインの手袋は二の腕まであるが、腕の動きは阻害されない。
「後は尻尾だけだな。ほら」
既にバニーボーイの格好になっている先輩に尻尾飾りを渡される。うさぎの丸っこいもふっとした尻尾、それに似合わない凶悪なアナルビーズ。
「……普通、バニースーツに尻尾ついてるもんじゃないんですか」
「俺この店以外で働いたことないし……サクはあんの?」
「あ、いや……知識として、っていうか……」
「ふーん……? ま、とりあえず入れろよ。そろそろ行かないとまずいぞ」
快楽に溺れるのには慣れた。快楽に溺れる自分自身への嫌悪も薄れてきた。心身ともに淫乱になってきている。
「……せ、先輩、入れてくれませんか?」
自分で玩具を挿入するのは怖くて、先輩に尻尾飾りを渡した。長椅子の上で四つん這いになり、先輩の優しい声を聞いて心を落ち着かせる。
「入れるぞー?」
「は、はいっ……ひぁ、あっ、ぁあっ、んぁあっ、あ、ぁんっ!」
つぷ、つぷっ……と球体が入ってきた。一つ入る度に穴の入り口が締まるから、二つ目が入る時にまた拡げられる。それが何度も繰り返される。球体が繋がった形のため、腸壁の収縮も促されてなかなか慣れない。
「はぁっ、はぁっ……先輩、これ、奥まで入りすぎますよ……お腹、キツい……」
「そうか? 直腸までとか聞いたけど……大丈夫だって、そのうち慣れるから」
インキュバスの腸は人間よりずっと短く、曲がりも少なく複雑ではない。固体を食べないから消化器官が必要ないのに加え、自分より遥かに大きい相手と交わる時に巨根を全て挿入されるためだ。
「まだ、このピンヒール慣れないし……えっと、二階でしたっけ」
「しょーがないなぁ、ほら、肩貸せよ」
先輩に肩を貸してもらい、もう片方の手で壁を伝いながら二階のVIPルームに到着。俺はこれからこの店のお得意様に抱かれる。
「……お得意様って何してる人なんですか?」
「さぁ……? 表沙汰にできない店の経営やってるとか聞いたけど、よくは知らないな。あと、客の仕事の話は客が言ってくるまで聞くなよ、仕事の自慢したい人は勝手に言ってくるし、仕事の話は嫌いな人いるからな」
「分かりました。送ってもらってすいません、ありがとうございました」
「どういたしまして。しっかりやれよ」
ベッドに座らされ頭を撫でられ、部屋を去る先輩を見送る。扉が閉まったら自分の足に視線を下ろす。尖ったピンヒールは人を踏めば皮膚が破れそうな代物だ、とても歩くためのものとは思えない。
「よっ……あっ、無理無理無理ぐねる」
捻挫してしまっては仕事どころじゃない。お得意様を待とう。
十数分後、暇すぎて自分の手相を見ていると扉が開いた。二人の従業員に案内されて老年の男性がやってきた、彼がお得意様だろう。
「あ……は、はじめまして! サクと申します。本日はよろしくお願いいたします!」
慌てて立ち上がり、頭を下げる。ピンヒールのせいでふらついてしまったが、恐る恐る見上げた客は優しく微笑んでいた。
「よろしくね、サクくん」
従業員が出ていって二人きりになる。客は杖を持ったまま俺の隣に座り、腰に腕を回してもう片方の手で頬を撫でてきた。
「ふむ……見た目は素晴らしいね。スタイルも顔も文句のつけどころがない。訳も分からず惹かれてしまう不思議な魅力もある……あとは性技だね」
腰をスリスリと撫でられながら唇をなぞられる。老年の男性は勃起すらしそうにないが、何をするつもりなのだろう。
「では早速、床でうさぎのポーズをしなさい」
猫や犬ならイメージはあるが、うさぎのポーズなんて思いつきもしない。
「あ、あの……すいません。それ、教わってなくて」
客は深いため息をつく。先輩に文句を言いたい、きっとあの人が教え忘れているのだ。
「……床にお尻をつけずに座るんだよ。脚を開いてね」
M字に開脚し、床に手をついてバランスを取る。確かにうさぎは足を折り曲げて腰を落とし、足の間に手を入れているのが基本姿勢だ。
「ふむ……可愛らしい上目遣いだね」
床に屈んだ俺の目の前には客の膝がある。客は組んでいた足を下ろし、右の爪先で俺の股間を軽く蹴り上げた。
「……っ、な、何を?」
「なかなか敏感なようだね。じゃあこれに擦り付けて射精しなさい」
客は足を引いて杖を突き出す。俺の足の間を通った杖にはなんの仕掛けもない。
「は、はい……」
ただの杖にまたがるようにして股間を擦り付ける。分厚いバニースーツ越しに杖の硬さが性器に伝わってくる。
「ん、んっ……ん、ん……」
もっと甘えた声を出すべきなのだろうが、そんな演技をする余裕はない。最初は命令されて仕方なくやっていたが、だんだんと自分の意思で股間を擦り始めた。
「はぁっ、はぁっ……んんんっ、んぅっ、んんっ!」
杖にしがみついて腰を振り、バニースーツの下で膨らんだ窮屈な性器を刺激する。
「ん、んっ、ぁああっ……イくっ、イきますっ、出ますぅっ!」
杖にしがみつきながら足で挟み、射精を果たしてバニースーツの隙間から白濁液を垂らす。
「かなり敏感なようだね、優秀だよ。それじゃあ次はベッドの真ん中だ、ねこのポーズをしなさい」
ピンヒールで歩いて転ばないように膝立ちでベッドまで進み、よじ登る。
「あ、あの……ねこのポーズって」
「ねこが伸びをしている時のあの姿勢だよ。上半身は床に伸ばして、腰を持ち上げて尻穴を見せつけるんだ」
客に尻を向けて言われるがままの姿勢になる。胸をベッドにつけて膝をつき、腰を持ち上げて玩具を咥えた穴を見せる。
「ふむ……こうして見ると本当に形のいいお尻をしているね」
客は俺の真後ろに座り、そのシワシワの手で太腿を撫で回した。
「ピクピクと跳ねて……それは、気持ちいい? くすぐったい?」
「くすぐったくてっ……力が、入って。尻尾を生やしてるところがっ、気持ちよく、なって……」
内腿をくすぐられて力が入ると腸壁が玩具を締め付ける。球体が連なった形のそれを締め付けると腸内で微かに転がる。
「ふむ……そういえば尻尾も動いているね。こんなに尻尾を動かせるなんて、君は相当の名器らしい」
精液を搾り取るために進化した淫魔は腸壁もぐねぐねと動くようになっている。ここでバレる可能性もある、気を付けなければ。
「さて、それじゃあバニーボーイの正しい遊び方で遊ぶとしようかな。教えられていると思うけど、その姿勢を崩してはいけないよ」
客の手が太腿を離れた。左手で腰を掴み、右手でうさぎの尻尾を模した飾りを掴んでいる。
「は、い……ぁあっあぁあっ!? ぁ、あーっ!? ぁ、ひっ、イ、ぐぅぅうっ!」
素早くアナルビーズを引き抜かれて絶頂を迎えた。球体が連なった形のため、一つ抜ける度に穴の口が閉じ、二つ目が抜ける時にまたこじ開けられる。それを繰り返すことで強い快楽が生まれる。腸内のひだを弾かれるのも原因だ。
「ふむ……いい声だ」
球体がまた後孔にあてがわれる。また一つずつ押し込まれる。
「ひぁっ! ぁ、あぁっ! ぁんっ! んっ、ぁあっ!」
丁寧に一つずつ押し込まれ、大量の球体に腸壁を埋められていく感覚に頭がとろけていく。
「かなりキツい穴のようだけれど、簡単に飲み込むね……柔らかさも持ち合わせているのか? 理想の穴だと言うことだね」
尻にもふっとした毛の塊が触れる、うさぎの尻尾飾りだ。全て入ったのだと安堵した瞬間、また抜かれ始めた。今度はゆっくりとだ。
「ぁあぁっ、あぁっ、ぁ、ああぁーっ……!」
「名残惜しそうに吸い付いてくるけれど、決してしつこくはない。引き際を見極めている……本当に理想的な体をしているんだね」
半分ほど抜かれたらまた押し込まれる。尻尾に入るはずだった神経が尾てい骨の周りで渋滞を起こしている、そんなふうに尻ばかり弄られたら尻尾に入っていた神経達に響いて脊椎に電撃が走ってしまう。
「調教や開発だけではここまで完成させられない……私も色々な男の子を見てきたけれど、その誰もが君の足元にも及ばないよ。君みたいに男に抱かれるためだけに生まれたような身体は今まで見たことがない」
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