過労死で異世界転生したのですがサキュバス好きを神様に勘違いされ総受けインキュバスにされてしまいました

ムーン

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夫の見守る中、弟に跨る

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眠る前の行動と考えていたことを思い出した。風呂上がりのアルマに欲情して誘って、自分から行ったくせに怯えてしまったこと──これ以上アルマにショックを与えないようシャルとセックスしないと決意したこと。

「はぁっ……ぁ、やぁ……」

俺の決意を覆すためにシャルが夢を見せたのは善意だ、俺に食事をさせるためだ、卵が孵るまで絶食すれば俺は死んでしまう。

「や、だっ……やぁあっ……」

夢の中で散々焦らされ、腸壁は待ち侘びた肉棒を喜んでいる。ぎゅうっと咥えて蠢き、ずりずりと擦るのだ。

「ぁ、んっ、んんっ! やぁんっ……!」

せめてアルマに腰を振るところを見られないよう、腸壁の動きだけで射精してもらおう。

「シャルっ……ご、めっ……悪い、けど……腰振り、むり……」

それなら俺は絶頂せずに済むかもしれない。アルマも俺の行為は食事のためだと割り切りやすくなるだろう。

「んー?」

「うん、ごめんな……でも、中勝手に動くから……ぁっ!?」

首を傾げるシャルに謝っているとズンっと突き上げられた。

「ち、ちがっ……ちがうの、シャル……ぁ、ああっ!? はぐっ……ひぃっ!? ぃっ、あぁあっ!」

シャルは俺がただ騎乗位が苦手なだけだと判断し、手足を拘束され仰向けに寝転がらされた体勢のまま腰を振ってくれている。

「イくっ、イくぅぅっ! ぁ、まってっ、まだイっ、て、るぅぅっ! イってりゅっ、イってるんだってぇっ、いまらめっ、まだらめなのぉっ! イぐぅううっ!」

アルマに見られているのに乱れてしまう。アルマには抱かれられなかったのに絶頂する姿を見せつけてしまう。

「んー?」

「ぅあっ! ぁ……?」

シャルは腰振りを止めて俺を見つめる。俺の懇願を分かってくれたのだろうか? ともかく、今のうちに身体の熱を冷まさなければ。

「やぁ……もっと、もっとぉっ……」

連続絶頂の快楽を味わっていたのに、それが途切れて身体は意思に反して腰を揺らした。

「……んー!」

シャルは応援しているような顔だ、きっとシャルには俺の懇願なんて伝わらなくて、ただ騎乗位のコツを教えてやっただけのつもりなのだろう。シャルは本当にいい子だ、教えるのも上手い、どう腰を振るべきか身体が覚えてしまった。

「あっ、ぁっ、ひぁあんっ! ぁんっ! あぁんっ……! きもちっ、きもちぃっ……もっと、もっとぉっ!」

シャルの腹部に手を置いてひたすらに腰を振る。自分が最も気持ちよくなれる振り方が分かる、本能が理解して意志を無視してやらせる。

「は、ぁんっ……イくぅぅっ!」

ぶるぶると震えてまた絶頂し、脱力して腰振りをやめる。

「……ん?」

「待って、シャル……すぐ動くから」

頻繁に止められてはシャルはいつまで経っても射精出来ない、それは俺もシャルも苦しい。

「は……ぁ、あんっ! ぁああっ! なかっ、ごりごり擦って……ひっ、ぃいんっ! イくっ、またイっちゃうっ……!」

ぴゅるぴゅると勢いなく精液を溢れさせ、シャルの腹を汚す。

「やぁぁっ……また、出ちゃっ……んんっ! シャルっ、シャルぅっ……おねがいっ、しゃせー止めてぇっ、俺のっ、俺の止めて……!」

インキュバスにとって射精は生命を削る行為だ、特に腹が減っている今の俺には自殺行為だ。

「んー、んぅ……んーん」

シャルは首を横に振る。このままでは俺は食事中に餓死してしまうかもしれないのに──いや、手をもぞもぞ動かしている、まさか……

「んっ、んん……まさ、かっ……シャル、手使わないと術使えないのか?」

「ん」

こくりと頷いた。

「……分かった、じゃあ一旦外そう」

今のところシャルには恐怖を抱いていないし、手の拘束を解いても大丈夫だろう。そう考えてシャルの手首の拘束に手を伸ばした瞬間、ブチッという鈍い音がした。

「え……?」

自由になったシャルの手がシャル自身の背の下から抜けて、俺の陰茎の横で指を鳴らす。その手で猿轡をほどいたかと思えば足の拘束もブチブチと引きちぎり、俺を見つめて微笑んだ。

「……腰使いが甘すぎますよ兄さん」

腰を掴まれ、起き上がったシャルに押し倒される。太腿が腹につくくらいに体を折り曲げられ、激しい掘削を受ける。

「ぃやあぁっ!? ひっ、やぁあんっ! イくっ、イくぅうっ! やぁっ、やめてっ、待ってぇっ! イってりゅのぉっ! イってるの突くのやらぁあっ!」

後孔を真上に向けさせられ、叩きつけるように下腹の奥深くを強く突かれる。

「シャ、シャルっ! 何してるんだ、ダメだよ! 動けない君だったからサクは怖がらずに君を傍に置けたんだ!」

慌てた査定士が寄ってくる。しかし、シャルは俺を真っ直ぐに見つめたまま腰振りを止めない。

「兄さんっ、兄さん、兄さん……」

うわ言のように俺を呼ぶシャルの瞳はいつも以上に虚ろだ。

「イぐっ、イぐイぐイぐぅうっ! ゔ、ぅうっ、ぁあっ! ぁひっ! ひ、ひぅうっ……!」

「……兄さん、可愛い……」

長い舌を伸ばして快楽のあまり溢れた俺の涙を舐め取り、上機嫌に頭羽を揺らす。

「シャル……!」

「……うるさいな、黙っててくださいよ。どう見ても兄さん嫌がっても怖がってもないでしょう」

「行為中はよくても、終わったら君から逃げるようになる」

「…………ドラゴンに植え付けられた防衛反応がなんだって言うんです?」

掘削の度にボコボコと膨らむ腹を見つめていると、不意に大きく膨らんで止まる。奥深くを突き上げ、腰振りを止めたのだ。

「……出しますよ、兄さん」

「ん……んんっ、ぁ、ぁああっ! どくどく、してっ……ひ、ぁっ……びゅくびゅくきてるぅっ……せーえき、せーえきおいしぃ……」

陰茎の脈動が終わるとシャルは腰を上げ、萎えた陰茎を抜いて俺の身体を伸ばし、満腹になったばかりの俺の腹を撫でた。

「ドラゴンが植え付けた卵を守る親としての本能……僕が兄さんに与える快楽への欲望……どちらが強いか分かりますよね?」

満腹になったはずなのに俺の下腹はきゅんきゅんと疼き、精液を──いや、刺激を欲しがっている。食事としてではなく快楽を求めるためだけのセックスがしたい。

「……シャルっ、シャル……もっかいして、おなかのなか、めちゃくちゃにかきまぜてぇ……」

「構いませんけど……」

シャルは俺を一旦ベッドに座らせて後ろに回り、膝の裏に手を通して持ち上げ、ベッドから降りた。ヒクヒクと男を欲しがる俺の後孔を晒す抱え方で、シャルはアルマの元へ歩いた。

「……兄さん、本当に僕ともう一度したいんですか?」

アルマは先走りの汁を溢れさせる巨根を自らの手で握っていた。シャルとの行為で乱れる俺を見て自慰に耽っていたようだ。

「……アルマっ、アルマぁ」

名前を呼ぶことしか出来ないまま両手で穴を拡げる。アルマの目はそれに釘付けになったが、歯を食いしばってシャルの顔に視線を移した。

「大丈夫ですよお義兄さん、偽の母性本能は僕の催淫で誤魔化してます。兄さん、お義兄さんと仲良く出来ないのすごく落ち込んでるみたいなので……兄さんを渡すの本当は嫌ですけど、兄さんが嫌な思いしたままなのも嫌ですし」

「……サク、俺でいいのか?」

アルマの陰茎に尻尾を巻いて引っ張ると、大きな手が俺の腰を掴み、俺をシャルから奪って肉棒をねじ込んだ。
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