冴えないオタクでしたが高校デビューに成功したので男子校でハーレムを築こうと思います

ムーン

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身も心も少し軽くなった (〃)

シュカの両手を頭の上で押さえ付ける。片手で押えただけなので、シュカの力なら簡単に振り解けるだろう。

(……思い出さないか試すために、思い出しそうなことするって……最悪ですよな、私)

両手首を掴む手に力を込める。

「……? そんなに強くしなくても、動かれたくないなら動かないでいてあげますよ」

返事はせず、もう片方の手でシュカの足を掴んで開かせる。太腿を握るように強く掴んで押さえ付け、すっかりほぐれた穴に陰茎を擦り付ける。

「んっ……」

「少し戸惑いがあるが、特に負の感情はなさそうだ」

サキヒコの言葉に背中を押され、再びの挿入を果たす。シュカの太腿を押さえたまま激しく腰を振り、先程までよりベッドを大きく軋ませる。

「ぁ、あぁっ! はっ、ぁ、んんっ……! ぁはっ、はげ、しっ……ゔあっ! ぁ、あっ、ィくっ、イっ、んぅゔっ……! ぁああっ!? んっ、ぐっ……みづっ、きぃっ! 水月っ、ぁあっ……!」

シュカの嬌声も次第に大きくなっていく。揺さぶるほどにメガネがズレて、表情が蕩けていく。

「負の感情はないままだが……水月、その、今外に出て確認してみたのだが、廊下まで声が聞こえているぞ。どうにかした方がいい」

「……っ」

どうする、口を塞ぐか? 足を離してもよさそうだ、手と口を塞ぐなんて、すぐにレイプを連想しそうなものだ。普段やらないプレイなんだからそこまで試さなくてもいいんじゃ、いや、でも……!

「んっ……!?」

シュカの口を手で押さえた。目を見開いている。サキヒコの言葉が聞きたい、左右をキョロキョロ見回したのが伝わったようで、少し慌てたような声色で話し出した。

「驚きと、不快感が……あっ、苛立ちが出始め──」

両手を押さえる手を振りほどかれた、あっと思う間もなく口を押さえる手も外された。

「いきなり何ですか!」

「えっ……ぁ、ご、ごめん……」

「……周りを気にしてましたが、うるさかったですか? 私」

サキヒコの助言が欲しかっただけなので頷けずにいると、シュカの腕が首に回った。

「声が気になるなら……その、く、口で……塞いでくださいよ」

「かなり勇気を振り絞っている……! 絶対に断るなよ、ミツキ!」

言われるまでもない、検証は十分出来た。もう、大して趣味じゃない乱暴なプレイなんてしなくていい。

「んっ……ん、むっ、んんっ! んっ、ゔ……んぅんっ!」

唇を重ね、舌を絡め合いながら腰を振る。もうシュカを押さえつけたりしない、手は彼を抱き締めるために、腰を支えるために使う。



イチャラブのキスハメに方針転換成功、罪悪感混じりだった前半に比べ満足度が高く、晴れやかな気持ちで行為を終えられた。

「はぁ……スッキリした」

「調子悪そうでしたけど、よくなりました?」

「なったなった。ありがとな、シュカ」

結局、シュカが性に奔放だったのはトラウマの再演だという説は、俺の杞憂だったのだろうか。仮に奔放だったの自体はそうだとしても、俺との行為では幸せだけを感じてくれていたのは事実だ。

「……あの、途中口押さえたの、ごめんな?」

「あぁ、あれ。腹立ちましたね」

「嫌い? ああいうの……」

「天正さん辺りは喜びました? 私は嫌いです。上任せるの自体あんまり好みじゃありませんし。手押さえられるのでも結構譲ってあげてたんですよ、水月の顔が暗かったから。そしたら調子に乗り腐って口まで塞ぎやがって」

「……そっか、ごめん」

「そんな気にしないでくださいよ」

深刻ではなさそうだ、単なる好き嫌いなのだろう。アキが焦らし過ぎると怒るのと同じで。

「…………」

「水月」

「あ、何?」

「……解決、しました?」

「え……な、にがっ?」

勘付かれたかと焦って声が裏返る。誤魔化そうと笑おうとして口角がヒクつく。不自然極まりない表情と声色に、シュカはため息をついた。

「何がって、知りませんよ。どうせ教える気ないんでしょ。水月ったら他人のことは知りたがるくせに自分のことは教えないんですから。心配しなくても何にも分かってませんよ」

「…………ごめん」

「怒ってませんし、謝って欲しいと思ってもいません。何か悩んでるなら話して欲しいとは思いますけど……嫌なら、いいです。誰に頼れば解決するのか、一人で解決出来るのか、水月は判断出来るって信じてます。私の力が必要な時は私に頼ってくれますよね?」

「うん……」

「今回は私じゃなかった」

「…………うん」

「解決、しました? まだ暗い顔ってことは、まだですか?」

「解決……うん、したよ、解決した。俺の考え過ぎだったみたいで……心配かけてごめんな」

確証はない。だが、確証を取るにはシュカに直接確認するしかない、でもそんなのは、もう。

「その割に顔が晴れませんね。私を抱いておいてそんな暗い顔しないで欲しいんですけど」

「あぁ……ごめん。まだ考え過ぎてるみたいだ」

「……明日は時雨さんの誕生日パーティです。あの子はあなたのことばかりですから、あなたがそんな顔してちゃパーティ楽しめませんよ。あなたとあの子にとっては二度目だとしても、楽しい日にしてあげたいでしょう?」

「うん……大丈夫、本当に……解決はしたんだ。明日までこんな顔してないよ、きっと」

「ならいいんですけど」

シュカとカンナの間に会話はあまりないけれど、シュカはカンナにだけは対応が甘い。リュウやハルみたいに口喧嘩まがいのコミュニケーションが取れる相手じゃないってだけかもしれないけれど。

「大丈夫大丈夫……ふふっ」

カンナが居ない場でも彼を思いやった発言をするのが微笑ましくて、沈んでいた気分が浮かび始めた。
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