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おまけ
おまけ 大ショックな事実
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※セイカ視点 土曜日に水月ママの会社に向かったセイカ達のお話。
朝食の後、すぐに鳴雷は出かけた。確か今日は穂張事務所に行くと話していた、分野の祠を建てるとか何とか……
《そろそろ出るわよ、アキ、セイカ。葉子はお留守番ね》
《りょ~》
「分かりました」
「はーい」
外出の準備を終えたので俺は秋風と共に外に出た。鳴雷の母親は車庫の扉を開けに、秋風は玄関に畳まれた状態で置いてある車椅子を運んだ。俺は義足を履き、よろよろと外に出た。
《ユノ~、車椅子持ってきたぜ》
《ありがと、今開けるから待ってね》
二人を追って車庫に向かおうとした俺の耳に、俺の名を呼ぶ声が届いた。
「セイカくん、ちょっといいですか?」
「え……? あ、ネイさん、おはようございます。あれ、仕事は? 土曜日も仕事だったよな……でした、よね」
近所に住むネイだ。まだ車は出されそうにない、彼と話す時間くらいはありそうだ。俺はネイの方へ歩いた。
「いえ、リモートで……少し外の空気を吸おうと出てみたらあなたの姿が見えたもので」
「…………はぁ」
今玄関から出たばかりの俺が見えたのか? ネイの家は近所ではあるが正面という訳ではないのに? って何を疑ってるんだ俺は、辺りを散歩していただけだろう。
「俺達今日は出かけるので、ノヴェムの面倒は見れない……です」
「いえいえ、子守りを頼みに来た訳ではありません。姿が見えたので声をかけた……本当にただ、それだけです」
ネイの視線は車庫の方に向く。
「……ちなみに、お出かけというのはどちらへ?」
「あぁ、鳴雷のお母さんの会社に……俺の義足の注文してあるので、その関係で」
「唯乃さんが勤めているのは確か、製薬会社と聞きましたが」
「はい、でもなんか、別の事業も……義肢は別の会社と提携してるとか言ってた……です」
「へぇ……義肢以外の事業もあるんですか?」
「うん。先週聞いた感じでは」
「…………たとえば?」
「え?」
「若神子製薬は他には何を?」
心霊研究に関しては言っても信じてもらえないだろう。
「……ありそうってだけで、別に見学した訳でも、詳しく聞いた訳でもないから……分かんない」
「そう、ですか……まぁただ好奇心で聞いてみただけだから、気にしないデスよ百鬼丸ボーイ」
「セイカです……」
そろそろ車に向かおうかとネイから視線を外した瞬間、彼に強引に抱き上げられた。
「うわっ!? なっ、なに、何っ!?」
「かるーい。ふふ、秋風くんがよく抱っこしていたので、どんなもんか一度抱っこしてみたかったんですよ」
「言ってからしてよ! 下ろして!」
「わっ、とと……暴れちゃダメです」
《スェカーチカ! 誰だ! スェカーチカに何っ……ネイじゃねぇか何してんだてめぇ》
大声を上げたからか秋風が走ってきてネイから俺を奪い取った。
「ごめんなさい。ほんの悪ふざけで……」
《大丈夫だから怒るな、秋風》
《……行くぜ、スェカーチカ》
「行ってらっしゃ~い」
俺は秋風に抱えられ、車に運ばれた。車が道に出た頃にはもうネイの姿はなかった、家に戻ったのだろう。リモートで仕事をしているんじゃ、せっかく父親が家に居てもノヴェムは退屈しているんだろうな。
《前から思ってたんだが、ネイの野郎は格闘技とかやってんのかな》
《なんで?》
《重心っつーか、なんか……立ち姿? 所作?》
《へぇー……今度聞いてみるか》
手足を欠損している上に痩せ気味とはいえ、俺をひょいっと抱き上げてしまえるのは確かに鍛えていなければ不可能だろう。
「あれ……?」
ネイ、腰がどうとか言ってノヴェムがせがむ抱っこを断っていなかったか? 腰の調子が良くなったのだろうか。
会社に着いた。今日は専務室には行かず、あの妙な被り物をした社長にも、鳴雷が「エロい」と気に入っている秘書にも会わず、直接地下に向かった。
「まだ出来てないのぉ?」
「一週間やそこらで出来ませんよ! 学校に行ってるなら夏休み前に来てくれれば二学期には間に合わせられたかもしれないのに……出来るだけ急いで作ってますから、そんな顔しないでください」
「冗談よ冗談、物作りの大変さは分かってるつもり。丁寧にやってちょうだい、歩くために使う物慌てて作られちゃたまんないわ」
「分かりにくい冗談……えー、セイカくん? 骨組みは出来てるから、ちょっと一旦付けてもらっていい?」
「あっ……は、はい」
義足を付け替えて歩いたり、段差を上ったり下りたりさせられた。
「……どうだった?」
「今使ってるのよりだいぶ歩きやすい……です」
「そう、よかった。何か不満点はないかな? 要望とか……叶えられるかは分からないけど何でも言って欲しい、遠慮はしないで。義肢の技術向上にも役立つからね」
「えっと……特、には……思い付かない。ごめんなさい……役に立てなくて」
「あぁいやいやいやいいんだよ不満がないならそれで!」
「……怪しい」
別の研究員と話していた鳴雷の母がぬっと顔を覗かせた。
「あ、怪しいって……何、ですか」
「あるでしょ、不満。言ってみなさいよ」
「な、ないです。別に……」
「ない訳ないわ」
「…………そんな」
ない、そう嘘をつく度に浮かぶ鳴雷の顔。ベッドの上、俺を抱く前、俺の右足首にキスをしていた綺麗な横顔。閉じた瞼に並んだ長い睫毛も、高い鼻も、そして唇さえもあの瞬間は俺だけの物だった。ちゅっと優しく俺の肌を吸ったあの濡れた感触が、左足首にも欲しかった。
「あるでしょ、何か。言ってみなさいよ」
「ちょ、ちょっと……泣きそうですよ、あんまり詰めるのは……」
「……ん…………くがっ、欲しい……」
「え?」
「感触が、欲しい……」
「……そ、れはー……無理かなぁ」
「…………だから、ないって言ったのに」
「泣いちゃったじゃないですか」
「……そう睨まないでよ。セイカ、悪かったわね無理に言わせて。何かありそうな顔してるのに言わなかったから遠慮してるんだと思って……泣かないで、ね?」
頷いたし、泣き止もうとはしているのに、涙が後から後から溢れてくる。
「ご、ごめ、なさいっ……事故、から、頭打ってからぁっ、なんか、感情の抑えが、効かない時あって……ごめんなさいっ、ごめんなさい……」
「……アキ~」
《はいよ。よしよしお姫様、アンタの騎士が来ましたぜ》
抱き締められて、背中を一定間隔で優しく叩かれて、少しずつ気持ちが落ち着いてくる。あんなに熱かった目頭が冷え始めて、呼吸も整ってきた。
「えーと……今つけて動いてもらったデータを元に最終調整をしたら、外装に取り掛かるんですが……見た目どうしましょう。足っぽくするなら、セイカくんの肌の色とかサンプルが必要なのでズボン脱いで右足を撮らせて欲しいんですけど」
「どうするセイカ、足の見た目。やっぱり元の足に似せたい?」
「ぐすっ……ん…………あし、見た目……? そう、ですね……元の……ぁ、待って、待ってください……」
「ええ、待つわ。ゆっくりでいいのよ」
すっと手が伸びてくる。鳴雷の母の手が、頭の上に。彼女はたまに俺の頭を撫でるから、今回もそれだろう。優しい顔をしているし……
──セイカ!
節のない、つるんとした手。爪の綺麗な手。柔らかそうな手。女の手。
──何よこの点数! この出来損ない!
髪を掴まれる、掴まれたらもう片方の手で頭や顔を殴られる! 気付けば俺は両腕で頭を抱えるようにして頭を守っていた。ガタガタと震える俺の腕の隙間を縫って鳴雷の母の手はくしゅくしゅと優しく俺の髪を撫でた。
「…………っ、え……? あ……ち、がっ……ちがう、ちがうんです、叩かれるなんて、思ってない……思って、なかったのに」
「いいのよ、気にしないで」
「な、撫でてくれるって知ってた、鳴雷のお母さんだからっ、鳴雷優しいみたいに、お母さんも優しいから、俺叩いたりしない、撫でてくれるって、また撫でてくれるんだって、待とうとしてた、してたのにっ、勝手に、手が勝手にぃっ」
「いいの。いいのよ。本当に……気にしないで。その反射が必要だったんでしょう? 条件反射は一度染み付いたら中々抜けないものなのよ……大丈夫よ、私怒ったり傷付いたりしてないから」
根気強く頭を撫でられて、引っ込んだはずの涙がまた溢れてきた。
「それで、義足の見た目……元の足以外に何か希望あるのかしら? ありそうなこと言ってたわよね」
「あっ……は、はい……あの、鳴雷が……この間、武器仕込んであったり、変形したりする義肢って……ロマンあるって、語ってて。だからその……武器とか変形とかはいらないけど、なんか……鳴雷が喜びそうな、ロボっぽさ……あって欲しいなって」
「えっ……そりゃ水月はロボっぽい義足好きかもだけど、セイカはいいの? それで」
「はい……太さが足と一緒なら、ズボン履いちゃえば分かんないし……他人に見られないなら、どんな見た目でもいいかなって…………俺が脱ぐのは、鳴雷の前でだけだし」
秋風にもよく脱がされるけれど、アレは俺の意思じゃないというか不可抗力というか……
「だったら、鳴雷が喜んでくれるようにしたい、です」
「……そ。分かったわ。ロボっぽい、ね……水月が好きなロボ……ん~、何だっけ、百式?」
「金ピカにしろってことですか? いやそれは流石にどうかと思いますけど。人に付けるにはちょっとゴツいし」
金ピカの百式? 俺、それは知らないな。帰ったら鳴雷にアニメかマンガにあるのか聞いてみよう、相当有名みたいだし鳴雷なら作品を持っているだろう。
「じゃあアレよ、何だっけあの……紫の、アレ……初号機?」
「アレロボって言うと鳴雷「人造人間ですぞ」って訂正してくる……きます、よ」
「ロボットと人造人間は本来同じ意味なんだけどね。アレはどう?」
「形的にはシュッとしてて向いてそうですけど、紫はどうかと……膝とかの出っ張りも再現する感じですか?」
「えぇ~? 水月が観てるアニメたまに後ろから覗いたりするけど、ロボ系はあんまり興味出なくて見てないのよねぇ私……」
「……あっ、逆関節がアツいって言ってました」
「セイカくんに付けたら流石に文句言うと思うわ、真面目に作って差し上げてくだされ! とか」
「あの子そんな変な喋り方するんですか?」
「ド、変よ」
知らないところで隠している口調が拡散されてて鳴雷可哀想。
「もうしばらくは外装作り始めないのよね? 帰ったら水月に好きなロボ聞いてみるわ、長々と語られそうだから嫌なんだけど……その中から人っぽいの何体か見繕って送るから、そこから適当にアイディア拾ってデザインして」
「はぁ……分かりました」
「じゃ、よろしくね」
鳴雷の母はロシア語で秋風に「帰るわよ」と告げ、秋風は俺を片手で抱き、もう片方の手で畳んだ車椅子を運んでエレベーターに向かう。
「非効率的な運び方するなぁ……」
「あなたのことが好きなのよ」
「……伝わって、ます」
秋風の首に抱きつくと、サングラスとマスク越しとは思えないほど眩しい笑顔を向けられた。
「あ、専務」
「あら……おはようございます」
エレベーターへ向かう途中、革製のウサギの被り物をした白いスーツ姿の男に出会った。確かこの会社の社長だ、一年中ハロウィンみたいな格好で過ごしているのだろうか。
「今日は俺も居ますよ。いやーすいませんね先週は、急な出張が入りまして」
褐色の肌と過剰な三白眼が特徴的な秘書も居た。いつ見ても木芽の元カレにそっくりだ。鳴雷は彼のどこにそんなに性的な魅力を感じるのだろう、和服が好きなのかな。
「……真尋くんどうしたのその怪我」
秘書は顔半分を包帯で覆っている。よく見れば袖口からも包帯が覗いている、腕にも怪我をしているようだ。
「出張でちょっと。いやぁ……あの狐の子、すごいですね。あなた方の願い……俺に愛玩動物を貸さないという願いは、通じたみたいですよ。近々詳細を話します、出来ればあなたの息子にも」
ギョロ、と恐ろしい目が秋風を見る。俺は秋風の首に巻いた腕に力を込めて身体を持ち上げ、俺の頭で秋風の顔を隠した。
「……ふふ」
「あんまり水月に関わらないで欲しいんだけど」
「ねぇ、それ何」
「……? 何のことです? 社長」
「それだよ。何入れてるの君」
白い革手袋に包まれた社長の人差し指は俺を指した。俺はもちろん鳴雷の母も、秘書さえも頭上にクエスチョンマークを浮かべている。
「どうされたんですか社長、それ……とは?」
「…………はぁ」
社長は痺れを切らした様子でヒールを鳴らして俺に近付くと、俺のカーゴパンツのポケットに手を突っ込み、黒い何かを取り出した。
「社長、それは?」
「何、セイカ。アンタポケットにゲームのソフト入れてんの?」
「えっ、し、知らない、知りません。俺こんなの入れた覚えない……です」
小さく、薄く、平べったい。何とかメモリや何とかカードなんて呼ばれそうなそれをしげしげと眺めた社長は不意に舌打ちをし、それを床に叩き付けるとピンヒールを突き刺すように踏み付けて壊した。
「…………盗聴器だ。どういうこと?」
「盗聴器? えぇ……セイカ、アンタ何か聞いてる?」
「木芽がぬいぐるみに仕掛けてるの以外は知らないです……」
「……水月が仕込んだ、とかじゃないわよね。アイツ、アンタのことになると妙にストーカー臭い真似するでしょ」
「えっ、い、いや……そんな、鳴雷なら俺に言って持たせるはず……です、けど」
ふーっ……と、大人の男の深いため息が聞こえて身体が強ばる。秋風もそうらしい、車椅子を離して俺を抱き締める力を強め、重心を変えて逃げる準備を整えた。鳴雷の母も表情が固くなった気がする。
「…………我が社の秘密を何か盗めないかと企てた何者かに、盗聴器を仕掛けられたままノコノコやってきた……ってことじゃないんですか? それとも録音データをどこかに流そうと、アンタが仕込んだなんて訳はねぇよな鳴雷 唯乃……子連れだからって見逃してもらえると思うなよ? 吐くまで殺すぞクソアマ!」
「凄むなバカ犬、黙ってろ。鳴雷専務、君が犯人もしくはその協力者ではないと……ただ利用されただけの愚か者と僕は信じている」
「……ありがとうございます」
「心当たりはないかな?」
「全く……セイカ、アンタ水月が出かけた後に着替えたわよね?」
「う、うん……」
「昨日、洗濯する時にポケット確認して、その時には何も入ってなかったはず……干してる間に入れられた? ウッドデッキには、正直……誰でも入れる……」
「…………犬、盗聴器発見器を貸してやれ。家にまだ存在する可能性が高い」
「取ってきます」
俺と鳴雷の母を威圧していた秘書が離れたが、この場の緊張感は全く薄まっていない。プレッシャーのほとんどは社長がその小さな身体から放っているのだ。
「ここまでの移動で仕掛けられた可能性は?」
「車移動なのでその可能性は低いと思います。洗濯物として干している間に仕込まれたと思われます。平日は朝に干して、帰宅時……夕方以降に回収しますから、その間に。一応庭に監視カメラがありますので、確認します」
「そう、頼むよ」
社長と鳴雷の母の会話を聞きながら、俺は車に乗る前の出来事を思い返していた。ネイと話し、彼に抱き上げられた、あの数分のことを。抱き上げられた瞬間になら彼は俺のポケットに盗聴器をそっと入れることも可能だったのでは……
「君も心当たりはないんだよね?」
「ぁ……」
ネイのことを話すか? いや、どうしてネイが俺に盗聴器を仕掛けるんだ。無関係な可能性の方がずっと高い、下手に話して秘書がバールを持ってネイの家に乗り込みでもしたらノヴェムは一生モノのトラウマを作ることになる。
「ただいま戻りました。専務、どうぞ。貸し出します。使用方法は分かりますか?」
なんて考えていたらちょうど秘書が戻ってきた。
「何となく分かるわ」
「よかった。社長、一つお耳に入れておきたいことが」
「何?」
「あぁ、専務にも事前に断っておきますね。役員の人間関係等は調査しているのですが……」
「調査前に言って欲しかったわね。で?」
「最近、ご自宅付近に越してきた自称IT企業勤務のネイ・スネーキーズ……」
ネイの名前が出て心臓が跳ねる。
「……本名蛇ノ目 英寧。ヤツは数年前大阪の事件で旧チヨダの指揮を受け動いていたという情報があります。どう思います? この盗聴器、ヤツでは?」
「にしては雑だ。そもそも、そことは盗聴器を使われるような関係じゃない」
「穂張興業のせいかもです。一応ヤクザだし、切り取り屋くらいはまだやってるし……ヤクの出処調べたりしてるのが不審がられたのかもしれないですね、俺は國行が住んでる街の治安を守りたいだけなのになぁ」
「……穂張か、確か君が飼ってるヤクザだったね。じゃあ君のせいか」
「お仕置きしてくださいますね!?」
「怪我が治って、僕の気が向いたらね。そういう訳だ鳴雷専務、こちらとしては蛇ノ目くらいしか見当がつかない。しかしイマイチ動機が薄い……君の息子やその恋人だとかのストーカー行為という線の方が濃い。そっちは君達で調べて」
「……分かりました」
「君もね、妙な態度は取らないこと。分かった?」
「は、はい……」
次ネイに会った時普通に過ごせる自信がない。ネイは偽名? 盗聴器を仕掛けたのは彼? 驚くことが多過ぎて、困惑することばかりで、もう脳がどうにかなってしまいそうだ。
「はぁー……なんかとんでもないことになったわね」
エレベーターの中、鳴雷の母親が深いため息をつく。彼女も混乱しているようで先程から落ち着きなく手足が微妙なリズムを刻んでいる。
「あの……鳴雷にはネイさんのこと言わない方がいいですよね、鳴雷……知ったこと本人に悟られちゃいそうだし」
「……そうねぇ、あの子そういう秘密はすぐ漏らすからね。アンタは元から挙動不審だから大丈夫でしょうけど、気を付けてね」
「は、はい……」
俺、挙動不審だと思われてたんだ。今日は衝撃的なことを知ってしまった日だったけれど、今日一番のショックはそれかもしれない。
朝食の後、すぐに鳴雷は出かけた。確か今日は穂張事務所に行くと話していた、分野の祠を建てるとか何とか……
《そろそろ出るわよ、アキ、セイカ。葉子はお留守番ね》
《りょ~》
「分かりました」
「はーい」
外出の準備を終えたので俺は秋風と共に外に出た。鳴雷の母親は車庫の扉を開けに、秋風は玄関に畳まれた状態で置いてある車椅子を運んだ。俺は義足を履き、よろよろと外に出た。
《ユノ~、車椅子持ってきたぜ》
《ありがと、今開けるから待ってね》
二人を追って車庫に向かおうとした俺の耳に、俺の名を呼ぶ声が届いた。
「セイカくん、ちょっといいですか?」
「え……? あ、ネイさん、おはようございます。あれ、仕事は? 土曜日も仕事だったよな……でした、よね」
近所に住むネイだ。まだ車は出されそうにない、彼と話す時間くらいはありそうだ。俺はネイの方へ歩いた。
「いえ、リモートで……少し外の空気を吸おうと出てみたらあなたの姿が見えたもので」
「…………はぁ」
今玄関から出たばかりの俺が見えたのか? ネイの家は近所ではあるが正面という訳ではないのに? って何を疑ってるんだ俺は、辺りを散歩していただけだろう。
「俺達今日は出かけるので、ノヴェムの面倒は見れない……です」
「いえいえ、子守りを頼みに来た訳ではありません。姿が見えたので声をかけた……本当にただ、それだけです」
ネイの視線は車庫の方に向く。
「……ちなみに、お出かけというのはどちらへ?」
「あぁ、鳴雷のお母さんの会社に……俺の義足の注文してあるので、その関係で」
「唯乃さんが勤めているのは確か、製薬会社と聞きましたが」
「はい、でもなんか、別の事業も……義肢は別の会社と提携してるとか言ってた……です」
「へぇ……義肢以外の事業もあるんですか?」
「うん。先週聞いた感じでは」
「…………たとえば?」
「え?」
「若神子製薬は他には何を?」
心霊研究に関しては言っても信じてもらえないだろう。
「……ありそうってだけで、別に見学した訳でも、詳しく聞いた訳でもないから……分かんない」
「そう、ですか……まぁただ好奇心で聞いてみただけだから、気にしないデスよ百鬼丸ボーイ」
「セイカです……」
そろそろ車に向かおうかとネイから視線を外した瞬間、彼に強引に抱き上げられた。
「うわっ!? なっ、なに、何っ!?」
「かるーい。ふふ、秋風くんがよく抱っこしていたので、どんなもんか一度抱っこしてみたかったんですよ」
「言ってからしてよ! 下ろして!」
「わっ、とと……暴れちゃダメです」
《スェカーチカ! 誰だ! スェカーチカに何っ……ネイじゃねぇか何してんだてめぇ》
大声を上げたからか秋風が走ってきてネイから俺を奪い取った。
「ごめんなさい。ほんの悪ふざけで……」
《大丈夫だから怒るな、秋風》
《……行くぜ、スェカーチカ》
「行ってらっしゃ~い」
俺は秋風に抱えられ、車に運ばれた。車が道に出た頃にはもうネイの姿はなかった、家に戻ったのだろう。リモートで仕事をしているんじゃ、せっかく父親が家に居てもノヴェムは退屈しているんだろうな。
《前から思ってたんだが、ネイの野郎は格闘技とかやってんのかな》
《なんで?》
《重心っつーか、なんか……立ち姿? 所作?》
《へぇー……今度聞いてみるか》
手足を欠損している上に痩せ気味とはいえ、俺をひょいっと抱き上げてしまえるのは確かに鍛えていなければ不可能だろう。
「あれ……?」
ネイ、腰がどうとか言ってノヴェムがせがむ抱っこを断っていなかったか? 腰の調子が良くなったのだろうか。
会社に着いた。今日は専務室には行かず、あの妙な被り物をした社長にも、鳴雷が「エロい」と気に入っている秘書にも会わず、直接地下に向かった。
「まだ出来てないのぉ?」
「一週間やそこらで出来ませんよ! 学校に行ってるなら夏休み前に来てくれれば二学期には間に合わせられたかもしれないのに……出来るだけ急いで作ってますから、そんな顔しないでください」
「冗談よ冗談、物作りの大変さは分かってるつもり。丁寧にやってちょうだい、歩くために使う物慌てて作られちゃたまんないわ」
「分かりにくい冗談……えー、セイカくん? 骨組みは出来てるから、ちょっと一旦付けてもらっていい?」
「あっ……は、はい」
義足を付け替えて歩いたり、段差を上ったり下りたりさせられた。
「……どうだった?」
「今使ってるのよりだいぶ歩きやすい……です」
「そう、よかった。何か不満点はないかな? 要望とか……叶えられるかは分からないけど何でも言って欲しい、遠慮はしないで。義肢の技術向上にも役立つからね」
「えっと……特、には……思い付かない。ごめんなさい……役に立てなくて」
「あぁいやいやいやいいんだよ不満がないならそれで!」
「……怪しい」
別の研究員と話していた鳴雷の母がぬっと顔を覗かせた。
「あ、怪しいって……何、ですか」
「あるでしょ、不満。言ってみなさいよ」
「な、ないです。別に……」
「ない訳ないわ」
「…………そんな」
ない、そう嘘をつく度に浮かぶ鳴雷の顔。ベッドの上、俺を抱く前、俺の右足首にキスをしていた綺麗な横顔。閉じた瞼に並んだ長い睫毛も、高い鼻も、そして唇さえもあの瞬間は俺だけの物だった。ちゅっと優しく俺の肌を吸ったあの濡れた感触が、左足首にも欲しかった。
「あるでしょ、何か。言ってみなさいよ」
「ちょ、ちょっと……泣きそうですよ、あんまり詰めるのは……」
「……ん…………くがっ、欲しい……」
「え?」
「感触が、欲しい……」
「……そ、れはー……無理かなぁ」
「…………だから、ないって言ったのに」
「泣いちゃったじゃないですか」
「……そう睨まないでよ。セイカ、悪かったわね無理に言わせて。何かありそうな顔してるのに言わなかったから遠慮してるんだと思って……泣かないで、ね?」
頷いたし、泣き止もうとはしているのに、涙が後から後から溢れてくる。
「ご、ごめ、なさいっ……事故、から、頭打ってからぁっ、なんか、感情の抑えが、効かない時あって……ごめんなさいっ、ごめんなさい……」
「……アキ~」
《はいよ。よしよしお姫様、アンタの騎士が来ましたぜ》
抱き締められて、背中を一定間隔で優しく叩かれて、少しずつ気持ちが落ち着いてくる。あんなに熱かった目頭が冷え始めて、呼吸も整ってきた。
「えーと……今つけて動いてもらったデータを元に最終調整をしたら、外装に取り掛かるんですが……見た目どうしましょう。足っぽくするなら、セイカくんの肌の色とかサンプルが必要なのでズボン脱いで右足を撮らせて欲しいんですけど」
「どうするセイカ、足の見た目。やっぱり元の足に似せたい?」
「ぐすっ……ん…………あし、見た目……? そう、ですね……元の……ぁ、待って、待ってください……」
「ええ、待つわ。ゆっくりでいいのよ」
すっと手が伸びてくる。鳴雷の母の手が、頭の上に。彼女はたまに俺の頭を撫でるから、今回もそれだろう。優しい顔をしているし……
──セイカ!
節のない、つるんとした手。爪の綺麗な手。柔らかそうな手。女の手。
──何よこの点数! この出来損ない!
髪を掴まれる、掴まれたらもう片方の手で頭や顔を殴られる! 気付けば俺は両腕で頭を抱えるようにして頭を守っていた。ガタガタと震える俺の腕の隙間を縫って鳴雷の母の手はくしゅくしゅと優しく俺の髪を撫でた。
「…………っ、え……? あ……ち、がっ……ちがう、ちがうんです、叩かれるなんて、思ってない……思って、なかったのに」
「いいのよ、気にしないで」
「な、撫でてくれるって知ってた、鳴雷のお母さんだからっ、鳴雷優しいみたいに、お母さんも優しいから、俺叩いたりしない、撫でてくれるって、また撫でてくれるんだって、待とうとしてた、してたのにっ、勝手に、手が勝手にぃっ」
「いいの。いいのよ。本当に……気にしないで。その反射が必要だったんでしょう? 条件反射は一度染み付いたら中々抜けないものなのよ……大丈夫よ、私怒ったり傷付いたりしてないから」
根気強く頭を撫でられて、引っ込んだはずの涙がまた溢れてきた。
「それで、義足の見た目……元の足以外に何か希望あるのかしら? ありそうなこと言ってたわよね」
「あっ……は、はい……あの、鳴雷が……この間、武器仕込んであったり、変形したりする義肢って……ロマンあるって、語ってて。だからその……武器とか変形とかはいらないけど、なんか……鳴雷が喜びそうな、ロボっぽさ……あって欲しいなって」
「えっ……そりゃ水月はロボっぽい義足好きかもだけど、セイカはいいの? それで」
「はい……太さが足と一緒なら、ズボン履いちゃえば分かんないし……他人に見られないなら、どんな見た目でもいいかなって…………俺が脱ぐのは、鳴雷の前でだけだし」
秋風にもよく脱がされるけれど、アレは俺の意思じゃないというか不可抗力というか……
「だったら、鳴雷が喜んでくれるようにしたい、です」
「……そ。分かったわ。ロボっぽい、ね……水月が好きなロボ……ん~、何だっけ、百式?」
「金ピカにしろってことですか? いやそれは流石にどうかと思いますけど。人に付けるにはちょっとゴツいし」
金ピカの百式? 俺、それは知らないな。帰ったら鳴雷にアニメかマンガにあるのか聞いてみよう、相当有名みたいだし鳴雷なら作品を持っているだろう。
「じゃあアレよ、何だっけあの……紫の、アレ……初号機?」
「アレロボって言うと鳴雷「人造人間ですぞ」って訂正してくる……きます、よ」
「ロボットと人造人間は本来同じ意味なんだけどね。アレはどう?」
「形的にはシュッとしてて向いてそうですけど、紫はどうかと……膝とかの出っ張りも再現する感じですか?」
「えぇ~? 水月が観てるアニメたまに後ろから覗いたりするけど、ロボ系はあんまり興味出なくて見てないのよねぇ私……」
「……あっ、逆関節がアツいって言ってました」
「セイカくんに付けたら流石に文句言うと思うわ、真面目に作って差し上げてくだされ! とか」
「あの子そんな変な喋り方するんですか?」
「ド、変よ」
知らないところで隠している口調が拡散されてて鳴雷可哀想。
「もうしばらくは外装作り始めないのよね? 帰ったら水月に好きなロボ聞いてみるわ、長々と語られそうだから嫌なんだけど……その中から人っぽいの何体か見繕って送るから、そこから適当にアイディア拾ってデザインして」
「はぁ……分かりました」
「じゃ、よろしくね」
鳴雷の母はロシア語で秋風に「帰るわよ」と告げ、秋風は俺を片手で抱き、もう片方の手で畳んだ車椅子を運んでエレベーターに向かう。
「非効率的な運び方するなぁ……」
「あなたのことが好きなのよ」
「……伝わって、ます」
秋風の首に抱きつくと、サングラスとマスク越しとは思えないほど眩しい笑顔を向けられた。
「あ、専務」
「あら……おはようございます」
エレベーターへ向かう途中、革製のウサギの被り物をした白いスーツ姿の男に出会った。確かこの会社の社長だ、一年中ハロウィンみたいな格好で過ごしているのだろうか。
「今日は俺も居ますよ。いやーすいませんね先週は、急な出張が入りまして」
褐色の肌と過剰な三白眼が特徴的な秘書も居た。いつ見ても木芽の元カレにそっくりだ。鳴雷は彼のどこにそんなに性的な魅力を感じるのだろう、和服が好きなのかな。
「……真尋くんどうしたのその怪我」
秘書は顔半分を包帯で覆っている。よく見れば袖口からも包帯が覗いている、腕にも怪我をしているようだ。
「出張でちょっと。いやぁ……あの狐の子、すごいですね。あなた方の願い……俺に愛玩動物を貸さないという願いは、通じたみたいですよ。近々詳細を話します、出来ればあなたの息子にも」
ギョロ、と恐ろしい目が秋風を見る。俺は秋風の首に巻いた腕に力を込めて身体を持ち上げ、俺の頭で秋風の顔を隠した。
「……ふふ」
「あんまり水月に関わらないで欲しいんだけど」
「ねぇ、それ何」
「……? 何のことです? 社長」
「それだよ。何入れてるの君」
白い革手袋に包まれた社長の人差し指は俺を指した。俺はもちろん鳴雷の母も、秘書さえも頭上にクエスチョンマークを浮かべている。
「どうされたんですか社長、それ……とは?」
「…………はぁ」
社長は痺れを切らした様子でヒールを鳴らして俺に近付くと、俺のカーゴパンツのポケットに手を突っ込み、黒い何かを取り出した。
「社長、それは?」
「何、セイカ。アンタポケットにゲームのソフト入れてんの?」
「えっ、し、知らない、知りません。俺こんなの入れた覚えない……です」
小さく、薄く、平べったい。何とかメモリや何とかカードなんて呼ばれそうなそれをしげしげと眺めた社長は不意に舌打ちをし、それを床に叩き付けるとピンヒールを突き刺すように踏み付けて壊した。
「…………盗聴器だ。どういうこと?」
「盗聴器? えぇ……セイカ、アンタ何か聞いてる?」
「木芽がぬいぐるみに仕掛けてるの以外は知らないです……」
「……水月が仕込んだ、とかじゃないわよね。アイツ、アンタのことになると妙にストーカー臭い真似するでしょ」
「えっ、い、いや……そんな、鳴雷なら俺に言って持たせるはず……です、けど」
ふーっ……と、大人の男の深いため息が聞こえて身体が強ばる。秋風もそうらしい、車椅子を離して俺を抱き締める力を強め、重心を変えて逃げる準備を整えた。鳴雷の母も表情が固くなった気がする。
「…………我が社の秘密を何か盗めないかと企てた何者かに、盗聴器を仕掛けられたままノコノコやってきた……ってことじゃないんですか? それとも録音データをどこかに流そうと、アンタが仕込んだなんて訳はねぇよな鳴雷 唯乃……子連れだからって見逃してもらえると思うなよ? 吐くまで殺すぞクソアマ!」
「凄むなバカ犬、黙ってろ。鳴雷専務、君が犯人もしくはその協力者ではないと……ただ利用されただけの愚か者と僕は信じている」
「……ありがとうございます」
「心当たりはないかな?」
「全く……セイカ、アンタ水月が出かけた後に着替えたわよね?」
「う、うん……」
「昨日、洗濯する時にポケット確認して、その時には何も入ってなかったはず……干してる間に入れられた? ウッドデッキには、正直……誰でも入れる……」
「…………犬、盗聴器発見器を貸してやれ。家にまだ存在する可能性が高い」
「取ってきます」
俺と鳴雷の母を威圧していた秘書が離れたが、この場の緊張感は全く薄まっていない。プレッシャーのほとんどは社長がその小さな身体から放っているのだ。
「ここまでの移動で仕掛けられた可能性は?」
「車移動なのでその可能性は低いと思います。洗濯物として干している間に仕込まれたと思われます。平日は朝に干して、帰宅時……夕方以降に回収しますから、その間に。一応庭に監視カメラがありますので、確認します」
「そう、頼むよ」
社長と鳴雷の母の会話を聞きながら、俺は車に乗る前の出来事を思い返していた。ネイと話し、彼に抱き上げられた、あの数分のことを。抱き上げられた瞬間になら彼は俺のポケットに盗聴器をそっと入れることも可能だったのでは……
「君も心当たりはないんだよね?」
「ぁ……」
ネイのことを話すか? いや、どうしてネイが俺に盗聴器を仕掛けるんだ。無関係な可能性の方がずっと高い、下手に話して秘書がバールを持ってネイの家に乗り込みでもしたらノヴェムは一生モノのトラウマを作ることになる。
「ただいま戻りました。専務、どうぞ。貸し出します。使用方法は分かりますか?」
なんて考えていたらちょうど秘書が戻ってきた。
「何となく分かるわ」
「よかった。社長、一つお耳に入れておきたいことが」
「何?」
「あぁ、専務にも事前に断っておきますね。役員の人間関係等は調査しているのですが……」
「調査前に言って欲しかったわね。で?」
「最近、ご自宅付近に越してきた自称IT企業勤務のネイ・スネーキーズ……」
ネイの名前が出て心臓が跳ねる。
「……本名蛇ノ目 英寧。ヤツは数年前大阪の事件で旧チヨダの指揮を受け動いていたという情報があります。どう思います? この盗聴器、ヤツでは?」
「にしては雑だ。そもそも、そことは盗聴器を使われるような関係じゃない」
「穂張興業のせいかもです。一応ヤクザだし、切り取り屋くらいはまだやってるし……ヤクの出処調べたりしてるのが不審がられたのかもしれないですね、俺は國行が住んでる街の治安を守りたいだけなのになぁ」
「……穂張か、確か君が飼ってるヤクザだったね。じゃあ君のせいか」
「お仕置きしてくださいますね!?」
「怪我が治って、僕の気が向いたらね。そういう訳だ鳴雷専務、こちらとしては蛇ノ目くらいしか見当がつかない。しかしイマイチ動機が薄い……君の息子やその恋人だとかのストーカー行為という線の方が濃い。そっちは君達で調べて」
「……分かりました」
「君もね、妙な態度は取らないこと。分かった?」
「は、はい……」
次ネイに会った時普通に過ごせる自信がない。ネイは偽名? 盗聴器を仕掛けたのは彼? 驚くことが多過ぎて、困惑することばかりで、もう脳がどうにかなってしまいそうだ。
「はぁー……なんかとんでもないことになったわね」
エレベーターの中、鳴雷の母親が深いため息をつく。彼女も混乱しているようで先程から落ち着きなく手足が微妙なリズムを刻んでいる。
「あの……鳴雷にはネイさんのこと言わない方がいいですよね、鳴雷……知ったこと本人に悟られちゃいそうだし」
「……そうねぇ、あの子そういう秘密はすぐ漏らすからね。アンタは元から挙動不審だから大丈夫でしょうけど、気を付けてね」
「は、はい……」
俺、挙動不審だと思われてたんだ。今日は衝撃的なことを知ってしまった日だったけれど、今日一番のショックはそれかもしれない。
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