176 / 2,313
胸のために分裂したい
しおりを挟む
木曜日、今日の学校もバイトもいつも通りだった。リュウのバイブをトイレで弄ってやったり授業中にスイッチを入れてやったり、カンナとディープキスしながらの兜合わせをしたり、シュカを抱いたり──俺、学校に何しに行ってるんだろう。
「ふーっ…………ひゃっ!?」
昨日のリュウのように遊びに来る彼氏も居ない、本当に何事もなかったバイト終わり、着替える前の小休止、長椅子に座って深く息を吐いていると頬に冷たいものが触れた。
「ははっ、高い声が出るもんだな」
「先輩! もう、やめてくださいよ」
頬に押し当てられたペットボトルの麦茶は自販機で買ったばかりのようでよく冷えていた。分けてくれるらしいのでありがたく少し飲み、歌見に返す。
「……昨日は何か色々すいませんでした」
「あぁ、もう過ぎたことだ」
ハーレムについて話すつもりだったのに浮気バレのようになってしまったり、素を出して泣き喚いたりオタトークに花を咲かせたり、色々とやらかした。
「でも、もう二度とあんなカッコ悪い姿は見せませんよ」
イメージ回復を測ってキリッと顔を作ってみると、歌見に唇をつつかれた。まるで「しーっ」と静かにしろと言うように人差し指を立てて。
「嘘はナシだと約束したばかりだろ? 本当のお前が見たい。もっと早口でまくし立てるように気持ち悪く話してくれ」
「……本当の、俺……いえ、わたくし。わたくしの本当の気持ちを今、パイセンに伝えてよろしいか」
「気持ち? 何か言いたいのか? あぁ、いいぞ」
母に禁止されている気持ち悪いらしい話し方を解禁すると歌見は嬉しそうに笑顔を浮かべてくれる。
「パイセンの胸の谷間に鼻ねじ込んでくんかんくんかしたいでそ! 雄っぱい揉みたい蹂躙したい雄っぱい雄っぱい!」
「……お前本当に残念イケメンだな」
深いため息をついた歌見は俺に背を向けてロッカーを開け、制服である青いシャツを脱いだ。いつもの黒いタンクトップ姿になると俺に向き直って困ったように笑い、二の腕で胸筋を寄せた。
「こ、こういうのが……好き、なのか?」
身体を丸めただけでも丸みを増す胸筋が更に二の腕で挟むように寄せられて谷間が深くなっている。
「神っ……!? この本屋は降誕の地として聖地にすべきではそして世界遺産登録も頼んでおきますぞ」
「大げさだ……その、こんな厳つい男なのに胸を寄せるなんて恥ずかしいんだ、嗅ぐでも触るでもさっさとしてくれ」
胸ぐらを掴まれて引き寄せられたかと思えば、歌見の左手は後頭部を鷲掴みにして俺の顔を自身の胸に押し付けた。
「あ……ぁ、ああっ……巨乳世界遺産!」
「巨乳はやめろ……胸筋だぞ」
歌見の腰を軽く掴んでまずは胸に頬ずり、その後は頭を揺らしてぽよんぽよんと跳ねて楽しみ、最後に谷間に鼻を挟ませて思いっきり深呼吸をする。
「……っ、お、おい……本当に、そんな嗅ぐヤツがあるかっ……や、やめろ」
歌見には力で適わない。引き剥がされてしまった。
「まだ嗅いでいたかったのですが……仕方ありませんな。次は腋を舐めさせてくだされ」
「わ、っ腋!? 嫌に決まってるだろ! そんなの……ダメだ。も、もう終わり!」
そんなにハードな要求をしたつもりはないのだが、歌見はぷいっとそっぽを向いてしまった。私服のシャツを着る彼の真後ろに立った俺は彼の腋が開いた瞬間に腕を伸ばした。
「ぅわっ……!?」
両手を腋の下に突っ込んで背後から胸を鷲掴み、これを一度やってみたかった。出来た。手から零れる柔らかい肉……最高の気分だ。
「水月っ、お前……ひぁっ!?」
「パイセンの弱いところは心得ておりますぞ~?」
歌見はシャツの前を閉めないタイプの男だ。大した厚みがなく身体にぴったりと張り付くタンクトップの上から乳首を探り当てるなど容易。
「んっ、待っ、んんっ……!」
歌見の乳首は陥没しているから、正確に言うなら触れているのは乳輪だ。乳輪を指の腹ですりすりと撫で回してやっている。
「お~ん? ここがええんかここかほれほれ」
「ゃ、めっ……ほんとにっ、そこ、弱いっ……」
「知ってますぞ。こないだなんて乳首でイったようなもんですものなぁ。うりうり」
「……っ、んっ……ぅ~っ……!」
歌見は左手で強く口を押さえ、閉じたままの隣のロッカーにもたれかかった。
「この辺りとかもたまりませんよな」
俺はあえて指を乳輪の外側へずらし、赤い色が差してもいないだろうただの肌をカリカリと引っ掻いた。
「な、にっ……を……」
「パイセンがわたくしに乳首弄ってぇ~んって可愛くおねだりするまで焦らしてみようかと」
「そ、そんなことっ……言うわけ、ない」
力が抜けかけていた足がしっかりと体重を支えるようになった。余裕が戻ったのか? いや違う、呼吸は荒くなっている。快感は弱まっても焦燥は強まって身体の熱は上がるはずだ。
「あっ、今日はせんぱいまだ居た。お疲れ様っすせんぱい!」
「……っ!?」
「あぁ、レイ、お疲れ様」
いつもパーカーのフードを目深に被っているからか、制服の青いシャツ姿で頭がちゃんと見えるレイにはいつまでも新鮮味がある。
「何してんすか?」
「見ての通り、歌見先輩の巨乳を楽しませてもらってるんだよ」
「ちがっ……俺のは、胸筋っ……やめろ見せるなっ!」
胸筋を鷲掴みにして寄せて上げて谷間を深くし、レイの方へ歌見の身体を向けてやったが一瞬でロッカーの方へ向き直られてしまった。
「巨乳……せんぱいおっきいのが好きなんすね、俺ぺったんこ……」
俺はBLを嗜む身として少女マンガも読んでいる。憧れの人が巨乳好きだと知って落ち込む貧乳女子というよくある展開も知っているしそれを再現してくれたレイには萌える。
「何言ってんだよレイ、貧乳も素晴らしい。貧乳は希少価値だ、ステータスなんだよ。雄っぱいはみな等しく素晴らしい!」
歌見から離れレイの背後に回り、やはり脇の下から手を入れて胸をまさぐる。レイは乳首にピアスをつけているから分かりやすくて助かる。
「……男の話だよな? 貧乳しか居ないだろ……いや、全員無乳だろ」
「ひぁんっ! ん、ゃああっ……! ダメっす、せんぱいっ……」
柔らかい乳首を貫いているピアスの感触を楽しみつつ、少しずつ硬くなっていく乳首の様子も楽しむ。
「レイはすぐ硬くなるなぁ、敏感なのも貧乳の素晴らしいところだ」
「…………敏感さなら負けない」
自分の胸をさすりながらボソッと呟いた歌見の胸をまた揉みしだいてやりたくなってきた。あぁ、分裂したい。
「ふーっ…………ひゃっ!?」
昨日のリュウのように遊びに来る彼氏も居ない、本当に何事もなかったバイト終わり、着替える前の小休止、長椅子に座って深く息を吐いていると頬に冷たいものが触れた。
「ははっ、高い声が出るもんだな」
「先輩! もう、やめてくださいよ」
頬に押し当てられたペットボトルの麦茶は自販機で買ったばかりのようでよく冷えていた。分けてくれるらしいのでありがたく少し飲み、歌見に返す。
「……昨日は何か色々すいませんでした」
「あぁ、もう過ぎたことだ」
ハーレムについて話すつもりだったのに浮気バレのようになってしまったり、素を出して泣き喚いたりオタトークに花を咲かせたり、色々とやらかした。
「でも、もう二度とあんなカッコ悪い姿は見せませんよ」
イメージ回復を測ってキリッと顔を作ってみると、歌見に唇をつつかれた。まるで「しーっ」と静かにしろと言うように人差し指を立てて。
「嘘はナシだと約束したばかりだろ? 本当のお前が見たい。もっと早口でまくし立てるように気持ち悪く話してくれ」
「……本当の、俺……いえ、わたくし。わたくしの本当の気持ちを今、パイセンに伝えてよろしいか」
「気持ち? 何か言いたいのか? あぁ、いいぞ」
母に禁止されている気持ち悪いらしい話し方を解禁すると歌見は嬉しそうに笑顔を浮かべてくれる。
「パイセンの胸の谷間に鼻ねじ込んでくんかんくんかしたいでそ! 雄っぱい揉みたい蹂躙したい雄っぱい雄っぱい!」
「……お前本当に残念イケメンだな」
深いため息をついた歌見は俺に背を向けてロッカーを開け、制服である青いシャツを脱いだ。いつもの黒いタンクトップ姿になると俺に向き直って困ったように笑い、二の腕で胸筋を寄せた。
「こ、こういうのが……好き、なのか?」
身体を丸めただけでも丸みを増す胸筋が更に二の腕で挟むように寄せられて谷間が深くなっている。
「神っ……!? この本屋は降誕の地として聖地にすべきではそして世界遺産登録も頼んでおきますぞ」
「大げさだ……その、こんな厳つい男なのに胸を寄せるなんて恥ずかしいんだ、嗅ぐでも触るでもさっさとしてくれ」
胸ぐらを掴まれて引き寄せられたかと思えば、歌見の左手は後頭部を鷲掴みにして俺の顔を自身の胸に押し付けた。
「あ……ぁ、ああっ……巨乳世界遺産!」
「巨乳はやめろ……胸筋だぞ」
歌見の腰を軽く掴んでまずは胸に頬ずり、その後は頭を揺らしてぽよんぽよんと跳ねて楽しみ、最後に谷間に鼻を挟ませて思いっきり深呼吸をする。
「……っ、お、おい……本当に、そんな嗅ぐヤツがあるかっ……や、やめろ」
歌見には力で適わない。引き剥がされてしまった。
「まだ嗅いでいたかったのですが……仕方ありませんな。次は腋を舐めさせてくだされ」
「わ、っ腋!? 嫌に決まってるだろ! そんなの……ダメだ。も、もう終わり!」
そんなにハードな要求をしたつもりはないのだが、歌見はぷいっとそっぽを向いてしまった。私服のシャツを着る彼の真後ろに立った俺は彼の腋が開いた瞬間に腕を伸ばした。
「ぅわっ……!?」
両手を腋の下に突っ込んで背後から胸を鷲掴み、これを一度やってみたかった。出来た。手から零れる柔らかい肉……最高の気分だ。
「水月っ、お前……ひぁっ!?」
「パイセンの弱いところは心得ておりますぞ~?」
歌見はシャツの前を閉めないタイプの男だ。大した厚みがなく身体にぴったりと張り付くタンクトップの上から乳首を探り当てるなど容易。
「んっ、待っ、んんっ……!」
歌見の乳首は陥没しているから、正確に言うなら触れているのは乳輪だ。乳輪を指の腹ですりすりと撫で回してやっている。
「お~ん? ここがええんかここかほれほれ」
「ゃ、めっ……ほんとにっ、そこ、弱いっ……」
「知ってますぞ。こないだなんて乳首でイったようなもんですものなぁ。うりうり」
「……っ、んっ……ぅ~っ……!」
歌見は左手で強く口を押さえ、閉じたままの隣のロッカーにもたれかかった。
「この辺りとかもたまりませんよな」
俺はあえて指を乳輪の外側へずらし、赤い色が差してもいないだろうただの肌をカリカリと引っ掻いた。
「な、にっ……を……」
「パイセンがわたくしに乳首弄ってぇ~んって可愛くおねだりするまで焦らしてみようかと」
「そ、そんなことっ……言うわけ、ない」
力が抜けかけていた足がしっかりと体重を支えるようになった。余裕が戻ったのか? いや違う、呼吸は荒くなっている。快感は弱まっても焦燥は強まって身体の熱は上がるはずだ。
「あっ、今日はせんぱいまだ居た。お疲れ様っすせんぱい!」
「……っ!?」
「あぁ、レイ、お疲れ様」
いつもパーカーのフードを目深に被っているからか、制服の青いシャツ姿で頭がちゃんと見えるレイにはいつまでも新鮮味がある。
「何してんすか?」
「見ての通り、歌見先輩の巨乳を楽しませてもらってるんだよ」
「ちがっ……俺のは、胸筋っ……やめろ見せるなっ!」
胸筋を鷲掴みにして寄せて上げて谷間を深くし、レイの方へ歌見の身体を向けてやったが一瞬でロッカーの方へ向き直られてしまった。
「巨乳……せんぱいおっきいのが好きなんすね、俺ぺったんこ……」
俺はBLを嗜む身として少女マンガも読んでいる。憧れの人が巨乳好きだと知って落ち込む貧乳女子というよくある展開も知っているしそれを再現してくれたレイには萌える。
「何言ってんだよレイ、貧乳も素晴らしい。貧乳は希少価値だ、ステータスなんだよ。雄っぱいはみな等しく素晴らしい!」
歌見から離れレイの背後に回り、やはり脇の下から手を入れて胸をまさぐる。レイは乳首にピアスをつけているから分かりやすくて助かる。
「……男の話だよな? 貧乳しか居ないだろ……いや、全員無乳だろ」
「ひぁんっ! ん、ゃああっ……! ダメっす、せんぱいっ……」
柔らかい乳首を貫いているピアスの感触を楽しみつつ、少しずつ硬くなっていく乳首の様子も楽しむ。
「レイはすぐ硬くなるなぁ、敏感なのも貧乳の素晴らしいところだ」
「…………敏感さなら負けない」
自分の胸をさすりながらボソッと呟いた歌見の胸をまた揉みしだいてやりたくなってきた。あぁ、分裂したい。
23
あなたにおすすめの小説
男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。
【完結】 男達の性宴
蔵屋
BL
僕が通う高校の学校医望月先生に
今夜8時に来るよう、青山のホテルに
誘われた。
ホテルに来れば会場に案内すると
言われ、会場案内図を渡された。
高三最後の夏休み。家業を継ぐ僕を
早くも社会人扱いする両親。
僕は嬉しくて夕食後、バイクに乗り、
東京へ飛ばして行った。
男子寮のベットの軋む音
なる
BL
ある大学に男子寮が存在した。
そこでは、思春期の男達が住んでおり先輩と後輩からなる相部屋制度。
ある一室からは夜な夜なベットの軋む音が聞こえる。
女子禁制の禁断の場所。
どうしてもお金が必要で高額バイトに飛びついたらとんでもないことになった話
ぽいぽい
BL
配信者×お金のない大学生。授業料を支払うために飛びついた高額バイトは配信のアシスタント。なんでそんなに高いのか違和感を感じつつも、稼げる配信者なんだろうと足を運んだ先で待っていたのは。
見ぃつけた。
茉莉花 香乃
BL
小学生の時、意地悪されて転校した。高校一年生の途中までは穏やかな生活だったのに、全寮制の学校に転入しなければならなくなった。そこで、出会ったのは…
他サイトにも公開しています
俺、転生したら社畜メンタルのまま超絶イケメンになってた件~転生したのに、恋愛難易度はなぜかハードモード
中岡 始
BL
ブラック企業の激務で過労死した40歳の社畜・藤堂悠真。
目を覚ますと、高校2年生の自分に転生していた。
しかも、鏡に映ったのは芸能人レベルの超絶イケメン。
転入初日から女子たちに囲まれ、学園中の話題の的に。
だが、社畜思考が抜けず**「これはマーケティング施策か?」**と疑うばかり。
そして、モテすぎて業務過多状態に陥る。
弁当争奪戦、放課後のデート攻勢…悠真の平穏は完全に崩壊。
そんな中、唯一冷静な男・藤崎颯斗の存在に救われる。
颯斗はやたらと落ち着いていて、悠真をさりげなくフォローする。
「お前といると、楽だ」
次第に悠真の中で、彼の存在が大きくなっていき――。
「お前、俺から逃げるな」
颯斗の言葉に、悠真の心は大きく揺れ動く。
転生×学園ラブコメ×じわじわ迫る恋。
これは、悠真が「本当に選ぶべきもの」を見つける物語。
続編『元社畜の俺、大学生になってまたモテすぎてるけど、今度は恋人がいるので無理です』
かつてブラック企業で心を擦り減らし、過労死した元社畜の男・藤堂悠真は、
転生した高校時代を経て、無事に大学生になった――
恋人である藤崎颯斗と共に。
だが、大学という“自由すぎる”世界は、ふたりの関係を少しずつ揺らがせていく。
「付き合ってるけど、誰にも言っていない」
その選択が、予想以上のすれ違いを生んでいった。
モテ地獄の再来、空気を読み続ける日々、
そして自分で自分を苦しめていた“頑張る癖”。
甘えたくても甘えられない――
そんな悠真の隣で、颯斗はずっと静かに手を差し伸べ続ける。
過去に縛られていた悠真が、未来を見つめ直すまでの
じれ甘・再構築・すれ違いと回復のキャンパス・ラブストーリー。
今度こそ、言葉にする。
「好きだよ」って、ちゃんと。
平凡ワンコ系が憧れの幼なじみにめちゃくちゃにされちゃう話(小説版)
優狗レエス
BL
Ultra∞maniacの続きです。短編連作になっています。
本編とちがってキャラクターそれぞれ一人称の小説です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる