2,201 / 2,300
遅刻の危機 (水月×歌見+荒凪)
しおりを挟む
小さな輪ゴムで根元を締められ、穴に戻ることを許されない乳首に舌を這わせる。唇で挟んで先端を舌でほじる。舌が疲れたら吸う、ひたすらに吸う。吸うのに疲れたら今度は歯で甘噛みだ。
「あぁあっ!」
もちろん腰は止めずに振り続けている。手はたくましい胸筋を揉みしだいている。歌見は少し前までシーツにしがみついていたが、いつからか俺の背に手を回している。深爪気味の彼に引っ掻かれても、指の先端で肌を強くなぞられているだけだ。痛みで気が散らないのはありがたい。
「ふっ……ふぅっ……先輩、先輩っ」
一心不乱に歌見を求め続けられる。ここまで集中出来ることなんてシラフでは極稀だ、媚毒万歳だな。歌見もまた欲望のままに俺を求め、身体を差し出し続けてくれている。嬉しい。愛おしい。もう離したくない、朝なんて来なければいい。
歌見は失神と絶頂による覚醒を何度も繰り返していた、俺が腰を止めれば眠ったままになってしまうのは明らかだった。俺は予想出来ていなかった、自分の限界を。
「…………ぁ?」
アラーム音が聞こえて始めて、自分が歌見にのしかかったまま眠っていたことに気が付いた。スマホは脱ぎ散らかしたズボンの中だ、拾うために身体を起こすとムワッと独特の匂いが鼻腔を突いた。
「うわ……」
精液だの潮だのが混ざった液体が、俺と歌見の身体の間では乾かずにいた。重なっていない箇所に飛んだ分はとっくに乾いているようで、歌見の脇腹にはカピカピの精液がこびりついていた。
「…………ぁ、アラーム……止めなきゃ」
どう片付けたものか考えて面倒臭くなって嫌になって思考が一瞬止まっていた。まずはアラームを止めないと、と、身体を起こす。
「んんっ……!? ぅ、あっ……」
ぐちゅっ、と腰元で粘着質な音がする。見下ろせば歌見の後孔が俺の陰茎に吸い付いていた。歌見は眠ったままながら喘ぎ、悩ましげに身体をくねらせた。
「…………先輩」
ムラムラと欲望が湧いてくる。俺はスマホを取ろうとしていたことなんて忘れ、歌見の太腿を鷲掴みにした。
「ん、んんっ……? んぁあっ!? あっあっ、あぁっ! ぅあっ、ぁ、あっ……あぁんっ!」
「……っ、はぁ……先輩、先輩っ!」
「あぁああっ!? あっ……! み、ひゅぎっ……? らにっ、ひてぇ……んぉっ!?」
「おはようセックスですよパイセン、寝てるのに喘ぐパイセンが悪いんですらな! ほらっ、結腸開いて朝一番受精かませよっ!」
「ぉ、おおっ!? ぉっ……ん…………ふ……ふっ……は、ぁ……」
「はー……流石にもう勃ちませんぞ。抜きますぞ~」
「あっあっあぁっあっ!? ひんっ……! はっ、はぁっ……はぁ…………ゆっくり、抜けよ……ばかぁ……」
陰茎を抜いてベッドから降りる。何度目かのアラームを鳴らし始めたスマホを拾い、時刻を確認してため息をついた。今から後片付けを始めたんじゃ確実に遅刻する、帰ったらアキに土下座することにしたとしてもシャワーは浴びなければならない、朝食も食べたい。
「…………」
とりあえず足おっぴろげて俺のザーメンごぽごぽ溢れさせてる歌見パイセン撮っとこ。
「とるなぁ……」
意外と意識ハッキリしてるなぁ。
「パイセン、立てます? シャワー浴びないとですよ」
「むり……ねる」
「大学遅刻しちゃいますよ」
「今日、こーぎ……昼、から……らから、いーの……」
歌見がそれでよくてもアキが多分キレる、ベッドぐちゃぐちゃだもん。あれだけ繰り返し身体を重ねるとベッドに敷いたバスタオルは役目を果たせないようだ。
「……! みつき、おはよう!」
背後で扉の開く音がした直後、元気な挨拶が聞こえた。振り向けばバスローブを羽織った荒凪が立っている。まだ髪が乾き切っておらず、耳のヒレと顔のウロコは残ったままだが足は人間のものだ。変身後も変身前も美しく可憐だが、変身途中もまた趣深い。えっちだ。
「おはよう荒凪くん」
「みつき、今日、学校行かない? きゅるるっ、うれしい! あそぼ!」
「行くよ、ちょっと寝坊しちゃっただけ。そうだ……荒凪くんって確か怪力だよね、歌見先輩運ぶの手伝ってくれない?」
「きゅ、残念……なな? ななどうした?」
「……ヤり過ぎた。病気とかじゃないから心配しないで。シャワーブースまで運んでくれる?」
頷いた荒凪は完全に脱力している歌見を軽々と持ち上げた。四本腕でのお姫様抱っこを歌見は少し恥じらっている様子だったが、抵抗する気力はないようで大人しく運ばれていった。
「よし……シーツは、ぁーダメだこりゃ。マットレスはギリ無事か……バスタオル意味あったのかな?」
とりあえずバスタオルとシーツをプールサイドにでも運ぼう。新しいシーツを敷いたりだとかは、悪いがアキに託そう。
「俺もざっと浴びて早く用意しないと……パイセン大丈夫ですかな?」
「…………むり」
歌見はシャワーブースの手前に座り込んでいた。
「水月……先に使え、学校だろ……俺はゆっくり、後で入るから……遅刻せず、行けよ」
「せんぱぁい……!」
世話を焼きたい、セックスの後始末を適当に済ませてさっさと出ていくなんて男として最低だ。そんなことしたくないし、身体を洗うだけで感じる歌見の姿を見たい。
「ぐぅぅ……! すみませんパイセン、この埋め合わせはいつか必ず!」
だが歌見の気持ちを無下にする訳にもいかない、俺は歯を食いしばってシャワーを浴びた。
「あぁあっ!」
もちろん腰は止めずに振り続けている。手はたくましい胸筋を揉みしだいている。歌見は少し前までシーツにしがみついていたが、いつからか俺の背に手を回している。深爪気味の彼に引っ掻かれても、指の先端で肌を強くなぞられているだけだ。痛みで気が散らないのはありがたい。
「ふっ……ふぅっ……先輩、先輩っ」
一心不乱に歌見を求め続けられる。ここまで集中出来ることなんてシラフでは極稀だ、媚毒万歳だな。歌見もまた欲望のままに俺を求め、身体を差し出し続けてくれている。嬉しい。愛おしい。もう離したくない、朝なんて来なければいい。
歌見は失神と絶頂による覚醒を何度も繰り返していた、俺が腰を止めれば眠ったままになってしまうのは明らかだった。俺は予想出来ていなかった、自分の限界を。
「…………ぁ?」
アラーム音が聞こえて始めて、自分が歌見にのしかかったまま眠っていたことに気が付いた。スマホは脱ぎ散らかしたズボンの中だ、拾うために身体を起こすとムワッと独特の匂いが鼻腔を突いた。
「うわ……」
精液だの潮だのが混ざった液体が、俺と歌見の身体の間では乾かずにいた。重なっていない箇所に飛んだ分はとっくに乾いているようで、歌見の脇腹にはカピカピの精液がこびりついていた。
「…………ぁ、アラーム……止めなきゃ」
どう片付けたものか考えて面倒臭くなって嫌になって思考が一瞬止まっていた。まずはアラームを止めないと、と、身体を起こす。
「んんっ……!? ぅ、あっ……」
ぐちゅっ、と腰元で粘着質な音がする。見下ろせば歌見の後孔が俺の陰茎に吸い付いていた。歌見は眠ったままながら喘ぎ、悩ましげに身体をくねらせた。
「…………先輩」
ムラムラと欲望が湧いてくる。俺はスマホを取ろうとしていたことなんて忘れ、歌見の太腿を鷲掴みにした。
「ん、んんっ……? んぁあっ!? あっあっ、あぁっ! ぅあっ、ぁ、あっ……あぁんっ!」
「……っ、はぁ……先輩、先輩っ!」
「あぁああっ!? あっ……! み、ひゅぎっ……? らにっ、ひてぇ……んぉっ!?」
「おはようセックスですよパイセン、寝てるのに喘ぐパイセンが悪いんですらな! ほらっ、結腸開いて朝一番受精かませよっ!」
「ぉ、おおっ!? ぉっ……ん…………ふ……ふっ……は、ぁ……」
「はー……流石にもう勃ちませんぞ。抜きますぞ~」
「あっあっあぁっあっ!? ひんっ……! はっ、はぁっ……はぁ…………ゆっくり、抜けよ……ばかぁ……」
陰茎を抜いてベッドから降りる。何度目かのアラームを鳴らし始めたスマホを拾い、時刻を確認してため息をついた。今から後片付けを始めたんじゃ確実に遅刻する、帰ったらアキに土下座することにしたとしてもシャワーは浴びなければならない、朝食も食べたい。
「…………」
とりあえず足おっぴろげて俺のザーメンごぽごぽ溢れさせてる歌見パイセン撮っとこ。
「とるなぁ……」
意外と意識ハッキリしてるなぁ。
「パイセン、立てます? シャワー浴びないとですよ」
「むり……ねる」
「大学遅刻しちゃいますよ」
「今日、こーぎ……昼、から……らから、いーの……」
歌見がそれでよくてもアキが多分キレる、ベッドぐちゃぐちゃだもん。あれだけ繰り返し身体を重ねるとベッドに敷いたバスタオルは役目を果たせないようだ。
「……! みつき、おはよう!」
背後で扉の開く音がした直後、元気な挨拶が聞こえた。振り向けばバスローブを羽織った荒凪が立っている。まだ髪が乾き切っておらず、耳のヒレと顔のウロコは残ったままだが足は人間のものだ。変身後も変身前も美しく可憐だが、変身途中もまた趣深い。えっちだ。
「おはよう荒凪くん」
「みつき、今日、学校行かない? きゅるるっ、うれしい! あそぼ!」
「行くよ、ちょっと寝坊しちゃっただけ。そうだ……荒凪くんって確か怪力だよね、歌見先輩運ぶの手伝ってくれない?」
「きゅ、残念……なな? ななどうした?」
「……ヤり過ぎた。病気とかじゃないから心配しないで。シャワーブースまで運んでくれる?」
頷いた荒凪は完全に脱力している歌見を軽々と持ち上げた。四本腕でのお姫様抱っこを歌見は少し恥じらっている様子だったが、抵抗する気力はないようで大人しく運ばれていった。
「よし……シーツは、ぁーダメだこりゃ。マットレスはギリ無事か……バスタオル意味あったのかな?」
とりあえずバスタオルとシーツをプールサイドにでも運ぼう。新しいシーツを敷いたりだとかは、悪いがアキに託そう。
「俺もざっと浴びて早く用意しないと……パイセン大丈夫ですかな?」
「…………むり」
歌見はシャワーブースの手前に座り込んでいた。
「水月……先に使え、学校だろ……俺はゆっくり、後で入るから……遅刻せず、行けよ」
「せんぱぁい……!」
世話を焼きたい、セックスの後始末を適当に済ませてさっさと出ていくなんて男として最低だ。そんなことしたくないし、身体を洗うだけで感じる歌見の姿を見たい。
「ぐぅぅ……! すみませんパイセン、この埋め合わせはいつか必ず!」
だが歌見の気持ちを無下にする訳にもいかない、俺は歯を食いしばってシャワーを浴びた。
32
あなたにおすすめの小説
俺、転生したら社畜メンタルのまま超絶イケメンになってた件~転生したのに、恋愛難易度はなぜかハードモード
中岡 始
BL
ブラック企業の激務で過労死した40歳の社畜・藤堂悠真。
目を覚ますと、高校2年生の自分に転生していた。
しかも、鏡に映ったのは芸能人レベルの超絶イケメン。
転入初日から女子たちに囲まれ、学園中の話題の的に。
だが、社畜思考が抜けず**「これはマーケティング施策か?」**と疑うばかり。
そして、モテすぎて業務過多状態に陥る。
弁当争奪戦、放課後のデート攻勢…悠真の平穏は完全に崩壊。
そんな中、唯一冷静な男・藤崎颯斗の存在に救われる。
颯斗はやたらと落ち着いていて、悠真をさりげなくフォローする。
「お前といると、楽だ」
次第に悠真の中で、彼の存在が大きくなっていき――。
「お前、俺から逃げるな」
颯斗の言葉に、悠真の心は大きく揺れ動く。
転生×学園ラブコメ×じわじわ迫る恋。
これは、悠真が「本当に選ぶべきもの」を見つける物語。
続編『元社畜の俺、大学生になってまたモテすぎてるけど、今度は恋人がいるので無理です』
かつてブラック企業で心を擦り減らし、過労死した元社畜の男・藤堂悠真は、
転生した高校時代を経て、無事に大学生になった――
恋人である藤崎颯斗と共に。
だが、大学という“自由すぎる”世界は、ふたりの関係を少しずつ揺らがせていく。
「付き合ってるけど、誰にも言っていない」
その選択が、予想以上のすれ違いを生んでいった。
モテ地獄の再来、空気を読み続ける日々、
そして自分で自分を苦しめていた“頑張る癖”。
甘えたくても甘えられない――
そんな悠真の隣で、颯斗はずっと静かに手を差し伸べ続ける。
過去に縛られていた悠真が、未来を見つめ直すまでの
じれ甘・再構築・すれ違いと回復のキャンパス・ラブストーリー。
今度こそ、言葉にする。
「好きだよ」って、ちゃんと。
ビッチです!誤解しないでください!
モカ
BL
男好きのビッチと噂される主人公 西宮晃
「ほら、あいつだろ?あの例のやつ」
「あれな、頼めば誰とでも寝るってやつだろ?あんな平凡なやつによく勃つよな笑」
「大丈夫か?あんな噂気にするな」
「晃ほど清純な男はいないというのに」
「お前に嫉妬してあんな下らない噂を流すなんてな」
噂じゃなくて事実ですけど!!!??
俺がくそビッチという噂(真実)に怒るイケメン達、なぜか噂を流して俺を貶めてると勘違いされてる転校生……
魔性の男で申し訳ない笑
めちゃくちゃスロー更新になりますが、完結させたいと思っているので、気長にお待ちいただけると嬉しいです!
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
日本一のイケメン俳優に惚れられてしまったんですが
五右衛門
BL
月井晴彦は過去のトラウマから自信を失い、人と距離を置きながら高校生活を送っていた。ある日、帰り道で少女が複数の男子からナンパされている場面に遭遇する。普段は関わりを避ける晴彦だが、僅かばかりの勇気を出して、手が震えながらも必死に少女を助けた。
しかし、その少女は実は美男子俳優の白銀玲央だった。彼は日本一有名な高校生俳優で、高い演技力と美しすぎる美貌も相まって多くの賞を受賞している天才である。玲央は何かお礼がしたいと言うも、晴彦は動揺してしまい逃げるように立ち去る。しかし数日後、体育館に集まった全校生徒の前で現れたのは、あの時の青年だった──
見ぃつけた。
茉莉花 香乃
BL
小学生の時、意地悪されて転校した。高校一年生の途中までは穏やかな生活だったのに、全寮制の学校に転入しなければならなくなった。そこで、出会ったのは…
他サイトにも公開しています
平凡ワンコ系が憧れの幼なじみにめちゃくちゃにされちゃう話(小説版)
優狗レエス
BL
Ultra∞maniacの続きです。短編連作になっています。
本編とちがってキャラクターそれぞれ一人称の小説です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる